継母ができました。弟もできました。弟は父の子ではなくクズ国王の子らしいですが気にしないでください( ´_ゝ`)

てん

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第1章 はじまりはじまり

第10話 これから

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「それでリアナ、あなたのこれからのことなんだけど…」

弟と父親についてのこれからのことを聞かされ、

いくらか安心していたリアナはビクッと肩を揺らした。

そんなリアナの様子に正妃は苦笑しながら言った。

「心配しないで。もう側妃にならないかなんて言わないわ。

でもお腹の子のためにもこのまま未婚のままというわけには行かないと思うの。

それでもしあなたが良ければテオドアール辺境伯と形式的に

結婚するのはどうかと思うの。」

リアナは正妃の提案に驚いた。

「あの、形式的にというのは…」

リアナはおずおずと正妃に言った。

「ごめんなさい。急に言われても混乱するわよね。

さっきもいったようにテオドアール辺境伯と私は古くからの友人なの。

テオドアール辺境伯は数年前に奥さまを亡くして、

今は5歳になる一人娘と暮らしているの。

テオドアール辺境伯の人格は私が保証するわ。

亡くなった奥さまをいまだに愛している人だから

あなたに手を出すなんてことはないわ。

再婚する気もないけど辺境伯には娘さんしかいないから

いずれは養子をとるつもりらしいの。

あなたのことを辺境伯に相談したら

あなたさえ良ければ避難の意味で嫁に来ないかって。

あなたのお腹の子が男の子だったら実子としてテオドアール家の家督を継がせても良いといってくれてるの。

もちろん女の子でも実子としてくれるそうよ。

テオドアール領は弟さんのいる隣国とも近いし、

あなたのお父様の勤めることになる学校もあるし、

王都から遠いから国王からも完全に離れられるわ。」

リアナは急な話に混乱した。

正妃はそんなリアナの様子を見て、

リアナの背を撫でながら、

「急に色々言われても困るわよね。

じっくり考えて。辺境伯とは形式的な結婚になるから、

子供を生んでどうしても愛せなかったら子供を辺境伯に任せて、

辺境伯とは離縁して、

あなたは隣国で、弟さんと暮らしても、

他に好きな男性ができたら他の男性と再婚する道もあると思うの。

あなたにはいろんな可能性があるのよ。

私も可能な限り協力させてもらうわ。」

正妃はそういうとリアナの部屋からでていった。

リアナは一人になった部屋でベッドに横たわりながら、

正妃にいわれたことを考えた。
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