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第二部 一幕 叛逆の狼煙
イグニス
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「外がもっと賑やかになってるね。闘技場にいたから気づかなかった」
ドニはアンに首根っこをつかまれ、半ば引きずられながら首を縦に振っていた。そんな様子のドニに誰も反応はしない。周りから、祭りのような賑やかな明るい音ではなく、明らかに異質な音がかすかにだが聞こえるからだろう。
「少し私たちを呼ぶのが遅かったかしらね」
「私たちに避難誘導させたかったのはあいつらのせいだと思っていいかな?」
音のする方向へとソフィアは目を細めながら無意識に杖を強く握りしめる。それとは対象にアンは冷めたような、どこか感情が抜け落ちているかのような顔をしていた。
「分からない」
「分からないってどういうことだ?」
「僕が感じ取ったのはこの国の大地が壊れるってことだけ。あとは、この国が最初の崩壊の地だって言っていた人がいただけ」
ブラッドに言えることはそれだけだった。事態が読めない。何が起こっているのか。これから何が起こるのか。ロジェは今すぐにでも現実逃避をしたい気持ちになった。でもそう言ってもいられない。ロジェは能力を発動させ、姿を隠しているエアリエルに呼びかける。
「エアリエル、レオナさんの居場所分かる?」
「アリスっていうレオナの使い魔が自分のテリトリーにレオナを引きずり込んだ、かな。あれは戻ってこれるか分からないかな~」
気づかれないようにエアリエルの方に視線を向けてはいないが、首をかしげているんだろうなと分かる。だけどただそれだけ。純粋な言葉ではあるがそこに心配という気持ちがない。やっぱり妖精はこういうような人の感情が分からないものなのかと。どこかもやもやした気持ちになる。
「今の状況は?」
「そうだね。――まずこのうるさい音を出している人達はディラン様の配下だよ」
ばらまかれていたピースが少しはまっていく。まだ分からないことだらけだった。だが一つ言えることがあった。考えていた時間は数秒にも満たない。しかし少しばかり気づくのが遅かったようだ。目をゆっくりと開けたのとほぼ同時。魔力の銃弾が肩を貫き、体が吹き飛ばされる。初めての痛みに肩を押さえながら顔がこわばった。
イグニスの人達も気づいていなかった方向からの射撃。それだけじゃない。敵が自分たちから来たようだ。
「あ、やっべ。当てる相手間違えた」
後ろ頭をかきながら近づいてきたマフラーをした身軽そうな男。こいつが十中八九今回の指揮官だろうとロジェは察した。アンも察した様でロジェと視線が交叉する。
「とりあえず、住民の避難よりもこいつらの相手が先でいいよな?」
後ろに差していた長剣を引き抜き、戦闘態勢に入る。ブラッドが戦闘態勢に入ったのに感化され、突然のことに固まっていた残りのメンバーも戦闘態勢に入った。
「なになに、俺たちとやる気?イグニスの皆様は今回の標的じゃないんだけど?」
肩をすくめ、ムスっとした表情をした男に向かって、ブラッドは疾走し、長剣を打ち下ろす。それを男は後ろに体を倒し、手を巻き込みながら柄を蹴り上げた。有無を言わせず、剣撃がずらされる。
「おっと。危ない危ない」
自然な動きすぎて一瞬何をされたのか相対した本人以外分からなかった。ブラッドに緊張感が走る。嫌な汗が手から流れ落ちる。
「アンはその子の手当を頼んだ。ソフィアとドニはこいつらの相手だ」
「了解」
3人の声が同時に響いた。てっきりアンがこのパーティーのリーダーだと思っていたが違ったらしい。このパーティーのリーダーはブラッドだった。
ソフィアは走りながら魔法の詠唱を始め、ドニは屋根へと飛び上がり弓を構える。そしてブラッドは――
「はあ、めんどくさ。――でも、減給されるのはたまったものじゃない、か」
男はぼつりと放った言葉は給料の心配だった。ブラッドにもその言葉は聞こえた様で不快そうに眉をひそめた。
「お前、そんなことのためにこんな騒ぎを起こしているのか」
「別にいいしょ。そんな理由でさ。今回の大会に出ている時点で同じ穴の狢だろ?仲良くやりましょうよ」
「同じにするんじゃあねぇよ!!」
「大丈夫?すぐに肩の手当をしてあげるから」
「いらない。もう自分で手当てした」
服から肩をあらわにし、打ち抜かれた肩をロジェはアンに見せつけた。
「これは……」
アンはロジェの肩を見て目を思わず見開いた。肩には止血するためか、植物の根のようなものが巻き付いていた。一応、回復魔法はしたみたいだが完全にふさぐことはできなかったようである。
「アンさん、巻き込んでごめん。こんなことになるとは思ってなかった」
「別にいいよ。君たちがいなければあのときにみんな死んでいたかも知れないし。それに、こういう予測不能な事態があるから人生楽しいんじゃない」
「ポジティブだね」
ニカッと笑うアンを見て、アンがなぜ冒険者をやっているのかが垣間見えた気がする。
「戦える?」
「戦える!!」
「じゃあ、行こうか。3人とも数が多いのもあって苦戦しているみたいだし。向こうも相当手練れみたいだしね」
アンは「先に行ってるから」と言うとソフィアの元へと走り出した。それを見届けたロジェはエアリエルに話しかける。
「エアリエルは、リアン兄ちゃんが今どうなっているか分かってる?」
「分からない。どこにいるのかも聞こえない」
「ラックさんとかマーゴットさんの居場所は?一緒にいるんじゃない?」
「一緒じゃないね。二人と一緒にいるのはネルって言う人とララ・キャンベル。アイギスは……いないかな」
ララ・キャンベル。その名にピクリと体を揺らす。だけど今はそこまで考えている余裕はない。思考の端へとその名を追いやった。
「その人達と一度合流した方がいいかもしれない。リアン兄ちゃんの居場所分かるかも。エアリエル、僕はブラッドさんに協力してあの男から情報を引き出すよ。今回のこと無関係って訳じゃないと思うし。だからエアリエルは――」
「呼んでくる。私もリアンがどこにいるのか知らなきゃいけないし、また後でね~」
エアリエルは最後まで話を聞かずにものすごい速さで行ってしまった。ロジェもブラッドと男のいる方向へと走り出す。情報をできる限り引き出さないと。
「ブラッドさん。あの男生け捕りにしたいんだけどできる?」
「できると言いたいが、正直難しいなっ!!」
「なら、僕もいればできる?」
ロジェはしゃがみ、地面に手を触れる。そして――
能力発動『緑の環』
数多の植物の根や蔓、花がロジェの手足の様に動き出す。ブラッドが驚きで思わず「は?!」と言う声がもれ、意識がこの事象に持っていかれる。男は身軽な動きで躱してはいるがここでやっと男に焦りが見え始めた。
「ブラッドさん!!」
「わりい。思わず、見とれちまった」
意識を戻したブラッドは長剣を構え直し、植物が避けた道を駆け抜ける。
ロジェはブラッドに言われたことを心の中で反芻した。
この技は鬼の戦い方をまねたものだった。威力に精度、ほとんどが遠く及ばない。だけど、うれしくなったのだ。あの人が、報われた見たいな気がして。傲慢な考えだとは思うがそう思わずにはいられなかった。
そろそろ、男の動きを完封できる。ロジェはさらに神経を集中させ、男を着実に追い詰めていく。そして男の背中が壁へとぶつかった。
「追い詰めた。降参するなら今だ」
長剣が斜めに振り下ろされる。しかし、男はこの場に似合わない不気味な笑みを浮かべていた。
「甘ちゃんだね」
それが最後の言葉だと思われた。しかし、斬ったはずの相手は違う相手になり代わっていた。
「ぐあっ!!」
苦痛の声と一緒に体から血が吐き出される。
ブラッドには何が起こったのか分からなかった。長剣が血に染まっている。違う。こんなことは起こっては、あってはいけない。長剣を握る手が震え出す。
「はは、本当に甘ちゃんだ。正義感の強い奴ほど扱いやすい人間はいない」
男はいつの間にか屋根の上でしゃがんで二人を見下ろしていた。いかにも軽蔑した笑い方がブラッドの心を傷つける。
「そっちは、やっぱり違うか。まあ、王族だし?そんなこったろうとは思ったけど」
めんどくさいと思っているのがありありと感じられた。
ロジェはまずいなと思いながら、ブラッドさんと男の距離をできるだけ遠ざけるように植物の猛攻をしかける。
ブラッドは今、民間人を斬ってしまって心が傷心してしまっている。それに打たれ弱いみたいだ。舌打ちを打ちたくなるのをこらえながら、何かないかと思考をめぐらせる。妖精には頼れない。この国はそもそも妖精がめったなことでは近づかない。ならあれしかない。ロジェにもダメージがくるがそんなことは気にしてはいられなかった。耐久勝負の幕開けだ。
ドニはアンに首根っこをつかまれ、半ば引きずられながら首を縦に振っていた。そんな様子のドニに誰も反応はしない。周りから、祭りのような賑やかな明るい音ではなく、明らかに異質な音がかすかにだが聞こえるからだろう。
「少し私たちを呼ぶのが遅かったかしらね」
「私たちに避難誘導させたかったのはあいつらのせいだと思っていいかな?」
音のする方向へとソフィアは目を細めながら無意識に杖を強く握りしめる。それとは対象にアンは冷めたような、どこか感情が抜け落ちているかのような顔をしていた。
「分からない」
「分からないってどういうことだ?」
「僕が感じ取ったのはこの国の大地が壊れるってことだけ。あとは、この国が最初の崩壊の地だって言っていた人がいただけ」
ブラッドに言えることはそれだけだった。事態が読めない。何が起こっているのか。これから何が起こるのか。ロジェは今すぐにでも現実逃避をしたい気持ちになった。でもそう言ってもいられない。ロジェは能力を発動させ、姿を隠しているエアリエルに呼びかける。
「エアリエル、レオナさんの居場所分かる?」
「アリスっていうレオナの使い魔が自分のテリトリーにレオナを引きずり込んだ、かな。あれは戻ってこれるか分からないかな~」
気づかれないようにエアリエルの方に視線を向けてはいないが、首をかしげているんだろうなと分かる。だけどただそれだけ。純粋な言葉ではあるがそこに心配という気持ちがない。やっぱり妖精はこういうような人の感情が分からないものなのかと。どこかもやもやした気持ちになる。
「今の状況は?」
「そうだね。――まずこのうるさい音を出している人達はディラン様の配下だよ」
ばらまかれていたピースが少しはまっていく。まだ分からないことだらけだった。だが一つ言えることがあった。考えていた時間は数秒にも満たない。しかし少しばかり気づくのが遅かったようだ。目をゆっくりと開けたのとほぼ同時。魔力の銃弾が肩を貫き、体が吹き飛ばされる。初めての痛みに肩を押さえながら顔がこわばった。
イグニスの人達も気づいていなかった方向からの射撃。それだけじゃない。敵が自分たちから来たようだ。
「あ、やっべ。当てる相手間違えた」
後ろ頭をかきながら近づいてきたマフラーをした身軽そうな男。こいつが十中八九今回の指揮官だろうとロジェは察した。アンも察した様でロジェと視線が交叉する。
「とりあえず、住民の避難よりもこいつらの相手が先でいいよな?」
後ろに差していた長剣を引き抜き、戦闘態勢に入る。ブラッドが戦闘態勢に入ったのに感化され、突然のことに固まっていた残りのメンバーも戦闘態勢に入った。
「なになに、俺たちとやる気?イグニスの皆様は今回の標的じゃないんだけど?」
肩をすくめ、ムスっとした表情をした男に向かって、ブラッドは疾走し、長剣を打ち下ろす。それを男は後ろに体を倒し、手を巻き込みながら柄を蹴り上げた。有無を言わせず、剣撃がずらされる。
「おっと。危ない危ない」
自然な動きすぎて一瞬何をされたのか相対した本人以外分からなかった。ブラッドに緊張感が走る。嫌な汗が手から流れ落ちる。
「アンはその子の手当を頼んだ。ソフィアとドニはこいつらの相手だ」
「了解」
3人の声が同時に響いた。てっきりアンがこのパーティーのリーダーだと思っていたが違ったらしい。このパーティーのリーダーはブラッドだった。
ソフィアは走りながら魔法の詠唱を始め、ドニは屋根へと飛び上がり弓を構える。そしてブラッドは――
「はあ、めんどくさ。――でも、減給されるのはたまったものじゃない、か」
男はぼつりと放った言葉は給料の心配だった。ブラッドにもその言葉は聞こえた様で不快そうに眉をひそめた。
「お前、そんなことのためにこんな騒ぎを起こしているのか」
「別にいいしょ。そんな理由でさ。今回の大会に出ている時点で同じ穴の狢だろ?仲良くやりましょうよ」
「同じにするんじゃあねぇよ!!」
「大丈夫?すぐに肩の手当をしてあげるから」
「いらない。もう自分で手当てした」
服から肩をあらわにし、打ち抜かれた肩をロジェはアンに見せつけた。
「これは……」
アンはロジェの肩を見て目を思わず見開いた。肩には止血するためか、植物の根のようなものが巻き付いていた。一応、回復魔法はしたみたいだが完全にふさぐことはできなかったようである。
「アンさん、巻き込んでごめん。こんなことになるとは思ってなかった」
「別にいいよ。君たちがいなければあのときにみんな死んでいたかも知れないし。それに、こういう予測不能な事態があるから人生楽しいんじゃない」
「ポジティブだね」
ニカッと笑うアンを見て、アンがなぜ冒険者をやっているのかが垣間見えた気がする。
「戦える?」
「戦える!!」
「じゃあ、行こうか。3人とも数が多いのもあって苦戦しているみたいだし。向こうも相当手練れみたいだしね」
アンは「先に行ってるから」と言うとソフィアの元へと走り出した。それを見届けたロジェはエアリエルに話しかける。
「エアリエルは、リアン兄ちゃんが今どうなっているか分かってる?」
「分からない。どこにいるのかも聞こえない」
「ラックさんとかマーゴットさんの居場所は?一緒にいるんじゃない?」
「一緒じゃないね。二人と一緒にいるのはネルって言う人とララ・キャンベル。アイギスは……いないかな」
ララ・キャンベル。その名にピクリと体を揺らす。だけど今はそこまで考えている余裕はない。思考の端へとその名を追いやった。
「その人達と一度合流した方がいいかもしれない。リアン兄ちゃんの居場所分かるかも。エアリエル、僕はブラッドさんに協力してあの男から情報を引き出すよ。今回のこと無関係って訳じゃないと思うし。だからエアリエルは――」
「呼んでくる。私もリアンがどこにいるのか知らなきゃいけないし、また後でね~」
エアリエルは最後まで話を聞かずにものすごい速さで行ってしまった。ロジェもブラッドと男のいる方向へと走り出す。情報をできる限り引き出さないと。
「ブラッドさん。あの男生け捕りにしたいんだけどできる?」
「できると言いたいが、正直難しいなっ!!」
「なら、僕もいればできる?」
ロジェはしゃがみ、地面に手を触れる。そして――
能力発動『緑の環』
数多の植物の根や蔓、花がロジェの手足の様に動き出す。ブラッドが驚きで思わず「は?!」と言う声がもれ、意識がこの事象に持っていかれる。男は身軽な動きで躱してはいるがここでやっと男に焦りが見え始めた。
「ブラッドさん!!」
「わりい。思わず、見とれちまった」
意識を戻したブラッドは長剣を構え直し、植物が避けた道を駆け抜ける。
ロジェはブラッドに言われたことを心の中で反芻した。
この技は鬼の戦い方をまねたものだった。威力に精度、ほとんどが遠く及ばない。だけど、うれしくなったのだ。あの人が、報われた見たいな気がして。傲慢な考えだとは思うがそう思わずにはいられなかった。
そろそろ、男の動きを完封できる。ロジェはさらに神経を集中させ、男を着実に追い詰めていく。そして男の背中が壁へとぶつかった。
「追い詰めた。降参するなら今だ」
長剣が斜めに振り下ろされる。しかし、男はこの場に似合わない不気味な笑みを浮かべていた。
「甘ちゃんだね」
それが最後の言葉だと思われた。しかし、斬ったはずの相手は違う相手になり代わっていた。
「ぐあっ!!」
苦痛の声と一緒に体から血が吐き出される。
ブラッドには何が起こったのか分からなかった。長剣が血に染まっている。違う。こんなことは起こっては、あってはいけない。長剣を握る手が震え出す。
「はは、本当に甘ちゃんだ。正義感の強い奴ほど扱いやすい人間はいない」
男はいつの間にか屋根の上でしゃがんで二人を見下ろしていた。いかにも軽蔑した笑い方がブラッドの心を傷つける。
「そっちは、やっぱり違うか。まあ、王族だし?そんなこったろうとは思ったけど」
めんどくさいと思っているのがありありと感じられた。
ロジェはまずいなと思いながら、ブラッドさんと男の距離をできるだけ遠ざけるように植物の猛攻をしかける。
ブラッドは今、民間人を斬ってしまって心が傷心してしまっている。それに打たれ弱いみたいだ。舌打ちを打ちたくなるのをこらえながら、何かないかと思考をめぐらせる。妖精には頼れない。この国はそもそも妖精がめったなことでは近づかない。ならあれしかない。ロジェにもダメージがくるがそんなことは気にしてはいられなかった。耐久勝負の幕開けだ。
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