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第8章 継母と継子
第213話 客も濃い
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「これが様々な国から集めた本が入った箱だ。
こっちの箱が様々な国から集めた装飾品で、こっちが置物、こっちの箱には食器。
こっちは………えーっとなんだったっけな?」
「そちらの箱は~、女性が好みそうな~、小物類一式です~。」
ベンジャミンが持ってきた祝いの荷物は応接間を埋め尽くす勢いでまだ運び込まれていた。
屋敷に戻ったベンジャミンは、運び込ませた数々の荷物の説明を始めたが、途中から自分でもよくわからなくなってしまい、自分の従者のバークレーに聞きながらの説明になった。
ベンジャミンの従者のバークレーは一見女性と見間違えるような可愛らしい顔をした30すぎの小柄な男だった。
バークレーは優秀な男だが、語尾が伸びるのが彼の癖で、周りに直すように言われたが、本人は伸ばしているつもりがないので、中々なおらず、今では周りも本人も直すことを諦めている。
「バークレー!!( ´_ゝ`)!!
なんでベンジャミンを止めてくれなかったんだ!!( ´_ゝ`)!!」
「わたくしめのような~、細腕では~、熊男を止めることは~、出来ません~。」
「か弱いふりをするな!!( ´_ゝ`)!!
『バークレーは本当はめちゃくちゃ強いんだ』ってとーさまが言ってたよ!!( ´_ゝ`)!!」
「それは~、わたくしめを~、買い被りすぎです~。
そこのなんか~、熊みたいな~、男と違って~、わたくしめは~、大層か弱いのです~。」
「………バークレー、とりあえず主である俺を熊男扱いするな。」
「エレン様~
熊男がなんか言って~、わたくしめを苛めるんです~
熊怖い~
荷物の手配大変だったのに~
めんどくさいことは全部わたくしめにおしつけたくせに~
エレン様~
助けてください~
わたくしめ、泣いちゃう~」
バークレーはそう言ってわざとらしく両手で顔を押さえてしくしく泣き真似を始めた。
………………テオドアール家は客も変わり者が多いのであった。
こっちの箱が様々な国から集めた装飾品で、こっちが置物、こっちの箱には食器。
こっちは………えーっとなんだったっけな?」
「そちらの箱は~、女性が好みそうな~、小物類一式です~。」
ベンジャミンが持ってきた祝いの荷物は応接間を埋め尽くす勢いでまだ運び込まれていた。
屋敷に戻ったベンジャミンは、運び込ませた数々の荷物の説明を始めたが、途中から自分でもよくわからなくなってしまい、自分の従者のバークレーに聞きながらの説明になった。
ベンジャミンの従者のバークレーは一見女性と見間違えるような可愛らしい顔をした30すぎの小柄な男だった。
バークレーは優秀な男だが、語尾が伸びるのが彼の癖で、周りに直すように言われたが、本人は伸ばしているつもりがないので、中々なおらず、今では周りも本人も直すことを諦めている。
「バークレー!!( ´_ゝ`)!!
なんでベンジャミンを止めてくれなかったんだ!!( ´_ゝ`)!!」
「わたくしめのような~、細腕では~、熊男を止めることは~、出来ません~。」
「か弱いふりをするな!!( ´_ゝ`)!!
『バークレーは本当はめちゃくちゃ強いんだ』ってとーさまが言ってたよ!!( ´_ゝ`)!!」
「それは~、わたくしめを~、買い被りすぎです~。
そこのなんか~、熊みたいな~、男と違って~、わたくしめは~、大層か弱いのです~。」
「………バークレー、とりあえず主である俺を熊男扱いするな。」
「エレン様~
熊男がなんか言って~、わたくしめを苛めるんです~
熊怖い~
荷物の手配大変だったのに~
めんどくさいことは全部わたくしめにおしつけたくせに~
エレン様~
助けてください~
わたくしめ、泣いちゃう~」
バークレーはそう言ってわざとらしく両手で顔を押さえてしくしく泣き真似を始めた。
………………テオドアール家は客も変わり者が多いのであった。
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