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第8章 継母と継子
第239話 追い詰めたい
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「…………俺はアンジュに嫌われてしまったんだろうか。
……………泣くほど帰りたくないなんて。。」
アンジュはヨハンと他の使用人に支えられながらエレンと一緒に別の部屋に移動した。
残されたベンジャミンは熊のような身体を小さくして部屋のすみにうずくまっていた。
「ズビッ。
はぁ~。
別にベンジャミンが嫌いだから帰りたくないんじゃなくて、
エレンがさっき言っていたとおり、
変わりたいから帰りたくないんじゃないの?」
「……でも………」
「はぁ~。
さっきはエレンがめちゃくちゃなこといいはじめたなと思ったけど、
これは本当に一度距離を置いた方がいいかもね。
ねぇ、ベンジャミン、僕は君の無駄に厚かましいところも、無駄に面倒くさいところも、無駄にうじうじしているところも、無駄にうるさいところも、無駄に体力が有り余っているところも………」
「ちょいちょいちょい!!
お前は弱っている俺を追い詰めたいのか!!」
「いや、別に追い詰めたいわけじゃないんだけど。
何が言いたかったんだっけ?
ああ、そうだ。
やれやれ。
人が話している途中で割り込まないでよね。
まぁ、君には色々欠点があるけど、僕はわりと君を気に入っているよ。
アンジュ殿もきっと同じで、君を気に入っているよ。
君はアンジュ殿をずっと昔から好きなんだし、本当は話は簡単なはずなんだ。
だけどアンジュ殿があの状態じゃ、
このまま君と一緒に帰ってもこじれるだけな気がするよ。
エレンが言う通りしばらくいつにアンジュ殿をいさせてあげたら?
まぁ、あんまり公務はしてないんだろうけど、アンジュ殿もあれでグランデルにいるときは重責に苦しんでるんじゃない?
アンジュ殿も真面目だし。
まぁ、アンジュ殿の静養だと思って。」
「…………………」
……………泣くほど帰りたくないなんて。。」
アンジュはヨハンと他の使用人に支えられながらエレンと一緒に別の部屋に移動した。
残されたベンジャミンは熊のような身体を小さくして部屋のすみにうずくまっていた。
「ズビッ。
はぁ~。
別にベンジャミンが嫌いだから帰りたくないんじゃなくて、
エレンがさっき言っていたとおり、
変わりたいから帰りたくないんじゃないの?」
「……でも………」
「はぁ~。
さっきはエレンがめちゃくちゃなこといいはじめたなと思ったけど、
これは本当に一度距離を置いた方がいいかもね。
ねぇ、ベンジャミン、僕は君の無駄に厚かましいところも、無駄に面倒くさいところも、無駄にうじうじしているところも、無駄にうるさいところも、無駄に体力が有り余っているところも………」
「ちょいちょいちょい!!
お前は弱っている俺を追い詰めたいのか!!」
「いや、別に追い詰めたいわけじゃないんだけど。
何が言いたかったんだっけ?
ああ、そうだ。
やれやれ。
人が話している途中で割り込まないでよね。
まぁ、君には色々欠点があるけど、僕はわりと君を気に入っているよ。
アンジュ殿もきっと同じで、君を気に入っているよ。
君はアンジュ殿をずっと昔から好きなんだし、本当は話は簡単なはずなんだ。
だけどアンジュ殿があの状態じゃ、
このまま君と一緒に帰ってもこじれるだけな気がするよ。
エレンが言う通りしばらくいつにアンジュ殿をいさせてあげたら?
まぁ、あんまり公務はしてないんだろうけど、アンジュ殿もあれでグランデルにいるときは重責に苦しんでるんじゃない?
アンジュ殿も真面目だし。
まぁ、アンジュ殿の静養だと思って。」
「…………………」
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