112 / 120
【三章】技術大国プラセリア
61.天に届く拳
しおりを挟む
「殺ったぞ――」
やられた。ガオウが勝利を確信したのと時を同じくして、俺は敗北を悟っていた。
しかし、カティアの口からは、そんな俺たちの思惑を否定する言葉が発せられる。
「――と、思ったよな?」
「っ、負け惜しみを――」
カティアの台詞を強がりだと受け取ったガオウかが、エクスドミネーターに力強く次の一歩を踏み出させる。だが俺が衝撃に耐えようと目を細めたその瞬間、なぜかエクスドミネーターの姿が消えた。
「なっ、消えた……? ――あっ」
一拍おいてグレイウルフが向き直り、目の前にあるものを見て、エクスドミネーターがどうなったのか納得がいった。
……バネだ。バネのおもちゃのようなものが、びょいんばいんと嘲笑うかのように揺れている。これによって打ち上げられ、エクスドミネーターは姿を消したのだ。
しかし、いつこんなものを……?
「――っ、あれか!」
リンが最初に出した謎の物体。あの座布団みたいなのがこのトラップだったんだ。
いままでの行動は、すべてこのトラップを踏ませるための布石。それを理解した瞬間、鳥肌が立った。
よくよく見ると、トリモチ弾はわざと外したのだとわかる。ガオウが嫌がるのを見越して、一筋の道ができるように着弾点をコントロールしていたのだ。
そして、わざと隙を見せることによって、その道の先に仕掛けたトラップへと誘導した。最後の仕上げとして、着地の際の砂埃でトラップの視認性を下げながら。
「ケイタっ! 最後は任せたぞ!」
「ケーくん! やっちゃおー!」
「――っ!」
そうだ、感心してる場合じゃない。エクスドミネーターは中空へと高く打ち上げられている。おおよそ百メートルは飛んでいるだろうか。
ぞしかも踏み方が悪かったのか、キリモミ回転しながらだ。あれではまともに回避行動はとれないだろう、叩くなら今だ。
俺は頭を左右に軽く振って、気持ちを切り替えた。
「っしゃ! アレでぶん殴ってやる。カティア、腕を敵に向けてくれ!」
「あいよっ!」
「リン、サポート頼む!」
「はーい!」
具体的に説明はしなくとも、了解の返事がくる。ふたりとも、俺に対して全幅の信頼を寄せてくれていることが伝わり、俺は感動で胸が熱くなるのを感じた。
期待に応えるため、俺は目を閉じ、思考のリソースすべてを想像へと充てる。
……思い描くのは巨大な拳。残りのリソースを全部つっこんで、右腕に集中させる。
パズルのピースがはまるかのように、金属片がカタカタと右手の先に集中していく。それはやがて、巨大な握り拳を象るにまで至る。
より大きく、より遠くへ、より最速へ。それだけを考えて、俺の知識と想像力のありったけを込める。
そうして完成した巨大な拳は、グレイウルフの全長を優に超える。いまは形成中だからか、重量は無視されているようだが、完成した瞬間、自重で潰されてしまうかもしれない。
そうならないために、俺はひとつの判断を下す。
「――っし、頼んだぞカティア! 俺が後押しする!」
最後の仕上げとして、俺は『限界突破』を発動させる。今までの戦いの影響で、俺の魔力は残り僅かだが、この拳を撃ち込むまでならなんとかなるだろう。
「おおおおおおっ!!」
カティアの咆哮と同時に、拳の周囲のパネルカバーが一斉に開き、内部にあった数基のブースターが展開され、魔力の火を吹く。
限界突破による黄金の輝きを纏ったグレイウルフが、ギギギと軋みながら巨大な拳ごと腕を引く。
弓を引き絞るかのように、ブースターの出力は徐々に上昇していき、やがて臨界へと達した。
「いくぜ――――」
振るうは悪を打ち砕く正義の鉄拳。その名は――
「「「ロケット! パァァァァァンチッ!!」」」
三人の声が重なる。それと同時にグレイウルフが勢いよく右腕を突き上げた。急ごしらえの巨大な拳との接続は解除され、十分な出力を得た拳は、寸分違わずエクスドミネーターへと飛翔する。
高まっていたブースターがここで最大出力となり、拳を超高速で運ぶ推力を生み出す。さらには、リンのサポートによって追加されたブースターにより回転。竜巻のような軌跡を残し、飛翔する。さながら吹き荒れる破壊の嵐だ。
「――ヌ、グオオオオオッ!!」
さすがと言うべきか。ガオウは迫り来る巨大な拳を直前で察知し、迎撃にでた。
不安定な体勢のなか、避けきれないと判断を下し、回転する勢いを利用しながら蹴りで迎え撃ったのだ。
ガギギッ!!
ガシャンッ!!
しかし、結果はエクスドミネーターの脚部が瞬時に破損。一瞬たりとも拮抗することなく、ロケットパンチの圧倒的質量、硬度、速度によってあっけなく打ち負けたのだった。
「グッ、オオオオオオオオッ! 認めぬ、認めぬぞっ! このような結末、我輩は認めぬぞォォォッ!!」
ガオウは残った手足をを使って防ごうとするが、結果は同じだ。
ついには四肢を失ったエクスドミネーターの胴体へとロケットパンチが届く。手足を使って衝撃を緩和されてしまったのか、胴体部分を粉砕するには至らなかった。
だがロケットパンチは飛翔を止めない。回転することでゴリゴリと削るような音を立てながら、エクスドミネーターを遥か中空へと連れ去っていく。
「残念だったな、ガオウ。宇宙旅行のプレゼントだぜ! 片道切符だけどな!」
残りの魔力をすべて込めたので、ロケットパンチは数分ほど飛ぶだろう。それこそロケットのように、宇宙へ届くほどに。
これで仮にエクスドミネーターが無事だったとしても、宇宙空間に放り出されてジ・エンドだ。戻ってくるにも大気圏を突破してこなければならないから、あの損傷では無理だろう。
物体を支配する能力が唯一の懸念点だが、腕を破損した状態なら使えないはずだ。
「……ふう」
俺は安堵のため息を吐く。
終わった……終わったんだ。あの化け物みたいな巨人に勝ったんだ。そう考えたら身体中から力が抜けていった。
そんでどんどん頭が痛く――って、やっば。これ気が緩んで脱力してるんじゃないな。魔力切れの症状だよな……。早く限界突破を切らなきゃ……あ、これ間に合わないか……も……。
やられた。ガオウが勝利を確信したのと時を同じくして、俺は敗北を悟っていた。
しかし、カティアの口からは、そんな俺たちの思惑を否定する言葉が発せられる。
「――と、思ったよな?」
「っ、負け惜しみを――」
カティアの台詞を強がりだと受け取ったガオウかが、エクスドミネーターに力強く次の一歩を踏み出させる。だが俺が衝撃に耐えようと目を細めたその瞬間、なぜかエクスドミネーターの姿が消えた。
「なっ、消えた……? ――あっ」
一拍おいてグレイウルフが向き直り、目の前にあるものを見て、エクスドミネーターがどうなったのか納得がいった。
……バネだ。バネのおもちゃのようなものが、びょいんばいんと嘲笑うかのように揺れている。これによって打ち上げられ、エクスドミネーターは姿を消したのだ。
しかし、いつこんなものを……?
「――っ、あれか!」
リンが最初に出した謎の物体。あの座布団みたいなのがこのトラップだったんだ。
いままでの行動は、すべてこのトラップを踏ませるための布石。それを理解した瞬間、鳥肌が立った。
よくよく見ると、トリモチ弾はわざと外したのだとわかる。ガオウが嫌がるのを見越して、一筋の道ができるように着弾点をコントロールしていたのだ。
そして、わざと隙を見せることによって、その道の先に仕掛けたトラップへと誘導した。最後の仕上げとして、着地の際の砂埃でトラップの視認性を下げながら。
「ケイタっ! 最後は任せたぞ!」
「ケーくん! やっちゃおー!」
「――っ!」
そうだ、感心してる場合じゃない。エクスドミネーターは中空へと高く打ち上げられている。おおよそ百メートルは飛んでいるだろうか。
ぞしかも踏み方が悪かったのか、キリモミ回転しながらだ。あれではまともに回避行動はとれないだろう、叩くなら今だ。
俺は頭を左右に軽く振って、気持ちを切り替えた。
「っしゃ! アレでぶん殴ってやる。カティア、腕を敵に向けてくれ!」
「あいよっ!」
「リン、サポート頼む!」
「はーい!」
具体的に説明はしなくとも、了解の返事がくる。ふたりとも、俺に対して全幅の信頼を寄せてくれていることが伝わり、俺は感動で胸が熱くなるのを感じた。
期待に応えるため、俺は目を閉じ、思考のリソースすべてを想像へと充てる。
……思い描くのは巨大な拳。残りのリソースを全部つっこんで、右腕に集中させる。
パズルのピースがはまるかのように、金属片がカタカタと右手の先に集中していく。それはやがて、巨大な握り拳を象るにまで至る。
より大きく、より遠くへ、より最速へ。それだけを考えて、俺の知識と想像力のありったけを込める。
そうして完成した巨大な拳は、グレイウルフの全長を優に超える。いまは形成中だからか、重量は無視されているようだが、完成した瞬間、自重で潰されてしまうかもしれない。
そうならないために、俺はひとつの判断を下す。
「――っし、頼んだぞカティア! 俺が後押しする!」
最後の仕上げとして、俺は『限界突破』を発動させる。今までの戦いの影響で、俺の魔力は残り僅かだが、この拳を撃ち込むまでならなんとかなるだろう。
「おおおおおおっ!!」
カティアの咆哮と同時に、拳の周囲のパネルカバーが一斉に開き、内部にあった数基のブースターが展開され、魔力の火を吹く。
限界突破による黄金の輝きを纏ったグレイウルフが、ギギギと軋みながら巨大な拳ごと腕を引く。
弓を引き絞るかのように、ブースターの出力は徐々に上昇していき、やがて臨界へと達した。
「いくぜ――――」
振るうは悪を打ち砕く正義の鉄拳。その名は――
「「「ロケット! パァァァァァンチッ!!」」」
三人の声が重なる。それと同時にグレイウルフが勢いよく右腕を突き上げた。急ごしらえの巨大な拳との接続は解除され、十分な出力を得た拳は、寸分違わずエクスドミネーターへと飛翔する。
高まっていたブースターがここで最大出力となり、拳を超高速で運ぶ推力を生み出す。さらには、リンのサポートによって追加されたブースターにより回転。竜巻のような軌跡を残し、飛翔する。さながら吹き荒れる破壊の嵐だ。
「――ヌ、グオオオオオッ!!」
さすがと言うべきか。ガオウは迫り来る巨大な拳を直前で察知し、迎撃にでた。
不安定な体勢のなか、避けきれないと判断を下し、回転する勢いを利用しながら蹴りで迎え撃ったのだ。
ガギギッ!!
ガシャンッ!!
しかし、結果はエクスドミネーターの脚部が瞬時に破損。一瞬たりとも拮抗することなく、ロケットパンチの圧倒的質量、硬度、速度によってあっけなく打ち負けたのだった。
「グッ、オオオオオオオオッ! 認めぬ、認めぬぞっ! このような結末、我輩は認めぬぞォォォッ!!」
ガオウは残った手足をを使って防ごうとするが、結果は同じだ。
ついには四肢を失ったエクスドミネーターの胴体へとロケットパンチが届く。手足を使って衝撃を緩和されてしまったのか、胴体部分を粉砕するには至らなかった。
だがロケットパンチは飛翔を止めない。回転することでゴリゴリと削るような音を立てながら、エクスドミネーターを遥か中空へと連れ去っていく。
「残念だったな、ガオウ。宇宙旅行のプレゼントだぜ! 片道切符だけどな!」
残りの魔力をすべて込めたので、ロケットパンチは数分ほど飛ぶだろう。それこそロケットのように、宇宙へ届くほどに。
これで仮にエクスドミネーターが無事だったとしても、宇宙空間に放り出されてジ・エンドだ。戻ってくるにも大気圏を突破してこなければならないから、あの損傷では無理だろう。
物体を支配する能力が唯一の懸念点だが、腕を破損した状態なら使えないはずだ。
「……ふう」
俺は安堵のため息を吐く。
終わった……終わったんだ。あの化け物みたいな巨人に勝ったんだ。そう考えたら身体中から力が抜けていった。
そんでどんどん頭が痛く――って、やっば。これ気が緩んで脱力してるんじゃないな。魔力切れの症状だよな……。早く限界突破を切らなきゃ……あ、これ間に合わないか……も……。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
悪行貴族のはずれ息子【第2部 魔法師匠編】
白波 鷹(しらなみ たか)【白波文庫】
ファンタジー
※表紙を第一部と統一しました
★作者個人でAmazonにて自費出版中。Kindle電子書籍有料ランキング「SF・ホラー・ファンタジー」「児童書>読み物」1位にWランクイン!
★第1部はこちら↓
https://www.alphapolis.co.jp/novel/162178383/822911083
「お前みたいな無能は分家がお似合いだ」
幼い頃から魔法を使う事ができた本家の息子リーヴは、そうして魔法の才能がない分家の息子アシックをいつも笑っていた。
東にある小さな街を領地としている悪名高き貴族『ユーグ家』―古くからその街を統治している彼らの実態は酷いものだった。
本家の当主がまともに管理せず、領地は放置状態。にもかかわらず、税の徴収だけ行うことから人々から嫌悪され、さらに近年はその長男であるリーヴ・ユーグの悪名高さもそれに拍車をかけていた。
容姿端麗、文武両道…というのは他の貴族への印象を良くする為の表向きの顔。その実態は父親の権力を駆使して悪ガキを集め、街の人々を困らせて楽しむガキ大将のような人間だった。
悪知恵が働き、魔法も使え、取り巻き達と好き放題するリーヴを誰も止めることができず、人々は『ユーグ家』をやっかんでいた。
さらにリーヴ達は街の人間だけではなく、自分達の分家も馬鹿にしており、中でも分家の長男として生まれたアシック・ユーグを『無能』と呼んで嘲笑うのが日課だった。だが、努力することなく才能に溺れていたリーヴは気付いていなかった。
自分が無能と嘲笑っていたアシックが努力し続けた結果、書庫に眠っていた魔法を全て習得し終えていたことを。そして、本家よりも街の人間達から感心を向けられ、分家の力が強まっていることを。
やがて、リーヴがその事実に気付いた時にはもう遅かった。
アシックに追い抜かれた焦りから魔法を再び学び始めたが、今さら才能が実ることもなく二人の差は徐々に広まっていくばかり。
そんな中、リーヴの妹で『忌み子』として幽閉されていたユミィを助けたのを機に、アシックは本家を変えていってしまい…?
◇過去最高ランキング
・アルファポリス
男性HOTランキング:10位
・カクヨム
週間ランキング(総合):80位台
週間ランキング(異世界ファンタジー):43位
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
異世界まったり冒険記~魔法創造で快適無双~
南郷 聖
ファンタジー
普通の学校に通う普通のオタクな高校生「坂本 匠」16歳は童貞だ。
将来の夢は可愛い女の子と付き合ってあんなことやこんなことをすること。
しかしその夢は、放火の魔の手によってもろくも崩れ去る。
焼死した匠の目の前に現れたのは、ナイスバディな女神様。
その女神様の計らいで異世界に転生することになった主人公。
次の人生では女の子にモテるような人生を歩むことを心に誓い、転生を決意する。
果たして匠は異世界で童貞を捨てることはできるのか!?
ゲームのモブに転生したと思ったら、チートスキルガン積みのバグキャラに!? 最強の勇者? 最凶の魔王? こっちは最驚の裸族だ、道を開けろ
阿弥陀乃トンマージ
ファンタジー
どこにでもいる平凡なサラリーマン「俺」は、長年勤めていたブラック企業をある日突然辞めた。
心は晴れやかだ。なんといってもその日は、昔から遊んでいる本格的ファンタジーRPGシリーズの新作、『レジェンドオブインフィニティ』の発売日であるからだ。
「俺」はゲームをプレイしようとするが、急に頭がふらついてゲーミングチェアから転げ落ちてしまう。目覚めた「俺」は驚く。自室の床ではなく、ゲームの世界の砂浜に倒れ込んでいたからである、全裸で。
「俺」のゲームの世界での快進撃が始まる……のだろうか⁉
神の使いでのんびり異世界旅行〜チート能力は、あくまで自由に生きる為に〜
和玄
ファンタジー
連日遅くまで働いていた男は、転倒事故によりあっけなくその一生を終えた。しかし死後、ある女神からの誘いで使徒として異世界で旅をすることになる。
与えられたのは並外れた身体能力を備えた体と、卓越した魔法の才能。
だが骨の髄まで小市民である彼は思った。とにかく自由を第一に異世界を楽しもうと。
地道に進む予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる