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7.Winter song.-雨野秋良の場合-
野外LIVE
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『雨野先輩、吉澤先輩、今流れてる曲が変わったらお願いします』
「OK」
転換のBGMが変わると蛍に合図して、ステージに出る。
山口に先に出してもらったアコギを抱えると、蛍も準備が出来た様で目が合った。
蛍に頷いて見せてから、客席の後ろに設けられたPA席に向かって手を上げるとBGMがフェードアウトしていく。
ステージからは客席にいる人達の顔が良く見えた。
客席からの完成と拍手の中、まずは1曲目。
文化祭らしく、2人でアコギを持って歌おうとアレンジをし直した、Ambivalenceと同時収録した“行方”だ。
ミュージックフェスのお陰でAmbivalenceはそこそこ知られて来ている。
知名度の低い曲はどうだろうと思いながら演奏を始めると、流石は文化祭。
予想以上の盛り上がりを見せてくれていた。
手作り感満載のステージ。
その近い客席のお陰で、犇めき合う客席から口ずさむ人もちらほら見える。
それを見て、どうしょうもないくらい嬉しさが込み上げてきた。
「こんにちわー!
「「ナナツボシです!」」
「ステージ前にお集まりの皆さん、今日初めて見るよって方も、昨日見たって方も、応援に来てくれてありがとう!」
「短い時間ですが、楽しんでいってください」
再び客席からは歓声が聞こえる。
見渡すと、校舎の窓からも声援が聞こえてきて、手を振って答えた。
「さて、今日は文化祭最終日なんですが、蛍さん」
「はいはい?」
「どうです?文化祭。楽しめました?」
「そうですね。こうやってライブを4回ですか?やらせてもらえた事、本当に嬉しく思います」
「そうだねー。俺ら3年なんで、文化祭は自由参加なんですよね。今年の文化祭はきっと仕事なんだろうなと思ってたんですが、まさか壱高の文化祭でライブ出来るなんて思っていなかったから嬉しいね」
「本当だよね。
俺達ナナツボシである前に、壱高の生徒だからね」
客席からのリアクションに助けられながらもトークは順調に進んでいった。
「⋯ それでは、次の曲いきましょう。
この曲はナナツボシを結成するキッカケになった思い入れのある曲です。聞いてください。マゴコロ」
蛍の歌声を初めて聞いた時、蛍が歌ってくれたマゴコロのアコースティックバージョン。
アレンジも勿論だけど、何より蛍の歌声に衝撃を受けたな。
蛍の歌い出しは抑え目で始まって、オケを流して徐々に音の厚みを出していく。
いつも通りの進行の筈が、途中音が多い事に気付く。
客席からの歓声も大きくなっていた。
振り返ると、千尋が蛍の声に合わせて歌いながらステージ上に出て来た所だった。
─相当驚いた顔をしていたと思う。
それでも、演奏をミスる事はしていないはず⋯
蛍は千尋と並んで歌ったりなんかして、余裕がある様に見えた。
その内ギターを持った雪弥まで登場して、4人並んで歌うという妙な絵面で曲は終わる。
「イエーイ!!」
千尋は、イタズラが成功した子供のような顔してはしゃいでいた。
「え?なんなんですか?どうしたの2人?」
「ナナツボシがライブやるっていうから、遊びに来ちゃいましたー!」
『イエーイ!!』
「来ちゃいましたじゃなくて」
「びっくりしたー」
「会場の皆さん、盛り上がってますかー?!」
『イエーイ!!』
「実は僕達、秋ちゃんと蛍には内緒で来たんです」
『おーーー?!』
「いや、マジ焦った。
何か音多いなーと思ったら千尋だった」
「そういう演出っぽかったよ。流石でした!」
「流石じゃなくて。
ってかさ、雪弥そろそろ喋ろう?」
「TRAPの雪弥です。お邪魔してます」
登場して、初めて喋った雪弥の声に歓声が上がる。
「TRAPは何かやって行くの?
打ち合わせにない、コラボをやっちゃったけど」
「実は⋯ 」
「はいはい?」
「重大発表があるとかで、俺達もここに呼ばれたんだよ」
「重大発表?文化祭で?」
「 “ナナツボシが出来たのは、蛍と秋が壱高生だったから実現した事” って事で、“原点であるここ、梅ヶ丘壱高校の文化祭で重大発表” だそうです」
「え?何?誰かに言わされてんの?」
「これ以上は俺達も知らないので、さっそくこの方に登場してもらいましょう!」
派手な音楽が会場中に響き渡る。
「我らがボス、為平長政!」
その名前を聞くなり、歓声は大きくなった。
為平社長は昔、モデルでもあり、アーティストでもあった。
丁度自分達の親の世代で、凄く人気があった人だと聞いた。
今は引退していて、アーティストの発掘やマネジメントを主に行っているから、為平長政の “現役時代” を知らない。
世間にも昔活躍したアーティストという認識をされている様だ。
「為平です。
皆さんもご存知の通り、ナナツボシはこの度のミュージックフェスで優勝する事が出来ました。応援してくださった皆様のお陰です。本当にありがとうございました。
さて早速ですが、先程雪弥に話して貰った通り、TRAPとナナツボシに関わる面白い話を、この文化祭のステージで発表する事にしました。お時間頂いた事、感謝します。
お前達、心の準備は良いか?」
再び歓声が上がる。
「え?社長、それ俺達に聞いてる?」
「ここにいる全員に聞いたつもりだから、お前等も含まれてるな」
「なるほど。あくまで発表と同時に俺達も聞くスタイルみたいですね」
為平社長はマイクを通さずにうんうんと頷いて、仕切り直す。
「もう一度聞く。心の準備は良いか?」
「「おーっ!!」」
「「⋯ おー」」
「題して、“TRAP×ナナツボシのシャッフル企画”」
客席からも歓声と一緒に社長の声に応える声が聞こえてきて、会場は更に盛り上る。
「まずは千尋!」
「はい!」
「千尋は、TRAPの枠を外れて楽曲制作にチャレンジと、歌唱」
「楽曲制作!?」
「そのプロデュース並びにサポートをAki」
「えっ?あ、はい」
「完全プロデュースと言うよりも、千尋と一緒に作ってもらうイメージをしている。期間限定の“音楽ユニット”だ。
良い結果が出せる様に頑張って欲しい」
「「はい」」
「そして、雪弥とKeiは、“演劇ユニット”として役者をしてもらう。
制作の関係で詳しい話はまだ出来ないが、取り敢えずどこかで演じる事は確定だ」
「はい」
「⋯ はい」
次々と発表させる新展開に4人は驚くばかりで、客席からの歓声も最高潮に達っしていた。
自分自身の事もそうだが、蛍と雪弥が一緒に行動する事が増えるであろうこの企画にただ不安しか感じることができなかった。
「ナナツボシは結成して間もない。だが、敢えてここでTRAPとシャッフルして、それぞれの得意分野で活動してもらおうと思う。
という事で、皆さんも是非TRAPとナナツボシの応援、よろしくお願いします。以上!」
為平は話すだけ話して、ステージから降りて行った。
残されたのは歓声と、ボーゼンとする俺達。
「えーと⋯ 以上、重大発表でしたー!」
「待って待って、そんな風に締められない。
えっ?何?TRAPとナナツボシをシャッフル&ペアになってしばらく活動するって事?」
「そういう事みたいだね」
「まじか⋯ えっ?どうなのみんな?」
混乱気味の蛍が千尋に話を振る。
「僕は、今迄2人で歌っていたのが1人で歌う事になる?ので、ちょっと不安だけど、秋ちゃんが居てくれるので心強い!新しい挑戦ですね」
「蛍は?」
「俺は⋯ 前に雪弥と一緒に舞台に立った事があるので、懐かしい感じです。大分お芝居からは離れていたので正直不安はあるけど、今の俺にしか出来ないこと見つけたいと思います!」
「俺も、久しぶりに蛍と芝居できるのは楽しみかな」
「じゃあ最後、秋ちゃん」
「俺は⋯ TRAPにしてきた事と変わらない気がするけど、千尋ひとりだから何か違うのかも?未知の世界かな」
突然話を振られて咄嗟に返したけど、懐かしい、楽しみと言った2人の言葉を聞いて更に不安が募る。
「シャッフルなんて、早々体験出来るものでは無いと思うので、それも含めて良い経験が出来るんじゃないかと思っています。
ナナツボシ、TRAP共に、応援お願いします!」
考えるのを止めようとしても余計な事は次から次へと考えつくし、この後場を纏める様な言葉なんて出て来そうもなくて戸惑っていると千尋がフォローしてくれる。
自分が思っていた以上にヤワな心が邪魔くさくて、フッと息を吐いてどうにか切り替えようとした。
「OK」
転換のBGMが変わると蛍に合図して、ステージに出る。
山口に先に出してもらったアコギを抱えると、蛍も準備が出来た様で目が合った。
蛍に頷いて見せてから、客席の後ろに設けられたPA席に向かって手を上げるとBGMがフェードアウトしていく。
ステージからは客席にいる人達の顔が良く見えた。
客席からの完成と拍手の中、まずは1曲目。
文化祭らしく、2人でアコギを持って歌おうとアレンジをし直した、Ambivalenceと同時収録した“行方”だ。
ミュージックフェスのお陰でAmbivalenceはそこそこ知られて来ている。
知名度の低い曲はどうだろうと思いながら演奏を始めると、流石は文化祭。
予想以上の盛り上がりを見せてくれていた。
手作り感満載のステージ。
その近い客席のお陰で、犇めき合う客席から口ずさむ人もちらほら見える。
それを見て、どうしょうもないくらい嬉しさが込み上げてきた。
「こんにちわー!
「「ナナツボシです!」」
「ステージ前にお集まりの皆さん、今日初めて見るよって方も、昨日見たって方も、応援に来てくれてありがとう!」
「短い時間ですが、楽しんでいってください」
再び客席からは歓声が聞こえる。
見渡すと、校舎の窓からも声援が聞こえてきて、手を振って答えた。
「さて、今日は文化祭最終日なんですが、蛍さん」
「はいはい?」
「どうです?文化祭。楽しめました?」
「そうですね。こうやってライブを4回ですか?やらせてもらえた事、本当に嬉しく思います」
「そうだねー。俺ら3年なんで、文化祭は自由参加なんですよね。今年の文化祭はきっと仕事なんだろうなと思ってたんですが、まさか壱高の文化祭でライブ出来るなんて思っていなかったから嬉しいね」
「本当だよね。
俺達ナナツボシである前に、壱高の生徒だからね」
客席からのリアクションに助けられながらもトークは順調に進んでいった。
「⋯ それでは、次の曲いきましょう。
この曲はナナツボシを結成するキッカケになった思い入れのある曲です。聞いてください。マゴコロ」
蛍の歌声を初めて聞いた時、蛍が歌ってくれたマゴコロのアコースティックバージョン。
アレンジも勿論だけど、何より蛍の歌声に衝撃を受けたな。
蛍の歌い出しは抑え目で始まって、オケを流して徐々に音の厚みを出していく。
いつも通りの進行の筈が、途中音が多い事に気付く。
客席からの歓声も大きくなっていた。
振り返ると、千尋が蛍の声に合わせて歌いながらステージ上に出て来た所だった。
─相当驚いた顔をしていたと思う。
それでも、演奏をミスる事はしていないはず⋯
蛍は千尋と並んで歌ったりなんかして、余裕がある様に見えた。
その内ギターを持った雪弥まで登場して、4人並んで歌うという妙な絵面で曲は終わる。
「イエーイ!!」
千尋は、イタズラが成功した子供のような顔してはしゃいでいた。
「え?なんなんですか?どうしたの2人?」
「ナナツボシがライブやるっていうから、遊びに来ちゃいましたー!」
『イエーイ!!』
「来ちゃいましたじゃなくて」
「びっくりしたー」
「会場の皆さん、盛り上がってますかー?!」
『イエーイ!!』
「実は僕達、秋ちゃんと蛍には内緒で来たんです」
『おーーー?!』
「いや、マジ焦った。
何か音多いなーと思ったら千尋だった」
「そういう演出っぽかったよ。流石でした!」
「流石じゃなくて。
ってかさ、雪弥そろそろ喋ろう?」
「TRAPの雪弥です。お邪魔してます」
登場して、初めて喋った雪弥の声に歓声が上がる。
「TRAPは何かやって行くの?
打ち合わせにない、コラボをやっちゃったけど」
「実は⋯ 」
「はいはい?」
「重大発表があるとかで、俺達もここに呼ばれたんだよ」
「重大発表?文化祭で?」
「 “ナナツボシが出来たのは、蛍と秋が壱高生だったから実現した事” って事で、“原点であるここ、梅ヶ丘壱高校の文化祭で重大発表” だそうです」
「え?何?誰かに言わされてんの?」
「これ以上は俺達も知らないので、さっそくこの方に登場してもらいましょう!」
派手な音楽が会場中に響き渡る。
「我らがボス、為平長政!」
その名前を聞くなり、歓声は大きくなった。
為平社長は昔、モデルでもあり、アーティストでもあった。
丁度自分達の親の世代で、凄く人気があった人だと聞いた。
今は引退していて、アーティストの発掘やマネジメントを主に行っているから、為平長政の “現役時代” を知らない。
世間にも昔活躍したアーティストという認識をされている様だ。
「為平です。
皆さんもご存知の通り、ナナツボシはこの度のミュージックフェスで優勝する事が出来ました。応援してくださった皆様のお陰です。本当にありがとうございました。
さて早速ですが、先程雪弥に話して貰った通り、TRAPとナナツボシに関わる面白い話を、この文化祭のステージで発表する事にしました。お時間頂いた事、感謝します。
お前達、心の準備は良いか?」
再び歓声が上がる。
「え?社長、それ俺達に聞いてる?」
「ここにいる全員に聞いたつもりだから、お前等も含まれてるな」
「なるほど。あくまで発表と同時に俺達も聞くスタイルみたいですね」
為平社長はマイクを通さずにうんうんと頷いて、仕切り直す。
「もう一度聞く。心の準備は良いか?」
「「おーっ!!」」
「「⋯ おー」」
「題して、“TRAP×ナナツボシのシャッフル企画”」
客席からも歓声と一緒に社長の声に応える声が聞こえてきて、会場は更に盛り上る。
「まずは千尋!」
「はい!」
「千尋は、TRAPの枠を外れて楽曲制作にチャレンジと、歌唱」
「楽曲制作!?」
「そのプロデュース並びにサポートをAki」
「えっ?あ、はい」
「完全プロデュースと言うよりも、千尋と一緒に作ってもらうイメージをしている。期間限定の“音楽ユニット”だ。
良い結果が出せる様に頑張って欲しい」
「「はい」」
「そして、雪弥とKeiは、“演劇ユニット”として役者をしてもらう。
制作の関係で詳しい話はまだ出来ないが、取り敢えずどこかで演じる事は確定だ」
「はい」
「⋯ はい」
次々と発表させる新展開に4人は驚くばかりで、客席からの歓声も最高潮に達っしていた。
自分自身の事もそうだが、蛍と雪弥が一緒に行動する事が増えるであろうこの企画にただ不安しか感じることができなかった。
「ナナツボシは結成して間もない。だが、敢えてここでTRAPとシャッフルして、それぞれの得意分野で活動してもらおうと思う。
という事で、皆さんも是非TRAPとナナツボシの応援、よろしくお願いします。以上!」
為平は話すだけ話して、ステージから降りて行った。
残されたのは歓声と、ボーゼンとする俺達。
「えーと⋯ 以上、重大発表でしたー!」
「待って待って、そんな風に締められない。
えっ?何?TRAPとナナツボシをシャッフル&ペアになってしばらく活動するって事?」
「そういう事みたいだね」
「まじか⋯ えっ?どうなのみんな?」
混乱気味の蛍が千尋に話を振る。
「僕は、今迄2人で歌っていたのが1人で歌う事になる?ので、ちょっと不安だけど、秋ちゃんが居てくれるので心強い!新しい挑戦ですね」
「蛍は?」
「俺は⋯ 前に雪弥と一緒に舞台に立った事があるので、懐かしい感じです。大分お芝居からは離れていたので正直不安はあるけど、今の俺にしか出来ないこと見つけたいと思います!」
「俺も、久しぶりに蛍と芝居できるのは楽しみかな」
「じゃあ最後、秋ちゃん」
「俺は⋯ TRAPにしてきた事と変わらない気がするけど、千尋ひとりだから何か違うのかも?未知の世界かな」
突然話を振られて咄嗟に返したけど、懐かしい、楽しみと言った2人の言葉を聞いて更に不安が募る。
「シャッフルなんて、早々体験出来るものでは無いと思うので、それも含めて良い経験が出来るんじゃないかと思っています。
ナナツボシ、TRAP共に、応援お願いします!」
考えるのを止めようとしても余計な事は次から次へと考えつくし、この後場を纏める様な言葉なんて出て来そうもなくて戸惑っていると千尋がフォローしてくれる。
自分が思っていた以上にヤワな心が邪魔くさくて、フッと息を吐いてどうにか切り替えようとした。
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