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炎の凪唄
ベルニナ・ユル・ビュジエ 5
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心地好い、暖かな陽気を、ーーあたしは、疎ましく思った。
八回目か九回目か、もう、正確な数は、忘れた。
というか、覚えておく気力がない。
ーー何で、こんなことになってしまったのかしら。
体を突き抜ける痛み。
何度も、何度も、何度もーー。
何かが変わるかと。
力一杯、小鬼の腕を握り締めてみたけれど、何の変化もない。
「はぁ……」
空は見たくないから、地面を見る。
次がやってくるまで、最低限、やれるだけのことをやる。
初級魔法を、身につけておいて良かった。
飲み過ぎてはいけない。
喉を、湿らす程度。
「あぅん……」
また、きた。
お腹を、引き裂かれるようなーー破滅的な前兆。
半日もずっと、もう、体力も精神力も、ずたずた。
ーー可愛い兎さんが、せっかく注意してくれたのに。
あたしは、何とか体勢だけを維持して、目を閉じる。
痛みを誤魔化すために、何でもいいから、考えることにする。
ーー昨日、山に入って、ゴブリンに遭遇した。
獣国よりも、人種の国々のほうが魔物は多い。
本の記述を思い出した時には、後の祭り。
ーー獣国との国境。
門衛が狼人だったから、怖くて引き返してしまった。
せめて、犬人か、熊人だったら良かったのに。
人熊だと、ちょっと怖そうだから、やっぱり熊人がいいわね。
結局、日がある内に成る丈距離を稼ごうと、門衛の交代を待たず、山に入った。
日が暮れるまでは、順調だった。
今日中に獣国へと、越境するかどうか迷っていたときだった。
灌木が、風に吹かれたような音がして、振り返ると。
十歩の距離にーー二匹、いた。
頭の中が、真っ白になった。
ゴブリンが仲間を呼んでいる間に、無我夢中で逃げた。
ただただ、その場から離れることしか、考えられなかった。
ーー初めて見た、魔物。
物語では、ゴブリンは最弱種で、主人公たちは、ばっさばっさと倒していたけれど。
実際に見て、ーー忌避感が、そのまま恐怖に直結した。
目の前の生き物は、人種とも、獣種とも、明らかに何かが違った。
人型をしているのが、汚らわしく、不愉快だった。
空の月が樹に隠れた瞬間、躓いて転んだ。
ーー闇に包まれていた。
脚も、体力も限界で、動けなくなった。
いつ、襲われるかもわからない、恐怖。
心臓の音が煩かった。
眠れない夜。
眠れないから、眠らないつもりだった。
ふと、お腹が冷えてきたのを感じて、荷物を抱えた。
じんわりと温かくなって、精神的な疲労も限界だったのか、寝入ってしまった。
たぶん、魔物じゃなくて、動物だったんだと思う。
起きたら、抱えていた荷物はなくて、近くに、中身が散乱していた。
無くなっていたのは、二週間分の食料。
ーー途方に暮れる間もなく、一回目がきた。
あまりに苦しくて、どうしようもなくて。
ネーラさんの、ふあふあの感触を思い出して、ひたすらに耐えた。
三回目には、発汗に、過呼吸に、もう、何も考えられなくなった。
四回目、五回目には、殆ど出ないというのに、苦痛だけはやってきて、四大神を呪った。
ーー虫が嫌いだったのに。
何度目だったか、わからない。
どうでもよくなってしまった。
腕を這っていた、緑色の細長い虫。
追い払うのも億劫で、殺すのも面倒で、体勢を変えるついでに地面に落としてあげた。
ーー最悪の状況だというのに、人種の欲求って凄いのね。
食欲。
お腹が空いてきて、ーーそこに、一つの光明が見えた気がした。
そう、何か食べないといけない。
液体ばかりで、固形物を出していない。
この苦痛から抜け出すには、しっかりとしたもの食べて、塊を出さないといけない。
そんなときに現れたーー固形物。
獲物を仕留めることができると確信した、ゴブリンの歓喜の笑みが、ーー恐怖に歪んだ。
ーーああ、本当に、あたしはどんな顔をしていたのやら。
この瞬間、奇妙に冷静だった、あたしは、まずズボンから片足を抜いた。
ーーネーラさんより、ちょっと背が高いかしら?
でも、可愛くなかったから。
人種の底力、或いは、生命力のようなものが溢れて、ーー獣になった。
狩る側になった、あたしは、短剣を後頭部辺りに突き刺した。
それで、終わりーーじゃなかった。
我に返って、呼吸を荒らげようとしたところで、歯を食い縛った。
仲間がいた。
十匹くらいの、ゴブリンたち。
四大神に謝っている間に、離れていった。
でも、遠からず、見つかる。
あたしは、ゴブリンの足をつかんで、反対側に逃げたーー。
「う…ぎぎぃ……」
考えるのを中断して、全身に力を籠める。
この、最大級のものを遣り過ごせば、しばらくは大丈夫のはず。
何か、つかむ物が欲しくて、固形物ーーじゃなくて、ゴブリンの腕を両手で握り締める。
思ったよりも、硬い感触。
ある意味、野生の生き物なのだから、筋肉質で当然なのかしら。
ゴブリンは不味い、と聞いたことがある。
つまり、食べられる。
食べないと、たぶん、あたしは生き残れない。
選択肢などない。
なら、あとは、どうやって食べるか、だけ。
「切って、焼けば、いいのよね?」
使える初級魔法は、火と水の、二つ。
あたしには魔法の才能があったのか、魔法使いに師事することなく、魔法を発現することができた。
ビュジエ家の、お抱えの魔法使いに頼むという手段もあったけれど。
あたしが望む魔法は、明らかに畑違いだったし、勘繰られることになったはず。
そうなれば、父様と母様に知られることになる。
「……これまで、誰かがやっていてくれたのよね」
温かい食事と、優しい家族。
当たり前だと思っていたもの。
誰かが飼育して、或いは、狩って、解体して、調理して、あたしは出来上がったものだけを食べていた。
恵まれていた。
こんなにもたくさんのものを、与えられていた。
なのに、父様に、母様に、ビュジエ家に、ーー何も返せないまま、死ぬわけにはいかない。
「まだ、温かいのね」
生きていた、証。
以前、読んだ本の内容を思い出す。
うつ伏せの、お腹の横の辺りが、斑に変色している。
「これが、死斑なのかしら」
でも、どれだけ頭の中を探ってみても、魔物の食べ方なんて見つからなかった。
覚悟を決める前に、体は勝手に動いていた。
「生肉って、切り難いのね」
剣を突き刺す、肉を切る感触には、意外にも簡単に慣れた。
ゴブリンを、食べ物だと認識した瞬間に、意識が変化したのかもしれない。
上手く刃が入らず、手を切らないようにするだけで、精一杯。
薄切りになんてできないから、火が通り易いように、ぶつ切りに、小さくする。
油なのか何なのか、手がヌルヌルする。
ーーそういえば、手を洗っていなかったわ。
手遅れなので、すっぱりと諦める。
きっと、よく焼けば、大丈夫の、はず。
不思議と、食べられるとわかったら、お腹の虫さんが騒ぎ出して、他のことなんてどうでもよくなってくる。
兎にも角にも、ゴブリンの体の上にある、見栄えの悪い三つの肉片を、火魔法で焼いてみる。
「うっ……、中まで……火が通っていないわ」
さすがに、生で食べるのは危険すぎる。
でも、これ以上焼けば、表面は焦げてしまう。
焼けた部分だけ、切り落として、もう一度焼こうとしたけれど。
「これじゃあ、埒が明かないわ」
一つ、思いついたので、周囲を確認。
気配は感じられない。
ゴブリンの、背中の真ん中に肉片を集めて、剣身の部分を叩きつけた。
飛び散ったり液体になったりしたけれど、残った肉は、平べったくなった。
「これで両面を焼けばーー」
片面を焼くと、ゴブリンの背中が嫌な臭いを発したので、腰に移して、反対側も焼く。
そのまま、むしゃぶりつこうとして、踏み止まる。
「そうよ、塩は持っていかれなかったのよね」
油でギトギトの手を、樹に擦りつけてから、水魔法を使う。
こびりついた油を、完全に落とすのは無理だと諦めて、塩少々ーーだと、少し心配なので、ひとつまみ。
余計なことを考える前に、手でつかんで、口に放り込む。
「ぅ…あ、不味い……」
……吐き出したくなるけれど、噛んで、飲み込んだ。
涙が出てくる。
それでも、食べる。
手は止めない。
ただただ、同じ作業を繰り返して、お腹に詰め込んでいく。
その合間に、またお腹を壊したけれど。
体が満足してくれるまで、あたしは食べることを止めなかった。
八回目か九回目か、もう、正確な数は、忘れた。
というか、覚えておく気力がない。
ーー何で、こんなことになってしまったのかしら。
体を突き抜ける痛み。
何度も、何度も、何度もーー。
何かが変わるかと。
力一杯、小鬼の腕を握り締めてみたけれど、何の変化もない。
「はぁ……」
空は見たくないから、地面を見る。
次がやってくるまで、最低限、やれるだけのことをやる。
初級魔法を、身につけておいて良かった。
飲み過ぎてはいけない。
喉を、湿らす程度。
「あぅん……」
また、きた。
お腹を、引き裂かれるようなーー破滅的な前兆。
半日もずっと、もう、体力も精神力も、ずたずた。
ーー可愛い兎さんが、せっかく注意してくれたのに。
あたしは、何とか体勢だけを維持して、目を閉じる。
痛みを誤魔化すために、何でもいいから、考えることにする。
ーー昨日、山に入って、ゴブリンに遭遇した。
獣国よりも、人種の国々のほうが魔物は多い。
本の記述を思い出した時には、後の祭り。
ーー獣国との国境。
門衛が狼人だったから、怖くて引き返してしまった。
せめて、犬人か、熊人だったら良かったのに。
人熊だと、ちょっと怖そうだから、やっぱり熊人がいいわね。
結局、日がある内に成る丈距離を稼ごうと、門衛の交代を待たず、山に入った。
日が暮れるまでは、順調だった。
今日中に獣国へと、越境するかどうか迷っていたときだった。
灌木が、風に吹かれたような音がして、振り返ると。
十歩の距離にーー二匹、いた。
頭の中が、真っ白になった。
ゴブリンが仲間を呼んでいる間に、無我夢中で逃げた。
ただただ、その場から離れることしか、考えられなかった。
ーー初めて見た、魔物。
物語では、ゴブリンは最弱種で、主人公たちは、ばっさばっさと倒していたけれど。
実際に見て、ーー忌避感が、そのまま恐怖に直結した。
目の前の生き物は、人種とも、獣種とも、明らかに何かが違った。
人型をしているのが、汚らわしく、不愉快だった。
空の月が樹に隠れた瞬間、躓いて転んだ。
ーー闇に包まれていた。
脚も、体力も限界で、動けなくなった。
いつ、襲われるかもわからない、恐怖。
心臓の音が煩かった。
眠れない夜。
眠れないから、眠らないつもりだった。
ふと、お腹が冷えてきたのを感じて、荷物を抱えた。
じんわりと温かくなって、精神的な疲労も限界だったのか、寝入ってしまった。
たぶん、魔物じゃなくて、動物だったんだと思う。
起きたら、抱えていた荷物はなくて、近くに、中身が散乱していた。
無くなっていたのは、二週間分の食料。
ーー途方に暮れる間もなく、一回目がきた。
あまりに苦しくて、どうしようもなくて。
ネーラさんの、ふあふあの感触を思い出して、ひたすらに耐えた。
三回目には、発汗に、過呼吸に、もう、何も考えられなくなった。
四回目、五回目には、殆ど出ないというのに、苦痛だけはやってきて、四大神を呪った。
ーー虫が嫌いだったのに。
何度目だったか、わからない。
どうでもよくなってしまった。
腕を這っていた、緑色の細長い虫。
追い払うのも億劫で、殺すのも面倒で、体勢を変えるついでに地面に落としてあげた。
ーー最悪の状況だというのに、人種の欲求って凄いのね。
食欲。
お腹が空いてきて、ーーそこに、一つの光明が見えた気がした。
そう、何か食べないといけない。
液体ばかりで、固形物を出していない。
この苦痛から抜け出すには、しっかりとしたもの食べて、塊を出さないといけない。
そんなときに現れたーー固形物。
獲物を仕留めることができると確信した、ゴブリンの歓喜の笑みが、ーー恐怖に歪んだ。
ーーああ、本当に、あたしはどんな顔をしていたのやら。
この瞬間、奇妙に冷静だった、あたしは、まずズボンから片足を抜いた。
ーーネーラさんより、ちょっと背が高いかしら?
でも、可愛くなかったから。
人種の底力、或いは、生命力のようなものが溢れて、ーー獣になった。
狩る側になった、あたしは、短剣を後頭部辺りに突き刺した。
それで、終わりーーじゃなかった。
我に返って、呼吸を荒らげようとしたところで、歯を食い縛った。
仲間がいた。
十匹くらいの、ゴブリンたち。
四大神に謝っている間に、離れていった。
でも、遠からず、見つかる。
あたしは、ゴブリンの足をつかんで、反対側に逃げたーー。
「う…ぎぎぃ……」
考えるのを中断して、全身に力を籠める。
この、最大級のものを遣り過ごせば、しばらくは大丈夫のはず。
何か、つかむ物が欲しくて、固形物ーーじゃなくて、ゴブリンの腕を両手で握り締める。
思ったよりも、硬い感触。
ある意味、野生の生き物なのだから、筋肉質で当然なのかしら。
ゴブリンは不味い、と聞いたことがある。
つまり、食べられる。
食べないと、たぶん、あたしは生き残れない。
選択肢などない。
なら、あとは、どうやって食べるか、だけ。
「切って、焼けば、いいのよね?」
使える初級魔法は、火と水の、二つ。
あたしには魔法の才能があったのか、魔法使いに師事することなく、魔法を発現することができた。
ビュジエ家の、お抱えの魔法使いに頼むという手段もあったけれど。
あたしが望む魔法は、明らかに畑違いだったし、勘繰られることになったはず。
そうなれば、父様と母様に知られることになる。
「……これまで、誰かがやっていてくれたのよね」
温かい食事と、優しい家族。
当たり前だと思っていたもの。
誰かが飼育して、或いは、狩って、解体して、調理して、あたしは出来上がったものだけを食べていた。
恵まれていた。
こんなにもたくさんのものを、与えられていた。
なのに、父様に、母様に、ビュジエ家に、ーー何も返せないまま、死ぬわけにはいかない。
「まだ、温かいのね」
生きていた、証。
以前、読んだ本の内容を思い出す。
うつ伏せの、お腹の横の辺りが、斑に変色している。
「これが、死斑なのかしら」
でも、どれだけ頭の中を探ってみても、魔物の食べ方なんて見つからなかった。
覚悟を決める前に、体は勝手に動いていた。
「生肉って、切り難いのね」
剣を突き刺す、肉を切る感触には、意外にも簡単に慣れた。
ゴブリンを、食べ物だと認識した瞬間に、意識が変化したのかもしれない。
上手く刃が入らず、手を切らないようにするだけで、精一杯。
薄切りになんてできないから、火が通り易いように、ぶつ切りに、小さくする。
油なのか何なのか、手がヌルヌルする。
ーーそういえば、手を洗っていなかったわ。
手遅れなので、すっぱりと諦める。
きっと、よく焼けば、大丈夫の、はず。
不思議と、食べられるとわかったら、お腹の虫さんが騒ぎ出して、他のことなんてどうでもよくなってくる。
兎にも角にも、ゴブリンの体の上にある、見栄えの悪い三つの肉片を、火魔法で焼いてみる。
「うっ……、中まで……火が通っていないわ」
さすがに、生で食べるのは危険すぎる。
でも、これ以上焼けば、表面は焦げてしまう。
焼けた部分だけ、切り落として、もう一度焼こうとしたけれど。
「これじゃあ、埒が明かないわ」
一つ、思いついたので、周囲を確認。
気配は感じられない。
ゴブリンの、背中の真ん中に肉片を集めて、剣身の部分を叩きつけた。
飛び散ったり液体になったりしたけれど、残った肉は、平べったくなった。
「これで両面を焼けばーー」
片面を焼くと、ゴブリンの背中が嫌な臭いを発したので、腰に移して、反対側も焼く。
そのまま、むしゃぶりつこうとして、踏み止まる。
「そうよ、塩は持っていかれなかったのよね」
油でギトギトの手を、樹に擦りつけてから、水魔法を使う。
こびりついた油を、完全に落とすのは無理だと諦めて、塩少々ーーだと、少し心配なので、ひとつまみ。
余計なことを考える前に、手でつかんで、口に放り込む。
「ぅ…あ、不味い……」
……吐き出したくなるけれど、噛んで、飲み込んだ。
涙が出てくる。
それでも、食べる。
手は止めない。
ただただ、同じ作業を繰り返して、お腹に詰め込んでいく。
その合間に、またお腹を壊したけれど。
体が満足してくれるまで、あたしは食べることを止めなかった。
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