あの、めんどくさいんで隠居してもいいですか？( ´_ゝ`) ？～麗しの姫と怠惰な従者～

第49話 従者の思案

「さてどうしたもんかねー( ´_ゝ`)」

フィーは鍛錬場の近くの草むらに隠れて思案していた。

ジュリアからは、

白軍の鍛錬場に行って

騎士を見つけて、

騎士の名前を確認して、

騎士についての情報を仕入れてこいとの指令を受けていた。

しかし、白軍の鍛錬場にはさっきからダミ声が響いていた。








「コラーーーーー！！！

そんなことで敵が倒せると思っとるのかーーーーー！！！！」








姿を見ずともマルコス将軍の声だった。

「はぁ～～～～～～～～～～～( ´_ゝ`)

朝早くから暑苦しいな～～～～～～～～～～～～( ´_ゝ`)」

将軍職ともなると、

朝議にも出ないといけないので、

朝鍛錬に毎日マルコス将軍がいるわけではなかったが、

なんの因果か今日は将軍が直接騎士たちを指導する日だったようだ。

このまま鍛錬場に行くと、

マルコス将軍に見つかってしまうことは確実だった。

フィーは早朝無理矢理叩き起こされて頭はまったく働いていなかったし、

働いていたとしても、

もじゃもじゃじじいの相手はめんどくさかった。

また、もじゃもじゃじじいに見つかった場合、

なんで鍛錬場にいるのか理由を追及されるに違いなかった。

『マリア様がヒトメボレしたかもしれない相手を探しに来た』

なんて口が裂けても言えない。

大体ヒトメボレ説はジュリアが勝手に言っているだけで、

まだ確定したわけではなかった。

「はぁ～～～～～～～～～～( ´_ゝ`)

今日は厄日だな( ´_ゝ`)」

空は青く、空気は清々しかった。














「…………………このままどっか遠くに行って隠居したいな～～～～～( ´_ゝ`)

あ、雀( ´_ゝ`)」


フィーは空を見上げて雀の数を数え始めた。

フィーは思考を放棄した。