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プロローグ
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俺は教室の扉を開けて、自身の席に座る。
「章丞、おはよう」
「おはよう」
前の席に座っている女子の言葉に、俺は眠そうに答える。
彼女の名前は、梅野 華菜。
入学した時から席が近く、いろいろ話してる内に仲良くなった。
そして眠そうに答えたのは、実際かなり眠いからだ。
「また遅くまでゲームしてたんやろ?」
「いや、そうでもないと思うで。今日は昨日よりも早く終わって寝たから」
「何時に?」
「三時ぐらいに終わって、そっから寝るのに三十分ぐらいかかったかな?」
「はぁ~~。ホンマよくそれで起きれるなぁ? 華菜やったら、絶対に無理やわ」
「そうでもないと思うで。なぁ、天魔」
俺はそう言って、隣の席でスマホのパズルゲームをしている人物に話を振る。
「いやいや、それは緒方君だけやから。一緒にせんとって」
俺の言葉にそう返してきた男の名前は、北上 天魔。
彼も入学した時から席が近かった事と、同じ天パだった事で仲良くなった。
今では一緒にネットゲームをするほどの仲だ。
「天魔も一緒にやってたやん」
「いや、俺途中で落ちたやん」
「あれ? そうやったけ?」
スマホをいじりながらそう言ってきた天魔に、俺は首を傾げながらそう答える。
俺の中では一緒にゲームをしていた気がするが、どうやらそれは気のせいだったらしい。
「てんまっちは何時に寝たん?」
「俺は十二時には寝たよ」
「まぁ、章丞よりはましやな」
俺はそんな二人の会話を聞きながら、机にうつ伏せになる。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらないクラスメイト達。
いつもと変わらない教室。
今日もいつもと何一つ変わらない一日が始まり、終わっていくものだと思っていた。
その時までは……
「……え?」
俺は瞬きをしたと同時に、言葉を失った。
いや、より正確に言うなれば、現状を理解できなかった。
何故なら一瞬、それも瞬きをした間に、今喋っていたはずの二人や、教室に居たはずのクラスメイト全員が消えたからだ。
そして明らかにこの現状を作り出したであろう、教卓の上に座りながら足をばたつかせている少年。
「そんな驚いた表情を浮かべて、一体どうしたというんだい? お兄さん?」
少年は優しく微笑みながらそう言ってきた。
けれど少年の微笑みを見た俺は、何故か恐怖を感じた。
それが、こんな訳の分からない状況で微笑んでいることに対してなのか……
それとも、少年の存在自体にかはわからない。
「今度は怖いのかい? お兄さんの感情はとても忙しそうだね」
少年はそう言うと教卓から飛び降り、俺の方に向かって歩き出した。
俺は少年が歩いてくるのを、ただ見つめる事しか出来なかった。
本能は全力で逃げろと警笛を鳴らしているのに、どうしても体が言う事を聞いてくれない。
「どうしたの、お兄さん? 怖いんでしょ、逃げないの?」
その少年は興味津々とばかりに、顔を覗き込むようにして聞いてきた。
だが不意に考えるような素振りを見せたかと思うと、急に合点がいったかのように手を叩く。
「ごめん忘れてたよ、お兄さん」
少年はそう言いながら、軽く俺の肩に手を置く。
すると今まで全く体に力が入らなかったのが、徐々に力が入るようになり始める。
けれど何故か依然として、椅子からは立つことはできない。
「動き回られると面倒だからね。その場所からは動けないようにしてたんだけど、加減を間違えて喋る事すらできなくなってたんだ。今拘束を少し軽くしたから、喋る事は出来るよね? その場所から動く事は出来ないだろうけど」
「……一体、僕に何をしたんですか?」
「そんなに畏まらないでいいよ、お兄さん。……と言っても、無理かな?」
少年は首を傾げながら、世間話でもするかのようにそう言ってきた。
俺はその言葉に、軽く頷くことで答える。
「やっぱり? まぁ~、それならそれで別にいいんだけどね。で、聞きたいのはお兄さんに何をしたか、だったっけ? 別に答えてもいいんだけど、多分お兄さんには理解できないよ? だからもっと別の話をしようよ。例えば、クラスメイト達が居なくなった事についてとかさ?」
少年は露骨に、クラスメイト達という部分を強調して言ってきた。
まるで話題転換である事がわかるように……
いや、わからせるかのように。
「教えてくれるんですか?」
「もちろんだよ。それにそっちの方がお兄さんにも理解できる話だろうからね。どう?」
少年は楽しそうにそうたずねてくる。
俺はこのまま話を聞いていいいのか少し迷った。
けれど俺は軽く頷き、話を聞く事にした。
迷いはしたが、やはり怖かったんだと思う。
少年の思惑を揺るがすのが。
そして何より、俺一人だけであるというこの状況が。
「物分かりが良くて助かるよ、お兄さん。それじゃぁ約束通り今の状況を簡単に説明してあげるね。実はお兄さん達は今、異世界に召喚されようとしているんだよ」
少年は日常会話でもしているような、そんな軽い口調でそう言った。
けれど俺にはその意味がイマイチ納得できず、首を傾げた。
「あれ? もしかしてお兄さん、異世界とかわからない?」
「いぇ、わかりますよ。わかりますけど……」
「けどなに?」
「……実際にそんな事があるのかな? って思いまして」
俺は少し躊躇いながらそう答える。
もちろん少年の機嫌を損ねないよう丁寧に、だ。
「確かに、最もな疑問だ。何せお兄さん達からすれば、おとぎ話のような事だもんね。でも現にお兄さん達は、別の世界に召喚される。これは事実であり、変え難い現実なんだよ」
少年は優しく、諭すようにそう言った。
だがそんな少年の言葉を聞いた俺に、ある疑問が脳裏をよぎる。
何故俺は一人取り残されているのか? と。
「と言っても、まだ完全に召喚された訳じゃないけどね」
「……僕がここに居るからですか?」
「正解! でもだからと言ってお兄さんが悪い訳じゃないよ。余の都合で世界に干渉してきた力に介入して、少しお兄さんをこちらの世界に引きとめただけだから」
「……という事は、僕に何か用があるという事ですよね?」
「理解が早くて助かるよ、お兄さん。少しじっとしててね、とわ言っても動けないだろうけど」
「なっ……」
少年は今までと変わらない口調でそう言うと、突如右手で俺の体を貫いた。
俺は少年の予想だにしない行動に、驚愕と恐怖で言葉に詰まってしまう。
「心配しなくても大丈夫だよ、お兄さん。悪いようにはしないから」
少年は優しく語りかけるようにそう言った。
だが俺はあまりの恐怖で少年の言葉が耳に入らず、呼吸が乱れ始める。
「落ち着いて、お兄さん。もう終わるから」
少年はそう言うと一度俺から右手を抜き、青白く光る正八面体をどこからともなく取り出し、それを俺の体に向けて指先で軽く弾いた。
青白く光るそれは、俺の体に当たるのではなく、俺の体の中に浸透するように入ってきた。
「はい、終わり」
少年は笑顔で、何事もなかったかのようにそう言った。
俺は乱れた呼吸のまま、少年に貫かれていた自身の体を確認する。
「……何とも、ない。確かに俺の体を腕が貫いていたはずなのに」
「現象としてその理解は概ね間違ってないよ。ただお兄さんが理解、知覚出来る理からは既に逸脱してるんだよ。それに今更理解できない事が一つや二つ増えたところで、たいして違いはないでしょ?」
俺は少し落ち着き始めた頭で考える。
今の少年の言葉は、暗に詮索するなという事なのだろう、と。
「けどさっきも言ったけど、心配しなくて大丈夫だよ。悪いようにはしてないから。単に今から行く世界での力である、技能を一つあげただけだから」
「技能? ですか?」
「うん。あ! でも勘違いしないでね。別にお兄さんが特別だとかそんなんじゃないよ。偶然そこに居たってだけの理由だから」
「はっ……」
一瞬意識が持っていかれそうになり、俺は机に倒れてしまう。
それを見ていた少年は、驚きを隠せない表情だった。
「副産物? いや、人間にそれを扱えるだけのキャパシティーは存在しないはず。……最後に疑問が出てきたけど、そろそろ時間みたいだ、あっちの世界で元気でね。因みにどれだけ頑張ろうと、こっちの世界に戻ってくること……できない……ね」
俺は薄れゆく意識の中で、そんな少年の言葉をぼんやりと聞いていた。
「章丞、おはよう」
「おはよう」
前の席に座っている女子の言葉に、俺は眠そうに答える。
彼女の名前は、梅野 華菜。
入学した時から席が近く、いろいろ話してる内に仲良くなった。
そして眠そうに答えたのは、実際かなり眠いからだ。
「また遅くまでゲームしてたんやろ?」
「いや、そうでもないと思うで。今日は昨日よりも早く終わって寝たから」
「何時に?」
「三時ぐらいに終わって、そっから寝るのに三十分ぐらいかかったかな?」
「はぁ~~。ホンマよくそれで起きれるなぁ? 華菜やったら、絶対に無理やわ」
「そうでもないと思うで。なぁ、天魔」
俺はそう言って、隣の席でスマホのパズルゲームをしている人物に話を振る。
「いやいや、それは緒方君だけやから。一緒にせんとって」
俺の言葉にそう返してきた男の名前は、北上 天魔。
彼も入学した時から席が近かった事と、同じ天パだった事で仲良くなった。
今では一緒にネットゲームをするほどの仲だ。
「天魔も一緒にやってたやん」
「いや、俺途中で落ちたやん」
「あれ? そうやったけ?」
スマホをいじりながらそう言ってきた天魔に、俺は首を傾げながらそう答える。
俺の中では一緒にゲームをしていた気がするが、どうやらそれは気のせいだったらしい。
「てんまっちは何時に寝たん?」
「俺は十二時には寝たよ」
「まぁ、章丞よりはましやな」
俺はそんな二人の会話を聞きながら、机にうつ伏せになる。
いつもと変わらない朝。
いつもと変わらないクラスメイト達。
いつもと変わらない教室。
今日もいつもと何一つ変わらない一日が始まり、終わっていくものだと思っていた。
その時までは……
「……え?」
俺は瞬きをしたと同時に、言葉を失った。
いや、より正確に言うなれば、現状を理解できなかった。
何故なら一瞬、それも瞬きをした間に、今喋っていたはずの二人や、教室に居たはずのクラスメイト全員が消えたからだ。
そして明らかにこの現状を作り出したであろう、教卓の上に座りながら足をばたつかせている少年。
「そんな驚いた表情を浮かべて、一体どうしたというんだい? お兄さん?」
少年は優しく微笑みながらそう言ってきた。
けれど少年の微笑みを見た俺は、何故か恐怖を感じた。
それが、こんな訳の分からない状況で微笑んでいることに対してなのか……
それとも、少年の存在自体にかはわからない。
「今度は怖いのかい? お兄さんの感情はとても忙しそうだね」
少年はそう言うと教卓から飛び降り、俺の方に向かって歩き出した。
俺は少年が歩いてくるのを、ただ見つめる事しか出来なかった。
本能は全力で逃げろと警笛を鳴らしているのに、どうしても体が言う事を聞いてくれない。
「どうしたの、お兄さん? 怖いんでしょ、逃げないの?」
その少年は興味津々とばかりに、顔を覗き込むようにして聞いてきた。
だが不意に考えるような素振りを見せたかと思うと、急に合点がいったかのように手を叩く。
「ごめん忘れてたよ、お兄さん」
少年はそう言いながら、軽く俺の肩に手を置く。
すると今まで全く体に力が入らなかったのが、徐々に力が入るようになり始める。
けれど何故か依然として、椅子からは立つことはできない。
「動き回られると面倒だからね。その場所からは動けないようにしてたんだけど、加減を間違えて喋る事すらできなくなってたんだ。今拘束を少し軽くしたから、喋る事は出来るよね? その場所から動く事は出来ないだろうけど」
「……一体、僕に何をしたんですか?」
「そんなに畏まらないでいいよ、お兄さん。……と言っても、無理かな?」
少年は首を傾げながら、世間話でもするかのようにそう言ってきた。
俺はその言葉に、軽く頷くことで答える。
「やっぱり? まぁ~、それならそれで別にいいんだけどね。で、聞きたいのはお兄さんに何をしたか、だったっけ? 別に答えてもいいんだけど、多分お兄さんには理解できないよ? だからもっと別の話をしようよ。例えば、クラスメイト達が居なくなった事についてとかさ?」
少年は露骨に、クラスメイト達という部分を強調して言ってきた。
まるで話題転換である事がわかるように……
いや、わからせるかのように。
「教えてくれるんですか?」
「もちろんだよ。それにそっちの方がお兄さんにも理解できる話だろうからね。どう?」
少年は楽しそうにそうたずねてくる。
俺はこのまま話を聞いていいいのか少し迷った。
けれど俺は軽く頷き、話を聞く事にした。
迷いはしたが、やはり怖かったんだと思う。
少年の思惑を揺るがすのが。
そして何より、俺一人だけであるというこの状況が。
「物分かりが良くて助かるよ、お兄さん。それじゃぁ約束通り今の状況を簡単に説明してあげるね。実はお兄さん達は今、異世界に召喚されようとしているんだよ」
少年は日常会話でもしているような、そんな軽い口調でそう言った。
けれど俺にはその意味がイマイチ納得できず、首を傾げた。
「あれ? もしかしてお兄さん、異世界とかわからない?」
「いぇ、わかりますよ。わかりますけど……」
「けどなに?」
「……実際にそんな事があるのかな? って思いまして」
俺は少し躊躇いながらそう答える。
もちろん少年の機嫌を損ねないよう丁寧に、だ。
「確かに、最もな疑問だ。何せお兄さん達からすれば、おとぎ話のような事だもんね。でも現にお兄さん達は、別の世界に召喚される。これは事実であり、変え難い現実なんだよ」
少年は優しく、諭すようにそう言った。
だがそんな少年の言葉を聞いた俺に、ある疑問が脳裏をよぎる。
何故俺は一人取り残されているのか? と。
「と言っても、まだ完全に召喚された訳じゃないけどね」
「……僕がここに居るからですか?」
「正解! でもだからと言ってお兄さんが悪い訳じゃないよ。余の都合で世界に干渉してきた力に介入して、少しお兄さんをこちらの世界に引きとめただけだから」
「……という事は、僕に何か用があるという事ですよね?」
「理解が早くて助かるよ、お兄さん。少しじっとしててね、とわ言っても動けないだろうけど」
「なっ……」
少年は今までと変わらない口調でそう言うと、突如右手で俺の体を貫いた。
俺は少年の予想だにしない行動に、驚愕と恐怖で言葉に詰まってしまう。
「心配しなくても大丈夫だよ、お兄さん。悪いようにはしないから」
少年は優しく語りかけるようにそう言った。
だが俺はあまりの恐怖で少年の言葉が耳に入らず、呼吸が乱れ始める。
「落ち着いて、お兄さん。もう終わるから」
少年はそう言うと一度俺から右手を抜き、青白く光る正八面体をどこからともなく取り出し、それを俺の体に向けて指先で軽く弾いた。
青白く光るそれは、俺の体に当たるのではなく、俺の体の中に浸透するように入ってきた。
「はい、終わり」
少年は笑顔で、何事もなかったかのようにそう言った。
俺は乱れた呼吸のまま、少年に貫かれていた自身の体を確認する。
「……何とも、ない。確かに俺の体を腕が貫いていたはずなのに」
「現象としてその理解は概ね間違ってないよ。ただお兄さんが理解、知覚出来る理からは既に逸脱してるんだよ。それに今更理解できない事が一つや二つ増えたところで、たいして違いはないでしょ?」
俺は少し落ち着き始めた頭で考える。
今の少年の言葉は、暗に詮索するなという事なのだろう、と。
「けどさっきも言ったけど、心配しなくて大丈夫だよ。悪いようにはしてないから。単に今から行く世界での力である、技能を一つあげただけだから」
「技能? ですか?」
「うん。あ! でも勘違いしないでね。別にお兄さんが特別だとかそんなんじゃないよ。偶然そこに居たってだけの理由だから」
「はっ……」
一瞬意識が持っていかれそうになり、俺は机に倒れてしまう。
それを見ていた少年は、驚きを隠せない表情だった。
「副産物? いや、人間にそれを扱えるだけのキャパシティーは存在しないはず。……最後に疑問が出てきたけど、そろそろ時間みたいだ、あっちの世界で元気でね。因みにどれだけ頑張ろうと、こっちの世界に戻ってくること……できない……ね」
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