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第2章 王都にて(前)
第50話 とっとと
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短期決戦を決意したエレンはくねくねしながら言った。
「うふふ、リカルド殿下、この度は私のようなもののために、
貴重なお時間を頂いてしまって申し訳ありません。
うふふ。」
「いや、ゲホ、今日は予定より歴史の授業が早く終わったから、
ゲホゲホ、鍛練までまだ時間が、ゲホ、あるから気にしないで。」
リカルドはまだむせていたがなんとか笑顔で言った。
「ありがとうございます。うふふ。
でもお忙しい殿下のお時間をあまりいただくわけにはいかないので、
早速私の疑問をお伝えしますね。うふふ。」
くねくねしながら言ったエレンは思った。
『なんであの男爵令嬢は無駄にくねくねしてたんだ!!!( ´_ゝ`)!!!気持ち悪いな!!!( ´_ゝ`)!!!』
完全な八つ当たりだが、エレンはかなり追い詰められていた。
「ああ、なんだか私に聞きたいことがあるんだってね。
私に答えられることだといいのだけれど。
なんでも聞いてごらん?」
やっと気管支が落ち着き、
ちょっと持ち直したリカルドは爽やかな笑顔で言った。
「まあうれしい。うふふ。えーっとですね。うふふ。実は…」
自分が呼びつけておいて申し訳ないが、
このリカルドあにうえとやらもこのあと予定があるようだし、
とっとと疑問をつたえて、
とっとと答えていただいて、
とっととお帰りいただくのがお互いのためだ。
疑問の答えを屋敷で待っている使用人たちのためにも、
『王族ってなんで偉いんですか?うふふ。』
と直球で爆弾をぶっこもうとしたエレンだったが、
「ちょ、ちょっと待った!!!」
ぐらぐらからちょっと持ち直したユーリが、
奇跡的にエレンの暴発を防いだ!
ちなみに屋敷で待っている使用人たちは
疑問の答えなんてまっておらず、
ただただ爆弾娘のエレンが王都で暴発しないことだけを願っていた。
使用人たちの願いが叶うかどうかは今、
ぐらぐらからちょっと持ち直したユーリの両肩にかかっていた。
「うふふ、リカルド殿下、この度は私のようなもののために、
貴重なお時間を頂いてしまって申し訳ありません。
うふふ。」
「いや、ゲホ、今日は予定より歴史の授業が早く終わったから、
ゲホゲホ、鍛練までまだ時間が、ゲホ、あるから気にしないで。」
リカルドはまだむせていたがなんとか笑顔で言った。
「ありがとうございます。うふふ。
でもお忙しい殿下のお時間をあまりいただくわけにはいかないので、
早速私の疑問をお伝えしますね。うふふ。」
くねくねしながら言ったエレンは思った。
『なんであの男爵令嬢は無駄にくねくねしてたんだ!!!( ´_ゝ`)!!!気持ち悪いな!!!( ´_ゝ`)!!!』
完全な八つ当たりだが、エレンはかなり追い詰められていた。
「ああ、なんだか私に聞きたいことがあるんだってね。
私に答えられることだといいのだけれど。
なんでも聞いてごらん?」
やっと気管支が落ち着き、
ちょっと持ち直したリカルドは爽やかな笑顔で言った。
「まあうれしい。うふふ。えーっとですね。うふふ。実は…」
自分が呼びつけておいて申し訳ないが、
このリカルドあにうえとやらもこのあと予定があるようだし、
とっとと疑問をつたえて、
とっとと答えていただいて、
とっととお帰りいただくのがお互いのためだ。
疑問の答えを屋敷で待っている使用人たちのためにも、
『王族ってなんで偉いんですか?うふふ。』
と直球で爆弾をぶっこもうとしたエレンだったが、
「ちょ、ちょっと待った!!!」
ぐらぐらからちょっと持ち直したユーリが、
奇跡的にエレンの暴発を防いだ!
ちなみに屋敷で待っている使用人たちは
疑問の答えなんてまっておらず、
ただただ爆弾娘のエレンが王都で暴発しないことだけを願っていた。
使用人たちの願いが叶うかどうかは今、
ぐらぐらからちょっと持ち直したユーリの両肩にかかっていた。
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