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二幕 願い
愚かでお飾りだった男の最後の日常
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時は数日前に遡る。
ヴァリテイターのボスはイスの背もたれに寄りかかり、砂糖たっぷりのコーヒーをいつものように飲んでいた。いつもはそれを秘書が止めるのだが、今回に限っては砂糖をいくら入れても止めることはしなかった。それはボスがここ最近、笑っていないことが起因している。
「秘書君。今からでも考えを変えることはないのかい?」
疲れたような声。そして、どこかやりきった顔をしているボスが隣の秘書に目配せする。秘書は、その視線に気づき、ジトりとした視線をボスに向けた。大きなため息つきで。
「今日でそれ言うの何度目ですか? 何度言われようと私の意見は変わりません。ボスが私に対する罪悪感で言っているのは分かっていますが、私には関係ありません」
はっきりと自身の意思を口にする秘書。ボスはコーヒーをかき混ぜながら、どんよりとした表情を見せる。
「冷たいね……」
「何とでも言ってください」
「……」
黙り込んだボスに秘書は再びため息を吐く。
「あのとき、あの子に希少な魔導具をあげたのは覚悟のためでもあったんですか?」
秘書はボスが日和との別れ際に渡した金色の宝石型の魔導具のことを思い出し、尋ねる。
あのときのボスは今思えば、その魔導具をつらそうに見ていたように思う。おそらく、何も知らない日和は気づいていないだろうが。
「それは違うよ。確かにそれもゼロパーセントではないと言えば嘘になるけど、持っている自分が後ろめたかった」
ぬるくなったマグカップを冷えた義手でこすりながら、ボスは昔の事を思い出すように目を細める。
「後ろめたいとは?」
「私が子供の時にもらったことは知っているね?」
「はい」
話が長くなりそうだと察した秘書はドサリとソファに腰をかけた。そして、ボスの確認に、静かに頷く。
「あの魔導具はもらった人との一つの誓いの証でもあった。だが、私は結局保身に走ってしまった。若いときの私は青かったんだ。世の中の事を知らずに、正論ばかり吐く愚か者だった」
「そうですね。あの頃のボスは組織から厄介者扱いされていましたね。特に苦情をもろに受ける中層部も迷惑そうにしていました。上からも下からも「どうにかしろ」と言われ、大変そうでした」
「今では悪かったと思っているよ。でも、あの頃は周りが見えてなくてね。ただ、この組織を変えるんだとしか考えられなかった。でも、結局は組織に私という個までもが潰されるのが怖くなって誓いを反故にしてしまった。私の人生は全てが無意味だったんだよ」
片方の手のひらを義手となってしまった手の甲で重ね合わせる。そして、ボスは俯き、歯を食いしばった。
秘書はそんなボスにいちべつするも、励ましの言葉をかけず、ボスの言葉を肯定する。
「私もそう思います」
「人に言われると結構来るものがあるね、ははは」
きっぱり肯定する秘書にボスは乾いた笑いを浮かべたが、やがてその笑いも小さくなる。そして、大きなため息を吐いた。
「やっぱり私はこの組織に来るべきではなかったのだろうね。力がないのにでしゃばったって状況が好転するはずもないんだから」
「……」
「君もそう思うだろう?」
「………………うっとうしい」
「えっ?」
ボソリと小さな声が静かな部屋にこぼれ落ちた。そして、ボスの驚いたような呟きを皮切りにその言葉はどんどん大きくなっていく。
「うっとうしい、うっとうしい、うっとうしい、うっとうしい、うっとうしい!!」
ゆらゆらと立ちあがった秘書は次の瞬間、ずかずかとボスに詰め寄るように歩き出す。そして、豪快にボスの座るイスに片足を乗せると、ボスのネクタイをそのまま胸ぐらを掴むように、引っ張った。
「立派な大人がくよくよしてるんじゃねぇよ。だからなんだ? いい加減にしてください。優しい私でも数日間そんな態度取られると堪忍袋の緒が切れます」
それは怒鳴り散らすような態度と言葉とは反対に、静かな声を纏った怒りであった。
床にマグカップが落ち、割れた音を鳴らす。そして、床にコーヒーのシミがどんどん黒く染まっていった。
「大半の人間の生き様なんて全てが無意味と言っていいものです。何だったら悪影響しかもたらしていません。なのに、『自分だけが……』みたいな暗い顔されてもこっちとしては、『はっ?』です。『今更当たり前のことを何言ってんだ、テメェ』って感じです」
今まで見たこともない秘書の姿にボスは呆然とした表情で秘書を見る。だが、心はシミが取れるようにどんどん白くなっていく。
目の奥が熱くなり、やがて、涙が頬をつたった。
「やっぱり、君が私の秘書で良かったよ。君が秘書じゃなかったら私は今ここにいないと今更ながらに実感するよ。だからこそ、君が私と最後を共にするのはつらい。君には生きていて欲しい!!」
すがるように秘書の両腕を掴み、うなだれた。先ほどよりも大きな涙が床に滴り落ちる。
だが、秘書はそのボスの思いを拒否するようにボスの手を引き剥がし、距離をとった。
つかまれた腕をさすりながら、秘書は初めて自分の本当の心の内を独白する。
「私がボスに初めて会ったのはボスの入社式でした。ボスは気づいてなく、その二年後に、ちゃんと顔を合わせることになったのですが、私を後輩のように扱って来るものですから、正直怒りを通り越して呆れました。――ゴホン。話がそれましたね。第一印象は『大きなガキが来たな』でした。そしてこの日、さっさとこの組織をやめてくれないかなと思いましたね」
年齢的には年下で組織的にはボスの先輩であり、上司に当たるのが秘書であった。秘書は問題が起きることをすごく嫌う性格であった。異常なほどに平穏を望んだのだ。
だから、秘書はボスのことを嫌っていた。それはもうゴミ虫を見るような目を向けるほどに。
「でも、私はボスのその若い頃の愚かぶりがだんだん好きになっていきました。私にはできない、憧れのようなものもあったと思います。やがて、その思いは今に至ります。私がボスの秘書なのは私が立候補したからです。誰かにあなたを監視させるなら、それは私じゃなきゃ嫌だと。私はあなたのその愚かさがどこに至るのか最後まで見届けると秘書になった日から自身に誓いました」
ボスはうなだれたまま、静かに秘書の言葉を聞いた。最初から嫌われていたとは思っていなかったボスはその秘書の言葉が精神的につらかった。だが、耐えながら全てを受け止める。
「だからボス。私を大切に思ってくれているボスが私の誓いを破らせるようなことしませんよね?」
「……………………そうだね。私にはそんなことできない。大切な誓いを破ることがつらいことは私が一番よく分かっている」
不思議な気を纏った黒髪の男と金鳥の前で誓った誓い。
ヴァリテイターという組織を立て直す。全ての膿を吐き出し、清廉潔白な、民を一番に思い、守る組織にする。
思えば、この誓いを言ったとき、金鳥は『頑張れ、応援している』と言ってくれたが、黒髪の男は何も言わなかった。あのとき、うれしさのあまり、金鳥のきれいな言葉しか頭に残っていなかったが、今なら黒髪の男が乾いた笑いを浮かべるだけで何も言わなかった理由が分かるような気がする。
あの男は私が愚か者で誓いを破ることが分かっていたのだ。だからこそ、お世辞で期待するとも、頑張れとも中途半端な言葉を言わなかった。言ったら誓いを守れないときに足枷になると思ったから。
本当の真意は本人に直接聞かないといけないが、どの面下げていけようか。だが、あながち私の考えは当たっているように思う。
閑話休題。
「手紙を最後に書こうか。本人に渡せるかは分からないけれど、誰かが呼んで伝えてくれるかも知れない」
ボスは引き出しから便箋を取り出すと、手紙を書き始めた。宛名は桜葉日和。
「君も最後に手紙なり、大事な人に会いにいくなりした方がいい。今の私にはお別れを言うような相手はいないが、君にはいるだろう? 巫女の君にはたくさんの人が」
「知っていたんですね。私が今代の巫女だと言うことを」
「ああ。確信を持ったのは最近だから情けない話だけどね」
最初はただ、情報収集に優れているのだと思っていた。でも、よくよく考えてみると情報収集が得意なだけでは片付けられない情報が秘書からもたらされていることに気づいた。それも、未来予知に近い情報を。
未来予知のようなまねごとができる人間は今代には三人。聖女と予言、そして巫女の能力を持つ人間。そして、二人はすでに判明している。なら、残るは一人。巫女しかいない。
「私はもうお別れは済ませました。巫女の能力の一つ、未来予知で断片的に最後だと分かっていましたから」
「そうかい。なら、くつろいでいるといい。もう、仕事はしなくてもいいんだからね」
「言われなくてもそのつもりです」
「ははは、本当に君にはかなわないな」
朗らかに微笑みながらボスはペンを動かし、便箋の空白を埋める。
真実と秘書から聞いた終わりを記す。
これは日和を一生苦しめることになるかも知れない。でも、憎しみを心に秘めたまま生きて欲しくはなかった。これは私のただのエゴ。
本当なら手紙ではなく、直接、言うべき……――――否、知ったときに伝えなくてはならなかったこと。臆病な私の最後の愚かで醜い行動。実の娘のように思っていたあの子には幸せを見つけて欲しいという私のあわよくばの願い。
この手紙があの子にとって前を向いて歩ける手紙になればいいと思う。
ヴァリテイターのボスはイスの背もたれに寄りかかり、砂糖たっぷりのコーヒーをいつものように飲んでいた。いつもはそれを秘書が止めるのだが、今回に限っては砂糖をいくら入れても止めることはしなかった。それはボスがここ最近、笑っていないことが起因している。
「秘書君。今からでも考えを変えることはないのかい?」
疲れたような声。そして、どこかやりきった顔をしているボスが隣の秘書に目配せする。秘書は、その視線に気づき、ジトりとした視線をボスに向けた。大きなため息つきで。
「今日でそれ言うの何度目ですか? 何度言われようと私の意見は変わりません。ボスが私に対する罪悪感で言っているのは分かっていますが、私には関係ありません」
はっきりと自身の意思を口にする秘書。ボスはコーヒーをかき混ぜながら、どんよりとした表情を見せる。
「冷たいね……」
「何とでも言ってください」
「……」
黙り込んだボスに秘書は再びため息を吐く。
「あのとき、あの子に希少な魔導具をあげたのは覚悟のためでもあったんですか?」
秘書はボスが日和との別れ際に渡した金色の宝石型の魔導具のことを思い出し、尋ねる。
あのときのボスは今思えば、その魔導具をつらそうに見ていたように思う。おそらく、何も知らない日和は気づいていないだろうが。
「それは違うよ。確かにそれもゼロパーセントではないと言えば嘘になるけど、持っている自分が後ろめたかった」
ぬるくなったマグカップを冷えた義手でこすりながら、ボスは昔の事を思い出すように目を細める。
「後ろめたいとは?」
「私が子供の時にもらったことは知っているね?」
「はい」
話が長くなりそうだと察した秘書はドサリとソファに腰をかけた。そして、ボスの確認に、静かに頷く。
「あの魔導具はもらった人との一つの誓いの証でもあった。だが、私は結局保身に走ってしまった。若いときの私は青かったんだ。世の中の事を知らずに、正論ばかり吐く愚か者だった」
「そうですね。あの頃のボスは組織から厄介者扱いされていましたね。特に苦情をもろに受ける中層部も迷惑そうにしていました。上からも下からも「どうにかしろ」と言われ、大変そうでした」
「今では悪かったと思っているよ。でも、あの頃は周りが見えてなくてね。ただ、この組織を変えるんだとしか考えられなかった。でも、結局は組織に私という個までもが潰されるのが怖くなって誓いを反故にしてしまった。私の人生は全てが無意味だったんだよ」
片方の手のひらを義手となってしまった手の甲で重ね合わせる。そして、ボスは俯き、歯を食いしばった。
秘書はそんなボスにいちべつするも、励ましの言葉をかけず、ボスの言葉を肯定する。
「私もそう思います」
「人に言われると結構来るものがあるね、ははは」
きっぱり肯定する秘書にボスは乾いた笑いを浮かべたが、やがてその笑いも小さくなる。そして、大きなため息を吐いた。
「やっぱり私はこの組織に来るべきではなかったのだろうね。力がないのにでしゃばったって状況が好転するはずもないんだから」
「……」
「君もそう思うだろう?」
「………………うっとうしい」
「えっ?」
ボソリと小さな声が静かな部屋にこぼれ落ちた。そして、ボスの驚いたような呟きを皮切りにその言葉はどんどん大きくなっていく。
「うっとうしい、うっとうしい、うっとうしい、うっとうしい、うっとうしい!!」
ゆらゆらと立ちあがった秘書は次の瞬間、ずかずかとボスに詰め寄るように歩き出す。そして、豪快にボスの座るイスに片足を乗せると、ボスのネクタイをそのまま胸ぐらを掴むように、引っ張った。
「立派な大人がくよくよしてるんじゃねぇよ。だからなんだ? いい加減にしてください。優しい私でも数日間そんな態度取られると堪忍袋の緒が切れます」
それは怒鳴り散らすような態度と言葉とは反対に、静かな声を纏った怒りであった。
床にマグカップが落ち、割れた音を鳴らす。そして、床にコーヒーのシミがどんどん黒く染まっていった。
「大半の人間の生き様なんて全てが無意味と言っていいものです。何だったら悪影響しかもたらしていません。なのに、『自分だけが……』みたいな暗い顔されてもこっちとしては、『はっ?』です。『今更当たり前のことを何言ってんだ、テメェ』って感じです」
今まで見たこともない秘書の姿にボスは呆然とした表情で秘書を見る。だが、心はシミが取れるようにどんどん白くなっていく。
目の奥が熱くなり、やがて、涙が頬をつたった。
「やっぱり、君が私の秘書で良かったよ。君が秘書じゃなかったら私は今ここにいないと今更ながらに実感するよ。だからこそ、君が私と最後を共にするのはつらい。君には生きていて欲しい!!」
すがるように秘書の両腕を掴み、うなだれた。先ほどよりも大きな涙が床に滴り落ちる。
だが、秘書はそのボスの思いを拒否するようにボスの手を引き剥がし、距離をとった。
つかまれた腕をさすりながら、秘書は初めて自分の本当の心の内を独白する。
「私がボスに初めて会ったのはボスの入社式でした。ボスは気づいてなく、その二年後に、ちゃんと顔を合わせることになったのですが、私を後輩のように扱って来るものですから、正直怒りを通り越して呆れました。――ゴホン。話がそれましたね。第一印象は『大きなガキが来たな』でした。そしてこの日、さっさとこの組織をやめてくれないかなと思いましたね」
年齢的には年下で組織的にはボスの先輩であり、上司に当たるのが秘書であった。秘書は問題が起きることをすごく嫌う性格であった。異常なほどに平穏を望んだのだ。
だから、秘書はボスのことを嫌っていた。それはもうゴミ虫を見るような目を向けるほどに。
「でも、私はボスのその若い頃の愚かぶりがだんだん好きになっていきました。私にはできない、憧れのようなものもあったと思います。やがて、その思いは今に至ります。私がボスの秘書なのは私が立候補したからです。誰かにあなたを監視させるなら、それは私じゃなきゃ嫌だと。私はあなたのその愚かさがどこに至るのか最後まで見届けると秘書になった日から自身に誓いました」
ボスはうなだれたまま、静かに秘書の言葉を聞いた。最初から嫌われていたとは思っていなかったボスはその秘書の言葉が精神的につらかった。だが、耐えながら全てを受け止める。
「だからボス。私を大切に思ってくれているボスが私の誓いを破らせるようなことしませんよね?」
「……………………そうだね。私にはそんなことできない。大切な誓いを破ることがつらいことは私が一番よく分かっている」
不思議な気を纏った黒髪の男と金鳥の前で誓った誓い。
ヴァリテイターという組織を立て直す。全ての膿を吐き出し、清廉潔白な、民を一番に思い、守る組織にする。
思えば、この誓いを言ったとき、金鳥は『頑張れ、応援している』と言ってくれたが、黒髪の男は何も言わなかった。あのとき、うれしさのあまり、金鳥のきれいな言葉しか頭に残っていなかったが、今なら黒髪の男が乾いた笑いを浮かべるだけで何も言わなかった理由が分かるような気がする。
あの男は私が愚か者で誓いを破ることが分かっていたのだ。だからこそ、お世辞で期待するとも、頑張れとも中途半端な言葉を言わなかった。言ったら誓いを守れないときに足枷になると思ったから。
本当の真意は本人に直接聞かないといけないが、どの面下げていけようか。だが、あながち私の考えは当たっているように思う。
閑話休題。
「手紙を最後に書こうか。本人に渡せるかは分からないけれど、誰かが呼んで伝えてくれるかも知れない」
ボスは引き出しから便箋を取り出すと、手紙を書き始めた。宛名は桜葉日和。
「君も最後に手紙なり、大事な人に会いにいくなりした方がいい。今の私にはお別れを言うような相手はいないが、君にはいるだろう? 巫女の君にはたくさんの人が」
「知っていたんですね。私が今代の巫女だと言うことを」
「ああ。確信を持ったのは最近だから情けない話だけどね」
最初はただ、情報収集に優れているのだと思っていた。でも、よくよく考えてみると情報収集が得意なだけでは片付けられない情報が秘書からもたらされていることに気づいた。それも、未来予知に近い情報を。
未来予知のようなまねごとができる人間は今代には三人。聖女と予言、そして巫女の能力を持つ人間。そして、二人はすでに判明している。なら、残るは一人。巫女しかいない。
「私はもうお別れは済ませました。巫女の能力の一つ、未来予知で断片的に最後だと分かっていましたから」
「そうかい。なら、くつろいでいるといい。もう、仕事はしなくてもいいんだからね」
「言われなくてもそのつもりです」
「ははは、本当に君にはかなわないな」
朗らかに微笑みながらボスはペンを動かし、便箋の空白を埋める。
真実と秘書から聞いた終わりを記す。
これは日和を一生苦しめることになるかも知れない。でも、憎しみを心に秘めたまま生きて欲しくはなかった。これは私のただのエゴ。
本当なら手紙ではなく、直接、言うべき……――――否、知ったときに伝えなくてはならなかったこと。臆病な私の最後の愚かで醜い行動。実の娘のように思っていたあの子には幸せを見つけて欲しいという私のあわよくばの願い。
この手紙があの子にとって前を向いて歩ける手紙になればいいと思う。
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