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第八話 フェリクスの疑問
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何となく居心地が悪くて、アルトはあたりを見回した。そして思わず、あ、と声を漏らす。
「……杖」
が、ない。
ぽつりと呟くとフェリクスが気まずそうに眉根を寄せる。
杖は魔法士にとってなくてはならないものだ。魔法を発動するには魔法術式と魔力が必要になるが、より少ない魔力で効率よく魔法を使うために杖を媒介にするのだ。優れた魔法士は杖がなくても魔法を使えるが、多くの魔力を無駄に消費するため、杖ないしそれに相当するものを使用するのが一般的だった。
「すまない、一応この付近を捜したが見つからなかった。氷結竜の攻撃を受けたときにどこかに飛ばされたか、壊れたか……」
申し訳なさそうに言われて、アルトは痛みを堪えてゆっくりとフェリクスを見つめ返した。そして、フェリクスに感じていた違和感の正体に気づいて少しおかしくなった。
「俺が怪我したのも、杖がなくなったのも、別にフェリクスのせいじゃないだろ」
「……いや、俺のせいだろう」
「氷結竜が極大魔法を使ったときにたまたまフェリクスが正面にいただけだ。それに、俺はそこにいたのが他の誰だって同じことした」
アルトの言葉はフェリクスを気遣ったのものではなかった。
誰が攻撃をしかけたとしても、きっと氷結竜は怒りに任せて極大魔法を使っただろうと思うし、そこにいたのがフィンでもハンスでもアルトは飛び出して防御障壁を展開しただろう。
だから、そんなこと気にしなくていい、と言えばフェリクスはぐっと言葉に詰まった。
「そんな殊勝な態度取られると調子狂う。あんまり気にするなよ」
と続けるとフェリクスがぐっと顔を近づけてアルトの目を覗き込んでくる。間近に迫った整った顔に不覚にも少しだけどきりとした。
前世のアルトは異性愛者だったけれど、この世界には男しかいない。転生を自覚したときは可愛らしい女の子がいないことに肩を落としたが、今ではすっかり慣れてしまった。
たぶん、今のアルト・シェーネスの恋愛対象は男だ。
学園での攻略対象たちは、ゲームの強制力のせいで自動的にアルトに好意を持つようになっていたから恋愛対象としては見られなかったけれど、アルトだって恋愛にはそれなりに憧れがあった。かつては恋人がいないまま死んだから、今世ではいつか、と思っていたのだ。
罪人になってしまい、それも難しくなってしまったけれど。
慌ててぱっと顔を離すとフェリクスは訝しげな顔をする。そして少し考えるそぶりを見せつつ、口を開いた。
「お前、本当に嫉妬に狂って光の神子を害したのか?」
「は?」
アルトがグローセベルクに流刑になったのは「光の神子ジュリアンを害した」という冤罪が理由だ。何を今さら、と思うがフェリクスはふざけてこんなことを言う性格ではない。
「管理官なんだから、そういうのはフェリクスが一番詳しいだろ」
「詳しいから聞いているんだ。実際のお前と接していると、資料に書かれている内容が信じられなくなる」
アルトの罪は、王太子自らが調査し訴えたものだ。あの卒業祝賀パーティーの後、一刻ほどで判決が出るという酷いものではあったが、一応の裁判も行われており正式な手続きを経ての判決だった。
それを管理官であるフェリクスが「信じられない」と言うのだから、驚かないわけがない。
「いや、俺は何を言っているんだろうな。忘れてくれ。お前は早く自分の治療を――」
「俺は何にもしてないよ」
「は?」
「だって俺、別にエヴァリスのこと好きでも何でもないし。嫉妬する理由がない」
「どういうことだ?」
信じてもらえるとは思っていなかった。けれど、何故かフェリクスには知って欲しかった。
「俺は、ジュリアンに嫌がらせもしてないし、毒も盛ってないし、階段から突き落としてもない。誰が俺みたいな男爵家の私生児のために侯爵令息を仲間外れにしてくれるんだよ。毒なんてどこに売ってるかも知らないし、そんなの買う金もない。ジュリアンがどこの階段から落ちたかも知らないのに、落としようがないだろ」
アルトはもともと、市井で暮らす父親のいない私生児だった。
婚姻相手とふたりで洗礼を受けなければ妊娠しないはずの世界で、アルトの生み親は何故か未婚のままでアルトを産んだ。病弱な生み親との貧しい生活が終わったのは、学園に入学するたったひと月ほど前。父親であるシェーネス男爵が、アルトの容姿とその稀有な魔力に目を付けたからだった。
学園に入り、魔法を学ぶことでシェーネス家に名誉を齎すか、もしくはその容姿で高位貴族を誑かすか。――そのどちらかを達成することを条件に、アルトはシェーネスの姓を名乗ることを許され、実家からの援助を受けることが出来た。
対してジュリアンは生まれながらの生粋の貴族令息だ。
王家に連なるクライスト侯爵家の次男で、誰もが羨む美しさと財力を誇っている。誰がどう見ても王太子の婚約者に相応しいのは彼で、アルトだって彼とエヴァリスの中に割り込むつもりはさらさらなかった。
私生児のアルトとぴかぴかの貴族ジュリアン。
そんなふたりを比べて、一体誰がアルトの味方をしようと思うだろう。
「では、どうしてこんな罪が……」
「ジュリアン様が毒を飲まされたのも、階段から落ちたのも本当らしいよ。詳しくは知らないけど。調査が上手くされてなくて、一番罪をかぶせても問題なさそうな俺が生贄に選ばれたんじゃないの」
「何故、無罪を主張しなかったんだ」
「したよ。何回も俺は何もしてないって言った。でも誰も信じてくれなかった」
「エヴァリス殿下もか?」
「エヴァリスが俺の罪だって断言したんだよ」
そう言うと、フェリクスは切れ長の瞳を見開いた。そして驚愕を顔に貼り付けたままで訊ねた。
「殿下とお前は恋人同士ではなかったのか? あんなに親しくしていただろう」
「違う。エヴァリスには何回か『付き合って欲しい』って言われたけど、全部断った。俺は婚約者がいる人と付き合ったりしない」
「そうか……」
「信じてくれなくてもいいけど、俺はしてないよ」
フェリクスは考え込むようにじっとアルトを見た。何を考えているのかは分からない。けれど、身構えるアルトの予想に反して、否定の言葉を口にすることはなかった。
そのことが少し嬉しくて、じわりと心の奥が温かくなる。初めて、無実であることを認めてもらえた気がしたのだ。
ふう、と息を吐いてアルトは手元の水入れから一口水を飲んだ。そして、フェリクスの発言に疑問を感じて、ん? と首を傾げる。
「フェリクス、俺とエヴァリスが一緒にいるところ、見たことあるの」
確かに彼はそういう言い方をしていた。
あんなに親しくしていただろう――、とは実際のアルトとエヴァリスを見ていなければ出てこない言葉だ。
「俺も学園の卒業生だからな」
「え? 先輩?」
「……同級生だ」
「ええ!? いった」
フェリクスの答えは驚くべきものだった。つい大きな声を上げてしまって、頭痛がひどくなる。
「……杖」
が、ない。
ぽつりと呟くとフェリクスが気まずそうに眉根を寄せる。
杖は魔法士にとってなくてはならないものだ。魔法を発動するには魔法術式と魔力が必要になるが、より少ない魔力で効率よく魔法を使うために杖を媒介にするのだ。優れた魔法士は杖がなくても魔法を使えるが、多くの魔力を無駄に消費するため、杖ないしそれに相当するものを使用するのが一般的だった。
「すまない、一応この付近を捜したが見つからなかった。氷結竜の攻撃を受けたときにどこかに飛ばされたか、壊れたか……」
申し訳なさそうに言われて、アルトは痛みを堪えてゆっくりとフェリクスを見つめ返した。そして、フェリクスに感じていた違和感の正体に気づいて少しおかしくなった。
「俺が怪我したのも、杖がなくなったのも、別にフェリクスのせいじゃないだろ」
「……いや、俺のせいだろう」
「氷結竜が極大魔法を使ったときにたまたまフェリクスが正面にいただけだ。それに、俺はそこにいたのが他の誰だって同じことした」
アルトの言葉はフェリクスを気遣ったのものではなかった。
誰が攻撃をしかけたとしても、きっと氷結竜は怒りに任せて極大魔法を使っただろうと思うし、そこにいたのがフィンでもハンスでもアルトは飛び出して防御障壁を展開しただろう。
だから、そんなこと気にしなくていい、と言えばフェリクスはぐっと言葉に詰まった。
「そんな殊勝な態度取られると調子狂う。あんまり気にするなよ」
と続けるとフェリクスがぐっと顔を近づけてアルトの目を覗き込んでくる。間近に迫った整った顔に不覚にも少しだけどきりとした。
前世のアルトは異性愛者だったけれど、この世界には男しかいない。転生を自覚したときは可愛らしい女の子がいないことに肩を落としたが、今ではすっかり慣れてしまった。
たぶん、今のアルト・シェーネスの恋愛対象は男だ。
学園での攻略対象たちは、ゲームの強制力のせいで自動的にアルトに好意を持つようになっていたから恋愛対象としては見られなかったけれど、アルトだって恋愛にはそれなりに憧れがあった。かつては恋人がいないまま死んだから、今世ではいつか、と思っていたのだ。
罪人になってしまい、それも難しくなってしまったけれど。
慌ててぱっと顔を離すとフェリクスは訝しげな顔をする。そして少し考えるそぶりを見せつつ、口を開いた。
「お前、本当に嫉妬に狂って光の神子を害したのか?」
「は?」
アルトがグローセベルクに流刑になったのは「光の神子ジュリアンを害した」という冤罪が理由だ。何を今さら、と思うがフェリクスはふざけてこんなことを言う性格ではない。
「管理官なんだから、そういうのはフェリクスが一番詳しいだろ」
「詳しいから聞いているんだ。実際のお前と接していると、資料に書かれている内容が信じられなくなる」
アルトの罪は、王太子自らが調査し訴えたものだ。あの卒業祝賀パーティーの後、一刻ほどで判決が出るという酷いものではあったが、一応の裁判も行われており正式な手続きを経ての判決だった。
それを管理官であるフェリクスが「信じられない」と言うのだから、驚かないわけがない。
「いや、俺は何を言っているんだろうな。忘れてくれ。お前は早く自分の治療を――」
「俺は何にもしてないよ」
「は?」
「だって俺、別にエヴァリスのこと好きでも何でもないし。嫉妬する理由がない」
「どういうことだ?」
信じてもらえるとは思っていなかった。けれど、何故かフェリクスには知って欲しかった。
「俺は、ジュリアンに嫌がらせもしてないし、毒も盛ってないし、階段から突き落としてもない。誰が俺みたいな男爵家の私生児のために侯爵令息を仲間外れにしてくれるんだよ。毒なんてどこに売ってるかも知らないし、そんなの買う金もない。ジュリアンがどこの階段から落ちたかも知らないのに、落としようがないだろ」
アルトはもともと、市井で暮らす父親のいない私生児だった。
婚姻相手とふたりで洗礼を受けなければ妊娠しないはずの世界で、アルトの生み親は何故か未婚のままでアルトを産んだ。病弱な生み親との貧しい生活が終わったのは、学園に入学するたったひと月ほど前。父親であるシェーネス男爵が、アルトの容姿とその稀有な魔力に目を付けたからだった。
学園に入り、魔法を学ぶことでシェーネス家に名誉を齎すか、もしくはその容姿で高位貴族を誑かすか。――そのどちらかを達成することを条件に、アルトはシェーネスの姓を名乗ることを許され、実家からの援助を受けることが出来た。
対してジュリアンは生まれながらの生粋の貴族令息だ。
王家に連なるクライスト侯爵家の次男で、誰もが羨む美しさと財力を誇っている。誰がどう見ても王太子の婚約者に相応しいのは彼で、アルトだって彼とエヴァリスの中に割り込むつもりはさらさらなかった。
私生児のアルトとぴかぴかの貴族ジュリアン。
そんなふたりを比べて、一体誰がアルトの味方をしようと思うだろう。
「では、どうしてこんな罪が……」
「ジュリアン様が毒を飲まされたのも、階段から落ちたのも本当らしいよ。詳しくは知らないけど。調査が上手くされてなくて、一番罪をかぶせても問題なさそうな俺が生贄に選ばれたんじゃないの」
「何故、無罪を主張しなかったんだ」
「したよ。何回も俺は何もしてないって言った。でも誰も信じてくれなかった」
「エヴァリス殿下もか?」
「エヴァリスが俺の罪だって断言したんだよ」
そう言うと、フェリクスは切れ長の瞳を見開いた。そして驚愕を顔に貼り付けたままで訊ねた。
「殿下とお前は恋人同士ではなかったのか? あんなに親しくしていただろう」
「違う。エヴァリスには何回か『付き合って欲しい』って言われたけど、全部断った。俺は婚約者がいる人と付き合ったりしない」
「そうか……」
「信じてくれなくてもいいけど、俺はしてないよ」
フェリクスは考え込むようにじっとアルトを見た。何を考えているのかは分からない。けれど、身構えるアルトの予想に反して、否定の言葉を口にすることはなかった。
そのことが少し嬉しくて、じわりと心の奥が温かくなる。初めて、無実であることを認めてもらえた気がしたのだ。
ふう、と息を吐いてアルトは手元の水入れから一口水を飲んだ。そして、フェリクスの発言に疑問を感じて、ん? と首を傾げる。
「フェリクス、俺とエヴァリスが一緒にいるところ、見たことあるの」
確かに彼はそういう言い方をしていた。
あんなに親しくしていただろう――、とは実際のアルトとエヴァリスを見ていなければ出てこない言葉だ。
「俺も学園の卒業生だからな」
「え? 先輩?」
「……同級生だ」
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