継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第2章 王都にて(前)

第40話 侍女は気が利く

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「え!?ぼ、僕は…」

ユーリの周りは皇子としてこうするべきだとか、

そういうのは皇子としてふさわしくないとか、

色々決めつけてくる人間が多かった。

ユーリは色々言われて振り回されるばかりで、

ユーリの意見を聞かれることはほとんどなかった。

だからエレンに自分の意見を聞かれて戸惑った。

「僕は…」

ユーリの頭がぐるぐるしている間、

エレンは気長にユーリの返事を待っていた。

エレンの交遊関係は高齢化が進んでいるので、

エレンの気は長い方だった。

「あ、あの、差し出がましいようですが…」

さっきリカルドの予定を教えてくれた侍女が、

ユーリの困った様子をみかねて話しかけてきた。

ユーリとエレンのやり取りを聞いていた侍女が、

ユーリを助けるために別の侍女を、

リカルド殿下付きの侍女の所に行かせて

ユーリ殿下と正妃の友人の御息女が、

リカルド殿下に聞きたいことがあるらしいのだが、

どうにかならないか聞いてくれたそうだ。

リカルド殿下付きの侍女はすぐにリカルド殿下に確認した。

リカルド殿下はエレンたちがお茶会をしている庭は、

自分の部屋から剣術の鍛練場までの途中にあるので、

鍛練場に向かうついでにお茶会に少し顔を出すと言ってくれたそうだ。

「いやー(°▽°)さすが王宮の侍女は気が利くなー( ´_ゝ`)」

エレンは感心しながらよかったよかったといった。

ユーリも混乱していたが、

リカルドが自分の要望を聞いてくれたことにほっとした。

ほっとしたがすぐに心配になった。

ちょっと前までエレンの相手を一人でする自信がなく、

リカルドに助けを求めようと思っていたが、

色々エレンから精神攻撃を受けているうちに、

リカルドが自分と同じようにエレンから精神攻撃を受けたらどうしようとリカルドのことが心配になった。

またリカルドは温厚な兄だが、

エレンがリカルドに爆弾発言をして、

万が一エレンがリカルドの怒りをかったらどうしようとエレンのことも心配になった。
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