55 / 102
第二部 一幕 叛逆の狼煙
酒場 後編
しおりを挟む
「まずこの国について話そう。この国は強者が生きやすい国だ。決闘制度があり、どの身分の者も行える。そして勝てば勝者の望みが叶う。決闘の内容はその時々で変わる。だが望みに近いものになることが多い。例えばの話、この国が欲しいとなれば皇帝に決闘を挑めばいい。決闘内容は一対一の戦いだ。もし、これが宰相になりたいとかだったら決闘の内容は宰相との頭脳戦になる」
アイギスさんはオーナーに注いでもらったコーヒーを口に含む。
話を聞く限り、強い人にお願いして決闘を挑めばわざわざ叛逆を起こすことはないのではないかという疑問を抱いた。
「それじゃあ、決闘を挑めばいいだけなんじゃあないですか。例えば四天王とかに頼むとか……」
四天王はとてつもなく強いとこの国に行く途中にロジェが言っていた。そしてそれぞれが数カ国を縄張りみたいにしていて戦争の抑止力となっていると。
基本四天王の縄張りにいる国はその四天王の希望とかを無理のない範囲で反映しているって話だったはず。四天王同士は監視し合っているらしいからぶっ飛んだ希望をして国が運営できなくなるような願いは聞き届けられないようなことも言っていたっけ。
「四天王は……無理だろうな。基本的に四天王は大きく干渉しない。普通に国が運営できている限り出てこないだろう。それにここの四天王は前々皇帝とグルだ」
苦虫を噛み潰したような表情のアイギスさんから返ってきたのはそんな答えだった。
「まさか、今回叛逆する相手はその二人……」
リアンの呟きにアイギスが答えた。
「そうだ。四天王の名はシエル・ナヴァール、そして前々皇帝の名はディラン・リンドブルム。この国の裏の支配者だ。――そして決闘制度を取り入れた人物」
リンドブルム……。聞いたことがある。でもどこでだろう。何か嫌な感じがする。
「勝算はどのくらいだ?」
「三割だ」
場の空気が静まりかえる。それもそうだろう。勝算3割。この数字が何を意味するか、みんなが分からないわけじゃない。
「はいはい、もうみんなやる前から暗い顔しない。やる前からそれなんじゃあ勝てるものも勝てないわよ。――それで? 誰に誰の相手をさせるつもりかしら?アイギス」
「私が―――――」
話し合いは深夜の十二時まで続いた。そして僕たちは今日の試合のために解散した。
「やっと、来たね。待っとったよ」
酒場からロジェのいる宿への帰り道。緑の理想郷で会った和服の女性に待ち伏せされていた。
「……僕に何か用ですか?」
「そう、警戒することない。ただ少し話がしたいだけや。昨日、見逃してあげたからいいやろ?」
うっ、それを言われると断れない。見逃してもらったのはただの気まぐれだったとしても事実だし……。
「分かりました。手短にお願いします」
「う~ん、手短ねえ。それは無理やんな。だったら昨日の場所に行くのがいいやろな、――よし! 私の手、握ってくれはる?」
昨日の場所と聞いて手を握るのをためらう。またあの自称魔法使いに会うかも知れないからだ。
「大丈夫や。あの人がいないところに行くさかい」
彼女は僕のためらっている手を握った。そして「緑の理想郷」と小ぶりな口から紡がれる。
僕はまぶしくて思わず目をつぶる。再び目を開けたときには草地を踏みしめていた。
「酔ってはなさそうやね」
僕は「はい」と言う代わりにうなずいたが心ここにあらずだった。
今の……おそらく転移、だと思う。あの自称魔法使いと来たときの感じとは異なっていたから。だったらこの人は……。
僕は自分を落ち着かせるために目を閉じ、一呼吸する。そしてゆっくりと目を開ける。
「――――あなたは、四天王のシエルさんですか?」
なんとなく、されど確信のある名を彼女に告げた。
「そうや。そして君の名はリアンやね」
名前を名乗っていないのに名が知られている。普通は不審がるところだろうけど僕はなぜか腑に落ちていた。
「はい。そうです」
「ふふふ。君は不思議に思わないんやね?」
「あなたを前にしてそう言えるほど僕は鈍感ではありませんから」
「――リアンはガザニア国をどう思ってるん?」
シエルさんは近くにあった丸太にハンカチを敷き、座るように促した。僕は促されるままに、シエルさんの隣に座る。
「あんまりうまくは言えないんですけど。――この国は、自然の摂理を過激にしたような国、な気がします」
「どうしてそう思ったか聞いてもいい?」
「まず、この国の闘技場で見た奴隷。そして歩いていても明らかに少ない子供の数と国民の強さ。それが、僕が今まで見て来た国と違うと思ったんです。気のせいかもしれないけど、気のせいじゃなかったとしたら、この国は弱者が淘汰される国なんじゃないかってなんとなく思ったんです」
「まあ、正解やね」
「シエルさんはこの国を変える気はないんですか?」
少しの間の沈黙。そして今の僕とシエルさんの距離を表すかのように僕たちの間に強風が吹く。そのときシエルさんは何かを呟いていたようだったけど僕には聞き取れなかった。シエルさんも本当に聞かせるつもりはなかったのだと思う。
「ねえ、リアン。君はいつまでごっこ遊びを続けるつもり?」
「それはどういう……」
「八年前以前のこと。そして今の君の状況。――記憶、本当はもう、ほとんど思い出そうと思えば思い出せる」
僕は確信をつかれて黙り込む。シエルさんはそんな僕にお構いなしに話を続けた。
「認めたくないんやろ?」
「っ……?!」
「気持ちは分かる。記憶を全て思い出せば、自分を信じられなくなるもんな。何より、今までの偽りをすべて認めざるおえなくなる」
「……」
「このままディランと戦わずに元いた場所で暮らす選択もある。そうすればまだ元の生活に戻れる」
きっとこれが岐路。潔く死ぬか、生きようとあがくか。
今ここでシエルの手を取ればおそらく僕は殺される。
『立ち止まることは許さない』
そんな風にシエルさんの目が言っているような気がする。
「シエルさんは…………」
僕は一瞬ためらい、そして――――
「僕たちと敵対しますか?」
手を取ろうとした己の手を下ろした。
「どうやろね?」
シエルさんの澄んだ瞳を見ればなんとなく分かってしまった。
「……そう、ですか」
情けない声だった。
分かっている。本当は言われるまでもなく分かっていた。このままではいられないことは。とっくに分かっていた!!
「話してくれたお礼に教えてあげる。――ディランは叛逆を知っている。そしてそれをあえて見逃しているの」
「いいんですか。僕に教えてしまって……」
「いいよ。――もう、会うことがないといいね」
それが答えだった。全てを物語っていた。
少女の髪が風に揺れる。その様は儚く今にも消えてしまいそうだった。
「そろそろ戻らないといけないね」
シエルさんは僕の手を握り、再び転移する。
「それじゃあ、気をつけて」
「はい」
転移した後、僕は少女の顔を見なかった。そして振り向かず前へと進む。もし振り向いてしまえば僕の決心がまた鈍りそうだったから。
少女の嗚咽が聞こえる。
僕は思わず胸を押さえた。一緒にいた時間は少なかったはずなのに胸が締め付けられるようだった。
「ごめんなさい」
謝らなきゃいけない焦燥に駆られ、僕は小さな声で呟くとその場を後にした。
リアンが見えなくなった後、シエルは空を見上げた。少女の流した涙ではなく、今にも目の縁から零れ落ちそうなシエル自身の涙を隠すように。
「これで良かったんか。ずっとあんたはリアンのこと恨んでいたやん。自分を見捨てて逃げたこと。――――そう、あんたがそれでいいならいいんよ。天国には連れて行ってあげられないけど、体をほんの僅かな間しか貸すことしか私にはできなかったけど、次は幸せになれるよう祈ってる」
腕を天に向け、何もないはずなのに何かがあるようにシエルは空虚を握った。
アイギスさんはオーナーに注いでもらったコーヒーを口に含む。
話を聞く限り、強い人にお願いして決闘を挑めばわざわざ叛逆を起こすことはないのではないかという疑問を抱いた。
「それじゃあ、決闘を挑めばいいだけなんじゃあないですか。例えば四天王とかに頼むとか……」
四天王はとてつもなく強いとこの国に行く途中にロジェが言っていた。そしてそれぞれが数カ国を縄張りみたいにしていて戦争の抑止力となっていると。
基本四天王の縄張りにいる国はその四天王の希望とかを無理のない範囲で反映しているって話だったはず。四天王同士は監視し合っているらしいからぶっ飛んだ希望をして国が運営できなくなるような願いは聞き届けられないようなことも言っていたっけ。
「四天王は……無理だろうな。基本的に四天王は大きく干渉しない。普通に国が運営できている限り出てこないだろう。それにここの四天王は前々皇帝とグルだ」
苦虫を噛み潰したような表情のアイギスさんから返ってきたのはそんな答えだった。
「まさか、今回叛逆する相手はその二人……」
リアンの呟きにアイギスが答えた。
「そうだ。四天王の名はシエル・ナヴァール、そして前々皇帝の名はディラン・リンドブルム。この国の裏の支配者だ。――そして決闘制度を取り入れた人物」
リンドブルム……。聞いたことがある。でもどこでだろう。何か嫌な感じがする。
「勝算はどのくらいだ?」
「三割だ」
場の空気が静まりかえる。それもそうだろう。勝算3割。この数字が何を意味するか、みんなが分からないわけじゃない。
「はいはい、もうみんなやる前から暗い顔しない。やる前からそれなんじゃあ勝てるものも勝てないわよ。――それで? 誰に誰の相手をさせるつもりかしら?アイギス」
「私が―――――」
話し合いは深夜の十二時まで続いた。そして僕たちは今日の試合のために解散した。
「やっと、来たね。待っとったよ」
酒場からロジェのいる宿への帰り道。緑の理想郷で会った和服の女性に待ち伏せされていた。
「……僕に何か用ですか?」
「そう、警戒することない。ただ少し話がしたいだけや。昨日、見逃してあげたからいいやろ?」
うっ、それを言われると断れない。見逃してもらったのはただの気まぐれだったとしても事実だし……。
「分かりました。手短にお願いします」
「う~ん、手短ねえ。それは無理やんな。だったら昨日の場所に行くのがいいやろな、――よし! 私の手、握ってくれはる?」
昨日の場所と聞いて手を握るのをためらう。またあの自称魔法使いに会うかも知れないからだ。
「大丈夫や。あの人がいないところに行くさかい」
彼女は僕のためらっている手を握った。そして「緑の理想郷」と小ぶりな口から紡がれる。
僕はまぶしくて思わず目をつぶる。再び目を開けたときには草地を踏みしめていた。
「酔ってはなさそうやね」
僕は「はい」と言う代わりにうなずいたが心ここにあらずだった。
今の……おそらく転移、だと思う。あの自称魔法使いと来たときの感じとは異なっていたから。だったらこの人は……。
僕は自分を落ち着かせるために目を閉じ、一呼吸する。そしてゆっくりと目を開ける。
「――――あなたは、四天王のシエルさんですか?」
なんとなく、されど確信のある名を彼女に告げた。
「そうや。そして君の名はリアンやね」
名前を名乗っていないのに名が知られている。普通は不審がるところだろうけど僕はなぜか腑に落ちていた。
「はい。そうです」
「ふふふ。君は不思議に思わないんやね?」
「あなたを前にしてそう言えるほど僕は鈍感ではありませんから」
「――リアンはガザニア国をどう思ってるん?」
シエルさんは近くにあった丸太にハンカチを敷き、座るように促した。僕は促されるままに、シエルさんの隣に座る。
「あんまりうまくは言えないんですけど。――この国は、自然の摂理を過激にしたような国、な気がします」
「どうしてそう思ったか聞いてもいい?」
「まず、この国の闘技場で見た奴隷。そして歩いていても明らかに少ない子供の数と国民の強さ。それが、僕が今まで見て来た国と違うと思ったんです。気のせいかもしれないけど、気のせいじゃなかったとしたら、この国は弱者が淘汰される国なんじゃないかってなんとなく思ったんです」
「まあ、正解やね」
「シエルさんはこの国を変える気はないんですか?」
少しの間の沈黙。そして今の僕とシエルさんの距離を表すかのように僕たちの間に強風が吹く。そのときシエルさんは何かを呟いていたようだったけど僕には聞き取れなかった。シエルさんも本当に聞かせるつもりはなかったのだと思う。
「ねえ、リアン。君はいつまでごっこ遊びを続けるつもり?」
「それはどういう……」
「八年前以前のこと。そして今の君の状況。――記憶、本当はもう、ほとんど思い出そうと思えば思い出せる」
僕は確信をつかれて黙り込む。シエルさんはそんな僕にお構いなしに話を続けた。
「認めたくないんやろ?」
「っ……?!」
「気持ちは分かる。記憶を全て思い出せば、自分を信じられなくなるもんな。何より、今までの偽りをすべて認めざるおえなくなる」
「……」
「このままディランと戦わずに元いた場所で暮らす選択もある。そうすればまだ元の生活に戻れる」
きっとこれが岐路。潔く死ぬか、生きようとあがくか。
今ここでシエルの手を取ればおそらく僕は殺される。
『立ち止まることは許さない』
そんな風にシエルさんの目が言っているような気がする。
「シエルさんは…………」
僕は一瞬ためらい、そして――――
「僕たちと敵対しますか?」
手を取ろうとした己の手を下ろした。
「どうやろね?」
シエルさんの澄んだ瞳を見ればなんとなく分かってしまった。
「……そう、ですか」
情けない声だった。
分かっている。本当は言われるまでもなく分かっていた。このままではいられないことは。とっくに分かっていた!!
「話してくれたお礼に教えてあげる。――ディランは叛逆を知っている。そしてそれをあえて見逃しているの」
「いいんですか。僕に教えてしまって……」
「いいよ。――もう、会うことがないといいね」
それが答えだった。全てを物語っていた。
少女の髪が風に揺れる。その様は儚く今にも消えてしまいそうだった。
「そろそろ戻らないといけないね」
シエルさんは僕の手を握り、再び転移する。
「それじゃあ、気をつけて」
「はい」
転移した後、僕は少女の顔を見なかった。そして振り向かず前へと進む。もし振り向いてしまえば僕の決心がまた鈍りそうだったから。
少女の嗚咽が聞こえる。
僕は思わず胸を押さえた。一緒にいた時間は少なかったはずなのに胸が締め付けられるようだった。
「ごめんなさい」
謝らなきゃいけない焦燥に駆られ、僕は小さな声で呟くとその場を後にした。
リアンが見えなくなった後、シエルは空を見上げた。少女の流した涙ではなく、今にも目の縁から零れ落ちそうなシエル自身の涙を隠すように。
「これで良かったんか。ずっとあんたはリアンのこと恨んでいたやん。自分を見捨てて逃げたこと。――――そう、あんたがそれでいいならいいんよ。天国には連れて行ってあげられないけど、体をほんの僅かな間しか貸すことしか私にはできなかったけど、次は幸せになれるよう祈ってる」
腕を天に向け、何もないはずなのに何かがあるようにシエルは空虚を握った。
0
お気に入りに追加
10
あなたにおすすめの小説
ギャルい女神と超絶チート同盟〜女神に贔屓されまくった結果、主人公クラスなチート持ち達の同盟リーダーとなってしまったんだが〜
平明神
ファンタジー
ユーゴ・タカトー。
それは、女神の「推し」になった男。
見た目ギャルな女神ユーラウリアの色仕掛けに負け、何度も異世界を救ってきた彼に新たに下った女神のお願いは、転生や転移した者達を探すこと。
彼が出会っていく者たちは、アニメやラノベの主人公を張れるほど強くて魅力的。だけど、みんなチート的な能力や武器を持つ濃いキャラで、なかなか一筋縄ではいかない者ばかり。
彼らと仲間になって同盟を組んだユーゴは、やがて彼らと共に様々な異世界を巻き込む大きな事件に関わっていく。
その過程で、彼はリーダーシップを発揮し、新たな力を開花させていくのだった!
女神から貰ったバラエティー豊かなチート能力とチートアイテムを駆使するユーゴは、どこへ行ってもみんなの度肝を抜きまくる!
さらに、彼にはもともと特殊な能力があるようで……?
英雄、聖女、魔王、人魚、侍、巫女、お嬢様、変身ヒーロー、巨大ロボット、歌姫、メイド、追放、ざまあ───
なんでもありの異世界アベンジャーズ!
女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※毎週、月、水、金曜日更新
※感想やお気に入り登録をして頂けますと、作者のモチベーションがあがり、エタることなくもっと面白い話が作れます。
※追放要素、ざまあ要素は第二章からです。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…

誰にでもできる異世界救済 ~【トライ&エラー】と【ステータス】でニートの君も今日から勇者だ!~
平尾正和/ほーち
ファンタジー
引きこもりニート山岡勝介は、しょーもないバチ当たり行為が原因で異世界に飛ばされ、その世界を救うことを義務付けられる。罰として異世界勇者的な人外チートはないものの、死んだらステータスを維持したままスタート地点(セーブポイント)からやり直しとなる”死に戻り”と、異世界の住人には使えないステータス機能、成長チートとも呼べる成長補正を駆使し、世界を救うため、ポンコツ貧乳エルフとともにマイペースで冒険する。
※『死に戻り』と『成長チート』で異世界救済 ~バチ当たりヒキニートの異世界冒険譚~から改題しました
本当の仲間ではないと勇者パーティから追放されたので、銀髪ケモミミ美少女と異世界でスローライフします。
なつめ猫
ファンタジー
田中一馬は、40歳のIT会社の社員として働いていた。
しかし、異世界ガルドランドに魔王を倒す勇者として召喚されてしまい容姿が17歳まで若返ってしまう。
探しにきた兵士に連れられ王城で、同郷の人間とパーティを組むことになる。
だが【勇者】の称号を持っていなかった一馬は、お荷物扱いにされてしまう。
――ただアイテムボックスのスキルを持っていた事もあり勇者パーティの荷物持ちでパーティに参加することになるが……。
Sランク冒険者となった事で、田中一馬は仲間に殺されかける。
Sランク冒険者に与えられるアイテムボックスの袋。
それを手に入れるまで田中一馬は利用されていたのだった。
失意の内に意識を失った一馬の脳裏に
――チュートリアルが完了しました。
と、いうシステムメッセージが流れる。
それは、田中一馬が40歳まで独身のまま人生の半分を注ぎこんで鍛え上げたアルドガルド・オンラインの最強セーブデータを手に入れた瞬間であった!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。

初めての異世界転生
藤井 サトル
ファンタジー
その日、幸村 大地(ゆきむら だいち)は女神に選ばれた。
女神とのやり取りの末、大地は女神の手によって異世界へと転生する。その身には女神にいくつもの能力を授かって。
まさにファンタジーの世界へ来た大地は聖女を始めにいろんな人に出会い、出会い金を稼いだり、稼いだ金が直ぐに消えたり、路上で寝たり、チート能力を振るったりと、たぶん楽しく世界を謳歌する。
このお話は【転生者】大地と【聖女】リリア。そこに女神成分をひとつまみが合わさった異世界騒動物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる