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第16話 協力の理由?
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イアンとの模擬戦から早三週間。
現在俺・ナタリー・イアンの三人は、俺の自室に集まっている。
自室と言っても執務室に近い作りの部屋である。
「結局この三人だけで挑む事になってしまったか」
「申し訳ありません! 私の力不足です!」
ナタリーはそう言いながら、深々と俺に向かって頭を下げる。
俺は椅子に腰かけながら、そんなナタリーの言葉に対して軽く首を振る。
「別にナタリーだけのせいじゃないし、ナタリーが謝る必要はないよ」
「ですが……」
「それどころ焦って信用できない人間を引き入れて、情報が洩れでもしたら目も当てられない。逆にこの三人だけならその心配もないだろうから、結果的には良かったと思ってる」
「レオモンド様がそう仰られるのでしたら……」
ナタリーは何かを察したかのようにそう言うと、渋々引き下がってくれた。
実際の所責任があるとすればそれはナタリーではなく、確実に俺だ。
俺の浅はかな了見と人脈の無さが原因であり、ナタリーは最善を尽くしてくれた。
だがそれをありのまま言ったところでナタリーは否定するだろうし、俺自身はそれが事実であると理解しているので、どちらかが譲らなければ話は平行線になってしまう。
なので、結果的に今の状況で良かったと言ったのだ。
そしてその言葉に偽りはない。
裏切られている可能性が非常に低いというのは、集まって行動するのに非常に重要な事だからな。
作戦が筒抜けの中でちょっかいを出されれば、成功するものも成功しない。
しかしながら、この三人だけと言うのは勿論不安である。
何せ失敗が許されない事だからな。
正直なところ、せめて10人……いや、後5人は欲しかったところだ。
だが今無い物ねだりをしても仕方がない。
俺としては元騎士団長であるイアンの伝手を頼りにしようとしていたんだが、「伝手? んなもんもうねぇよ」と、笑いながら言われてしまった。
けれど続けて真剣な表情で、「今誰が誰についてるかわかんねぇ以上、変に声をかけない方が得策だ。それに確かな情報筋から、俺達三人でも十分対処できる規模だという情報を手に入れた」、と言われた。
その情報筋と言うのを聞いても全く教えてくれなかったが、ここまで来たら今はその言葉を信じるしかない。
「それで坊主? 会場に行く前に確認しときたいんだが、どういう作戦で行くんだ?」
「作戦? そんなの臨機応変な対応に決まってるでしょ? 仮に誰かさんが確かな情報筋とやらを紹介してくれていれば、話は別だったかもしれませんけどね」
「おっと、それを言われちゃこっちとしては何も言えねぇな」
イアンは両手を上げ、降参のようなポーズをとりながら笑顔でそう言った。
明らかに答えがわかっていて聞いてきたって感じだな。
俺達は今日シャルロッテが狙われるという事は知っているが、今日のいつ・どこで・どうやって狙われるのかは全く分かっていない。
それ程までに今の俺達には情報収集能力が無いのだ。
この先何があるかわからない以上、そう言った能力は出来るだけ高めておきたい。
とは言えそれは今後の課題であり、今考えるべきことではない。
「そう言えばナタリー、頼んでいた奴は手配できてる?」
「はい。それに関しましてはイアン様にもご協力いただき、ご要望通り手配できております。勿論、アルフレッド様の方にも許可は頂いております」
「ありがとう、手間をかけさせたねナタリー。イアンもナタリーに手を貸してくれてありがとう」
「いぇ、滅相もございません」
「これぐらい気にすんな、坊主」
ナタリーはどこか嬉しそうにそう言いながら俺に向かって頭を下げ、イアンは軽く右手を上げながらそう答える。
最悪準備できなかった時の事も想定していたが、杞憂で済んでよかった。
と言っても、この準備自体最悪の場合を想定しての準備なんだがな。
出来ればアレを使わずに済むことを祈るばかりだ。
「レオモンド様、そろそろ迎えの馬車が来るお時間です」
「わかった。それじゃぁ行こうか」
俺は真剣な表情でそう言いながら、椅子から立ち上がる。
「ハッ!」
「おう」
それを聞いたナタリーは力強くそう言い頭を下げ、イアンは軽く微笑みながらそう答える。
なんと言うか…………居心地が悪い。
会場に案内された俺は何よりも先にそう感じた。
何だ? この値踏みするような視線は……
確かに俺はこの世界に転生してからほとんど人に会っていなかった。
だから好奇の目で見られるのはわからないでもない。
だがこれはそれだけではないと何故だか断言できる。
「まぁ、こればかりは仕方ないだろうな」
「その言い方……この視線の意味を知ってると受け取って大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
イアンは軽く辺りに視線をやりながら柔らかい口調でそう言った。
近くに居るナタリーもどこか申し訳なさそうな表情をしている事から、イアンと同じくこの視線の意味を知っていると思って間違いないだろう。
「それで? 理由を聞かせてもらう事は勿論出来るんですよね?」
「理由と言っても、半分はお前にあるんだぞ、坊主?」
「半分⁇」
「坊主、お前忘れてるかもしれんが現状確認されている中では、この国唯一の神器の契約者なんだぞ? そんな奴が今後この国の為に使える奴なのか? あるいは王に至る器を持つ人間か? はたまた扱いの難しいじゃじゃ馬か? この国に仕えている人間なら、そんな疑問を持つのは普通だ」
「なるほど、それは確かにそうですね」
最近ほぼ毎日イアンに模擬戦でボコボコにされてたから忘れかけていたが、そう言えばそうだったな。
確かに国の事を考えれば、そう言った疑問は最もだろう。
だが王に至る器を持つ人間?
それはどういう事だ?
王位継承権は第一王子が一番じゃないのか?
「そして残りの半分は、俺にある」
「……一体過去に何をしでかしたんですか?」
「何って別にそれ程大層な事をした訳じゃない。ただ騎士団から要請された復帰や、第一王子直々の勧誘や第二王子からの勧誘を拒否していただけだ」
俺はその言葉に頭を抱えながら、大きなため息をつきうなだれる。
とんでもない事をしてしまったかもしれない……
確かにこれ程の実力者が何故どこにも属していないのか不思議ではあった。
だがそれは色々な所からかかっていた声を全て拒否していたからだったと……
しかしそれをぽっとでの俺が勧誘に成功してしまった。
なら当然今まで勧誘に失敗していた人達はこう考えるはずだ、「何故あのような子供が勧誘できたのか?」と。
そこからは人それぞれだろう。
敵対するものや嫉妬するもの。
何かあるのではと思考するものや、取り入ろうとしてくるもの。
それでなくてもこの国唯一の神器の契約者として目立っていただろうに……
これはそれに更に拍車をかけるだろうな。
「申し訳ありません、レオモンド様。私の説明不足です」
「いや、ナタリーが謝る必要は微塵もないよ。それに仮にこの話を先に知っていたとしても、俺はイアンを勧誘していただろうから」
今にも頭を下げそうだったナタリーを手で制止しつつ、俺はそう言った。
そうだ。
俺は例え更に目立つことを先にわかっていたとしても、イアンを仲間に引き入れていただろう。
何せ今の俺にはそんな事を気にしながら立ち向かえるほどの余裕も、力も、戦力も、何もかもが足りていないのだから。
「それよりも今まで色々な所からの勧誘を断っていたのに、何故俺の勧誘は断らなかったんですか?」
「坊主の勧誘を断らなかった理由か? それはまぁ色々あるが、一番はやはり心だな」
「心? それは覚悟的な事を言ってます?」
「まぁ、そんなところだ」
「何だが誤魔化されているような気がするのは気のせいですか?」
「アハハハ、どうだろうな?」
イアンは心底楽しそうに笑いながらそう言う。
その笑いは絶対に違うって事だろ!
ここまで来てなんだが不安になってきた……
現在俺・ナタリー・イアンの三人は、俺の自室に集まっている。
自室と言っても執務室に近い作りの部屋である。
「結局この三人だけで挑む事になってしまったか」
「申し訳ありません! 私の力不足です!」
ナタリーはそう言いながら、深々と俺に向かって頭を下げる。
俺は椅子に腰かけながら、そんなナタリーの言葉に対して軽く首を振る。
「別にナタリーだけのせいじゃないし、ナタリーが謝る必要はないよ」
「ですが……」
「それどころ焦って信用できない人間を引き入れて、情報が洩れでもしたら目も当てられない。逆にこの三人だけならその心配もないだろうから、結果的には良かったと思ってる」
「レオモンド様がそう仰られるのでしたら……」
ナタリーは何かを察したかのようにそう言うと、渋々引き下がってくれた。
実際の所責任があるとすればそれはナタリーではなく、確実に俺だ。
俺の浅はかな了見と人脈の無さが原因であり、ナタリーは最善を尽くしてくれた。
だがそれをありのまま言ったところでナタリーは否定するだろうし、俺自身はそれが事実であると理解しているので、どちらかが譲らなければ話は平行線になってしまう。
なので、結果的に今の状況で良かったと言ったのだ。
そしてその言葉に偽りはない。
裏切られている可能性が非常に低いというのは、集まって行動するのに非常に重要な事だからな。
作戦が筒抜けの中でちょっかいを出されれば、成功するものも成功しない。
しかしながら、この三人だけと言うのは勿論不安である。
何せ失敗が許されない事だからな。
正直なところ、せめて10人……いや、後5人は欲しかったところだ。
だが今無い物ねだりをしても仕方がない。
俺としては元騎士団長であるイアンの伝手を頼りにしようとしていたんだが、「伝手? んなもんもうねぇよ」と、笑いながら言われてしまった。
けれど続けて真剣な表情で、「今誰が誰についてるかわかんねぇ以上、変に声をかけない方が得策だ。それに確かな情報筋から、俺達三人でも十分対処できる規模だという情報を手に入れた」、と言われた。
その情報筋と言うのを聞いても全く教えてくれなかったが、ここまで来たら今はその言葉を信じるしかない。
「それで坊主? 会場に行く前に確認しときたいんだが、どういう作戦で行くんだ?」
「作戦? そんなの臨機応変な対応に決まってるでしょ? 仮に誰かさんが確かな情報筋とやらを紹介してくれていれば、話は別だったかもしれませんけどね」
「おっと、それを言われちゃこっちとしては何も言えねぇな」
イアンは両手を上げ、降参のようなポーズをとりながら笑顔でそう言った。
明らかに答えがわかっていて聞いてきたって感じだな。
俺達は今日シャルロッテが狙われるという事は知っているが、今日のいつ・どこで・どうやって狙われるのかは全く分かっていない。
それ程までに今の俺達には情報収集能力が無いのだ。
この先何があるかわからない以上、そう言った能力は出来るだけ高めておきたい。
とは言えそれは今後の課題であり、今考えるべきことではない。
「そう言えばナタリー、頼んでいた奴は手配できてる?」
「はい。それに関しましてはイアン様にもご協力いただき、ご要望通り手配できております。勿論、アルフレッド様の方にも許可は頂いております」
「ありがとう、手間をかけさせたねナタリー。イアンもナタリーに手を貸してくれてありがとう」
「いぇ、滅相もございません」
「これぐらい気にすんな、坊主」
ナタリーはどこか嬉しそうにそう言いながら俺に向かって頭を下げ、イアンは軽く右手を上げながらそう答える。
最悪準備できなかった時の事も想定していたが、杞憂で済んでよかった。
と言っても、この準備自体最悪の場合を想定しての準備なんだがな。
出来ればアレを使わずに済むことを祈るばかりだ。
「レオモンド様、そろそろ迎えの馬車が来るお時間です」
「わかった。それじゃぁ行こうか」
俺は真剣な表情でそう言いながら、椅子から立ち上がる。
「ハッ!」
「おう」
それを聞いたナタリーは力強くそう言い頭を下げ、イアンは軽く微笑みながらそう答える。
なんと言うか…………居心地が悪い。
会場に案内された俺は何よりも先にそう感じた。
何だ? この値踏みするような視線は……
確かに俺はこの世界に転生してからほとんど人に会っていなかった。
だから好奇の目で見られるのはわからないでもない。
だがこれはそれだけではないと何故だか断言できる。
「まぁ、こればかりは仕方ないだろうな」
「その言い方……この視線の意味を知ってると受け取って大丈夫ですか?」
「あぁ、大丈夫だ」
イアンは軽く辺りに視線をやりながら柔らかい口調でそう言った。
近くに居るナタリーもどこか申し訳なさそうな表情をしている事から、イアンと同じくこの視線の意味を知っていると思って間違いないだろう。
「それで? 理由を聞かせてもらう事は勿論出来るんですよね?」
「理由と言っても、半分はお前にあるんだぞ、坊主?」
「半分⁇」
「坊主、お前忘れてるかもしれんが現状確認されている中では、この国唯一の神器の契約者なんだぞ? そんな奴が今後この国の為に使える奴なのか? あるいは王に至る器を持つ人間か? はたまた扱いの難しいじゃじゃ馬か? この国に仕えている人間なら、そんな疑問を持つのは普通だ」
「なるほど、それは確かにそうですね」
最近ほぼ毎日イアンに模擬戦でボコボコにされてたから忘れかけていたが、そう言えばそうだったな。
確かに国の事を考えれば、そう言った疑問は最もだろう。
だが王に至る器を持つ人間?
それはどういう事だ?
王位継承権は第一王子が一番じゃないのか?
「そして残りの半分は、俺にある」
「……一体過去に何をしでかしたんですか?」
「何って別にそれ程大層な事をした訳じゃない。ただ騎士団から要請された復帰や、第一王子直々の勧誘や第二王子からの勧誘を拒否していただけだ」
俺はその言葉に頭を抱えながら、大きなため息をつきうなだれる。
とんでもない事をしてしまったかもしれない……
確かにこれ程の実力者が何故どこにも属していないのか不思議ではあった。
だがそれは色々な所からかかっていた声を全て拒否していたからだったと……
しかしそれをぽっとでの俺が勧誘に成功してしまった。
なら当然今まで勧誘に失敗していた人達はこう考えるはずだ、「何故あのような子供が勧誘できたのか?」と。
そこからは人それぞれだろう。
敵対するものや嫉妬するもの。
何かあるのではと思考するものや、取り入ろうとしてくるもの。
それでなくてもこの国唯一の神器の契約者として目立っていただろうに……
これはそれに更に拍車をかけるだろうな。
「申し訳ありません、レオモンド様。私の説明不足です」
「いや、ナタリーが謝る必要は微塵もないよ。それに仮にこの話を先に知っていたとしても、俺はイアンを勧誘していただろうから」
今にも頭を下げそうだったナタリーを手で制止しつつ、俺はそう言った。
そうだ。
俺は例え更に目立つことを先にわかっていたとしても、イアンを仲間に引き入れていただろう。
何せ今の俺にはそんな事を気にしながら立ち向かえるほどの余裕も、力も、戦力も、何もかもが足りていないのだから。
「それよりも今まで色々な所からの勧誘を断っていたのに、何故俺の勧誘は断らなかったんですか?」
「坊主の勧誘を断らなかった理由か? それはまぁ色々あるが、一番はやはり心だな」
「心? それは覚悟的な事を言ってます?」
「まぁ、そんなところだ」
「何だが誤魔化されているような気がするのは気のせいですか?」
「アハハハ、どうだろうな?」
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