めぐる風の星唄

風結

文字の大きさ
上 下
25 / 49
炎の凪唄

炎竜団

しおりを挟む
 ちりぢりになった光を受け止めた、巨大な魔法陣が、世界に解けていく。
 余韻も収まらない内に、うずうずと、お腹の下辺りに、衝動が溜まっていく。
「……な、何だ?」
 目が、自然と、そちらに向かってしまう。
 ーーボルネアとオルタンス。
 美貌の人猫セドゥヌムと、犬人ウンターの麗人。
 ーー俺は、こんなにも魅力的な二人と行動を共にしてきたというのに、どうして普通に接してこられたのだろう。
 まずは、俺の、これまでの愚かな振る舞いを、ひざまずき、許しを乞わなければならない。
 それから、あの毛並みを心行くまで堪能ーー。
「それは、僕と戦って、勝てたらの話です」
 二人の美女の前に、オルタンスの長剣を抜き、立ちはだかる男が一人。
 俺は、剣をあんずる。
 ーーこのじゃまものを倒さなければ、二人おたからは手に入らない。
「あー」
 ごんっ、と拳で額を叩く。
 フレッナの居館での、あのむさぼるような衝動に比べれば、屁でもない。
「よく見ろ、お前たち。アルあれに、戦いを挑むつもりか?」
「うっ……」
 振り返り、ゴッドハルトたちに、警告する。
 一端いっぱしの冒険者だっただけのことはある。
 アルの実力を肌で感じ取ったようで、全員、二人の「魅了」に打ち克つことができた。
「もう、大丈夫のようですね」
 俺たちを一瞥し、キョトンとした顔でアルを見上げている、オルタンスの鞘に剣を収める。
「もしかして、アル。魔力切れなのか?」
 「魔雄の遺産」である、魔力を防いだということは、全魔力を注いだということだ。
 「アル」と「ハビヒ」の魔力量は、この世界の魔力そのものとも言えるのだから、二人は等量となるはず。
 ボルネアとオルタンスの魔力が他者に影響を及ぼさないように、これまではアルが魔法で配慮していた。
 ーーそれが、できなくなった、今。
 二人の魔力が残りわずかなお陰で、「魅了」の効果も薄かったようだ。
 アルのことだ。
 もしかしたら、ここまで見越して二人に試練かだいを与えたのかもしれない。
「はは、実は、もっと深刻だったりします。遺産は、魔雄の魔力、そのものなんです。その有様の、すべてなんです。それを防ぐのであれば、こちらも、すべてを注がなくてはなりません」
「え……? それって、もしかしなくても、俺の所為なのか……?」
「まさか。魔雄様の責任は、ーーそうですね、半分くらいでしょうか?」
 やめろ。
 やめてくれ。
 そんな嬉しそうな、罪悪感のかけらもない顔を向けられると、心がぎりぎりと絞め上げられてしまう。
「ぅぐ……」
 ーーやってしまった。
 後悔は、していない。
 それでも。
 やってしまった。
 深みに嵌まってしまった、と言い換えても良い。
「ま、魔雄様、どういうことで?」
 俺たちの遣り取りを理解できなかった、ゴッドハルトが聞いてきたので、同じく、未だわかっていないボルネアとオルタンスにも知らせるために、はっきりと言葉にする。
「アルは、ーー魔法が使えなくなった」
「にゃ?」
「わん?」
 可愛い顔の二人ーーで、間違いはないのだが、気を抜くと、また持っていかれそうになるので、気合いを入れ直す。
 アルは、魔力切れで魔法が使えないのではなく、魔法を使う、土台ごと失ってしまったらしい。
 魔法に関しては、門外漢なので、正確にはわからないが、どうもそういうことのようだ。
 そして、その責任の半分は、俺にあるらしい。
 底なし沼に、嵌まってしまった気分だ。
「これで、すっきりしましたね。以前とは、違う生き方がしたかったのですが、そうすると、やはり魔力が邪魔でした。これからは、剣士として生きるのも悪くありません」
 アルは、嘘は言っていない。
 そうなると。
 俺は、どこまでも、アルの手のひらの上で、踊らされていたのかもしれない。
「……もしかして、これを狙っていたのか?」
「予想していた内の、一つではあります。魔雄様が、人種のすべてをお救いになろうと決意された故に、僕はーー、そのすべてでお応えしたかったのです」
 俺の前に、嘘吐きがいる。
 両手を胸にやり、恥ずかしそうに、頬を紅に染める。
 女顔の、健気な青年に、元冒険者たちが心を打たれているときめいている
「それで、ゴッドハルトたちは、これからどうするんだ?」
 彼らが変な趣味に目覚めない内に、声を掛け、正気に戻すことにする。
 アルの問題は、今すぐ、どうこうなるものではない。
 うずくまったまま、身動き一つしない女のことも含め、魔雄騒動も、そろそろお開きにしないとーー。
「と、これはーー?」
「遺跡を構成していた魔力も、切れたようですね」
 青白い、魔力の光が、風に馴染むように解けていく。
 景色の向こうに、景色があるという、不思議な情景。
 二つの景色の、手前にある一枚岩モノリスの「幻影」が消え去り、草地と森が現れる。
「なるほどな。どうやっていたのかは、さっぱりだが、俺たちはずっと、この草地をウロチョロしてたんだな」
 不思議と、無くなってしまうと、一つの世界ものがたりが終焉を迎えたようで、寂しさが募る。
 そんな、切ないような心地に浸ってばかりもいられない。
 未だ、物語の途上にある俺たちは、前に進まなくてはならない。
「ゴッドハルト?」
「……あ、はっ、はい、魔雄様。……えーと、ですね、あー、うー、がーっ! 説明がめんどい! もうっ、一から十まで、ぜんぶ聞いてけ!」
「あー、申し訳ない。うちの団長は、ほんの少しだけ、説明下手なので、しばしのお待ちを」
 「魔雄の遺産」のことだけでなく、彼らにも色々あったようで、精神的に限界だったのかもしれない。
 暴れ始めたゴッドハルトを、男たちが取り押さえ、副団長らしき男が、間を取り成す。
 沈着冷静な、凄腕の冒険者に見えたが、実は、短気ぷっつんだったようだ。
 よくこれで、Aランクになれたものだ。
「元冒険者、と言っていたが、続けられなくなったのは、つい最近のように見受けられるが、何があったんだ?」
 ゴッドハルトが落ち着いたところを見計らい、水を向ける。
 彼らの装備は、まだ手入れが成されている。
 何より、顔つき。
 落ちるところまで落ちていない。
 人としての尊厳を失っていない、日向の側にいる者の顔だ。
 とはいえ、半分は、日陰に入り掛けているようだ。
 落ち着いた、をそのまま通り越し、しょぼんとなった元団長が、下を向いたまま、ぼそぼそと事ここに至った経緯を話し始めた。
「……あっという間だった。新人同士が揉めた。喧嘩程度の揉め事なんて、しょっちゅうだから、いつも通りに手打ちにした。氷竜団の奴らが、炎竜団うちの団員を襲撃した。だが、あいつらは、自分たちが襲撃されたと言った。氷竜団の団長は、いけ好かない奴だが、話がわからない奴じゃない。お互いに死者が出ていたが、何とか収めたはずだった。だってのに、……駄目だった」
 ーーゴッドハルト、一人の責任ではない。
 元団員たちの苦渋の表情が、物語っていた。
 当時を思い出したのか、一度、振り払うように大きく頭を振ってから、話を続けた。
「切っ掛けが何だったのか、わからねぇ。殺らなけりゃ、殺られる、そんな状況だった。気づけば、炎竜団うち団員やつらは、半分以下に減ってたって、どういうことですかい? 俺にもわからねぇんだ、組合ギルドが言い訳を聞いてくれるはずもねぇ。国を出るしかなかった……」
 胸に爪を立て、言葉がつかえたゴッドハルトの代わりに、副団長が続ける。
「隣国である、ミセル国に逃げてきました。噂で、獣国と国境を接している、ベンズ伯のところなら、私兵を募集していると聞きました。向かっている道中で、あちらの女性と鉢合わせました。人種と獣種の組合は、薄いつながりで、系統が異なると聞いています。そこで、『魔雄の遺産』を狙いつつ、駄目だった場合は、獣国の組合を訪ねてみようと、腹案として、そう考えていました」
 幻想団で、団員みんなの演技を見てきたから、わかる。
 彼には申し訳ないが、団員みんなやアルとは、役者が違う。
 副団長は、幾つか隠し事をしているようだが、それは後だ。
「アル。これって、そういうことなのか?」
「魔雄様のお考えで、合っていると思います」
 アルのお墨付きということなら、話しても問題ないだろう。
 というか、いつまで「魔雄」をやらされるのだろう?
 ーーずっとです。
 アルの、無垢な少女のような、ほがらかな笑みを見るや否や、ーー冷や汗が止まらない。
「へ? な、何のことですかい?」
「まず確認したいんだが、ゴッドハルトの炎竜団と、相手の氷竜団は、ーーというか、何でこんな、敵対しそうな団名にしているんだ?」
「あ、ああ、元々は、風竜団だったんだ。まぁ、大所帯だったから、派閥って奴ができちまって、二つに分裂しちまったんだ。それからは、氷炭相いれずって感じの、良くない競争相手、みたいなことになった」
「と、話が逸れたな。二つの団は、地域で一番と二番だったんだろう?」
「うちが一番だった」
 二番だったようだ。
 面倒なことにしかならないので、意固地な団長はそのままに、話を進める。
「先に言っておくが、これは俺の、ただの推測だ。ゴッドハルトの話を聞いていて、思ったんだが、ーー外部の者が、人の手が加わった感じだな」
「ほ?」
「地域で、三番か四番の団が企んだーーだけでなく、背後に有力者がいそうな感じもするな」
「さすが魔雄様! 正解でございます」
 もう、ぜんぶアルに任せ、昼寝でもしていたいが、そんなこと、この意地悪が許してくれるはずがない。
 何の縁か、こうして行き掛かった炎竜団の面々のためにも、最後までアルに付き合うとしよう。
「アル。今なら、罪は軽いぞ、自首しろ」
「酷いですっ、魔雄様! 僕を疑うなんて!」
 アルこいぬが、潤んだ瞳で見上げてくるが、好い加減、そろそろ慣れてきたので、追及の手を緩めることはしない。
「心配するな。アルが犯人だとは思っていない。だが、世の中には、未必の故意、という便利な言葉がある」
 取りつく島がないと、観念したアルは、悪戯小僧の顔で自白する。
「僕はただ、その場にいただけです。企んだ団も、その背後にいた者のことも知っています。氷竜団と炎竜団、どちらも団長は、A級でした。A級が二人もいるのですから、自分たちで解決できて当然ーーということで、その場を去りました」
「ぅごっ……」
 アルの容赦のない言葉に、元団長でA級の冒険者が打ちのめされる。
 四つん這いになり、絶望に打ちひしがれ、ぷるぷる震えている。
「こらこら、這い蹲っている場合じゃないぞ。三つ目の選択肢だ。国に戻って、名誉挽回、したくないのか?」
「魔雄様!!」
「うが~っ! 抱きつくな! 俺じゃない、そっち、アルだ! 何とかしたいんなら、誠心誠意、頭を下げるなりしろ!」
 涙ながらに抱きついてくる男どもを払い除ける。
 アルがここまで言及したということは、解決方法ーーだけでなく、何らかの思惑があるのだろうから、乗ってやることにする。
「よくわからないが、お願いする! アル君が困ったときには、俺たちは全力で駆けつけて、全力で力を貸す! だからっ、だからっ! 仲間の無念を晴らす方法があるのならっ、教えてくれ!!」
 ゴッドハルトが頭を下げると、全員がそれに倣う。
 アルの表情は、変わっていない。
 以前、言っていた通り、人種が、虫に見えているのかもしれない。
 気紛れが、あってもおかしくない。
 そして、そんな気紛れを積み重ねていけばーー。
「僕は、魔雄様には逆らえませんので、仕方がありませんね」
 微笑の内に、本心を隠した、アルは、懐から二枚のカードを取り出す。
「……そ、それは、まさかっ、あんた謎Sなぞエスか!?」
 驚愕した、ゴッドハルトは、不思議な言葉を吐き出した。
「謎S?」
「あっ、ちょっ、ま、それは……」
大陸ルツェルンには、S級が三人います。S級二人のことは誰でも、冒険者であるなら知っていますが、もう一人のことは、真偽不明の、噂とされています。恐らく、ゴッドハルトさんは、自身の頭の中で、『謎のS級』を『謎S』と略して呼んでいたのでしょう。今回、それが、ポロっと出てしまった、ということです」
 知らない。
 俺以外の全員ーーボルネアとオルタンスまで、知っていて当然、という顔をしていたので、だんまりを決め込むことにする。
「…………」
 一から十まで言い当てられてしまった、元団長は、黄昏れてしまった。
「S級には、幾つか特典があります。それを利用して、僕は、二つのカードを所有する権利をもらいました。僕が謎Sである理由は、十三歳のときに、S級になったからです。これを公表するのは不味いと、総本部の直属となりました。組合には、依頼に適さないものも申請されます。付き合いというものがあって、断れない場合に、僕に回ってきます」
 慥か、冒険者の見習いになれるのは、十二歳からだったはず。
 団に所属し、雑用などをやりながら、冒険者の技能を磨いていき、D級を目指すのが一般的だ。
 組合総長だろうか、アルを管理することになるとは、ーー可哀想に。
 有能だと聞いているが、そうであるが故に、魔雄アル玩具ひまつぶしになっていたはず。
「いえ、その、謎Sはやめて……」
「謎S。良いですね、謎S。とても良い響きですので、正式な名称となるよう、S級の権限を使って、本部に申請しておきましょう」
「…………」
 ゴッドハルトは、灰になった。
 優しいのか、無慈悲なのか、四大神でも判定不能だろう。
 続くアルの言葉で、元団長は、「カネの水」を飲み干したかのように、生命力に満ち溢れるやるべきことをおもいだす
「組合には、話を通しておきます。ですが、僕がやるのは、それだけです」
「わかってる。まずは、氷竜隊を捜す。それからーー」
 それ以上、言葉にしない。
 これまで、無念と共に、引き攣れるような想いを抱えたまま、幾度も、幾度も考え続けてきたのだろう。
 暗闇に惑いながらも、模索し続けてきた道に、光が照らされる。
「罪を犯した以上、そのままというわけにはいきません。級は、一つ落ちます。それから、しばらくは組合の管理下で、下積みのようなことをさせられるでしょう」
「その程度、構わない」
 逡巡なく、ゴッドハルトは答える。
 すると、何かに気づいたらしい、彼は、副団長と小声で会話を交わす。
「とと、そうだった。魔雄様、これを返しときます」
 渋い表情の副団長から受け取った、ゴッドハルトは、あっけらかんと差し出してくる。
「手紙?」
 渡され、見てみると、文面以前の、古代期の文字が並んでいた。
「……アル、これ、どう思う?」
 困ったときの、魔雄アル
 内容はわからないものの、この手紙が何なのかは予想がつくので、ひらひらと振ってみせる。
「残念です。今の話はなかったことにーー」
「ちょ、ちょぉ~と待ってくれ! それは誤解だ! 大いなる誤解だ!」
 一応、古代期の文字の解読を、他者に依頼したーーという可能性はあるが、ゴッドハルトの慌てふためく姿から、この手紙の出所の本命は、あの女と見て間違いなさそうだ。
 副団長が、女と鉢合わせた、と言っていたから、そのときに入手したのだろう。
「ああ、なるほど」
 五枚ある紙の最後に、現代の文字。
 古代期の文字を解読したものだろう。
「アル。この四枚目。何か変じゃないか?」
 読めはしないが、三枚目までは、普通の文章だとわかる。
 だが、四枚目は、字面というか印象が、それまでのものとは異なるのだ。
「さすが魔雄様です。実は、紙が足りなくなってしまい、文章を圧縮しました」
 面倒臭くなったのか、正体を隠さなくなった魔雄アル
「魔力を籠めれば、文章が浮かび上がるとかか?」
「はい。その通りです。あと、僕としては、この手紙を、カステル様に持っていくことを推奨します」
「へ? あ~、いやいや、見知らぬ人種から渡されたら……、下手すりゃ殺されませんか?」
 そう思うのも無理はない。
 アルが望んでいるようなので、彼の背中を斜めに押してやることにする。
「そこは問題ない。そもそも、俺たちは、絶雄の依頼で、ここに来た。いずれ、報告するから、そのときに便宜を図ることもできる」
 ーーすべてを言わない。
 先程、積極的にやりたいとは思えない、とか思った癖に、さっそくやってしまった。
「有事の際に、人種の側に通じた者がいると、とても助かります。人数としても丁度良いことですし、有能な元冒険者となれば、カステル様から厚遇されるでしょう」
 反対側から、アルも、彼の背中を斜めに押す。
「うっ、だ、がぁあ~~っ! よしっ、お前たち! 俺はっ、敵討ちをする! だが、強制はしない! カステル様のところで働きたい奴ぁ~、手ぇ上げやがれ~~っ!!」
 羨ましい、と素直に思ってしまった。
 即断。
 全員が、手を上げた。
「ちくしょ~~っ!」
 泣き出してしまった。
「こらこら、苛めてやるな」
「いえ、少しは懲りてもらわないと。ーー自分だけでどうにかしようと、無理をしていましたから」
 副団長が、俺に一礼してから、団長を宥めにいく。
 彼らの団に所属できていれば、俺の行く道も、変わっていたのかもしれない。
 俺が、有り得たかもしれない未来に、幻想の翼を羽搏かせているとーー。
「ーー魔雄様。追わないんですか?」
「ーーは?」
 アルの冷ややかな声のあとに、走り去る、足音が響いたのだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。

黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。 この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

社畜の俺の部屋にダンジョンの入り口が現れた!? ダンジョン配信で稼ぐのでブラック企業は辞めさせていただきます

さかいおさむ
ファンタジー
ダンジョンが出現し【冒険者】という職業が出来た日本。 冒険者は探索だけではなく、【配信者】としてダンジョンでの冒険を配信するようになる。 底辺サラリーマンのアキラもダンジョン配信者の大ファンだ。 そんなある日、彼の部屋にダンジョンの入り口が現れた。  部屋にダンジョンの入り口が出来るという奇跡のおかげで、アキラも配信者になる。 ダンジョン配信オタクの美人がプロデューサーになり、アキラのダンジョン配信は人気が出てくる。 『アキラちゃんねる』は配信収益で一攫千金を狙う!

無能なので辞めさせていただきます!

サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。 マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。 えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって? 残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、 無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって? はいはいわかりました。 辞めますよ。 退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。 自分無能なんで、なんにもわかりませんから。 カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

レベルを上げて通販で殴る~囮にされて落とし穴に落とされたが大幅レベルアップしてざまぁする。危険な封印ダンジョンも俺にかかればちょろいもんさ~

喰寝丸太
ファンタジー
異世界に転移した山田(やまだ) 無二(むに)はポーターの仕事をして早6年。 おっさんになってからも、冒険者になれずくすぶっていた。 ある日、モンスター無限増殖装置を誤って作動させたパーティは無二を囮にして逃げ出す。 落とし穴にも落とされ絶体絶命の無二。 機転を利かせ助かるも、そこはダンジョンボスの扉の前。 覚悟を決めてボスに挑む無二。 通販能力でからくも勝利する。 そして、ダンジョンコアの魔力を吸出し大幅レベルアップ。 アンデッドには聖水代わりに殺菌剤、光魔法代わりに紫外線ライト。 霧のモンスターには掃除機が大活躍。 異世界モンスターを現代製品の通販で殴る快進撃が始まった。 カクヨム、小説家になろう、アルファポリスに掲載しております。

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

30年待たされた異世界転移

明之 想
ファンタジー
 気づけば異世界にいた10歳のぼく。 「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」  こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。  右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。  でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。  あの日見た夢の続きを信じて。  ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!  くじけそうになっても努力を続け。  そうして、30年が経過。  ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。  しかも、20歳も若返った姿で。  異世界と日本の2つの世界で、  20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

迷宮に捨てられた俺、魔導ガチャを駆使して世界最強の大賢者へと至る〜

サイダーボウイ
ファンタジー
アスター王国ハワード伯爵家の次男ルイス・ハワードは、10歳の【魔力固定の儀】において魔法適性ゼロを言い渡され、実家を追放されてしまう。 父親の命令により、生還率が恐ろしく低い迷宮へと廃棄されたルイスは、そこで魔獣に襲われて絶体絶命のピンチに陥る。 そんなルイスの危機を救ってくれたのが、400年の時を生きる魔女エメラルドであった。 彼女が操るのは、ルイスがこれまでに目にしたことのない未発見の魔法。 その煌めく魔法の数々を目撃したルイスは、深い感動を覚える。 「今の自分が悔しいなら、生まれ変わるしかないよ」 そう告げるエメラルドのもとで、ルイスは努力によって人生を劇的に変化させていくことになる。 これは、未発見魔法の列挙に挑んだ少年が、仲間たちとの出会いを通じて成長し、やがて世界の命運を動かす最強の大賢者へと至る物語である。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

処理中です...