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五章 竜の民と魔法使い
魔法使いの輝金の棒に手を突っ込んで ぐっぱぐっぱする少年
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「っ!?」
って、こんなことが出来る人に、心当たりが一つしかない。
ああ、いや、心当たりは二つ。出来る人は二人かもしれないが、遣る段になって実行してしまうのは、該当者は一人に絞られる。
然あれば瞬時にコウさんの仕業だとわかったので、驚きこそしたものの、慌てるようなことはなかった。
どういう理屈かはわからないが、魔力の塊(?)で首は絞まらず、体がぶら下がっているような状態で、圧迫感や息苦しさはない。
「女性の代表として、リシェさんに折檻なのです」
その声は、怒っている、というより、不機嫌そうな、といった感じだろうか。横目で見てみると、コウさんがぶすっとした顔で僕に向かって手を伸ばしていた。
僕との距離は、歩いて五歩というところ。
当然、手が届くはずはないが、彼女には魔法がある。
コウさんの魔力である黄金色の粒子。それを固めて作ったかのような輝金の長い棒が、彼女の腕の延長線上に、魔力を漸増させているのだろうか、しだいに太く大きくなりながら僕の首の手前まで伸びていた。
輝金棒は明滅していた。
コウさんの手から、僕の首元までが魔力の本体で、そこから魔力を切り放す形で放出、或いは魔力を供給しているのだろう。
つまり、本体は僕に触れていないので、魔法は解けない。魔法が明滅していることの理由は、幾つか予想はできるが。
「…………」
でも、コウさんは気付いていないのだろうか。この方術には重大な見落としがある。
このまま持ち上げられているのは、首に放たれる魔力がぼよぼよして、あまり気持ちいいものではなかったので、その欠陥を衝くことにした。
魔法の特性か術理なのか、単に詰めが甘いコウさんの遺漏によるものか、そう、僕の両手は自由なのだ。なら、手で本体の魔力に触れてしまえばいい。
然てしも有らず魔法を打ち消そうかと手をやったら、ずぶっ、と本体の輝金棒に手首まで入り込んでしまった。
「ふぁぅ…やぅ」
コウさんが前のめりになって、か細い声を漏らした。
僕の手は、本体の魔力に入り込んだまま、魔法、或いは魔力の塊は消える気配はない。どうやら、コウさんの症状は、僕の突っ込んだ手と関係があるようだ。
確認する為に、濡れない液体に触れているような奇妙に生暖かい本体の中で、手を、ぐっぱぐっぱ、してみる。
「ひゃあっ……ゃあ、きぃっうっ」
びくんっ、と悶えたかと思うと、その場に崩れ落ちて、やや乱れた呼吸を繰り返しながら、両手でお腹の辺りを押さえていた。
直後に、ふっ、と半透明の魔力の軛が解けて、僕は床に着地した。と、そこで思い至る。以前クーさんが、コウさんには通常の肉体以外に、魔力の体があると言っていたが、今の輝金の魔力がそうなのだろう。
すると、今のは魔法ではなく、また通常の魔力とも違う、コウさんの魔力体ということで……、つまりは、彼女の体の中に……手を、ぐっぱぐっぱ?
僕が現実を直視できないでいると。
「すげーなー、こぞー。魔力ん中手ぇ突っ込むってこたぁ、体ん中手ぇ突っ込まれて、ぐるんぐるんされんのん同じみてーなもんだからなぁ。俺ん前、剣ぶっ刺されて、ぐりぐりされちまったことあんけど、ありゃ気持ちいーもんじゃねぇなぁ」
「くけっ、くけけっ!」
遺跡での体験を思い出したのだろう、エンさんが渋面でしみじみと述懐する。
そして、のっけからクーさんが壊れた。魔物ですら上げないような奇怪な笑い声を発したときには、すでに魔法剣は抜かれている。
誰もクーさんを止める気はないらしい。というより、クーさんが僕を成敗するのは、全会一致、決定事項、竜に百回踏まれてしまえ、ということらしい。
「ぅ~、怒ったのです、リシェさんっ、これを使っちゃうのです!」
床にぺたんと座ったまま、外套の中から掌に収まるくらいの小さなものを取り出した。
見ると、それは以前僕がコウさんに渡した、誓いの木だった。
何でも一つだけ言うことを聞く、と言ったが、今回のことは不可抗力なので、こんな濡れ衣のようなことの当て付けに使わず、もっと有益なことに使えばいいのに。と非難めいたことを考えてしまう。
とんでもないことを要求されるのは困るが、あまり好い加減なことに使われるのも、それはそれで軽々しく扱われているようで、なんか嫌なのである。
「おおっ、それは誓いの木ではないですかな。ふむふむ、然かし、何とめでたい、おめでとうございます!」
唐突に、祝福の声を上げたのはバーナスさんだった。コウさんが手にする誓いの木を見て、相好を崩すと、三寒国の風習に疎い人々の為に、彼は喜色満面で説明する。
「懐かしいですな。実は、わしは三寒国の出身で、幼馴染みだった妻と共に過ごした日々……」
「不良老人の昔話なんぞどうでもよいから、さっさと説明せんか!」
「悪徳老人の長話など、あっちへぽいっじゃ、結論だけでええわ!」
「ぐむむっ、妻との馴れ初めくらい、話しても良いだろうが! 貴様らのように、浮気したり、捨てられたり、不逞の輩とは違うのだからな!」
「わしは、捨てられただけで、今でもあ奴を愛しておる。浮気した奴と一緒くたにするなど心外ぞ」
「くははっ、一人の女しか知らん奴らが何をほざくか! 男の真実から目を背け、男としての未熟を愛で誤魔化すなど片腹痛いわっ!」
さて、この混ぜたら危険の長老たちをどうしたものか。
このまま有耶無耶になってくれればいいのだが。そんな僕の細やかな希望を、バーナスさんが打ち砕いた。
「竜にも角にも、その誓いの木は、求婚するときに相手に差し出すもので、フィア様が誓いの木を持ち出されたということは、侍従長の求めに応えたということなのだ!」
どうだ恐れ入ったか、とばかりに、ふんっ、と鼻息を荒くして、誤解を広めてくれる。
「つーこたぁ、ちび助とこぞーん結婚、成立したってわけか?」
「こーほー、こーほー」
エンさんが、これ以上ないくらい、わかり易く説明してくれる。そして、クーさん。もう人間の言葉を話す気もないようですね。
邪竜に魔法剣、などという言葉が浮かんでくるが、宰相に王様、のほうが適当だろうか。と現実逃避の甘美な誘惑に流されそうになって。
「ふぇ……、ふぁっ!?」
あっ、コウさんが「転移」で逃げた。
かたんっ、と誓いの木が床に落ちる。
然ればこそ、全員の視線が僕に集中する。むべなるかな、それらの目は非難の大合唱であった。ときに殺意や悪意が奏でられて、魔触竜発の前奏曲のよう。
「あー、もうっ、全部説明しますから、静かにしてください!」
「わかりました。ランル・リシェ、とりあえず、あなたの弁明を聞きましょう」
然らぬ顔で言うと、カレンは片手剣を鞘に収めた。って、何で剣を、というか、それでいったい何を斬ろうとしたのでしょうか。
彼女が平常を保っていた、というか、保てていたのもここまで、剣よりも鋭そうな少女の眼光に射竦められて、僕は弁明を……、ではなく、経緯を説明、いやさ、暴露させられるのだった。
どうせ「遠観」か何かの魔法で、コウさんも話を聞いているだろうし、あ、……まったく、うちの王様は、相変わらずのちゃっかりさんだった。
見ると、彼女が回収したのだろう、誓いの木がなくなっていた。
「あーう、なんかうるうるなのだー」
周囲の喧騒に、到頭目を覚ましてしまうみー。
寝惚け眼で、いつものようにコウさんにくっ付いて、お目覚めすりすり。だが、それが偽者、もとい代理であることにすぐに気付けず、移動すりすりと多段すりすりを併用して確認作業に勤しんでいた。
「んーう? こーのかたいのだー、やわやわにならないぞー」
「あの、ですね、みー様、今取り込み中ですので、フィア様じゃなくて申し訳ありませんが、一緒に静かに見ていましょう。あ、そんなとこ、触ってはいけませっ」
借りてきた竜をあやすのは大変なようだ。成竜ではなく仔竜なので、大変さの質が違うのだろうが、本気で困っているオルエルさんの姿に、場が和んでしまう。
炎竜を好き過ぎる、一部を除いて、だが。あの方々は、不敬罪とかでオルエルさんを処断しないかと、心配になってしまう。
でも、もしそうなったら、僕など百回奈落に落とされるだろう。
って、こんなことが出来る人に、心当たりが一つしかない。
ああ、いや、心当たりは二つ。出来る人は二人かもしれないが、遣る段になって実行してしまうのは、該当者は一人に絞られる。
然あれば瞬時にコウさんの仕業だとわかったので、驚きこそしたものの、慌てるようなことはなかった。
どういう理屈かはわからないが、魔力の塊(?)で首は絞まらず、体がぶら下がっているような状態で、圧迫感や息苦しさはない。
「女性の代表として、リシェさんに折檻なのです」
その声は、怒っている、というより、不機嫌そうな、といった感じだろうか。横目で見てみると、コウさんがぶすっとした顔で僕に向かって手を伸ばしていた。
僕との距離は、歩いて五歩というところ。
当然、手が届くはずはないが、彼女には魔法がある。
コウさんの魔力である黄金色の粒子。それを固めて作ったかのような輝金の長い棒が、彼女の腕の延長線上に、魔力を漸増させているのだろうか、しだいに太く大きくなりながら僕の首の手前まで伸びていた。
輝金棒は明滅していた。
コウさんの手から、僕の首元までが魔力の本体で、そこから魔力を切り放す形で放出、或いは魔力を供給しているのだろう。
つまり、本体は僕に触れていないので、魔法は解けない。魔法が明滅していることの理由は、幾つか予想はできるが。
「…………」
でも、コウさんは気付いていないのだろうか。この方術には重大な見落としがある。
このまま持ち上げられているのは、首に放たれる魔力がぼよぼよして、あまり気持ちいいものではなかったので、その欠陥を衝くことにした。
魔法の特性か術理なのか、単に詰めが甘いコウさんの遺漏によるものか、そう、僕の両手は自由なのだ。なら、手で本体の魔力に触れてしまえばいい。
然てしも有らず魔法を打ち消そうかと手をやったら、ずぶっ、と本体の輝金棒に手首まで入り込んでしまった。
「ふぁぅ…やぅ」
コウさんが前のめりになって、か細い声を漏らした。
僕の手は、本体の魔力に入り込んだまま、魔法、或いは魔力の塊は消える気配はない。どうやら、コウさんの症状は、僕の突っ込んだ手と関係があるようだ。
確認する為に、濡れない液体に触れているような奇妙に生暖かい本体の中で、手を、ぐっぱぐっぱ、してみる。
「ひゃあっ……ゃあ、きぃっうっ」
びくんっ、と悶えたかと思うと、その場に崩れ落ちて、やや乱れた呼吸を繰り返しながら、両手でお腹の辺りを押さえていた。
直後に、ふっ、と半透明の魔力の軛が解けて、僕は床に着地した。と、そこで思い至る。以前クーさんが、コウさんには通常の肉体以外に、魔力の体があると言っていたが、今の輝金の魔力がそうなのだろう。
すると、今のは魔法ではなく、また通常の魔力とも違う、コウさんの魔力体ということで……、つまりは、彼女の体の中に……手を、ぐっぱぐっぱ?
僕が現実を直視できないでいると。
「すげーなー、こぞー。魔力ん中手ぇ突っ込むってこたぁ、体ん中手ぇ突っ込まれて、ぐるんぐるんされんのん同じみてーなもんだからなぁ。俺ん前、剣ぶっ刺されて、ぐりぐりされちまったことあんけど、ありゃ気持ちいーもんじゃねぇなぁ」
「くけっ、くけけっ!」
遺跡での体験を思い出したのだろう、エンさんが渋面でしみじみと述懐する。
そして、のっけからクーさんが壊れた。魔物ですら上げないような奇怪な笑い声を発したときには、すでに魔法剣は抜かれている。
誰もクーさんを止める気はないらしい。というより、クーさんが僕を成敗するのは、全会一致、決定事項、竜に百回踏まれてしまえ、ということらしい。
「ぅ~、怒ったのです、リシェさんっ、これを使っちゃうのです!」
床にぺたんと座ったまま、外套の中から掌に収まるくらいの小さなものを取り出した。
見ると、それは以前僕がコウさんに渡した、誓いの木だった。
何でも一つだけ言うことを聞く、と言ったが、今回のことは不可抗力なので、こんな濡れ衣のようなことの当て付けに使わず、もっと有益なことに使えばいいのに。と非難めいたことを考えてしまう。
とんでもないことを要求されるのは困るが、あまり好い加減なことに使われるのも、それはそれで軽々しく扱われているようで、なんか嫌なのである。
「おおっ、それは誓いの木ではないですかな。ふむふむ、然かし、何とめでたい、おめでとうございます!」
唐突に、祝福の声を上げたのはバーナスさんだった。コウさんが手にする誓いの木を見て、相好を崩すと、三寒国の風習に疎い人々の為に、彼は喜色満面で説明する。
「懐かしいですな。実は、わしは三寒国の出身で、幼馴染みだった妻と共に過ごした日々……」
「不良老人の昔話なんぞどうでもよいから、さっさと説明せんか!」
「悪徳老人の長話など、あっちへぽいっじゃ、結論だけでええわ!」
「ぐむむっ、妻との馴れ初めくらい、話しても良いだろうが! 貴様らのように、浮気したり、捨てられたり、不逞の輩とは違うのだからな!」
「わしは、捨てられただけで、今でもあ奴を愛しておる。浮気した奴と一緒くたにするなど心外ぞ」
「くははっ、一人の女しか知らん奴らが何をほざくか! 男の真実から目を背け、男としての未熟を愛で誤魔化すなど片腹痛いわっ!」
さて、この混ぜたら危険の長老たちをどうしたものか。
このまま有耶無耶になってくれればいいのだが。そんな僕の細やかな希望を、バーナスさんが打ち砕いた。
「竜にも角にも、その誓いの木は、求婚するときに相手に差し出すもので、フィア様が誓いの木を持ち出されたということは、侍従長の求めに応えたということなのだ!」
どうだ恐れ入ったか、とばかりに、ふんっ、と鼻息を荒くして、誤解を広めてくれる。
「つーこたぁ、ちび助とこぞーん結婚、成立したってわけか?」
「こーほー、こーほー」
エンさんが、これ以上ないくらい、わかり易く説明してくれる。そして、クーさん。もう人間の言葉を話す気もないようですね。
邪竜に魔法剣、などという言葉が浮かんでくるが、宰相に王様、のほうが適当だろうか。と現実逃避の甘美な誘惑に流されそうになって。
「ふぇ……、ふぁっ!?」
あっ、コウさんが「転移」で逃げた。
かたんっ、と誓いの木が床に落ちる。
然ればこそ、全員の視線が僕に集中する。むべなるかな、それらの目は非難の大合唱であった。ときに殺意や悪意が奏でられて、魔触竜発の前奏曲のよう。
「あー、もうっ、全部説明しますから、静かにしてください!」
「わかりました。ランル・リシェ、とりあえず、あなたの弁明を聞きましょう」
然らぬ顔で言うと、カレンは片手剣を鞘に収めた。って、何で剣を、というか、それでいったい何を斬ろうとしたのでしょうか。
彼女が平常を保っていた、というか、保てていたのもここまで、剣よりも鋭そうな少女の眼光に射竦められて、僕は弁明を……、ではなく、経緯を説明、いやさ、暴露させられるのだった。
どうせ「遠観」か何かの魔法で、コウさんも話を聞いているだろうし、あ、……まったく、うちの王様は、相変わらずのちゃっかりさんだった。
見ると、彼女が回収したのだろう、誓いの木がなくなっていた。
「あーう、なんかうるうるなのだー」
周囲の喧騒に、到頭目を覚ましてしまうみー。
寝惚け眼で、いつものようにコウさんにくっ付いて、お目覚めすりすり。だが、それが偽者、もとい代理であることにすぐに気付けず、移動すりすりと多段すりすりを併用して確認作業に勤しんでいた。
「んーう? こーのかたいのだー、やわやわにならないぞー」
「あの、ですね、みー様、今取り込み中ですので、フィア様じゃなくて申し訳ありませんが、一緒に静かに見ていましょう。あ、そんなとこ、触ってはいけませっ」
借りてきた竜をあやすのは大変なようだ。成竜ではなく仔竜なので、大変さの質が違うのだろうが、本気で困っているオルエルさんの姿に、場が和んでしまう。
炎竜を好き過ぎる、一部を除いて、だが。あの方々は、不敬罪とかでオルエルさんを処断しないかと、心配になってしまう。
でも、もしそうなったら、僕など百回奈落に落とされるだろう。
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