48 / 120
【二章:閑話】
シルヴィア回想編③
しおりを挟む
「そんな……馬鹿な……」
魔動決闘が王家により正式に受理され、決闘に向けての準備をしようとした矢先、それは起きました。
当家のお抱え人形技師が全員、謎の失踪を遂げたのです。
……それも、ヴァイシルト家が管理する全ての魔動人形を持ち出して。
その事実を知り、お父様は頭を抱えます。
「お父様気を確かに。まだ負けたわけではありません、希望を持ちましょう」
魔動人形を失ったのは痛手ですが、まだ決闘まで期間はあります。
決して安くない買い物ですが、魔動人形は購入することができますし、人形技師の方も探せば必ず居るはずです。
そう思って声をかけたのですが、お父様が落ち込んでいたのには別の理由がありました。
「そうではない……当家から離反しようと考えていた者がいたのに気付けなかったのが悔しいのだ」
「あっ……」
思えばアイギスの隠し場所を知っている人物に、人形技師長も含まれていました。このタイミングで部下もろとも失踪をしたということは……実行犯は彼なのかもしれません。
とても気さくな方で、私も幼少の頃より交流がありましたが、心中では不満を抱えていたのでしょうか。
お父様に至っては長い付き合いでしたでしょうから、これが真実だとしたら、私などよりよほど大きいショックを受けていることでしょう。
「お父様……心中お察しします。ですが勝負に負けるわけにはいきません。すぐに行動するべきです」
「シルヴィア……そうだな。早速魔動人形を扱う商人にかけあってみよう」
◇
それから魔動人形購入のため、お父様は奔走しました。けれど探せど探せど魔動人形は一向に手入できませんでした。
確かに魔動人形は希少故に流通量はそう多くないものの、どこを探しても見つからないなど、異常な事態と言えます。
商人に話を聞くと、ここら一帯の魔動人形はとある人物によって買い占められてしまったようなのです。
何者かの手が回ったとみて間違いないでしょう。そしてそれはおそらく……。
「カマセーヌさんと交渉するしかないでしょうか……」
私でもできることがないか模索した結果、決闘の時期をずらしてもらうよう、直接交渉に行くしかないと考えました。
私に好意……いえ、興味を持っている様子だったので話ぐらいは聞いてくれるでしょう。
お父様に相談すれば反対されるのは明白だったので、私は黙って家を出ました。
――それがいかに浅はかな考えだったのかも知らずに。
◇
「きゃっ! やめて、やめてください!」
「へへ、大人しくしなよお嬢ちゃん。あんまり暴れるとそのきれいな顔に傷がついちまうぜ?」
カマセーヌさんの元へ向かう道中、馬車が人気の無い道に差し掛かった頃、突然野党に襲われ、私を含め同じ馬車に乗り合わせた人間全員を拘束してきたのです。
完全に油断をしていた私は、抵抗する暇もなく両手を拘束されてしまいました。
多少武術の心得はあるのですが、自由が効かない状態でナイフを頬へと突きつけられては、私には従う以外の選択肢はありませんでした。
「ようしいい子だ。大人しくしてりゃ痛い目にはあわなくてすむぜ。大事な商品だからな」
商品……?
「誰かに依頼されたのですか? やはりカマセ――むぐっ!」
口に布のようなものを噛まされ、私は彼らの目的を聞き出す間もなく、言葉を発することができなくなりました。
「許可なく喋るんじゃねぇよ! ったく、五月蝿くてかなわねぇな」
「――なっ! な、なんだこいつ!?」
「うわぁっ!」
もうダメかと思ったその瞬間、野党の一人が大声をあげました。
声がした方を向くと、一人、また一人と野党が宙を舞っています。
「お嬢様っ! ご無事ですか!?」
あれは……クロード!?
執事長であるクロードがなぜここに……いえ、最初からお父様にはお見通しだったのかもしれません。
私が独断行動に出ることも、このような危険が待ち受けていることも。全て。
私の武術の師範を務めていたこともあり、クロードの実力はよく知っていました。クロードならば並みの人間が束になっても敵わないでしょう。
「なんだあのオッサン……素手なのに武装した俺たちをああも易々と……!」
ですが状況が悪すぎました。
冷静にその様子を見ていた野党のリーダーらしき男は、私の首元にナイフを突きつけながらこう言いました。
「おい、大人しくしな! お前の大事なお嬢様に傷をつけたくなかったらな! それと、そこらの一般人にももっと気を配ってやれよ?」
「くっ……」
リーダーの言葉を汲んで、まだ動けるメンバーが偶然乗り合わせただけの方にもナイフを突きつけました。
中には小さい子供や老人もおり、自力で抜け出すのは困難でしょう。
人質が私だけならクロードはなんとかしたかもしれませんが、この数の人質を取られてはさすがに打つ手がなかったようで、クロードは両手を挙げ降参の意を示しました。
「おい、例の拘束具をこのオッサンに使え。厳重にな。身なりもいいし、こいつもあの家の重要なポジションに就いているだろうから交渉材料に使えそうだ」
あれよあれよという間にクロードは鎖で四肢を拘束され、馬車に押し込まれます。続いて私も馬車へと連れ込まれました。
「チッ……完全にのびてやがる。面倒かけさせやがって……仕方ない、何人かでこいつらをアジトまで運んで看病してやれ。一般人の方は放置してかまわねぇ」
「了解です」
よかった、あの方たちはこの場で殺されはしないようですね。
ここは馬車がよく通る道なので魔物も少なく、いずれ誰かぎ通りかかるでしょう。絶対とは言えませんがとりあえずは安心です。
こうして、クロードの活躍により当初の半数近くまで数を減らした野党に連れられ、私とクロードは何処かへと運ばれていきました。
一夜明け、魔物が生息する地域へと足を踏み入れた野党は警戒のため全員で馬車の周囲へと散らばったようでした。
今は馬車の中には私とクロードの二人きり。
脱出するには絶好の機会ですが、会話もできなければ手足も動かせない状況下では打つ手がありません。
おそらくこの野党はカマセーヌ家の差し金でしょう。ここまで用意周到に策を巡らせていたとは予想外でした。
本気でヴァイシルト家を潰し、取り込もうと考えているようです。
神様……どうか今一度私にチャンスをお与えください。このまま私が人質に取られようものなら、私はお父様の……いえ、ヴァイシルト家のお荷物にしかなりません。
このまま戦わずして負けるなんて納得できません。どうかお願いします……!
――こうやって、存在するかもわからない神様へと助けを請うしか、今の私にできることはありませんでした。
魔動決闘が王家により正式に受理され、決闘に向けての準備をしようとした矢先、それは起きました。
当家のお抱え人形技師が全員、謎の失踪を遂げたのです。
……それも、ヴァイシルト家が管理する全ての魔動人形を持ち出して。
その事実を知り、お父様は頭を抱えます。
「お父様気を確かに。まだ負けたわけではありません、希望を持ちましょう」
魔動人形を失ったのは痛手ですが、まだ決闘まで期間はあります。
決して安くない買い物ですが、魔動人形は購入することができますし、人形技師の方も探せば必ず居るはずです。
そう思って声をかけたのですが、お父様が落ち込んでいたのには別の理由がありました。
「そうではない……当家から離反しようと考えていた者がいたのに気付けなかったのが悔しいのだ」
「あっ……」
思えばアイギスの隠し場所を知っている人物に、人形技師長も含まれていました。このタイミングで部下もろとも失踪をしたということは……実行犯は彼なのかもしれません。
とても気さくな方で、私も幼少の頃より交流がありましたが、心中では不満を抱えていたのでしょうか。
お父様に至っては長い付き合いでしたでしょうから、これが真実だとしたら、私などよりよほど大きいショックを受けていることでしょう。
「お父様……心中お察しします。ですが勝負に負けるわけにはいきません。すぐに行動するべきです」
「シルヴィア……そうだな。早速魔動人形を扱う商人にかけあってみよう」
◇
それから魔動人形購入のため、お父様は奔走しました。けれど探せど探せど魔動人形は一向に手入できませんでした。
確かに魔動人形は希少故に流通量はそう多くないものの、どこを探しても見つからないなど、異常な事態と言えます。
商人に話を聞くと、ここら一帯の魔動人形はとある人物によって買い占められてしまったようなのです。
何者かの手が回ったとみて間違いないでしょう。そしてそれはおそらく……。
「カマセーヌさんと交渉するしかないでしょうか……」
私でもできることがないか模索した結果、決闘の時期をずらしてもらうよう、直接交渉に行くしかないと考えました。
私に好意……いえ、興味を持っている様子だったので話ぐらいは聞いてくれるでしょう。
お父様に相談すれば反対されるのは明白だったので、私は黙って家を出ました。
――それがいかに浅はかな考えだったのかも知らずに。
◇
「きゃっ! やめて、やめてください!」
「へへ、大人しくしなよお嬢ちゃん。あんまり暴れるとそのきれいな顔に傷がついちまうぜ?」
カマセーヌさんの元へ向かう道中、馬車が人気の無い道に差し掛かった頃、突然野党に襲われ、私を含め同じ馬車に乗り合わせた人間全員を拘束してきたのです。
完全に油断をしていた私は、抵抗する暇もなく両手を拘束されてしまいました。
多少武術の心得はあるのですが、自由が効かない状態でナイフを頬へと突きつけられては、私には従う以外の選択肢はありませんでした。
「ようしいい子だ。大人しくしてりゃ痛い目にはあわなくてすむぜ。大事な商品だからな」
商品……?
「誰かに依頼されたのですか? やはりカマセ――むぐっ!」
口に布のようなものを噛まされ、私は彼らの目的を聞き出す間もなく、言葉を発することができなくなりました。
「許可なく喋るんじゃねぇよ! ったく、五月蝿くてかなわねぇな」
「――なっ! な、なんだこいつ!?」
「うわぁっ!」
もうダメかと思ったその瞬間、野党の一人が大声をあげました。
声がした方を向くと、一人、また一人と野党が宙を舞っています。
「お嬢様っ! ご無事ですか!?」
あれは……クロード!?
執事長であるクロードがなぜここに……いえ、最初からお父様にはお見通しだったのかもしれません。
私が独断行動に出ることも、このような危険が待ち受けていることも。全て。
私の武術の師範を務めていたこともあり、クロードの実力はよく知っていました。クロードならば並みの人間が束になっても敵わないでしょう。
「なんだあのオッサン……素手なのに武装した俺たちをああも易々と……!」
ですが状況が悪すぎました。
冷静にその様子を見ていた野党のリーダーらしき男は、私の首元にナイフを突きつけながらこう言いました。
「おい、大人しくしな! お前の大事なお嬢様に傷をつけたくなかったらな! それと、そこらの一般人にももっと気を配ってやれよ?」
「くっ……」
リーダーの言葉を汲んで、まだ動けるメンバーが偶然乗り合わせただけの方にもナイフを突きつけました。
中には小さい子供や老人もおり、自力で抜け出すのは困難でしょう。
人質が私だけならクロードはなんとかしたかもしれませんが、この数の人質を取られてはさすがに打つ手がなかったようで、クロードは両手を挙げ降参の意を示しました。
「おい、例の拘束具をこのオッサンに使え。厳重にな。身なりもいいし、こいつもあの家の重要なポジションに就いているだろうから交渉材料に使えそうだ」
あれよあれよという間にクロードは鎖で四肢を拘束され、馬車に押し込まれます。続いて私も馬車へと連れ込まれました。
「チッ……完全にのびてやがる。面倒かけさせやがって……仕方ない、何人かでこいつらをアジトまで運んで看病してやれ。一般人の方は放置してかまわねぇ」
「了解です」
よかった、あの方たちはこの場で殺されはしないようですね。
ここは馬車がよく通る道なので魔物も少なく、いずれ誰かぎ通りかかるでしょう。絶対とは言えませんがとりあえずは安心です。
こうして、クロードの活躍により当初の半数近くまで数を減らした野党に連れられ、私とクロードは何処かへと運ばれていきました。
一夜明け、魔物が生息する地域へと足を踏み入れた野党は警戒のため全員で馬車の周囲へと散らばったようでした。
今は馬車の中には私とクロードの二人きり。
脱出するには絶好の機会ですが、会話もできなければ手足も動かせない状況下では打つ手がありません。
おそらくこの野党はカマセーヌ家の差し金でしょう。ここまで用意周到に策を巡らせていたとは予想外でした。
本気でヴァイシルト家を潰し、取り込もうと考えているようです。
神様……どうか今一度私にチャンスをお与えください。このまま私が人質に取られようものなら、私はお父様の……いえ、ヴァイシルト家のお荷物にしかなりません。
このまま戦わずして負けるなんて納得できません。どうかお願いします……!
――こうやって、存在するかもわからない神様へと助けを請うしか、今の私にできることはありませんでした。
0
お気に入りに追加
30
あなたにおすすめの小説
元おっさんは異世界を楽しむ
たまゆら
ファンタジー
不慮の事故によって死んだ須藤ナイト(45)は16歳に若返って新たな世界に転移する。
早々に人狼の幼女達と出会ったナイトは、とりあえず幼女の村で世話をしてもらうことになる。
と、思いきや、幼女の村に強大なモンスターが襲撃してきて……。
そんなドタバタな始まりを迎えるも、元おっさんの異世界生活は順調です!
前世の記憶で異世界を発展させます!~のんびり開発で世界最強~
櫻木零
ファンタジー
20XX年。特にこれといった長所もない主人公『朝比奈陽翔』は二人の幼なじみと充実した毎日をおくっていた。しかしある日、朝起きてみるとそこは異世界だった!?異世界アリストタパスでは陽翔はグランと名付けられ、生活をおくっていた。陽翔として住んでいた日本より生活水準が低く、人々は充実した生活をおくっていたが元の日本の暮らしを知っている陽翔は耐えられなかった。「生活水準が低いなら前世の知識で発展させよう!」グランは異世界にはなかったものをチートともいえる能力をつかい世に送り出していく。そんなこの物語はまあまあ地頭のいい少年グランの異世界建国?冒険譚である。小説家になろう様、カクヨム様、ノベマ様、ツギクル様でも掲載させていただいております。そちらもよろしくお願いします。
真巨人転生~腹ペコ娘は美味しい物が食べたい~
秋刀魚妹子
ファンタジー
お腹が直ぐに空く女子高生、狩人喰は修学旅行の帰り道事故に合い死んでしまう。
そう、良くある異世界召喚に巻き込まれたのだ!
他のクラスメイトが生前のまま異世界に召喚されていく中、喰だけはコンプレックスを打開すべく人間を辞めて巨人に転生!?
自称創造神の爺を口車に乗せて、新しく造ってもらったスキル鑑定は超便利!?
転生先の両親祖父は優しいけど、巨人はやっぱり脳筋だった!
家族や村の人達と仲良く暮らしてたのに、喰はある日とんでもない事に巻き込まれる!
口数は少ないけど、心の中はマシンガントークなJKの日常系コメディの大食い冒険物語り!
食べて食べて食べまくる!
野菜だろうが、果物だろうが、魔物だろうが何だって食べる喰。
だって、直ぐにお腹空くから仕方ない。
食べて食べて、強く大きい巨人になるのだ!
※筆者の妄想からこの作品は成り立っているので、読まれる方によっては不快に思われるかもしれません。
※筆者の本業の状況により、執筆の更新遅延や更新中止になる可能性がございます。
※主人公は多少価値観がズレているので、残酷な描写や不快になる描写がある恐れが有ります。
それでも良いよ、と言って下さる方。
どうか、気長にお付き合い頂けたら幸いです。
お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
分析スキルで美少女たちの恥ずかしい秘密が見えちゃう異世界生活
SenY
ファンタジー
"分析"スキルを持って異世界に転生した主人公は、相手の力量を正確に見極めて勝てる相手にだけ確実に勝つスタイルで短期間に一財を為すことに成功する。
クエスト報酬で豪邸を手に入れたはいいものの一人で暮らすには広すぎると悩んでいた主人公。そんな彼が友人の勧めで奴隷市場を訪れ、記憶喪失の美少女奴隷ルナを購入したことから、物語は動き始める。
これまで危ない敵から逃げたり弱そうな敵をボコるのにばかり"分析"を活用していた主人公が、そのスキルを美少女の恥ずかしい秘密を覗くことにも使い始めるちょっとエッチなハーレム系ラブコメ。
勇者はいいですって言ったよね!〜死地のダンジョンから幼馴染を救え!勇者?いらないです!僕は好きな女性を守りたいだけだから!〜
KeyBow
ファンタジー
異世界に転生する時に神に対し勇者はやっぱいいですとやらないとの意味で言ったが、良いですと思われたようで、意にそぐわないのに勇者として転生させられた。そして16歳になり、通称死地のダンジョンに大事な幼馴染と共に送り込まれた。スローライフを希望している勇者転生した男の悲哀の物語。目指せスローライフ!何故かチート能力を身に着ける。その力を使い好きな子を救いたかっただけだが、ダンジョンで多くの恋と出会う?・・・
欠損奴隷を治して高値で売りつけよう!破滅フラグしかない悪役奴隷商人は、死にたくないので回復魔法を修行します
月ノ@最強付与術師の成長革命/発売中
ファンタジー
主人公が転生したのは、ゲームに出てくる噛ませ犬の悪役奴隷商人だった!このままだと破滅フラグしかないから、奴隷に反乱されて八つ裂きにされてしまう!
そうだ!子供の今から回復魔法を練習して極めておけば、自分がやられたとき自分で治せるのでは?しかも奴隷にも媚びを売れるから一石二鳥だね!
なんか自分が助かるために奴隷治してるだけで感謝されるんだけどなんで!?
欠損奴隷を安く買って高値で売りつけてたらむしろ感謝されるんだけどどういうことなんだろうか!?
え!?主人公は光の勇者!?あ、俺が先に治癒魔法で回復しておきました!いや、スマン。
※この作品は現実の奴隷制を肯定する意図はありません
なろう日間週間月間1位
カクヨムブクマ14000
カクヨム週間3位
他サイトにも掲載
異世界まったり冒険記~魔法創造で快適無双~
南郷 聖
ファンタジー
普通の学校に通う普通のオタクな高校生「坂本 匠」16歳は童貞だ。
将来の夢は可愛い女の子と付き合ってあんなことやこんなことをすること。
しかしその夢は、放火の魔の手によってもろくも崩れ去る。
焼死した匠の目の前に現れたのは、ナイスバディな女神様。
その女神様の計らいで異世界に転生することになった主人公。
次の人生では女の子にモテるような人生を歩むことを心に誓い、転生を決意する。
果たして匠は異世界で童貞を捨てることはできるのか!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる