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二幕 願い
二人の関係
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「二人とも寝たわ」
疲労を含んだ声をしながら僕の部屋に入ってくるなり、シアは僕のキングベッドの上に寝転がった。日記の書く手が止まる。
アズとツクヨと遊んでから数時間が経過していた。僕は途中で自室に帰ったが、その後もシアは二人の相手をしていたらしい。今はもう、夜がふけている。
「寝るなら自分の部屋で寝なよ。……というか、危機感が足りないんじゃないの? 僕一応男なんだけど?」
「あら、そもそもこの部屋が今もホコリをかぶらず使えているのは誰のおかげかしら?」
「…………君は僕の母ちゃんかっての」
ボソリと小さな声で独り言のように呟き、日記をパタリと閉じた。そして、シアのいるベッドの方へと足を向け、隣に腰を下ろした。
「少し一人でいたいんだけど。君なら魔法でここにいなくても監視できるでしょ。今までだってどうせ魔法で僕たちのこと見てたんじゃないの? 自分の部屋に帰れ」
笑みを浮かべながら僕はシアに言い聞かせるように言い放つ。もちろん、目は笑っていない。
「魔法を使い続けるのは疲れるのよ。――それに、実際に近くにいるからこそ分かるものも多いもの。恨むなら私に命令したディラン様を恨むことね」
「別に、逃げも隠れももうしない。だから夜ぐらい自分の部屋でゆっくり疲れでもとれって言ってるんだけど。このままいるなら襲うぞ?」
「……できないくせに……」
シアは枕を抱きしめながら顔を埋めた。
「聞こえているんだけど?」
「もういいわ。はっきり言ってあげる。あなたは私に手出しできない。だって私の方が強いもの」
「はあ?」
「それを除いたとしてもあなた――――人間が嫌いでしょ」
「…………気づくものなのか」
リアンは目を見開いたまま、ノートからシアへと振り返った。
ここで初めてリアンは少しばかりシアに興味を示した。
「見る人が見れば気づくわよ。そもそもあなた隠そうとしていなかったじゃない」
「ああ、それはそうだったな」
「あなたは危うすぎる。一人にしたら絶対ろくなことしかしないわ」
「ひどい言い草だ。会って数時間しか経ってないのに」
「さっきあなたが言ったんじゃない。どうせ見てたんじゃないのって。これが答えよ」
「もういいよ。好きなだけ僕の部屋にいれば?」
日記を閉じ、僕はベッドに横たわった。どうせ今日も寝られない臆病者のくせに。
(思い通りにいかない)
「……シアは僕が昔使っていた刀知らない?」
気づけば、口を開けていた。
八年前に紛失した刀。
知っている可能性の方が低いだろうに。
「どんな刀?」
「妖刀・貪る刀。血を与えないと暴れる刀だ」
「だからね。その刀がずっと暴れているのは。本当にとっておくんじゃなかった。私が異空間で保管しているわ」
「なんでシアが持っているの?」
「捨てられそうになっていたから私がしまっておいたのよ。業物だったから、何かに役立つかと思って。あなたのだとは思わなかったけど」
「明日返して。それと、どのくらい時間が残っている?」
「最短で一ヶ月よ」
「ならまだ時間があるか」
「そうね。……ディラン様に言伝を預かっているわ。――『残り時間でやり残したことを全てやり遂げろ』ってね」
金の瞳が見開かれる。後ろを振り向くとシアは背を向いていた。視線に気づいたようにシアは僕の方に体を向ける。
「もちろん私は監視役としているのが条件よ」
「はは、本当にディラン様には叶わないや」
「もう寝なさい。私が寝かせてあげるわ」
「何言っているの? ガキじゃないんだから一人で寝れるし」
「年上の言うことは聞くものよ」
シアは僕のおでこにやさしく触れる。
「やめろっ!!」
振りほどこうとするが体が硬直したように動かない。これは石化の魔眼か!!
「大丈夫よ、軽く魔眼を発動しただけだから。完全に石化することはないわ」
そういうことじゃないっ!!
そう思うのに、意思に反してだんだんまぶたが重くなっていく。そうして眠りへと誘われてしまった。
私はリアンが完全に寝たのを確認すると、ベッドから起き上がった。そしてリアンの頭をなでる。
こうしてみると本当にただの子供ね。クマはひどいけど。
ロジェと一緒にいたときはできる限り隠していたからなおさら悪化しているように思える。
「今日は、悪夢は見ないから安心しなさい」
本当に難儀な能力を得たものだ。よりにもよって人間を恨んでいる能力を引き当てるなんて。元からそういう資質はあったのだろうけど。
それにしても、ディラン様とはどこで会ったのかしら。ディラン様はリアンを大切にしている。武器と言いながらも人として。そうでなければ私に頭を下げてこの子に力を貸してほしいだなんて言わないわ。
リアンが先ほどまで日記を書いていたデスクの前へと歩く。そして日記を手に取った。
「日記を書くなんてマメな人」
正直、人の日記を開くのは気が引ける。でも、本人が頑固で自分から話しそうにないからいいわよね。バレたらそのとき考えましょう。
私はリアンの日記を開く。そして読み始めた。比較的、新しいノートに見えたから最近のことしか書かれていないだろう。実際、折り目的に開かれたのはここ最近のページだった。これはこの国に来てからのページね。それよりも、気になるのはその日の内容の後に少しづつ書き綴られているもの。この内容―――――
「……悪夢の内容かしら、これ」
魔法で空間に映像としてリアン達を映し出して時々見ていたからリアンがうなされていたのは知っている。鬼退治の後からそれが顕著になり、里を出る頃には寝れなくなったことも。竜族の血が流れているからそんな無理を通せていたのも。
どんどん読み進めていく。そして最新のページにまで到達した。日記を握る手の震えが止まらなかった。
「何よ、これ……」
息をするのを忘れる。
もし、ここに書かれている内容が過去に本当に起こったことなのだとしたら――――
「英雄伝説がひっくり返る。――――うっ……」
突然の頭痛に膝から崩れ落ちる。
否、ただの頭痛なんてものじゃない。
自分にかけていた魔法が反応し、己を守ろうとしている。
攻撃されている。
シアは痛みでその場にうずくまりながらも冷静にこの現状を切り抜ける魔法を創造する。
これはリアンの意趣返しではない。第三者によるもの。そして、相当複雑で用意周到に準備された能力!!
攻撃の条件を調べ上げ、相手にバレないように攻撃対象を机へと誤認させる。
そうすることで攻撃が通ったことにする。
下手にすべてを跳ね返せば相手が黙っていないからだ。
「どうやら誰かさんにとって余程知られたくなかった情報のようね。でも、この攻撃は悪手だったわ」
攻撃している時点で真実だと言っているようなものだ。一般人ならともかく、私に対しては悪手以外の何物でもない。
「ハァ、ハァ、終わった」
乱れた呼吸を整える。
日記に書かれている内容はすべて把握した。改めて読む必要はない。だが、机は処分しないといけなくなった。机を媒介にして報復してくる可能性がある。
「仕事が増えてしまったわ」
シアは大きくため息を吐いた。
疲労を含んだ声をしながら僕の部屋に入ってくるなり、シアは僕のキングベッドの上に寝転がった。日記の書く手が止まる。
アズとツクヨと遊んでから数時間が経過していた。僕は途中で自室に帰ったが、その後もシアは二人の相手をしていたらしい。今はもう、夜がふけている。
「寝るなら自分の部屋で寝なよ。……というか、危機感が足りないんじゃないの? 僕一応男なんだけど?」
「あら、そもそもこの部屋が今もホコリをかぶらず使えているのは誰のおかげかしら?」
「…………君は僕の母ちゃんかっての」
ボソリと小さな声で独り言のように呟き、日記をパタリと閉じた。そして、シアのいるベッドの方へと足を向け、隣に腰を下ろした。
「少し一人でいたいんだけど。君なら魔法でここにいなくても監視できるでしょ。今までだってどうせ魔法で僕たちのこと見てたんじゃないの? 自分の部屋に帰れ」
笑みを浮かべながら僕はシアに言い聞かせるように言い放つ。もちろん、目は笑っていない。
「魔法を使い続けるのは疲れるのよ。――それに、実際に近くにいるからこそ分かるものも多いもの。恨むなら私に命令したディラン様を恨むことね」
「別に、逃げも隠れももうしない。だから夜ぐらい自分の部屋でゆっくり疲れでもとれって言ってるんだけど。このままいるなら襲うぞ?」
「……できないくせに……」
シアは枕を抱きしめながら顔を埋めた。
「聞こえているんだけど?」
「もういいわ。はっきり言ってあげる。あなたは私に手出しできない。だって私の方が強いもの」
「はあ?」
「それを除いたとしてもあなた――――人間が嫌いでしょ」
「…………気づくものなのか」
リアンは目を見開いたまま、ノートからシアへと振り返った。
ここで初めてリアンは少しばかりシアに興味を示した。
「見る人が見れば気づくわよ。そもそもあなた隠そうとしていなかったじゃない」
「ああ、それはそうだったな」
「あなたは危うすぎる。一人にしたら絶対ろくなことしかしないわ」
「ひどい言い草だ。会って数時間しか経ってないのに」
「さっきあなたが言ったんじゃない。どうせ見てたんじゃないのって。これが答えよ」
「もういいよ。好きなだけ僕の部屋にいれば?」
日記を閉じ、僕はベッドに横たわった。どうせ今日も寝られない臆病者のくせに。
(思い通りにいかない)
「……シアは僕が昔使っていた刀知らない?」
気づけば、口を開けていた。
八年前に紛失した刀。
知っている可能性の方が低いだろうに。
「どんな刀?」
「妖刀・貪る刀。血を与えないと暴れる刀だ」
「だからね。その刀がずっと暴れているのは。本当にとっておくんじゃなかった。私が異空間で保管しているわ」
「なんでシアが持っているの?」
「捨てられそうになっていたから私がしまっておいたのよ。業物だったから、何かに役立つかと思って。あなたのだとは思わなかったけど」
「明日返して。それと、どのくらい時間が残っている?」
「最短で一ヶ月よ」
「ならまだ時間があるか」
「そうね。……ディラン様に言伝を預かっているわ。――『残り時間でやり残したことを全てやり遂げろ』ってね」
金の瞳が見開かれる。後ろを振り向くとシアは背を向いていた。視線に気づいたようにシアは僕の方に体を向ける。
「もちろん私は監視役としているのが条件よ」
「はは、本当にディラン様には叶わないや」
「もう寝なさい。私が寝かせてあげるわ」
「何言っているの? ガキじゃないんだから一人で寝れるし」
「年上の言うことは聞くものよ」
シアは僕のおでこにやさしく触れる。
「やめろっ!!」
振りほどこうとするが体が硬直したように動かない。これは石化の魔眼か!!
「大丈夫よ、軽く魔眼を発動しただけだから。完全に石化することはないわ」
そういうことじゃないっ!!
そう思うのに、意思に反してだんだんまぶたが重くなっていく。そうして眠りへと誘われてしまった。
私はリアンが完全に寝たのを確認すると、ベッドから起き上がった。そしてリアンの頭をなでる。
こうしてみると本当にただの子供ね。クマはひどいけど。
ロジェと一緒にいたときはできる限り隠していたからなおさら悪化しているように思える。
「今日は、悪夢は見ないから安心しなさい」
本当に難儀な能力を得たものだ。よりにもよって人間を恨んでいる能力を引き当てるなんて。元からそういう資質はあったのだろうけど。
それにしても、ディラン様とはどこで会ったのかしら。ディラン様はリアンを大切にしている。武器と言いながらも人として。そうでなければ私に頭を下げてこの子に力を貸してほしいだなんて言わないわ。
リアンが先ほどまで日記を書いていたデスクの前へと歩く。そして日記を手に取った。
「日記を書くなんてマメな人」
正直、人の日記を開くのは気が引ける。でも、本人が頑固で自分から話しそうにないからいいわよね。バレたらそのとき考えましょう。
私はリアンの日記を開く。そして読み始めた。比較的、新しいノートに見えたから最近のことしか書かれていないだろう。実際、折り目的に開かれたのはここ最近のページだった。これはこの国に来てからのページね。それよりも、気になるのはその日の内容の後に少しづつ書き綴られているもの。この内容―――――
「……悪夢の内容かしら、これ」
魔法で空間に映像としてリアン達を映し出して時々見ていたからリアンがうなされていたのは知っている。鬼退治の後からそれが顕著になり、里を出る頃には寝れなくなったことも。竜族の血が流れているからそんな無理を通せていたのも。
どんどん読み進めていく。そして最新のページにまで到達した。日記を握る手の震えが止まらなかった。
「何よ、これ……」
息をするのを忘れる。
もし、ここに書かれている内容が過去に本当に起こったことなのだとしたら――――
「英雄伝説がひっくり返る。――――うっ……」
突然の頭痛に膝から崩れ落ちる。
否、ただの頭痛なんてものじゃない。
自分にかけていた魔法が反応し、己を守ろうとしている。
攻撃されている。
シアは痛みでその場にうずくまりながらも冷静にこの現状を切り抜ける魔法を創造する。
これはリアンの意趣返しではない。第三者によるもの。そして、相当複雑で用意周到に準備された能力!!
攻撃の条件を調べ上げ、相手にバレないように攻撃対象を机へと誤認させる。
そうすることで攻撃が通ったことにする。
下手にすべてを跳ね返せば相手が黙っていないからだ。
「どうやら誰かさんにとって余程知られたくなかった情報のようね。でも、この攻撃は悪手だったわ」
攻撃している時点で真実だと言っているようなものだ。一般人ならともかく、私に対しては悪手以外の何物でもない。
「ハァ、ハァ、終わった」
乱れた呼吸を整える。
日記に書かれている内容はすべて把握した。改めて読む必要はない。だが、机は処分しないといけなくなった。机を媒介にして報復してくる可能性がある。
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