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三幕 冥界
名無し
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さっきの魔法陣の発動はおそらく僕たち侵入者のために発動したのではない。憶測ではあるが、魔法陣の発動は冥界の主と誰かが戦っていることによる余波だ。強い魔法を発動するための莫大な魔力につられて誤作動が起きたと僕はみている。
そして気になることが一つ。微かに鳥さんと似た魔力をあのとき感じたのだ。
何回呼びかけても応えないあの鳥さんの魔力が。だから冥界の主と戦っているのは鳥さんではないかと思っている。
「行けば分かることだ。それに……」
もしここに鳥さんがいるのならレオナの古傷までも治せるかもしれない。
それともう一つ。
鳥さんがこの場に来ているのなら――――いや、違うな。鳥さんがいなくても現冥界の主の首を確実に切断できる。
「いつからこんなに欲張りになったのかな――――…………だからもういい、さよならだ」
微かに唇の端を上げ、さらに己の足を加速させた。
「ここだ」
目指していた魔力にたどり着く。
気配を消し扉を開く。
目に映るのは思いがけない人物だった。
(鳥さん……じゃない。あれは、あの人は――)
なぜここにいる?
そもそもあの人の肉体は八年前に消滅してはいなかったのか?
それになぜ僕はあの人から鳥さんと似た魔力がすると思ったのか。
近づけば分かる。あの人自身の魔力は鳥さんと全く違う。
だが、この展開はかえって好都合。
機会を伺う。
冥界において現冥界の主と真正面衝突する愚は犯さない。
より効率的に、より確実に。
息すらも止める勢いで僕は気配を極限まで消し、物陰に身を隠す。
すでに刀身は抜いてある。
殺気を出さず、感情すらもかき消す。今の自分はただの無機物。そう認識する。
後は――ただ待つのみ。
「消し炭にしてくれる……!!」
怒りに支配されたクリスティーナは魔法砲撃をアランに向けて解き放った。
杖から放たれた青黒い一筋の光線は死神の一撃に等しい。この攻撃を躱したものはいまだかつていない。まさに一撃必殺の攻撃。
この冥界において冥界の主は最強だ。
「二度と我に舐めた口を開くな」
クリスティーナは高らかに笑う。頭が高い愚か者の末路など呆れるほどに見てきた。
本当に哀れで愉快である。
「すでに勝利を確信した言い草だね、お嬢さん」
背後から聞こえないはずの声。クリスティーナは閉まった杖を再び召喚する。
「つくづく癪に障る奴だ」
クリスティーナは再び魔法砲撃を展開する。その数は数えるのも馬鹿らしくなる数。
杖が悲鳴をあげる。
先程よりも確固たる殺意を持ってアランへと解き放とうとしたそのとき。
アランの口角が上がった。
「何が可笑しい」
「目立ちたがりやだなと思ってさ。それに力の使い方がなってない」
「また我を愚弄するか……!!」
高速の砲撃を放つ。辺り一帯の地はえぐれ、煙をあげる。
だが、男は無傷で立っていた。
(あり得ない……!!)
一撃ならず何度もこの攻撃を斬っている?!
権限で魔力と能力を制限していてこの有り様。
刀の強度もさることながら、この死神の一撃に負けないその肉体はなんだ?
「何なんだ、おま――――」
言葉を最後まで紡ぐ前に視界が反転する。
操作するものがいなくなったそれは膝から崩れ落ち、地に伏せる。
転がり落ちたそれは叩きつけられた衝撃に顔を歪めた。
事態を認識するのにはそう時間はかからなかった。
理性が止まると同時に元凶への怒りだけがクリスティーナを突き動かした。
「貴様――!!」
無機質な金の双眼は首を見下ろしたまま、刀を再び振り下ろす。
刺しても回復する肉体を。言葉を発する肉を。
何度も何度も何度でも。
黒い気を纏い、何度も何度も何度も――――刺し続けた。
「皮肉だな」
上から様子を見ていた少年はボソリと呟いた。
死神のような人が死神の戦い方を……――――真価が発揮される土俵を自ら捨てるなど愚の骨頂。
だから、クリスティーナは真の冥界の主にはなれなかった。偽りで満足していればその偽りの地位だけは守れただろうに。
「クリスティーナ。君は人間らしすぎた。それが君の敗因だ」
そう人間らしすぎた。ただの人間に冥界の主という座は重すぎたのだ。
少年は無表情のまま、下を見下ろす。
「さようなら大嫌いなクリスティーナ。さようならリアン兄さん」
「もう息してないよ」
背後から肩に手を置かれた僕は冷酷な眼差しのまま振り返った。
「でも、死んでいない。現にアランさんは刀を鞘に納めていないし、能力を解いてない。それが答えでしょ?」
「とどめはあの人が刺してくれるってさ。ここで裁くのは冥界の主じゃないと意味がない」
「そうだな。私に決着をつけさせてくれ」
いつの間にか近くにまで来ていたおじいさんは頭を垂れ、僕に向かってそう言った。
「この人が大切だからですか?」
「私は冥界が何より大切だ。だから、冥界を守るためにも主の座が必要なだけだ」
「……そうですか。――ならこのまま決着をつけてください。僕はこの行為をやめる気はありません。冥界が大事だと言うならこの人のことはどうなってもいいですよね?」
「酷なこと言うね~。でも君らしい」
アランさんはこの場にそぐわない笑みを浮かべる。だが、その青い瞳はすべてを見透かしているようだった。
「……そうだな」
おじいさんは苦虫を噛み潰したような表情をしながらも、僕の発言を受け入れた。
主であることを示す指輪をつけ、上に掲げる。そして――――
『冥界に告げる。これより私が冥界の主だ』
新たな冥界の主の誕生を祝うかのように冥界全土へと鐘の音が響き渡る。
「クリスティーナ。今までありがとう」
「ふざけるな。我は認めない。主の座は我のものだ。誰にも渡さない……!!」
冥界の主が愛した女の面影はどこにもなかった。
主を誑かした女の美貌は消え失せ、人間の汚い欲だけがそこにはあった。
冥界の主は先程のレオナの言葉を思い出す。
『夢を見せたくはないんでね』
「きっと私は見せてはいけなかった夢を見せてしまったのだろう」
クリスティーナの人間らしさに惹かれ、夢を見せてしまったからこの結末になった。きっと夢を見せなければクリスティーナは…………これ以上考えるのは野暮というものか。
「愛していたよ。クリスティーナ」
冥界の主は今にも噛みつこうとするクリスティーナの元に跪くと、クリスティーナの瞼に手を乗せた。
「夢を見せてくれてありがとう。さようなら」
冥界の主に返り咲いて初めての権限を行使する。
怨嗟の声がこれ以上聞こえることはなかった。
◆◇◆◇
「今日は客が多い。そう思いませんか?」
クリスティーナの自室。主を失い、誰もいないはずの部屋を訪れていたライリーは、呪いの腕で新たな侵入者である黒装束の男を地と縛り付けた。その瞳は男の手にあるものを注視している。
誰にも渡してはならない。
これは、前ブラックドックが残した最後の記録であり、今のブラックドックにも影響を及ぼすほどの強い信念という名の呪いだった。
「ブラックドックか。見られたのなら消すまでだ」
「いくら現四天王のクレトさんでも僕と冥界で対面した時点で負けだよ」
ライリーは、手に真っ黒に染められた本を召喚する。
『終着の導』
誰もが一生涯で一度は経験する死。そして死んだあとのほとんどはこの冥界へと誘われる。
この本には冥界に訪れる者の名が記されており、ブラックドックが冥界でナンバー2である所以でもある。
「無駄だ。私の名前はそこには載っていない」
「……」
クレトのページ。
名前の欄がかすれている。
これは運命が不確定とも言える時に稀に見られる現象。
だが、ライリーは断言する。これは違うと。
これは運命の不確定によるものではない。
クレトの名前は真の名前であって真の名前ではない。
(一度名を捨てたにも関わらず、名をもう一度つけたか)
名前を捨てる方法はいくつかある。但し、捨てた者は死後この冥界には来られず、死んでなお平穏が訪れることはない。つまり、名を捨てた者とは死後を犠牲にして生にすべてを捧げた者だ。
「死後が恋しくなったか。それとも――――――シエルよりも強いと確信したからか」
「俺がシエルよりも劣っていたから名を捨てたとでも言いたげだな」
「…………」
「俺は四天王の誰よりも強い。ディランの腰巾着のシエルよりも怠惰なアーベントよりも仕事しないシャルムよりもだ」
ライリーの言葉がよほど癪に障ったのか、クレトは怒りを隠しきれなかった。
声となって出る四天王に対する怒り。そして日頃の怒り。それらが重なり――――爆発した。
クレトの足が床を軋ませる。そしてそれは地を抉るほどの苛烈な蹴りへと変わる。
ライリーは本を仕舞い、死神の大鎌を召喚する。
「だからいつまでたっても勝てないんだ」
そして気になることが一つ。微かに鳥さんと似た魔力をあのとき感じたのだ。
何回呼びかけても応えないあの鳥さんの魔力が。だから冥界の主と戦っているのは鳥さんではないかと思っている。
「行けば分かることだ。それに……」
もしここに鳥さんがいるのならレオナの古傷までも治せるかもしれない。
それともう一つ。
鳥さんがこの場に来ているのなら――――いや、違うな。鳥さんがいなくても現冥界の主の首を確実に切断できる。
「いつからこんなに欲張りになったのかな――――…………だからもういい、さよならだ」
微かに唇の端を上げ、さらに己の足を加速させた。
「ここだ」
目指していた魔力にたどり着く。
気配を消し扉を開く。
目に映るのは思いがけない人物だった。
(鳥さん……じゃない。あれは、あの人は――)
なぜここにいる?
そもそもあの人の肉体は八年前に消滅してはいなかったのか?
それになぜ僕はあの人から鳥さんと似た魔力がすると思ったのか。
近づけば分かる。あの人自身の魔力は鳥さんと全く違う。
だが、この展開はかえって好都合。
機会を伺う。
冥界において現冥界の主と真正面衝突する愚は犯さない。
より効率的に、より確実に。
息すらも止める勢いで僕は気配を極限まで消し、物陰に身を隠す。
すでに刀身は抜いてある。
殺気を出さず、感情すらもかき消す。今の自分はただの無機物。そう認識する。
後は――ただ待つのみ。
「消し炭にしてくれる……!!」
怒りに支配されたクリスティーナは魔法砲撃をアランに向けて解き放った。
杖から放たれた青黒い一筋の光線は死神の一撃に等しい。この攻撃を躱したものはいまだかつていない。まさに一撃必殺の攻撃。
この冥界において冥界の主は最強だ。
「二度と我に舐めた口を開くな」
クリスティーナは高らかに笑う。頭が高い愚か者の末路など呆れるほどに見てきた。
本当に哀れで愉快である。
「すでに勝利を確信した言い草だね、お嬢さん」
背後から聞こえないはずの声。クリスティーナは閉まった杖を再び召喚する。
「つくづく癪に障る奴だ」
クリスティーナは再び魔法砲撃を展開する。その数は数えるのも馬鹿らしくなる数。
杖が悲鳴をあげる。
先程よりも確固たる殺意を持ってアランへと解き放とうとしたそのとき。
アランの口角が上がった。
「何が可笑しい」
「目立ちたがりやだなと思ってさ。それに力の使い方がなってない」
「また我を愚弄するか……!!」
高速の砲撃を放つ。辺り一帯の地はえぐれ、煙をあげる。
だが、男は無傷で立っていた。
(あり得ない……!!)
一撃ならず何度もこの攻撃を斬っている?!
権限で魔力と能力を制限していてこの有り様。
刀の強度もさることながら、この死神の一撃に負けないその肉体はなんだ?
「何なんだ、おま――――」
言葉を最後まで紡ぐ前に視界が反転する。
操作するものがいなくなったそれは膝から崩れ落ち、地に伏せる。
転がり落ちたそれは叩きつけられた衝撃に顔を歪めた。
事態を認識するのにはそう時間はかからなかった。
理性が止まると同時に元凶への怒りだけがクリスティーナを突き動かした。
「貴様――!!」
無機質な金の双眼は首を見下ろしたまま、刀を再び振り下ろす。
刺しても回復する肉体を。言葉を発する肉を。
何度も何度も何度でも。
黒い気を纏い、何度も何度も何度も――――刺し続けた。
「皮肉だな」
上から様子を見ていた少年はボソリと呟いた。
死神のような人が死神の戦い方を……――――真価が発揮される土俵を自ら捨てるなど愚の骨頂。
だから、クリスティーナは真の冥界の主にはなれなかった。偽りで満足していればその偽りの地位だけは守れただろうに。
「クリスティーナ。君は人間らしすぎた。それが君の敗因だ」
そう人間らしすぎた。ただの人間に冥界の主という座は重すぎたのだ。
少年は無表情のまま、下を見下ろす。
「さようなら大嫌いなクリスティーナ。さようならリアン兄さん」
「もう息してないよ」
背後から肩に手を置かれた僕は冷酷な眼差しのまま振り返った。
「でも、死んでいない。現にアランさんは刀を鞘に納めていないし、能力を解いてない。それが答えでしょ?」
「とどめはあの人が刺してくれるってさ。ここで裁くのは冥界の主じゃないと意味がない」
「そうだな。私に決着をつけさせてくれ」
いつの間にか近くにまで来ていたおじいさんは頭を垂れ、僕に向かってそう言った。
「この人が大切だからですか?」
「私は冥界が何より大切だ。だから、冥界を守るためにも主の座が必要なだけだ」
「……そうですか。――ならこのまま決着をつけてください。僕はこの行為をやめる気はありません。冥界が大事だと言うならこの人のことはどうなってもいいですよね?」
「酷なこと言うね~。でも君らしい」
アランさんはこの場にそぐわない笑みを浮かべる。だが、その青い瞳はすべてを見透かしているようだった。
「……そうだな」
おじいさんは苦虫を噛み潰したような表情をしながらも、僕の発言を受け入れた。
主であることを示す指輪をつけ、上に掲げる。そして――――
『冥界に告げる。これより私が冥界の主だ』
新たな冥界の主の誕生を祝うかのように冥界全土へと鐘の音が響き渡る。
「クリスティーナ。今までありがとう」
「ふざけるな。我は認めない。主の座は我のものだ。誰にも渡さない……!!」
冥界の主が愛した女の面影はどこにもなかった。
主を誑かした女の美貌は消え失せ、人間の汚い欲だけがそこにはあった。
冥界の主は先程のレオナの言葉を思い出す。
『夢を見せたくはないんでね』
「きっと私は見せてはいけなかった夢を見せてしまったのだろう」
クリスティーナの人間らしさに惹かれ、夢を見せてしまったからこの結末になった。きっと夢を見せなければクリスティーナは…………これ以上考えるのは野暮というものか。
「愛していたよ。クリスティーナ」
冥界の主は今にも噛みつこうとするクリスティーナの元に跪くと、クリスティーナの瞼に手を乗せた。
「夢を見せてくれてありがとう。さようなら」
冥界の主に返り咲いて初めての権限を行使する。
怨嗟の声がこれ以上聞こえることはなかった。
◆◇◆◇
「今日は客が多い。そう思いませんか?」
クリスティーナの自室。主を失い、誰もいないはずの部屋を訪れていたライリーは、呪いの腕で新たな侵入者である黒装束の男を地と縛り付けた。その瞳は男の手にあるものを注視している。
誰にも渡してはならない。
これは、前ブラックドックが残した最後の記録であり、今のブラックドックにも影響を及ぼすほどの強い信念という名の呪いだった。
「ブラックドックか。見られたのなら消すまでだ」
「いくら現四天王のクレトさんでも僕と冥界で対面した時点で負けだよ」
ライリーは、手に真っ黒に染められた本を召喚する。
『終着の導』
誰もが一生涯で一度は経験する死。そして死んだあとのほとんどはこの冥界へと誘われる。
この本には冥界に訪れる者の名が記されており、ブラックドックが冥界でナンバー2である所以でもある。
「無駄だ。私の名前はそこには載っていない」
「……」
クレトのページ。
名前の欄がかすれている。
これは運命が不確定とも言える時に稀に見られる現象。
だが、ライリーは断言する。これは違うと。
これは運命の不確定によるものではない。
クレトの名前は真の名前であって真の名前ではない。
(一度名を捨てたにも関わらず、名をもう一度つけたか)
名前を捨てる方法はいくつかある。但し、捨てた者は死後この冥界には来られず、死んでなお平穏が訪れることはない。つまり、名を捨てた者とは死後を犠牲にして生にすべてを捧げた者だ。
「死後が恋しくなったか。それとも――――――シエルよりも強いと確信したからか」
「俺がシエルよりも劣っていたから名を捨てたとでも言いたげだな」
「…………」
「俺は四天王の誰よりも強い。ディランの腰巾着のシエルよりも怠惰なアーベントよりも仕事しないシャルムよりもだ」
ライリーの言葉がよほど癪に障ったのか、クレトは怒りを隠しきれなかった。
声となって出る四天王に対する怒り。そして日頃の怒り。それらが重なり――――爆発した。
クレトの足が床を軋ませる。そしてそれは地を抉るほどの苛烈な蹴りへと変わる。
ライリーは本を仕舞い、死神の大鎌を召喚する。
「だからいつまでたっても勝てないんだ」
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