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炎の凪唄
魔雄の課題 2
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俺の体力を考慮しながら、歩く速度は、オルタンスが決めていた。
もうすぐ頂上で、陽が沈む前に登頂できるとあって気が緩んでいたのだろう。
「きゃっ……」
そんな可愛い声も出せるのだな、などと失礼なことを思いつつ、幾通りか決めておいた段取りの一つを実行する。
これだけ闘ってきたのだから、ある程度、オルタンスの癖を把握した。
唯一ともいえる好機に、先程露出させておいた、土が剥き出しになった場所に誘導する。
ーー危機への対処がなっていない。
これは、経験もあるのだろう。
「えっ?」
これまでと、異なった攻撃。
しかも、それは牽制で、本命は、どれでもない。
「ぁ…わん……」
というわけで、無理に対処しようとした、オルタンスの自滅。
ぺたん、と座り込んでしまったオルタンスの頭に、片手剣をぽすっと置く。
「ラクン……、狡い」
「仕方がないだろう。実力差がありすぎて、剣を合わせれば、切り抜けられてしまうんだからな」
本当に、絶雄の剣技は、奥が深い。
隙があるように見え、実際に踏み込んでみれば、剣が届く心象が粉々に砕かれる。
だから、正攻法で勝つことは諦めた。
「ズル過ぎる!」
俺もそう思うが、これも経験ということで、今後の糧にしてもらおう。
俺は、オルタンスを置き去りに、全力で山を駆け上がる。
「九十八っ、九十九っ、百っ!!」
「ぎゃわんっ!?」
これは、俺の所為ではないはずだ。
急ぎ過ぎるあまり、ズッコケてしまった犬人。
「さすが悪雄ラクンさん。慌てさせなければ、日没までに間に合ったものを。あえて罠に嵌めていくスタイル、脱帽です」
「おかしな二つ名をつけてくれるな」
アルではないのだから、そこまで見通していたわけではない。
ただの偶然だが、オルタンスは、そう思ってはくれないだろう。
複雑な表情のオルタンスだけでなく、ボルネアも一緒に登ってきた。
予想通り、ボルネアも、アルの課題を達成できなかったようだ。
「オルタンスが転んでも汚れていないのは、アルが魔法を教えたからなのか?」
手際よく、というより、魔法を併用し、手際よすぎる速さで夕飯を作っている、アルに尋ねる。
「はい。生活に必要な魔法は、昨日の内に、習得してもらいました」
アルの魔法なのか、地面に穴が穿たれる。
その穴の上に、「水球」が現れ、球の中の水が回転し始める。
穴に「水球」が落ち、ただの水に戻ると、今度は、「風球」が現れる。
先程、「水球」があったのと同じ場所で、「風球」の球の中で風が渦を巻いている。
「因みに、『風球』は、乾燥した温風です」
「……今ほど、魔法が使えないことを、残念に思ったことはない」
生き物は、食ったら、当然、出さないといけない。
絶雄が話していたときには、気づけなかったが、これほどまでに有用だったとは。
だが、そうなると、不思議なことがある。
「こんなに便利なのに、どうして広まっていないんだ?」
「生活の質を向上させる、便利な魔法は、たくさんあります。適切に教育を行えば、獣種と人種の半分が、初級魔法を使えるようになります。ですが、そうなっていないのは。そうなった世界を想像してみれば、見えてくるものがありますよ」
「ーー魔法使いの、地位か」
魔法とは、魔法使いだけが使える、特別なものであるとの認識が一般的だ。
それ故に、魔法使いは、厚遇される。
「僕は、どちらでも良いと思っています。魔法の研究には、お金が掛かります。魔法が特別なものであれば、支援を受け易くなります。逆に、魔法が世俗化すれば、世の中は便利になるでしょうが、魔法使いの、築き上げてきた技術が、失われてしまうかもしれません」
ーー四英雄のような生き方はしたくありません。
以前、アルが言っていたことだが、少しだけ、わかった気がする。
魔王を、人知れず倒すことができなかった所為で、望まないものを多く、背負うことになった。
それ以上、考えることを邪魔するかのように、アルが聞いてくる。
「ラクンさん。今日も、聞きたいことがあれば、どうぞ」
乳で煮込んだものに、チーズが掛けられ、炎で焦げ目がつけられる。
食欲を刺激しまくる匂いに、今すぐがっつきたいが、この料理なら冷め難いだろうと、アルに、正面から視線を向ける。
「本当は、こんなこと、聞きたくはない。だが、アルだから、聞く。俺は、どうやっても、どうしても、団員には、届かなかった。それが何故だか、わかるか?」
「ーー一応、確認します。本当に、知りたいですか?」
聞き返されたが、即断。
首肯した俺に、珍しく、アルは、困ったような表情を浮かべる。
只ならぬ雰囲気を察したのか、ボルネアとオルタンスが食事の手を止める。
「ボルネアは、周囲の魔力を感知することができますね」
「っ、はい! 父様の指導で、魔力の属性を見極めることができますわ」
それは凄い。
相手が使う魔法の属性がわかるということは、かなりの優位となるだろう。
ーーそして、確実に、そんなものではないのが、アルだ。
「そう、ボルネアは、通常の人が見ている景色と、魔力で染められた、もう一つの景色を見ることができます。僕は、それだけでなく、すべてを魔力として、見ることができます」
「魔力で……?」
いまいち呑み込めなかったが、次の瞬間、背中に悪寒が走った。
「文字通り。人を、人としてではなく、魔力として見ることができます。たぶん、ラクンさんが想像するより、遥かに多くのものを、知ることができます。例えば、人の思考を、複製することができます。当然、解析も。やったことはありませんが、この世界にある大抵のものは、それが何であれ、魔力で創り出すことができると思います」
「…………」
「ラクンさんを助けたのは。ムカついたから、というのは本当のことですが、もう一つ、ありました。それは、ラクンさんの魔力がーー内面が、凪いでいたからです」
「それは、どういうことだ?」
聞いては、いけなかったのかもしれない。
それでも。
アルを困らせてでも、俺は、俺を止めることができなかっただろう。
「ラクンさんに、自覚はないようですが、ラクンさんの内面は。死に掛けた状況にあろうとも、有り得ないほどに凪いでいるのです。凪いでいるーー冷静に思考している、と言い換えればわかり易いでしょうか。ーー何物にも染まらない透明」
「それが、ーー俺が、届かない理由なのか?」
アルが言う通り、自覚はない。
ただ、体の内側に、熱、がないという感覚は、昔からあった。
団員と、同じ場所に行きさえすれば、それは手に入るものだと思っていた。
「僕は、今、差し出した、それを、答えとしません。ラクンさんの、それ、は、『アル』が、『ハビヒ』が、一緒に旅をしても良い、と思えるものでした。僕という存在を、そのまま見てくれるのではないかとーー」
アルの眼が、魔力の光を宿す。
まるで熱に浮かされるように、俺はそれを、美しい、と思った。
「そんなに見詰められると、……恥ずかしいです」
「ぐ……」
同姓であるからこそ、ツボがわかっているのか、少女のように、甘えた仕草をする。
少しだけ、反応してしまった、自分を殴りたい。
「ーーーー」
「ーーーー」
二人が疑いの視線を向けてくるが、本当に、俺にそんな趣味はない。
もう一度言うが、そんな趣味はない。
「ボルネアとオルタンスは、今日から『飛翔』で遠出します。初回ということで、今日は、日を跨がずに戻ってきます。ラクンさんの、今日の課題は、これです」
アルが手を振ると、昨日と同じく、透明な球体が現れる。
問題なのは、その数だ。
「百個あります。頑張ってくださいね」
アルの顔を見る前に、俺は、顔を下に向けた。
それから、昨日と同じく、囚人のように連行されていく犠牲者を、手を振って送り出すのだった。
もうすぐ頂上で、陽が沈む前に登頂できるとあって気が緩んでいたのだろう。
「きゃっ……」
そんな可愛い声も出せるのだな、などと失礼なことを思いつつ、幾通りか決めておいた段取りの一つを実行する。
これだけ闘ってきたのだから、ある程度、オルタンスの癖を把握した。
唯一ともいえる好機に、先程露出させておいた、土が剥き出しになった場所に誘導する。
ーー危機への対処がなっていない。
これは、経験もあるのだろう。
「えっ?」
これまでと、異なった攻撃。
しかも、それは牽制で、本命は、どれでもない。
「ぁ…わん……」
というわけで、無理に対処しようとした、オルタンスの自滅。
ぺたん、と座り込んでしまったオルタンスの頭に、片手剣をぽすっと置く。
「ラクン……、狡い」
「仕方がないだろう。実力差がありすぎて、剣を合わせれば、切り抜けられてしまうんだからな」
本当に、絶雄の剣技は、奥が深い。
隙があるように見え、実際に踏み込んでみれば、剣が届く心象が粉々に砕かれる。
だから、正攻法で勝つことは諦めた。
「ズル過ぎる!」
俺もそう思うが、これも経験ということで、今後の糧にしてもらおう。
俺は、オルタンスを置き去りに、全力で山を駆け上がる。
「九十八っ、九十九っ、百っ!!」
「ぎゃわんっ!?」
これは、俺の所為ではないはずだ。
急ぎ過ぎるあまり、ズッコケてしまった犬人。
「さすが悪雄ラクンさん。慌てさせなければ、日没までに間に合ったものを。あえて罠に嵌めていくスタイル、脱帽です」
「おかしな二つ名をつけてくれるな」
アルではないのだから、そこまで見通していたわけではない。
ただの偶然だが、オルタンスは、そう思ってはくれないだろう。
複雑な表情のオルタンスだけでなく、ボルネアも一緒に登ってきた。
予想通り、ボルネアも、アルの課題を達成できなかったようだ。
「オルタンスが転んでも汚れていないのは、アルが魔法を教えたからなのか?」
手際よく、というより、魔法を併用し、手際よすぎる速さで夕飯を作っている、アルに尋ねる。
「はい。生活に必要な魔法は、昨日の内に、習得してもらいました」
アルの魔法なのか、地面に穴が穿たれる。
その穴の上に、「水球」が現れ、球の中の水が回転し始める。
穴に「水球」が落ち、ただの水に戻ると、今度は、「風球」が現れる。
先程、「水球」があったのと同じ場所で、「風球」の球の中で風が渦を巻いている。
「因みに、『風球』は、乾燥した温風です」
「……今ほど、魔法が使えないことを、残念に思ったことはない」
生き物は、食ったら、当然、出さないといけない。
絶雄が話していたときには、気づけなかったが、これほどまでに有用だったとは。
だが、そうなると、不思議なことがある。
「こんなに便利なのに、どうして広まっていないんだ?」
「生活の質を向上させる、便利な魔法は、たくさんあります。適切に教育を行えば、獣種と人種の半分が、初級魔法を使えるようになります。ですが、そうなっていないのは。そうなった世界を想像してみれば、見えてくるものがありますよ」
「ーー魔法使いの、地位か」
魔法とは、魔法使いだけが使える、特別なものであるとの認識が一般的だ。
それ故に、魔法使いは、厚遇される。
「僕は、どちらでも良いと思っています。魔法の研究には、お金が掛かります。魔法が特別なものであれば、支援を受け易くなります。逆に、魔法が世俗化すれば、世の中は便利になるでしょうが、魔法使いの、築き上げてきた技術が、失われてしまうかもしれません」
ーー四英雄のような生き方はしたくありません。
以前、アルが言っていたことだが、少しだけ、わかった気がする。
魔王を、人知れず倒すことができなかった所為で、望まないものを多く、背負うことになった。
それ以上、考えることを邪魔するかのように、アルが聞いてくる。
「ラクンさん。今日も、聞きたいことがあれば、どうぞ」
乳で煮込んだものに、チーズが掛けられ、炎で焦げ目がつけられる。
食欲を刺激しまくる匂いに、今すぐがっつきたいが、この料理なら冷め難いだろうと、アルに、正面から視線を向ける。
「本当は、こんなこと、聞きたくはない。だが、アルだから、聞く。俺は、どうやっても、どうしても、団員には、届かなかった。それが何故だか、わかるか?」
「ーー一応、確認します。本当に、知りたいですか?」
聞き返されたが、即断。
首肯した俺に、珍しく、アルは、困ったような表情を浮かべる。
只ならぬ雰囲気を察したのか、ボルネアとオルタンスが食事の手を止める。
「ボルネアは、周囲の魔力を感知することができますね」
「っ、はい! 父様の指導で、魔力の属性を見極めることができますわ」
それは凄い。
相手が使う魔法の属性がわかるということは、かなりの優位となるだろう。
ーーそして、確実に、そんなものではないのが、アルだ。
「そう、ボルネアは、通常の人が見ている景色と、魔力で染められた、もう一つの景色を見ることができます。僕は、それだけでなく、すべてを魔力として、見ることができます」
「魔力で……?」
いまいち呑み込めなかったが、次の瞬間、背中に悪寒が走った。
「文字通り。人を、人としてではなく、魔力として見ることができます。たぶん、ラクンさんが想像するより、遥かに多くのものを、知ることができます。例えば、人の思考を、複製することができます。当然、解析も。やったことはありませんが、この世界にある大抵のものは、それが何であれ、魔力で創り出すことができると思います」
「…………」
「ラクンさんを助けたのは。ムカついたから、というのは本当のことですが、もう一つ、ありました。それは、ラクンさんの魔力がーー内面が、凪いでいたからです」
「それは、どういうことだ?」
聞いては、いけなかったのかもしれない。
それでも。
アルを困らせてでも、俺は、俺を止めることができなかっただろう。
「ラクンさんに、自覚はないようですが、ラクンさんの内面は。死に掛けた状況にあろうとも、有り得ないほどに凪いでいるのです。凪いでいるーー冷静に思考している、と言い換えればわかり易いでしょうか。ーー何物にも染まらない透明」
「それが、ーー俺が、届かない理由なのか?」
アルが言う通り、自覚はない。
ただ、体の内側に、熱、がないという感覚は、昔からあった。
団員と、同じ場所に行きさえすれば、それは手に入るものだと思っていた。
「僕は、今、差し出した、それを、答えとしません。ラクンさんの、それ、は、『アル』が、『ハビヒ』が、一緒に旅をしても良い、と思えるものでした。僕という存在を、そのまま見てくれるのではないかとーー」
アルの眼が、魔力の光を宿す。
まるで熱に浮かされるように、俺はそれを、美しい、と思った。
「そんなに見詰められると、……恥ずかしいです」
「ぐ……」
同姓であるからこそ、ツボがわかっているのか、少女のように、甘えた仕草をする。
少しだけ、反応してしまった、自分を殴りたい。
「ーーーー」
「ーーーー」
二人が疑いの視線を向けてくるが、本当に、俺にそんな趣味はない。
もう一度言うが、そんな趣味はない。
「ボルネアとオルタンスは、今日から『飛翔』で遠出します。初回ということで、今日は、日を跨がずに戻ってきます。ラクンさんの、今日の課題は、これです」
アルが手を振ると、昨日と同じく、透明な球体が現れる。
問題なのは、その数だ。
「百個あります。頑張ってくださいね」
アルの顔を見る前に、俺は、顔を下に向けた。
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