継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

第１章 はじまりはじまり

第14話 高潔な

翌日の夕方正妃はリアナに会いに来てくれた。

リアナは正妃にテオドアール辺境伯との結婚は自分には勿体ないくらいの条件だが、

辺境伯の女の子に迷惑をかけないかが不安であることを伝えた。

「ああ。良かった。私も色々な道を考えたんだけど、

テオドアール辺境伯との結婚が一番いいんじゃないかと思ったの。

エレン、テオドアール辺境伯の一人娘はエレンという名前なの。

エレンのことは心配しなくていいわ。

テオドアール辺境伯はエレンにあなたのことをもう聞いてみたそうよ。

ずっと母親とキョウダイが欲しかったと喜んでいるそうよ。」

正妃の話にリアナはほっとした。

リアナは正妃に本当にエレンの迷惑にならないのであれば、

テオドアール辺境伯との話を受けたいと思っていることを伝えた。

ただ父や弟にも、相談したいと伝えた。

「実はあなたのお父様と弟さんと相談して、

一番いいんじゃないかという話が、

テオドアール辺境伯との結婚だったの。

お父様や弟さんはまずは、

あなたの意思を尊重したいといっていたわ。

あと、いくら私が人格を保証しても、

見ず知らずのテオドアール辺境伯との結婚は不安でしょう。

あなたのお父様と弟さんに先にテオドアール辺境伯と会っていただいて、

それからお父様たちとよく話し合って最終的にこの話を受けるか決めたらどうかと思っているの。」

リアナは正妃の、心遣いに感謝した。

正妃はリアナが子供の頃思い描いていたとおりの

高潔な王族だった。

なぜ自分にこんなに優しくしてくれるのか不思議なくらいだった。

よくしてくれる正妃のためにも少しでも前向きに生きていかなければと思った。