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二幕 願い
合流そして……
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ずっとあの男の言葉が頭の中で反芻している。一度だけ……、ディランと面会した帰りに一度だけ、私の背を凍らせたあの人物。
そんな人物が今日この場に、一人になったのを見計らったように目の前に現れた。
「こんにちは」
「あなたは……!!」
「……であっているか?」
シアはすぐさま振り返り、その人物を緑色の瞳に映し出す。そして――――
「フェルディナント……」
低い声であいさつしながらも、自身の今の行動に首を傾げている男の名を口にする。
黒く艶のある髪に、深海を思わせる青い右目。そして血を連想させる黒紅色の左目。ひときわ目に入るのは首に巻いてある包帯だ。知り合いになってから結構な時間が経っているが、包帯がとれる気配はない。だから、シアはそういう趣味の人だと思っている。
「久方ぶりだな、シア」
「……ええ、そうね? さっきの質問だけど、時間的にこんばんはが正しいと思うわ」
戸惑うシアだったが、律儀に先程のフェルディナントの疑問に答える。
「そうか。こんばんは」
「ええ、こんばんは。それよりも、どうしてあなたがここに? アイギスと一緒にいなくていいのかしら?」
アイギスの付き人らしき人物。よくアイギスと一緒にいるのを見かける。だが、不思議なことにその他と一緒にいるのを見たことがない。ディランに召集されたときにも見たことがなく、仲間かどうかはっきりしていない。それどころかディランを避けているように見えるというのがシアの私感だった。
「四六時中、あいつといるわけじゃない。まあ、アイギスと一緒にいるところしか君は見ていないからそう思うのだろう」
「そうかしら? 私には四六時中一緒にいるように思えるのだけど?」
「……。いくら魔法で見えるからと言って見るのは感心しない。プライバシーは守るべきだ」
シアの言葉の意図に気づいたフェルディナントは怒るわけでもなく、ただ淡々と常識を説くようにシアに言う。
それに対し、シアは腕を組みながら壁に寄りかかると、横目でフェルディナントに非難の視線を向けた。
「あなたにそんなこと言われる筋合いはないわ。この前、私の部屋に勝手に入って何かを探っていたあなたにはね?」
「気づいていたのか?」
「実力をなめられるのは癪に障るわ」
「すまなかった」
「それで? どうして私の部屋に勝手に入ったのかしら? まさか騎士であるアイギスの指示ではないでしょうね? そんなことしたら騎士の名折れもいいところだけど……」
「そのまさかだ」
シアの冗談にフェルディナントは即答する。シアは目を細め、
「へぇ~」
低い声を上げた。
「君が思っているようなことではない。だが、その方がかえって良かっただろうな」
「どういう意味?」
意味深に言うフェルディナントにシアは問う。
「アイギスは君の真の実力を危険視している。だからこそ、今まで以上に用意をしておきたいのだろう」
「……そう」
「知っていたのか?」
反応の薄いシアにフェルディナントは目をパチクリさせ、凝視する。
その双眸はなぜ? と問いかけていた。
シアは、その見透かしているようにも見える双眸から視線をそらし、まぶたを閉じた。そして髪を耳にかけながら、
「知らなかったわ。ただ、勘がはたらいていたのかもね。その言葉、嘘だと思えないし、何より、今まで気づかないふりをしていた不可解な行動に説明がつく」
神妙な顔をする。
「そうか」
「それよりいいの? 私にそんなこと教えても。あなたはアイギスの忠実な付き人だと思っていたのだけど?」
「愛想が尽きた。それだけの話だ」
「……そう」
その言葉に忌々しい記憶がシアの脳裏を横切った。できるだけ思い出さないようにしていた記憶だ。
その言葉はシアにとってもはや呪いの言葉に近くなっているのだろう。
だがしかし、シアは決して悲鳴も、叫びも、そして助けを求める声も上げることはしない。昔も今もこれからも。
背中に熱を感じながら、シアはゆっくりとまぶたをあげた。
「無駄話がすぎたかしらね。本題に入りましょう。私に話しかけたってことは私に用があったのよね? あなたは世間話に興じる類いの人間ではないもの」
「そうだな。だが、もう用は大方済んだ。もし、ブラックドッグが冥界に奴を連れ込もうとするならばそのトリガーを引け。人であることを自らやめた君が引くことでその価値は生まれるだろう」
「トリガーって……」
そこでシアは、はっとしたように目を見開き、フェルディナントの言葉の意味を理解する。そして、フェルディナントの視線の先にある、左手のブレスレットを隠すように右手で覆うと黙り込んだ。
「俺は他にやることがある。この建物が崩壊するのも時間の問題だろう。君も早々に用を済ませ、あの男に出くわす前に脱出することだ」
そう言い残すとフェルディナントはシアの前から姿を消した。
「…………今度は買い被りすぎよ。今の私はそんな資格も、勇気も、持ち合わせていないわ」
その呟きが誰かに拾われることはなかった。
◆◇◆◇
「シア、シアっ……!!」
「……何かしら?」
シアは、フェルディナントと別れた後、鳴り響いた爆発音の方へと向かった。そこで無事にリアンたちと合流することができていた。
惨状は酷いものであり、思わず、シアが空気清浄の魔法をするほどであったが……。
「考え事か?」
「そんなところ」
フェルディナントに言われた数々の言葉はシアをうわの空へと至らせるには充分だった。
「転移門、開けるか?」
どこかこちらの気を伺っているような態度のリアンの滑稽さに思わずシアは苦笑した。
「何、その含んだ笑いは? ムカつくんだけど」
「やっと敬う気になったのかしらと思ってね?」
「っ……!!」
リアンはわなわな震えながら顔を真っ赤に染め上げそっぽを向く。そんなリアンの肩にドサリと寄りかかるのはサノだ。リアンの頬をつつきながら、おもちゃを見つけたかのようにニヤリと笑う。
「本当にシア嬢に甘えてるなァ? まあ、子供らしくていいんじゃねぇの?」
「……っ!! 寄りかかるな、重い!! それに僕は甘えてなんかいないし、勘違いするなよっ!!」
「俺にツンだすなよな。出すならデレのほうが……いや、野郎にやられても気色悪いな。やっぱ今のナシ」
「そんなに死をお望みですか? 今すぐに地獄に送ってやろう」
満面の笑みでリアンはゆらゆらと震えながら貪る刀を抜刀する。
「そんなにカッカすんなよ。ほら、カルシウムやるから、落ち着けよ」
そうしてサノが懐から取り出したのは小魚のお菓子であった。
血管がブチ切れる音が廊下に鳴り響く。
「語尾に(笑)が入ってるのはお見通しだ、バカ野郎!!」
されどサノに攻撃が当たることはない。サノは笑いながらひょいひょいと身軽な動きでリアンの攻撃を躱す。それがリアンの怒りに拍車をかける。
「二人ともライリーを見習いなさいよ。本当に二人とも子供なんだから」
転移門の開門を試みてるシアが、大人しく廊下の隅に座っているライリーに目配せしながら、大きなため息を吐いた。
「元はと言えば、シアが……!!」
「私が何よ?」
「ひっ、卑怯!!」
微笑みながら首輪に手をかけるシアにリアンは黙らざる終えなくなる。
シアがいないとここから出られないかもしれないのだ。今すぐにでも首輪を壊したいところだが、それは悪手だ。
ここから出たら隙を見て首輪を壊してやる。このまま好き勝手にされてたまるか。
そう新たに決意したリアンであった。
「転移門は開けそうね。妨害していた何かがなくなってるわ」
「それならさっさとここを出よう。いつ出れなくなるか分かったもんじゃない。ライリーをどうするかはそれからだ」
「そうね。私も同意見よ」
(妨害を消したのは恐らく……。それにあの言葉が本当ならここに長居するのは得策じゃない)
「サノとライリーもそれでいいわよね?」
「ああ、俺はいいぜ。ライリーは?」
「僕もいいよ。サノの兄さん。そのほうが僕も好ましいからね」
「好ましい、ね……」
笑うライリーはサノに釘を刺すように睨みつけた。サノは右手を左右に振りながら、「邪魔はしねぇよ」と背を向け一番に転移門をくぐり抜ける。
「ほら、もたもたしてないでリアン達も早く来いよ」
「サノに言われなくても分かってるよ!! ほらシアも行くぞ」
「ええ……」
リアンに差し伸べられた手にシアは戸惑う。だが、それをリアンは自らシアの腕を掴み、転移門の中へと連れ込んだ。
(人間嫌いで触られるのすら嫌だと思っていた。実際眠らせたときだって触られるの、ものすごく嫌そうだったし……。これがいい兆候なのか悪い兆候なのか私には分からないわ)
「ライリーも早く来なよ」
「……」
ライリーは声の方向に一瞬視線をやる。そして、後ろを振り返り、リアンたちには聞き取れない言語で何かを呟いた。
きっとお別れの挨拶だろう。リアンは不思議とそうだろうと思った。
リアンにとってここはお別れをする価値もないところで、胸糞悪いところだったが、リアンは転移門が閉じる一瞬だけ、頭を下げるのだった。
そんな人物が今日この場に、一人になったのを見計らったように目の前に現れた。
「こんにちは」
「あなたは……!!」
「……であっているか?」
シアはすぐさま振り返り、その人物を緑色の瞳に映し出す。そして――――
「フェルディナント……」
低い声であいさつしながらも、自身の今の行動に首を傾げている男の名を口にする。
黒く艶のある髪に、深海を思わせる青い右目。そして血を連想させる黒紅色の左目。ひときわ目に入るのは首に巻いてある包帯だ。知り合いになってから結構な時間が経っているが、包帯がとれる気配はない。だから、シアはそういう趣味の人だと思っている。
「久方ぶりだな、シア」
「……ええ、そうね? さっきの質問だけど、時間的にこんばんはが正しいと思うわ」
戸惑うシアだったが、律儀に先程のフェルディナントの疑問に答える。
「そうか。こんばんは」
「ええ、こんばんは。それよりも、どうしてあなたがここに? アイギスと一緒にいなくていいのかしら?」
アイギスの付き人らしき人物。よくアイギスと一緒にいるのを見かける。だが、不思議なことにその他と一緒にいるのを見たことがない。ディランに召集されたときにも見たことがなく、仲間かどうかはっきりしていない。それどころかディランを避けているように見えるというのがシアの私感だった。
「四六時中、あいつといるわけじゃない。まあ、アイギスと一緒にいるところしか君は見ていないからそう思うのだろう」
「そうかしら? 私には四六時中一緒にいるように思えるのだけど?」
「……。いくら魔法で見えるからと言って見るのは感心しない。プライバシーは守るべきだ」
シアの言葉の意図に気づいたフェルディナントは怒るわけでもなく、ただ淡々と常識を説くようにシアに言う。
それに対し、シアは腕を組みながら壁に寄りかかると、横目でフェルディナントに非難の視線を向けた。
「あなたにそんなこと言われる筋合いはないわ。この前、私の部屋に勝手に入って何かを探っていたあなたにはね?」
「気づいていたのか?」
「実力をなめられるのは癪に障るわ」
「すまなかった」
「それで? どうして私の部屋に勝手に入ったのかしら? まさか騎士であるアイギスの指示ではないでしょうね? そんなことしたら騎士の名折れもいいところだけど……」
「そのまさかだ」
シアの冗談にフェルディナントは即答する。シアは目を細め、
「へぇ~」
低い声を上げた。
「君が思っているようなことではない。だが、その方がかえって良かっただろうな」
「どういう意味?」
意味深に言うフェルディナントにシアは問う。
「アイギスは君の真の実力を危険視している。だからこそ、今まで以上に用意をしておきたいのだろう」
「……そう」
「知っていたのか?」
反応の薄いシアにフェルディナントは目をパチクリさせ、凝視する。
その双眸はなぜ? と問いかけていた。
シアは、その見透かしているようにも見える双眸から視線をそらし、まぶたを閉じた。そして髪を耳にかけながら、
「知らなかったわ。ただ、勘がはたらいていたのかもね。その言葉、嘘だと思えないし、何より、今まで気づかないふりをしていた不可解な行動に説明がつく」
神妙な顔をする。
「そうか」
「それよりいいの? 私にそんなこと教えても。あなたはアイギスの忠実な付き人だと思っていたのだけど?」
「愛想が尽きた。それだけの話だ」
「……そう」
その言葉に忌々しい記憶がシアの脳裏を横切った。できるだけ思い出さないようにしていた記憶だ。
その言葉はシアにとってもはや呪いの言葉に近くなっているのだろう。
だがしかし、シアは決して悲鳴も、叫びも、そして助けを求める声も上げることはしない。昔も今もこれからも。
背中に熱を感じながら、シアはゆっくりとまぶたをあげた。
「無駄話がすぎたかしらね。本題に入りましょう。私に話しかけたってことは私に用があったのよね? あなたは世間話に興じる類いの人間ではないもの」
「そうだな。だが、もう用は大方済んだ。もし、ブラックドッグが冥界に奴を連れ込もうとするならばそのトリガーを引け。人であることを自らやめた君が引くことでその価値は生まれるだろう」
「トリガーって……」
そこでシアは、はっとしたように目を見開き、フェルディナントの言葉の意味を理解する。そして、フェルディナントの視線の先にある、左手のブレスレットを隠すように右手で覆うと黙り込んだ。
「俺は他にやることがある。この建物が崩壊するのも時間の問題だろう。君も早々に用を済ませ、あの男に出くわす前に脱出することだ」
そう言い残すとフェルディナントはシアの前から姿を消した。
「…………今度は買い被りすぎよ。今の私はそんな資格も、勇気も、持ち合わせていないわ」
その呟きが誰かに拾われることはなかった。
◆◇◆◇
「シア、シアっ……!!」
「……何かしら?」
シアは、フェルディナントと別れた後、鳴り響いた爆発音の方へと向かった。そこで無事にリアンたちと合流することができていた。
惨状は酷いものであり、思わず、シアが空気清浄の魔法をするほどであったが……。
「考え事か?」
「そんなところ」
フェルディナントに言われた数々の言葉はシアをうわの空へと至らせるには充分だった。
「転移門、開けるか?」
どこかこちらの気を伺っているような態度のリアンの滑稽さに思わずシアは苦笑した。
「何、その含んだ笑いは? ムカつくんだけど」
「やっと敬う気になったのかしらと思ってね?」
「っ……!!」
リアンはわなわな震えながら顔を真っ赤に染め上げそっぽを向く。そんなリアンの肩にドサリと寄りかかるのはサノだ。リアンの頬をつつきながら、おもちゃを見つけたかのようにニヤリと笑う。
「本当にシア嬢に甘えてるなァ? まあ、子供らしくていいんじゃねぇの?」
「……っ!! 寄りかかるな、重い!! それに僕は甘えてなんかいないし、勘違いするなよっ!!」
「俺にツンだすなよな。出すならデレのほうが……いや、野郎にやられても気色悪いな。やっぱ今のナシ」
「そんなに死をお望みですか? 今すぐに地獄に送ってやろう」
満面の笑みでリアンはゆらゆらと震えながら貪る刀を抜刀する。
「そんなにカッカすんなよ。ほら、カルシウムやるから、落ち着けよ」
そうしてサノが懐から取り出したのは小魚のお菓子であった。
血管がブチ切れる音が廊下に鳴り響く。
「語尾に(笑)が入ってるのはお見通しだ、バカ野郎!!」
されどサノに攻撃が当たることはない。サノは笑いながらひょいひょいと身軽な動きでリアンの攻撃を躱す。それがリアンの怒りに拍車をかける。
「二人ともライリーを見習いなさいよ。本当に二人とも子供なんだから」
転移門の開門を試みてるシアが、大人しく廊下の隅に座っているライリーに目配せしながら、大きなため息を吐いた。
「元はと言えば、シアが……!!」
「私が何よ?」
「ひっ、卑怯!!」
微笑みながら首輪に手をかけるシアにリアンは黙らざる終えなくなる。
シアがいないとここから出られないかもしれないのだ。今すぐにでも首輪を壊したいところだが、それは悪手だ。
ここから出たら隙を見て首輪を壊してやる。このまま好き勝手にされてたまるか。
そう新たに決意したリアンであった。
「転移門は開けそうね。妨害していた何かがなくなってるわ」
「それならさっさとここを出よう。いつ出れなくなるか分かったもんじゃない。ライリーをどうするかはそれからだ」
「そうね。私も同意見よ」
(妨害を消したのは恐らく……。それにあの言葉が本当ならここに長居するのは得策じゃない)
「サノとライリーもそれでいいわよね?」
「ああ、俺はいいぜ。ライリーは?」
「僕もいいよ。サノの兄さん。そのほうが僕も好ましいからね」
「好ましい、ね……」
笑うライリーはサノに釘を刺すように睨みつけた。サノは右手を左右に振りながら、「邪魔はしねぇよ」と背を向け一番に転移門をくぐり抜ける。
「ほら、もたもたしてないでリアン達も早く来いよ」
「サノに言われなくても分かってるよ!! ほらシアも行くぞ」
「ええ……」
リアンに差し伸べられた手にシアは戸惑う。だが、それをリアンは自らシアの腕を掴み、転移門の中へと連れ込んだ。
(人間嫌いで触られるのすら嫌だと思っていた。実際眠らせたときだって触られるの、ものすごく嫌そうだったし……。これがいい兆候なのか悪い兆候なのか私には分からないわ)
「ライリーも早く来なよ」
「……」
ライリーは声の方向に一瞬視線をやる。そして、後ろを振り返り、リアンたちには聞き取れない言語で何かを呟いた。
きっとお別れの挨拶だろう。リアンは不思議とそうだろうと思った。
リアンにとってここはお別れをする価値もないところで、胸糞悪いところだったが、リアンは転移門が閉じる一瞬だけ、頭を下げるのだった。
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