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第一章 器用貧乏な少年、ユーリ

8.契約する器用貧乏

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「実験……ですか? 僕を助けたことが何かの実験だったのでしょうか?」
「違う違う、助けたのはただの過程だ。あたしはな、少年自身に興味があるんだよ」
「僕に……?」
「ああ、正確には少年の『加護』に、だね」

 僕の加護……【器用貧乏】のことか。
 スキルレベルの上限が3になってしまうハズレ加護に興味があるだなんて、変わった人だな。というか何で僕の加護のこと知ってるんだ?
 加護を知るには、天命の儀を受ける以外の方法が無いというのに。

「なんで自分の加護を知っているんだ……って顔してるね。いいよ、教えたげる。ほら、あたしの目をよーく見てごらん。この目には特別な力があってね、いろんなものが『視える』んだよ」

 整った顔を僕の目と鼻の先までもってきながら、レニさんはそう言った。
 その澄んだ空のような青の瞳は、出会った時から不思議な魅力を感じていた。何かしらの力を持っていると言われて簡単に納得できるぐらいに。
 けれど、こうも近付かれてはよく見るどころか、恥ずかしくて目を逸らしてしまう。誰かに……家族からさえも、こんな接し方をされたことがないからだ。

「ほらちゃんと見ろって……ははーん? さては少年、もしかして照れてるのかな?」
「そ、そんなことないですって! 見てわかるような知識がないから、見る必要がないだけです!」
「ふふ、未知のものに興味を示すことも大切だぞ、少年」

 レニさんは悪戯な微笑みを浮かべながら、人差し指で僕の額をつついたあとに離れていった。
 ……どうもこの人は誰かをからかうことが好きなようだ。そして、そんな悪戯ひとつに顔を赤くしてしまっている自分が情けない。

 恥ずかしさを紛らわすようにひと呼吸置いてから、僕は極力平静を装って話を続けた。
 
「……でも、僕の加護が『視えた』と言うのならおかしな話です。こんなハズレ加護に興味を持つだなんて……何も面白いことなんてありませんよ?」
「ハズレ加護? 誰だそんな面白い冗談を言った阿呆は。そいつは少年の加護の価値をなーんにもわかっちゃいない」

 価値? そんなのは一ヶ月前に嫌というほどわからされた。僕は何をやらせても『そこそこ』止まり。どんなに努力したとしても何者にもなれない、中途半端な存在だってことが。

「……確かに珍しい加護だとは言ってましたけど、司祭様の言葉通りなら、僕のスキルレベルの上限は3です。生涯をかけても一流には届かないんですよ」
「ふむ、誰かにそう言われたのか? ……まあ普通に考えたらそうかもな。
 一度自分の目で確かめてみるといい。どれ、あたしに視えている少年の加護を書き起こしてやろう」

 レニさんはどこからともなく紙とペンを取り出すと、サラサラとペンを走らせていく。
 すると、あっという間に書き終わったようで、僕の目の前へと勢いよく紙を突きつける。

「さあ、これが少年の加護だよ」


――――――――――――――

加護名【器用貧乏】

この加護を受けた者は、すべてのスキルへの適性を得る。
さらに、すべてのスキルの成長率が大幅に向上する。
ただし、各スキルのレベル上限は3になる。

――――――――――――――
 

「これが、僕の加護……?」
「どうだ? 自分の加護の凄さがわかったか?」
「……いえ、正直よくわからないです」

 なんというか……前に司祭様から聞いた内容と同じように思える。

「ふむ。まあ知識がなけりゃ凄さもわからないか。どれ、レニ様が教えてしんぜよう」

 いきなり顔の数センチ手前のところまでビシッと指を指されたので、僕は思わずたじろいでしまう。

「一般には知られてないが、スキルには階級があるんだ。下から『通常スキル』『上位スキル』『超越スキル』の三つだね。まあ例外もあるっちゃあるが、それは一旦置いとこう。
 わかりやすいとこで例えると、【剣術】や、地水火風の四大属性魔法が通常スキル。それらの複合である【魔法剣】や、【重力魔法】など特殊属性の魔法なんかが上位スキルだね。
 そして、それらすべてを超越する、世界の理にすら影響を及ぼしてしまうようなスキルが超越スキルだ」

 スキルが階級分けされている……?
 そんな話、聞いたことがないぞ。

 いや、待てよ……確かに、スキルの中にはごくわずかな人しか持っていないレアなスキルっていうのは存在する。天命の儀を執り行う司祭様が他人の加護を見ることができるのは、そのレアスキルのおかげらしいし……そういったものが上位スキルってことなのだろうか?

「なんだいその顔は。あ、さては信じてないだろ?」
「あ、いえ……」

 知らず知らずのうちに、僕はよっぽど訝しげな顔をしていたのだろう。レニさんは拗ねた子供のように口を尖らせていた。

「本当だぞ。……まあ、そう言い切ったものの、一般的に知れ渡っているのは上位スキルまでなんだけどさ」
「はあ……」
「ここで少年に朗報だ。なんと、あたしは超越スキルのひとつ、【時魔法】を使うことができるんだ。実際に体験してみれば納得できるんじゃないか?」

 知識不足のためいまいちピンときていなかった僕へ、レニさんがとんでもないことを口走った。

「ええっ!? さっき自分で世界の理に影響を及ぼすようなスキルって言ってましたよね!?」
「言ったね」
「時魔法ってことは、時間に関係する魔法……? いや、そんなものをホイホイと使ってはまずいのでは!?」
「だいじょぶだいじょぶ、用法容量を守れば問題ないさ」

 そう言いながら、レニさんはきょろきょろと首を左右に振り「お、こりゃいいや」と言いながら、さっき僕が一口かじった、ものすごく酸っぱい果実を手に取った。

「いいか、よく見てろよ」

 レニさんは手の平の上に果実を乗せ、僕へと近づけた。
 言われるがままじーっと果実を見つめていること数秒、レニさんから「終わったぞ」と声がかかる。

「……?」

 え、終わり? 【時魔法】は発動したのだろうか?
 正直、見た目はまったく変化がない。僕がかじった跡もしっかりと残っている。この果実は僕の目には全く変化がないように映った。

「ほれ、食ってみな」
「ええっ!? いや、でもこれは……むごっ」

 ずいっと口元へと果実を押し付けられたので、僕は仕方なく果実をかじり、少量を口に含む。

 ――瞬間、濃厚な甘い香りが鼻腔を駆け抜けた。
 甘い……すごく甘い!

 最初に食べたときのような強烈な酸っぱさを覚悟していたのだけれど、口のなかに広がるのはとろけるような甘味。
 予想を裏切るひと口目とまったく違う味わい、同じ果実とは思えないほどの味の変化に目を見開く。

 美味しいものを食べたからだろうか、木の実で束の間の空腹を紛らわしていたお腹がくぅと鳴った。思わずレニさんの手から果実を奪い取り、マナーもへったくれもなく夢中でかぶりつく。

 果実を食べ終え、ふと我に返ると、レニさんがにやけながらこちらを観察しているのが目に入った。
 『元』とはいえ、貴族にあるまじき無作法をしてしまったことを恥じて、僕は慌てて態度を取り繕う。

「――っ、あ、あのそのですね……美味しくてつい……」
「はっはっは! 美味かったか、そいつは良かったよ」

 高笑いをしながら、僕の頭をくしゃくしゃに撫で回すレニさん。
 僕はというと、恥ずかしいのか嬉しいのか、はたまた鬱陶しく思っているのか。自分でもよくわからない感情が渦巻いていた。

 やがて僕の頭から手が離されると、レニさんはテーブルに置いてあった、先ほど僕が食べたものと同様の果実を手に取って、がぶりとかぶりついた。

「……むごむご。この果実はが一番甘くて美味いんだ。あたしのお気に入りさ」
「採れたてって……これはかなり前に採ったものだって、さっき自分で言ってたじゃ――あっ、そういうことか……!」

 レニさんは採れたてなら甘くて美味しいと言った。
 そして、時間経過で酸っぱくなった果実が、レニさんの手の上で、まるで採れたてのように味が一変した。

 このことから考えると、時間が巻き戻ったとしか思えない。おそらくこれが超越スキル【時魔法】の力なのだろう。
 名前から想像していたとおり、時間に干渉するスキルのようだ。

「ふふ、お察しの通りこの果実の時間を巻き戻した……ってワケよ」
「すごい……時間を巻き戻すことができるなんて、本当にそんなことができるなら、まさに『超越』スキルだ」
「だろ? ま、いろいろと制約はあるから完璧に巻き戻せたとは言えないけどな」

 確かに……僕がかじった跡はそのままだったので、完璧に元の状態に戻ったとは言えないだろう。でも、それにしたってすごすぎる。まるで神様みたいだ。

「超越スキルを習得できるのは、あたしのような選ばれし超天才だけだ。……んで、それを踏まえて話は戻るが、少年よ、自分の加護のヤバさがわかったか?」

 超越スキル……他にどんな種類があるのかはわからないけど、そのひとつひとつに人智を超えた力があるのは間違いないだろう。習得できる人間がごく一握りなのも納得だ。
 そんな大それたスキルを習得できる素質が僕にある……しかも、スキル説明の通りであれば、すべての種類の超越スキルをだ。
 これは疑う余地もなく――――

「――――ヤバい、ですね」
「察しがいいね」

 レニさんは、にぱーっと、子供のように楽しげに笑った。

「で、だ。あたしはとある超越スキルの持ち主を探してるんだ。しかしこれがまーったく見つからなくてな? そんなとき見つけたのが、目的の超越スキルを習得できる可能性がある人物……そう、君だよ」
「つまり、僕にその超越スキルを習得してほしい……と?」
「話が早いね、その通りさ」
「でも、さっき言っていた実験というのは?」
「さすがのあたしも超越スキルの習得方法は知らなくてね。だから、少年にはあたしの思い付く限りの方法を試してもらいたいと思っている。だから『実験』だね」

 スキルの習得には特定の行動を積み重ねて熟練度を高めていく必要がある。【剣術】なんかは『剣を振る』とシンプルでわかりやすいけど、超越スキルともなると、習得の条件なんて僕には想像もできないな。

「なるほど……うーん」
「もちろん強制はしない。少年が断るつもりなら……まあ残念だけど、それでも構わないさ。近くの人里まで送り届ける程度の面倒は見てやる」

 この提案を断れば、何にも縛られない『自由』を手に入れられる。
 だけど、依然として僕には足りないものだらけだ。でも、もし超越スキルを習得することができれば、一人で生き抜くための大きな力になるだろう。正直、レニさんの提案に魅力を感じざるを得ない。

「最後にもういちど聞くよ。少年、あたしの実験に協力してくれるかい?」

 レニさんは僕の心が決まったことを見透かしたかのように、にやりと笑って、もう一度僕に問う。

 僕はレニさんの目をまっすぐ見つめ、受諾の言葉を紡ぐ。
 
「わかりました、協力します」
「そうこなくちゃ」

 実験に同意した証として、僕はレニさんと握手を交わす。

「契約、成立だ」

 ――――この契約が、この妖艶な笑みが、地獄の日々への片道切符だとは知らずに。
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