めぐる風の星唄

風結

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炎の凪唄

単眼の巨人

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 その瞬間、風の女神ラカに背中を押された。
「ぃっ!!」
 人種アオスタよりも動作が鈍いとはいえ、それらの一撃は、必殺。
 背をかがめながら、突貫する。
「らぁっ!」
 風の女神ラカの祝福である、幻想の翼を羽搏かせ、を潜り抜ける。
 勢いを殺さず、すれ違いざまに、切れ味の鋭い片手剣の先端で斬りつける。
「ちっ」
 舌打ちも、したくなるというものだ。
 斬りつける、ではなく、伐りつけたかのような感触。
 股の内側。
 人種なら致命傷となるだろう一撃も、単眼の巨人サイクロプスにとっては、軽傷に過ぎない。
 動きを止めてはならない。
 サイクロプスは、戦闘開始直後の、俺の全力の突きで、学習してしまった。
 人種の攻撃など物ともせず、反撃してくるようになったのだ。
「ーーん?」
 ばさっ、と何か、大きなものが落っこちた音がしたので、足を止め、振り返ってしまった。
 後悔した。
 落ちたのは、サイクロプスの腰布で、俺の正面には、とてもーー、そう、とても大きなものが、ぶら下がっていた。
「にゃーっ! こっちを、向かせないで!!」
「わぅん! このっ、すっとこどっこい!!」
「だーっ! お前らっ、戦闘中に何を言っているんだ! 嘘でも何でもなく死んじまうからっ、もっと支援してくれ!!」
 ボルネアとオルタンスは、絶雄以外とは訓練したたたかったことがなかったから、俺が前衛を買って出たのだが、早とちりだったかもしれない。
 大鬼オーガの、倍はあろうかという、体高。
 本来なら、身長と言うべきかもしれないが、感情がそれを否定する。
「ったく!」
 ふっ、と体から力を抜くと同時に、意識的に猛った感情を静める。
 周囲の状況を、視界を広げ、把握する。
 サイクロプスの、二人に向かった単眼の視界に、時機タイミングを計って入り込む。
 足元をうろちょろする人種を蹴り上げようとしたところで、俺は反転し、体を投げ出す。
「よしっ! ……って、はぁ!?」
 俺の策に嵌まり、樹に足をぶつけたサイクロプスだったが、あろうことか、樹のほうが根元から折れた。
「しっかりしているように見えても、樹の種類、または状態によって、中身がスカスカな場合もあります。実は、樹木で生きているといえるのは、外側のーー」
 大きな岩の上に座り、のうのうと講釈を垂れてくる、アルに構っていられほど暇ではない。
 暇どころか、絶体絶命の危機だ。
「ぎぃっ、ガァアアッ!!」
 サイクロプスは、折れた樹を両手で抱え、横薙ぎにしてくる。
 予測していた俺は、樹の陰に入ると同時に、軽く抛るように片手剣を手放す。
 信奉してきにいっている神にーー風の女神ラカに祈りを捧げつつ、樹を蹴り、サイクロプスから見えない位置で跳び上がる。
 俺の単純な偽装に引っ掛かったサイクロプスは、剣が留まっている位置に、樹を叩きつける。
「ぐ……」
 耳をつんざく、これまでに聞いたことがない破滅的な断裂音が、意識を引き裂こうとする。
 だが、音さえ引き裂く現実が、俺の目を釘づけにする。
 跳び上がった俺の下で、サイクロプスが手にする幹の上部と、ある意味、俺の犠牲となってくれた、樹の根元が衝突。
 壮絶な衝撃に耐え切れなかったのか、双方の樹が爆砕される。
 物理現象なのか、根元を破砕された、祝福の樹が跳ね上がる。
 俺のすぐ傍を、巨大なぶっしつが、圧迫感を伴い、勢いよく通り過ぎる。
「ぅ…ひ……」
 現実とは思えない光景に、無意識に情けない声が漏れる。
 同時に、現実を直視してしまう。
 元々、寂れた林。
 もう、周囲に、大きな樹はない。
 未だ、空中にある、俺の体。
 次撃は、避けられない。
 武器もない。
 それに、サイクロプスは、もう学んでしまった。
 ーーもはやこれは、戦いではなく、虐殺だろう。
 絶望的な状況に、泣き言まで出てくる。
「ーーっ!」
 しかし、冥界の神カナロアに見放されたかと思った瞬間、無事にハウメアにーー大地の女神に抱かれるじめんにちゃくちする
「おや? 僕を攻撃するようですね」
「ウガァアアッ!!」
 さすがに目障りだったのか、或いは、本能で危険と察知したのか、サイクロプスは、岩に座ったまま回避行動を取らないアルに、短くなったこんぼうを振り下ろす。
「ほらほら、ボルネア、オルタンス。サイクロプスが僕にかかずらっている間に、ーーもう少し頑張らないと、失望してしまいますよ?」
 俺の、要請というか懇願よりも、よほど効いたようだ。
 発奮した二人。
 ボルネアは呪文を唱え始め、オルタンスは片手剣に魔力を籠め始める。
 弾き飛ばされた剣を拾いに走る前に、横目で見ると。
 「結界」なのか風の絨毯なのか、アルをっ叩いている樹は、まったく損傷していなかった。
 当然、アルも無傷。
 明らかに、何かがおかしい光景から目を逸らし、全力で走る。
 剣を拾い、途中、目星をつけていた手頃な、大き目の石を手にする。

   氷はでっかいほうがいいのよ
   硬くて固くて堅いのよ
   綺麗ならもっといいかしら
   回転させたら大変よ
   速くて早くて疾いのよ
   ほ~らほらとっても痛そうな
   尖った氷の出来上がりよ

 気が抜けるからやめてくれ、と言いたくなったが我慢する。
 魔力が籠もっているからなのか、不思議と耳に届いた、ボルネアの呪文。
 戦線に復帰する。
 オルタンスのほうも、準備は整ったようだ。
 彼女は、剣雄と同じく、魔法剣の使い手だ。
 そしてーー。
 アルは、見ているだけ。
 サイクロプスが攻撃するだけの、不自然な光景が続いている。
 攻撃の隙は、時機は、俺が作り、見極めないといけない。
 ぶきでは埒が明かないと、こちらも武器と言って差し支えのない、丸太のような両腕で、アルを攻撃している。
「ーーふぅ~」
 俺は体勢を取り、呼吸を整える。
 ーー単眼が、俺を捉える前に。
 アルへの攻撃が無意味だと理解した、サイクロプスの眼が、攻撃対象を俺に変更した、刹那に。
 俺が投擲した石が、体格の割には小さ目の、単眼に当たる。
「なん……だと」
 卑怯だーーなどという言葉が俺の口からまろび出る前に、アルが楽し気に解説する。
「実は、このサイクロプスは、亜種なんです。本当のサイクロプスは、もっと大きいんです。面白いことに、この亜種は、瞼を閉じることができるんです。ただ、それは非常時の、通常は行われない動作なので、瞼を開けるまでは時間が掛かってしまいます」
 アルの能弁を、我慢して最後まで聞いてから、俺は、二人に指示を出す。
「一撃で決めようと思うな! 膝の裏だ! 先ずは機動力を奪うぞ!!」
 明らかに不満顔だが、俺の言葉が正しいとは、認めてくれたようだ。
 俺は岩を駆け上がりながら、余計かと思いつつ、間違いのないように追加の指示を飛ばす。
「ボルネアは右! オルタンスは左だ!」
「『氷槍アイシクルランス』!」
「たぁっ!」
 あやまたず、二人の全力攻撃が、頭を抱えて防御体勢を取っていた、サイクロプスの膝の裏に直撃。
 腕に抱えるくらいの、尖った氷の塊が突き刺さり、膝から氷の先端が飛び出していた。
 俺の攻撃とは異なり、魔力を纏った斬撃で、大量の血が噴き出る。
「ラクンさ~ん、頑張って下さ~い」
「ちくしょう! 死んだら化けてでるからな!」
 岩の上まで、それから勢いのままに、のほほんと応援してくれるアルの頭を、恩知らずにも踏んづけ、全身のバネを使って跳び上がる。
「ぎにゃ~っ!? アル様の頭を踏んづけたわ!!」
「がるるぅ!? 万死に値する!!」
 外野の雑音を消し、集中する。
 持ち手を変え、俺の体ごと、剣を突き立てれば。
 人型の魔物なら、頭部は、弱点のはず。
「……は?」
 脳天に突き立てるつもりだったのだが、サイクロプスの強靭さは、俺の想像を超えていた。
 あれだけの攻撃を受けながら、サイクロプスは、倒れなかったのだ。
 よろけたものの、膝を突かず、踏み止まり、そこから立ち上がろうとし、あまつさえ単眼まで、ばちっと開く。
「あ……」
 俺は、立ち上がりかけた、開いたばかりの、サイクロプスの単眼に。
 丁度良い位置にあったので、ぶすっと剣を突き立てた。
 須臾しゅゆ
 ぞわっとした、千匹の虫にたかられるような拒絶感が体を襲った。
 俺は、その感覚に逆らわず、剣を押し、単眼を蹴って距離を取る。
 ばんっと、サイクロプスの絶鳴よりも前に、風が破裂するよな爆音が耳を穿つ。
「ぐぅ……」
 鼓膜が破れるのではないかと思うほどの、苦痛が耳を、頭までをも襲う。
 だが、痛みを振り切り、状況を確認する。
 俺がいた場所を、サイクロプスの両手が、叩いている。
 最後の、足掻きだったのだろう。
 手を叩いた格好のまま、動きを止めている。
 問題は、別にある。
 サイクロプスは、最期に、頭を振り上げたので、俺の体は結構な高所にある。
 良いのか悪いのか、着地点は、アルが座っている、岩の上。
 俺の身長、四人分というところだろう。
 この高さなら、死なない自信はある。
 だが、同時に、小手先の技も使えない。
「あー、嫌だなー」
 残念ながら、自然の法則にしたがい、浮遊感はなくなり、心臓が悲鳴を上げるおちていく
 神経なのか精神なのかが、がなり、呻き、周囲の景色は、歪み、視界が狭まる。
 それでも、生き残るために、やるべきことをやる。
 アルは、今は、助けてくれない。
 わかり切ったことを、今一度、確かめる。
 こんなときに考えるのが、アルの性格のことなのだから、俺にはまだ、余裕があるのだろう。
「がぁーーっ!!」
 少しでも衝撃を逃そうと、着地の瞬間に、声を荒らげる。
 脳天を突き抜ける。
 わかっていたことだが、痛みを超えた衝撃が、全身を乱打する。
 もう一度、叫ぼうと天を振り仰いだところで、俺は、四大神を恨んだ。
「ひぎぃっ!」
 実際には、アルを恨むべきなのかもしれないが、本当に怖いのは、いつでも、何もしてくれない神様よりも、身近な者なのだ。
 未だ、力が入らないというのに、本当に頑張った、俺の体。
 動いてくれた体は、ずり落ちるように岩から落ち、気力で回転させて背中から落ちることができたので、受け身を取った。
 だが、まだ終わらない。
 両足を立て、それ以上、転がらないようにしてから、倒れてきたサイクロプスの位置を確認する。
「…………」
「見事な判断です、ラクンさん。サイクロプスは、反対側に落ちました」
 アルが座る大岩に、正面からぶつかったサイクロプスの巨体は、俺を圧し潰すことはなかった。
 二つに、一つ。
 命を拾ったわけだが、この戦いで、いったい幾つの命を拾ったのか、もう考えたくもない。
「四大神様……、気の迷いで、恨んでしまって、ごめんなさい」
 軽傷も負わず生き残れたのだから、四大神のみならず、すべての神に感謝しておこう。
「はいは~い、二人とも~。まだ、サイクロプスに近づいたら、いけませんよ~」
「え?」
 顔を向けるが、サイクロプスは、微動だにしていない。
「死んで……、ないのか……?」
 体の痺れが治まってきたので、無理をしてでも立ち上がる。
「獣種や人種も、いつ死ぬのか、という判断は、実はとても難しいのです。棺桶に入れて、埋めようとしたところで、生き返ったーーなどという話は、枚挙に暇がありません。況して、魔物となれば。ラクンさんは、単眼に石でもぶつけてみて下さい。ボルネアとオルタンスは、サイクロプスの魔力の状態を、しっかりと確認して下さい」
 立ち上がると、ボルネアが「治癒」を施しているのが見える。
 サイクロプスが暴れた際の、木片か瓦礫が当たったのだろう。
「攻撃を終えたあと、油断しましたね。オルタンスは、攻撃後、ボルネアを守るべきでした。逆に、ボルネアも、自身だけでなく、余裕があればオルタンスにも、『結界』を張るべきでしたね」
「みゃー」
「くぅーん」
 軽傷、ではないようだ。
 二人で、ボルネアの腕に、「治癒」の魔法を使っている。
 ただ、二人にとっては、アルの言葉のほうが、何倍も痛いようだ。
 サイクロプスが崩れ落ちた、大岩の反対側に向かうと、剣が浮いていた。
「洗浄しておきました。ちょっと壊れていたので、修復もしておきました」
「ありがとさん」
 こんなことを、いちいち気にしていたら、アルとは一緒にいられない。
 ふよふよと浮かんでいた、激闘を潜り抜けた片手剣あいぼうを、鞘に収める。
 安物だが、苦楽を共にした、愛剣だ。
 ずっと使っていれば、愛着も湧く。
「二人とも、一応、離れておけよ」
 サイクロプスの体を迂回し、アルの許までやってきた二人に、注意を喚起しておく。
 言葉が返ってこないことはわかっていたので、ざっくりと抉られ、濁った液体を零している単眼の、損傷していない部分に、石を投げる。
 ーー不思議なものだ。
 命懸けで戦っていた、敵ーーではある。
 だが、別に、憎んでいたわけではない。
 逆に、俺たちのほうが、サイクロプスの領域テリトリーに迷い込んだのかもしれない。
 はっきりとはわからないが、それでも。
 魔物の遺体を、必要以上に冒涜するようなことはできなかった。
「なっ!? まだ生きて……」
 気を抜いていた。
 石が当たった直後、サイクロプスの巨体が、びくんっと震え、ーーそして、動かなくなった。
 動きは小さかったが、この巨体である。
 サイクロプスの近くにいたら、弾き飛ばされていたかもしれない。
「無条件反射ですね。死んでいると確認できたとしても、油断してはいけません」
 講釈をち、アルは、岩から飛び下りる。
 そのまま歩き出した、アルの背中に声を掛ける。
「これまでアルは、俺に剣を教えてくれたわけだが、上達している自覚はない。なのに、俺は無傷だった。ーー何をしたんだ?」
 こういうとき、断定的に言わないと、アルは何も教えてくれない。
「一朝一夕で、剣の腕は上がりません。ですので僕は、ラクンさんが、なるべく死なないようにしました。鍛錬中、ラクンさんは、僕の攻撃を防いでいるようで、実は、防げていなかったのです。ラクンさんは気づかなくても、ラクンさんの体は、それを実感していました。すでに五百回ほど、僕に殺されたはずの、ラクンさんの体は、良い具合に、危機を察知してくれるようになりました」
 俺の体は、アル好みに、いじられていたようだ。
 戦闘中、風の女神ラカに背中を押されたり、拒絶感に襲われたりしたが、そうした妄想というか感覚は、アルによって引き出された能力らしい。
 本当に、アル様様さまさまだ。
「はい。では、十分に離れたので、細切れにします」
「……は?」
 振り向かずに、アルは、何事もないかのように、そう言った。
 振り返らなければ良かったのかもしれないが、俺の体は、反応してしまった。
「サイクロプスの皮膚は、強靭ですので、魔物や動物、虫などが食べることができません。ですが、これで問題はなくなりました」
 無詠唱の、風の魔法だろうか、サイクロプスだったものが、どしゃっと崩れ落ち、食べ易い大きさの、肉片に成り果てた。
 俺と一緒に、内臓まで見てしまった二人が、両手で口を覆う。
 確かに、あのままでは食べられないだろう。
 俺たちに、現実というものを直視させたのかもしれない。
 ーー手心を加えないでほしい。
 アルに一刻でも早く認めてもらうために、ボルネアとオルタンスが求めた結果が、これだ。
「サイクロプスは、この辺りで一番強い魔物です。これで三人は、どんな魔物が現れても大丈夫ですね?」
 笑顔で聞かれ、引き攣った顔のまま、ぶんぶんと頭を振る二人。
 恋に恋する二人はまだ、アルという存在を、理解していなかったようだ。
 そういう俺も、巨大な落とし穴のような青年の、陥穽かんせいの一つに躓いた程度なのだろう。
 俺が気に入った、アル。
 ーー俺が知りたかったのは。
 駄目だ、駄目だ。
 深入りは厳禁だとわかっていても、勝手に心が躍ってしまう。
 俺より小さな、それでいて大きな背中を、俺は、ーー一気に追い抜いた。
「くっ、風向きが変わって、……うぐぁ!」
「にゃぶっ、鼻っ鼻っ!?」
「わびゅっ、きつっぎつっ!?」
 人種の俺ですら吐き気を催すくらいだから、獣種の二人には、相当なものだろう。
 むわっとした、猛烈な死臭に襲われ、俺たちはサイクロプスから、ついでに、良からぬことを考えていそうなアルから、逃げ出すのだった。
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