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第7章 ふたたびの王都

第194話 普通の人

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「………エレン様、まさかとは思いますがもしや王宮に?」






ゼノは顔色を悪くしながらおそるおそる聞いた。







「まぁ、ばれたら仕方ないか( ´_ゝ`)

王宮に行ってユーリに会ってきたけど、不法侵入はしていないよ( ´_ゝ`)

ちゃんと合法的に行ってきたんだよ( ´_ゝ`)」







エレンは開き直って、ユーリのところに行って帰ってくるまでの話をゼノに話すことにした。








結果、ゼノは『王族殺人未遂事件』あたりのくだりで卒倒した。









「おーい( ´_ゝ`)

やれやれ、ゼノが倒れたら誰がジンの恋文かくの手伝うんだよ( ´_ゝ`)

まったく( ´_ゝ`)」






エレンは卒倒したゼノの頭をペチペチ叩きながら、やれやれとため息をついた。








「………エレンちゃん、さすがは神の頭痛ね。

ゼノさんが卒倒するのも無理ないわ。」







同じく話を聞いていたルナルナはそう言って、頭が痛そうな顔をしながら卒倒したゼノを引っ張ってソファーに寝かせてくれた。






「それにしてもこのゼノさん、よく貴方がここにいることがわかったわね。」






「ゼノは天才的な変態なんだ( ´_ゝ`)

ゼノはエレンがどこにいるか、本能と推理力を駆使すれば分かるんだって( ´_ゝ`)」





これを『天才的な変態』といわずなんというとエレンがいうと、






「………幻惑の魔女といい、ユナ様やサナ様、ユーリ様といい、このゼノさんといい、あなたの周りに普通の人はいないのかしら。」






「しいていえばジンは『普通』かな?( ´_ゝ`)?

まぁこんだけ騒いでるのに変わらずうんうん唸りながら恋文かいてるあたり『真の普通』と言えるかは難しいかな( ´_ゝ`)」






そんな騒ぎの中、変わらずうんうん唸りながら恋文を書いているジンを再び生暖かい目で見守る二人であった。

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