継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

文字の大きさ
上 下
52 / 280
第2章 王都にて(前)

第52話 結構直球

しおりを挟む
「それに!え、エレン嬢はまだ、幼くてですね、、その、

言葉を知らないというか、その、常識を超えているというか、」

ユーリは言葉を必死に選びながら頑張った。

「ユーリ、お前が真剣なのはわかるんだけど、

何が言いたいんだい?

それに常識を超えるなんて、エレン嬢に失礼だろ。」

さっきの常識を超えた『アップルパイ』攻撃で、

人生で初めてお茶を吹き出したくせに、

リカルドはユーリを嗜めた。

一見リカルドはまともなことを言っていて、

ユーリが失礼なことを言っているようだが、

今まともなことを言っているのはリカルドではなくユーリだった。

「あの!エレン嬢はちょっと変わっているというか、

理解できないというか、

でも、でもきっと悪気はないんです!

何にも縛られないで自由というか、

放し飼いというか、

いまにも爆発しそうというか、

心の底から変わっているというか、

な、なにが言いたいかというと、エレン嬢の質問が、

ちょっと、ちょっと、いやかなり、失礼だったとしても、

驚かずに、広い心で許していただきたいんです!」

「ユーリ、失礼なことを言っているのはおまえだよ。

そんなことを言ったらエレン嬢がかわいそうだろ?」

繰り返す。

ユーリは失礼なことを言っているようだが、

ユーリは至極まともなことを言っている。

おかしなことを言っているのはリカルドである。

「いえいえリカルド殿下、私のことはお気になさらず。

うふふ。ユーリ殿下は正直者で、そしてお優しいだけですわ。

うふふ。」

ユーリが言っていることは事実だったし、

エレンはユーリが自分を助けようとしてくれていることがわかっていた。

貴族の客の相手をしてエレンが困ると、

サーヤや他の使用人たちが必死にエレンを助けてくれていた。

今のユーリはそういうときの使用人たちと同じ顔をしている。

『ぜぇぜぇ( ´_ゝ`)

ユーリはぐずぐずめんどくさかったけど、

なんかいいやつだな( ´_ゝ`)

よし( ´_ゝ`)

後でかくれんぼするときエレンが鬼の役をやってあげよう!( ´_ゝ`)!キリ』

エレンはかなりの力を消耗していたがまだかくれんぼを諦めていない。

エレンを支えてくれていた、

さっき食べたお菓子やサンドイッチはもう底が見え始めている。

今なら余っている残りの生物も食べられる気がした。

エレンは男爵令嬢の役は、

使用人たちを笑わせるために面白おかしくやるにはいいが、

腹黒皇子の前でやる役には向いていなかったと激しく後悔した。

「す、すみません!でも、エレンの質問を、最初に聞いたとき、

びっくりして、とてもびっくりして、

なにを言っているんだって思ったんです。

なんて失礼なんだって。

でもなにも言えなくて、、」

ユーリは悔しげにうつむき加減に唇を噛んで、

両拳をぎゅっと強く握った。

「私は答えられなくて、

リカルド兄上なら答えられるかもしれないと思って、

お忙しい兄上にご迷惑をおかけしてしまって、

それは申し訳ないんですが、

でも今は、今は私もその答えを知りたいんです!」

ユーリは再びリカルドの目をちゃんと見て言った。

リカルドはユーリが何を言いたいのかさっぱりわからなかったが、

とにもかくエレンがおかしいことを伝えたいようだ。

エレンが『ちょっとおかしい』ことは自分も薄々感じていた。

繰り返す、腹黒皇子はまだまだであった。

「あの、あの、兄上、

皇子の私が、こんなことを言うのは、

おかしいことはわかっています。

でも、でも教えていただきたいんです!」

ユーリは必死に言った。

こんなに長く、大きな声で、リカルド兄上と話すのは久しぶりで、

息の吸いかたがどうだったかもわからないくらい緊張して、

そして言った。











「兄上、王族は、王族はなぜ偉いんでしょうか?」







ユーリは前置きが長かっただけで、結構直球でぶっこんだ。
しおりを挟む
感想 37

あなたにおすすめの小説

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。

重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。 あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。 よくある聖女追放ものです。

龍王の番〜双子の運命の分かれ道・人生が狂った者たちの結末〜

クラゲ散歩
ファンタジー
ある小さな村に、双子の女の子が生まれた。 生まれて間もない時に、いきなり家に誰かが入ってきた。高貴なオーラを身にまとった、龍国の王ザナが側近二人を連れ現れた。 母親の横で、お湯に入りスヤスヤと眠っている子に「この娘は、私の○○の番だ。名をアリサと名付けよ。 そして18歳になったら、私の妻として迎えよう。それまでは、不自由のないようにこちらで準備をする。」と言い残し去って行った。 それから〜18年後 約束通り。贈られてきた豪華な花嫁衣装に身を包み。 アリサと両親は、龍の背中に乗りこみ。 いざ〜龍国へ出発した。 あれれ?アリサと両親だけだと数が合わないよね?? 確か双子だったよね? もう一人の女の子は〜どうしたのよ〜! 物語に登場する人物達の視点です。

我が家に子犬がやって来た!

もも野はち助(旧ハチ助)
ファンタジー
【あらすじ】ラテール伯爵家の令嬢フィリアナは、仕事で帰宅できない父の状況に不満を抱きながら、自身の6歳の誕生日を迎えていた。すると、遅くに帰宅した父が白黒でフワフワな毛をした足の太い子犬を連れ帰る。子犬の飼い主はある高貴な人物らしいが、訳あってラテール家で面倒を見る事になったそうだ。その子犬を自身の誕生日プレゼントだと勘違いしたフィリアナは、兄ロアルドと取り合いながら、可愛がり始める。子犬はすでに名前が決まっており『アルス』といった。 アルスは当初かなり周囲の人間を警戒していたのだが、フィリアナとロアルドが甲斐甲斐しく世話をする事で、すぐに二人と打ち解ける。 だがそんな子犬のアルスには、ある重大な秘密があって……。 この話は、子犬と戯れながら巻き込まれ成長をしていく兄妹の物語。 ※全102話で完結済。 ★『小説家になろう』でも読めます★

異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。

sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。 目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。 「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」 これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。 なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。

異世界リナトリオン〜平凡な田舎娘だと思った私、実は転生者でした?!〜

青山喜太
ファンタジー
ある日、母が死んだ 孤独に暮らす少女、エイダは今日も1人分の食器を片付ける、1人で食べる朝食も慣れたものだ。 そしてそれは母が死んでからいつもと変わらない日常だった、ドアがノックされるその時までは。 これは1人の少女が世界を巻き込む巨大な秘密に立ち向かうお話。 小説家になろう様からの転載です!

【完結】天下無敵の公爵令嬢は、おせっかいが大好きです

ノデミチ
ファンタジー
ある女医が、天寿を全うした。 女神に頼まれ、知識のみ持って転生。公爵令嬢として生を受ける。父は王国元帥、母は元宮廷魔術師。 前世の知識と父譲りの剣技体力、母譲りの魔法魔力。権力もあって、好き勝手生きられるのに、おせっかいが大好き。幼馴染の二人を巻き込んで、突っ走る! そんな変わった公爵令嬢の物語。 アルファポリスOnly 2019/4/21 完結しました。 沢山のお気に入り、本当に感謝します。 7月より連載中に戻し、拾異伝スタートします。 2021年9月。 ファンタジー小説大賞投票御礼として外伝スタート。主要キャラから見たリスティア達を描いてます。 10月、再び完結に戻します。 御声援御愛読ありがとうございました。

侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました

下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。 ご都合主義のSS。 お父様、キャラチェンジが激しくないですか。 小説家になろう様でも投稿しています。 突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜

犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。 馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。 大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。 精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。 人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。

処理中です...