105 / 120
【最終章 地炎激突】
もう一人の自分
しおりを挟む
「――っあ゛あ゛」
言葉にならないような声が喉の奥から漏れる。アースは自身の感情を制御しきれなくなっていた。
「おうおう、いい顔だなァ……アース! ハハハハハッ! そうだよ、それが見たかったんだ!」
フレアルドがそんなことを言うが、アースは自分でもどんな表情をしているかすら認識できない。張り詰めていた糸が切れたように、体の感覚も失っていた。
「んじゃま、名残惜しいが終わりにするか……来い、ドラグニル。――じゃあな……久々にすっきりしたぜ? アース」
フレアルドが召喚した槍をアースの心臓へと突き立てた。その槍は何の抵抗もなく心臓を穿つ。
しかし、アースは痛みも苦しさも冷たさも熱も悲しみも、本来感じるべきものは何一つ感じていなかった。
在るのはただ怒りだけ。純然たる怒り……いや、黒く禍々しい憎しみだけがアースの中に溢れている。
(あの時、フレアルドが本気を出す前に止めを刺していればこんなことにはならなかったはずだ。非情になりきれなかった自分が憎い。そもそも俺が魔王城を出た時、あの時に俺が死んでいればこんなことは起きなかった……死にきれなかった自分が憎い。いや……全ての原因はフレアルドだ。あの男が憎い。憎い、憎い憎い憎い憎い……)
――――意識が、闇へと堕ちていく。
(暗い……見渡す限り何もない。今俺は真っ暗な世界に立っている。いや、足は地についておらず体は宙に浮いているようにふわふわと漂っていた。ここは死後の世界なのか?
この暗黒の中見えるのは自分の姿だけだ――いや待ておかしい。何故俺の目の前に俺が立っている? 俺はいったいどうしたんだ……?)
「よぉ、俺」
「――っ!?」
暗闇の中、目の前にいる自分と同じ姿をした人物に言葉を投げ掛けられたアースは驚愕した。
「まあそう警戒すんなって。俺はお前、お前は俺だ。何を怖がることがある?」
「……ここは何処なんだ? 俺は死んだのか?」
何も理解できていない様子のアースに、もう一人のアースはにやりと口元を歪め、語りだした。
「安心しろ、お前はまだ死んではいないさ。そして、そうだな……ここは俺とお前の精神世界ってとこかな」
「精神……世界? いや、そんなことよりまだ生きているなら早く戻らないと――」
「なぁに言ってるんだ。かろうじて死んじゃいないが、虫の息……死にかけだ。戻ったところで何も出来ずに死ぬだけだよ」
「いや、しかし……!」
そこまで言ってアースは言葉を止める。他に優先すべきことがあるはずだ。だが、アースはそれを思い出せずにいた。
(俺は何故こいつと言い争いをしているんだ? こんな事をしてる場合ではない。早く戻って彼女を――あれ?
何故だ? 大切な存在だったはずなのに……名前も、顔も、頭の中に浮かんでこない)
アースにとって大切な存在であったのに、何も思い出せない。まるで記憶にぽっかり穴が空いたようだった。
「――!? なんだこれは……頭の中に靄がかかったような感覚がある……」
「あー、もう無駄だよ。お前の心はひび割れてガタガタだ。それはお前がこれ以上壊れないように、無意識のうちに記憶を消そうとしてるんだろ」
「思い出さなければ……そうしなければいけない気がしてならないのに……なんだこれは! 俺はどうしたんだ……!?」
「無理すんなよ。ま、こっからは俺が代わってやるからよ。あの糞野郎はブチのめしといてやるから安心しな。だが、その後は好きにさせてもらうぜ」
「代わる? いったいどういう――」
突然アースの体から粒子のようなものが溢れ出す。
瞬く間に目の前が真っ白になり、光が収まった頃には目の前にいたもう一人の自分の姿が消えていた。
「おい、何処へ行った!? 説明をしろ!」
「おいおい、頭の中でうるせぇな……説明してやるから、少し静かにしてろ」
声はすれども姿は見えない。
しかしそれよりもおかしいことがある。視線を動かすこともできなければ体も動かない。
声がしたので辺りを探そうとしたのだが、眼球を一ミリたりとも動かすことができないでいた。
「不思議か? そりゃそうだろう。これは今俺の体なんだからな。もうお前だけのもんじゃないってことさ。今お前が見ている景色は、俺が見ているものをお前と共有しているだけだよ。まぁ気持ち悪いだろうが、じきに意識も溶け合って何も感じなくなるだろうから気にするな」
(――なんだそれは? 俺が今見ている映像は、奴が見ているものを感じているだけで、俺が見ているものじゃない……?
何も感じなくなるだと? じゃあ、俺はこのまま消えるというのだろうか?)
突然の出来事すぎて、理解が追い付いていない。
「俺は、このまま消えるのか……? いや、そもそもお前はなんなんだ?」
「察しが悪いな。俺は……そうだな、さしずめお前が生まれた瞬間から、お前の中で眠っていた魔族としての心ってとこだな」
「魔族としての俺……?」
「そうだ。正確に言うのであればお前の中にある『魔王因子』だ。お前は魔王の器なんだよ」
「――――魔王……因子?」
言葉にならないような声が喉の奥から漏れる。アースは自身の感情を制御しきれなくなっていた。
「おうおう、いい顔だなァ……アース! ハハハハハッ! そうだよ、それが見たかったんだ!」
フレアルドがそんなことを言うが、アースは自分でもどんな表情をしているかすら認識できない。張り詰めていた糸が切れたように、体の感覚も失っていた。
「んじゃま、名残惜しいが終わりにするか……来い、ドラグニル。――じゃあな……久々にすっきりしたぜ? アース」
フレアルドが召喚した槍をアースの心臓へと突き立てた。その槍は何の抵抗もなく心臓を穿つ。
しかし、アースは痛みも苦しさも冷たさも熱も悲しみも、本来感じるべきものは何一つ感じていなかった。
在るのはただ怒りだけ。純然たる怒り……いや、黒く禍々しい憎しみだけがアースの中に溢れている。
(あの時、フレアルドが本気を出す前に止めを刺していればこんなことにはならなかったはずだ。非情になりきれなかった自分が憎い。そもそも俺が魔王城を出た時、あの時に俺が死んでいればこんなことは起きなかった……死にきれなかった自分が憎い。いや……全ての原因はフレアルドだ。あの男が憎い。憎い、憎い憎い憎い憎い……)
――――意識が、闇へと堕ちていく。
(暗い……見渡す限り何もない。今俺は真っ暗な世界に立っている。いや、足は地についておらず体は宙に浮いているようにふわふわと漂っていた。ここは死後の世界なのか?
この暗黒の中見えるのは自分の姿だけだ――いや待ておかしい。何故俺の目の前に俺が立っている? 俺はいったいどうしたんだ……?)
「よぉ、俺」
「――っ!?」
暗闇の中、目の前にいる自分と同じ姿をした人物に言葉を投げ掛けられたアースは驚愕した。
「まあそう警戒すんなって。俺はお前、お前は俺だ。何を怖がることがある?」
「……ここは何処なんだ? 俺は死んだのか?」
何も理解できていない様子のアースに、もう一人のアースはにやりと口元を歪め、語りだした。
「安心しろ、お前はまだ死んではいないさ。そして、そうだな……ここは俺とお前の精神世界ってとこかな」
「精神……世界? いや、そんなことよりまだ生きているなら早く戻らないと――」
「なぁに言ってるんだ。かろうじて死んじゃいないが、虫の息……死にかけだ。戻ったところで何も出来ずに死ぬだけだよ」
「いや、しかし……!」
そこまで言ってアースは言葉を止める。他に優先すべきことがあるはずだ。だが、アースはそれを思い出せずにいた。
(俺は何故こいつと言い争いをしているんだ? こんな事をしてる場合ではない。早く戻って彼女を――あれ?
何故だ? 大切な存在だったはずなのに……名前も、顔も、頭の中に浮かんでこない)
アースにとって大切な存在であったのに、何も思い出せない。まるで記憶にぽっかり穴が空いたようだった。
「――!? なんだこれは……頭の中に靄がかかったような感覚がある……」
「あー、もう無駄だよ。お前の心はひび割れてガタガタだ。それはお前がこれ以上壊れないように、無意識のうちに記憶を消そうとしてるんだろ」
「思い出さなければ……そうしなければいけない気がしてならないのに……なんだこれは! 俺はどうしたんだ……!?」
「無理すんなよ。ま、こっからは俺が代わってやるからよ。あの糞野郎はブチのめしといてやるから安心しな。だが、その後は好きにさせてもらうぜ」
「代わる? いったいどういう――」
突然アースの体から粒子のようなものが溢れ出す。
瞬く間に目の前が真っ白になり、光が収まった頃には目の前にいたもう一人の自分の姿が消えていた。
「おい、何処へ行った!? 説明をしろ!」
「おいおい、頭の中でうるせぇな……説明してやるから、少し静かにしてろ」
声はすれども姿は見えない。
しかしそれよりもおかしいことがある。視線を動かすこともできなければ体も動かない。
声がしたので辺りを探そうとしたのだが、眼球を一ミリたりとも動かすことができないでいた。
「不思議か? そりゃそうだろう。これは今俺の体なんだからな。もうお前だけのもんじゃないってことさ。今お前が見ている景色は、俺が見ているものをお前と共有しているだけだよ。まぁ気持ち悪いだろうが、じきに意識も溶け合って何も感じなくなるだろうから気にするな」
(――なんだそれは? 俺が今見ている映像は、奴が見ているものを感じているだけで、俺が見ているものじゃない……?
何も感じなくなるだと? じゃあ、俺はこのまま消えるというのだろうか?)
突然の出来事すぎて、理解が追い付いていない。
「俺は、このまま消えるのか……? いや、そもそもお前はなんなんだ?」
「察しが悪いな。俺は……そうだな、さしずめお前が生まれた瞬間から、お前の中で眠っていた魔族としての心ってとこだな」
「魔族としての俺……?」
「そうだ。正確に言うのであればお前の中にある『魔王因子』だ。お前は魔王の器なんだよ」
「――――魔王……因子?」
0
お気に入りに追加
528
あなたにおすすめの小説
勝手にダンジョンを創られ魔法のある生活が始まりました
久遠 れんり
ファンタジー
別の世界からの侵略を機に地球にばらまかれた魔素、元々なかった魔素の影響を受け徐々に人間は進化をする。
魔法が使えるようになった人類。
侵略者の想像を超え人類は魔改造されていく。
カクヨム公開中。
【連載版】異世界に転生した少女は異世界を満喫する
naturalsoft
恋愛
読書様からの要望により、短編からの連載版になります。
短編では描き切れ無かった細かい所を記載していきたいと思います。
短編と少し設定が変わっている所がありますがご了承下さい
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
ふと目が覚めると赤ちゃんになっていた。Why?私を覗き込む金髪美人のお母さんを見て、あ、異世界転生だ!と気付いた私でした。前世ではラノベを読みまくった知識を生かして、魔力?を限界まで使えば総量が増えるはず!
よし、魔力チートを目指してエンジョイするぞ♪
これは神様にあった記憶もない楽天家な少女が前世の知識で異世界を満喫する話です。
学園ランキング最強はチートで無双する~能力はゴミだが、異世界転生で得たチート能力で最強~
榊与一
ファンタジー
西暦2100年。
人類に新たなる可能性、アビリティが齎された。
その能力は時に世界の法則すらも捻じ曲げる。
人々はそれを神からの贈り物(ギフト)と名付けた。
西暦2125年。
鏡 竜也(かがみ りゅうや)は16歳の時、突然ギフトに目覚めそれ専門の育成学園に編入させられる事になる。
目覚めた力は、触れた者の髪を伸ばすだけというゴミの様な能力。
そんなギフトで能力者だらけの学院などには行きたくなかったが、国からの強制であるため彼は渋々従う。
だが周囲の予想とは裏腹に、彼は瞬く間にその圧倒的な力で学園最強にまで上り詰め無双しだした。
何故なら彼は転生者だったからだ。
正確には一度トラックに引かれて異世界に転生した後、この世界に戻って来た転生者だった。
彼は転生時に女神よりチート能力であるレベルシステムが与えられ。
そして異世界でひたすらレベルを上げ続けた結果、圧倒的な能力で魔王を討伐するまでに成長していた。
「これで世界は救われました。さあ、貴方を元居た世界の時間へと送りましょう」
異世界でのレベル上げで圧倒的な能力を手に入れていた鏡竜也は、容易くトラックを躱して見せる。
「勇者もいいけど、やっぱこっちの世界の方がいろいろ便利だよな」
これは異世界でレベルを上げまくった鏡竜也が、そのチート能力で周囲の能力者達を圧倒する物語。
魔剣士と光の魔女(完結)
わたなべ ゆたか
ファンタジー
異世界に転成した内藤迅ーージン・ナイトは同じく転生者で、魔術師ギルドの魔女であるステフ・アーカムと一緒に、ダンジョンの最奥にある玄室で暮らしていた。
世界を闇に閉ざすとされた予言に書かれた子として、異世界に転生した二人。互いに一定の好意はあるものの、恋愛方面の進展は、まったくなかった。
おさんどん(飯炊き)として日々を過ごしていたジン。そんなある日、魔術師ギルドの案内人から、ジンに魔術師ギルドの入門試験を受けさせよ、という通達が届いた。
二人は仕方なく、修行を開始させるが。。。という、お話です。
色々あって、供養もかねての投稿です。
少しでも楽しんで頂けたら幸いです
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
フリーター転生。公爵家に転生したけど継承権が低い件。精霊の加護(チート)を得たので、努力と知識と根性で公爵家当主へと成り上がる
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
400倍の魔力ってマジ!?魔力が多すぎて範囲攻撃魔法だけとか縛りでしょ
25歳子供部屋在住。彼女なし=年齢のフリーター・バンドマンはある日理不尽にも、バンドリーダでボーカルからクビを宣告され、反論を述べる間もなくガッチャ切りされそんな失意のか、理不尽に言い渡された残業中に急死してしまう。
目が覚めると俺は広大な領地を有するノーフォーク公爵家の長男の息子ユーサー・フォン・ハワードに転生していた。
ユーサーは一度目の人生の漠然とした目標であった『有名になりたい』他人から好かれ、知られる何者かになりたかった。と言う目標を再認識し、二度目の生を悔いの無いように、全力で生きる事を誓うのであった。
しかし、俺が公爵になるためには父の兄弟である次男、三男の息子。つまり従妹達と争う事になってしまい。
ユーサーは富国強兵を掲げ、先ずは小さな事から始めるのであった。
そんな主人公のゆったり成長期!!
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
幸福の魔法使い〜ただの転生者が史上最高の魔法使いになるまで〜
霊鬼
ファンタジー
生まれつき魔力が見えるという特異体質を持つ現代日本の会社員、草薙真はある日死んでしまう。しかし何故か目を覚ませば自分が幼い子供に戻っていて……?
生まれ直した彼の目的は、ずっと憧れていた魔法を極めること。様々な地へ訪れ、様々な人と会い、平凡な彼はやがて英雄へと成り上がっていく。
これは、ただの転生者が、やがて史上最高の魔法使いになるまでの物語である。
(小説家になろう様、カクヨム様にも掲載をしています。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる