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第二部 一幕 叛逆の狼煙
闘技場 中編
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現れた人は騎士のような格好をしていた。もしかしてこの人は――――
「あんまりじろじろ見られるのは好かない。やめてくれると助かる」
見抜かれた。きっとさっきのおっさんみたいに手刀を入れて眠らせることはできない。ここは誤魔化すのが正解か。
多分僕じゃ誤魔化されてくれない。ここはロジェに任せる。
僕はロジェに目配せをした。ロジェは僕の目配せに気づき何をして欲しいのか理解してくれたみたいだった。
「僕たち、道に迷ってしまったんだ。この闘技場に入るの初めてで探検したくなってしまってね。あなたが来てくれて助かったよ。選手控えスペースに戻れなくて困っていたんだ」
「そうか、では案内しよう」
「ありがとうございます」
僕たちはアイギスさんについていく。
ひとまず助かった。またここでもめ事を起こす訳にはいかない。
「自己紹介がまだだったな。私はアイギスと言う。あなたたちの名前を聞いても良いだろうか?」
やっぱりこの人がアイギスさんだったのか。
「僕たちは――――」
「僕はロジェロ、そして隣にいるのがリアって言うんだ。よろしくね」
「あっ、ああ」
アイギスさんはロジェがいきなり僕の話を遮ったことに戸惑っていた。そして僕にいつものことなのかみたいな視線を向けてきた。
「いつものことなので気にしないでください。はははっ」
僕はとりあえず笑って誤魔化した。それにしてもロジェなんで偽名を言ったんだろう。
しかもリアって僕の高校のときのあだ名だし。よくそれでからかわれていたんだよな。女みたいなあだ名だからあんまり好きじゃなかったけど。
レオナだけはリアって呼ばなかったっけ。なんかその名前はあんまり好かないみたいなこと言ってたなあ。
「君たちはもう4人グループを作ったのか?」
「いえ、そのー―」
「僕たちは棄権してその帰りだったんだ。対人の戦いはなれてるけど魔物との戦いにはなれていないからね。今回魔物との戦いになってしまったから優勝は無理だなって」
さすがロジェ。ナイスアシスト。
「そうか。もし良かったら私と組まないかと誘おうとしたんだが……」
「まだアイギスさんはグループ作ってないんですか?」
アイギスさんって有名な人みたいだから組みたいって言う人多いと思ってたんだけど違うのかな。
「ああ、私が騎士だから近寄りがたいのか誰にも誘われなくてな。それに冒険者はパーティーで参加している人が多いからなおさら」
ああ、有名人とかによくある私が近寄るのはおこがましいみたいな感じの。
「その、僕たちは助けにはなれませんが頑張ってください」
「ありがとう。――――だんだん選手控えスペースに着くぞ」
「そこの二人組!!」
「そんなに走らなくても……」
僕たちの前からそう言いながらネルさんが走ってきた。それとネルさんを追うように走る緑髪の男の人。めっちゃ息が乱れている。
「君たち、もう4人グループは組んだか!!」
ネルさんもグループ作っている最中か!!
アイギスさんは僕たちを守るように前に出る。
「この人たちは棄権したんだ。そこをどいてもらおうか」
「アイギスには関係ないだろ。私はそこの二人に聞いてるんだ。部外者はどいてもらおうか」
うわ、ネルさんとアイギスさんの間に火花が見える。バチバチだ。呼び捨てで言っているから知り合いなのかな?犬猿の仲的な雰囲気を感じる。
「ちょっとネルちゃん、アイギス様にそんなこと言ったら――」
「ラックは少し黙ってて」
ネルさんの服の裾を軽くつかむラックと呼ばれた男はネルさんに吹き飛ばされ落ち込んでた。というか泣きそう。この人、少しメンタル弱い人なのかな。
「ラックさん、でしたっけ?大丈夫ですか?」
僕は倒れているラックさんに手を差し伸べた。
「君は優しいんだね。ありがとう」
ラックさんは僕の手をつかみ立ち上がった。そして服についた土埃をはらうように服を叩く。
「そんなことないですよ。――僕はリアって言います。そして隣にいるのが――」
「ロジェロだよ。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします。――その、君たちは棄権したみたいだね」
「少し残念ですけどそうなんです」
「それでは僕たちは誰か他の人を見つけないといけませんね」
ラックさんがまたダメだったかといった感じでため息をついた。
「それなら、アイギスさんがまだ組んでないみたいですよ?」
「本当かい?」
なんかラックさんの目が輝き出した。
「私は、この堅物と組むのは嫌だぞ!」
ネルさんがアイギスさんのことを指さしながらそう言う。
「でもネルちゃん、このままだと僕たちも棄権になってしまうよ。みんなあらかた4人組作ってしまっていたようだし……」
「くっ、それはそうだけども!だとしてもあと残り1人はどうするんだ」
「それは……」
「なあ、お願いだよ。君たち2人出てくれないか?」
「そんなこと言われても、困るというか何というか……」
ネルさんに手をつかまれそう懇願されても……。僕個人としては良いけどロジェはきっとダメって言うしな。それに僕たち二人出たらアイギスさん組む相手いなくなってしまうかもしれないし。
僕はどうすればいい?とロジェに視線を向ける。
「リア。僕は、本当は嫌だけどここでこの人たちに借りを作るのも悪くない。能力を使わないって約束してくれるならいいよ。僕は出ないけど」
「えっと、僕だけなら良いみたいです」
「本当か!!だったら早く言いに行こう」
ネルさん、早い。もう走ってるし。
「えっと、そこのロジェロ君はリア君のお目付役的な立場なのかな?」
「そうなんだ。リアは少しズレているから見てないと心配で心配で」
ロジェ、そんなこと思っていたの?!というかこれもしかしてからかってる?
「そんなにズレていないと思うけど?」
僕は少しすねたように言った。
「嘘だよ。ごめんって」
「君たちは仲が良いんだな。付き合いが長いのか?」
「いえ、付き合い出したのは最近です」
「そうなのか」
「えっと、アイギスさんはネルさんと付き合い長いんですか?」
「そうだな。まあ、腐れ縁といったところだな」
「へえ~」
「お前たち、早く早く!」
あ、ネルさんが手を振って僕たちのことを呼んでる。
ネルさんのいるところ、つまり受付に向かって僕たちは駆け足で行った。受付のある場所は関係者と参加者以外立ち入り禁止のところじゃないからひとまず安心。
「リアン兄ちゃん、僕リアン兄ちゃんが戦っている間ここに古代の魔導具がないか探ってるよ」
小声でロジェが僕にそう言った。
「一人で大丈夫?」
「うん、大丈夫。透明○○○だけ貸してもらって良いかな?」
「いいよ。はい、これ」
僕はポケットから透明○○○が入ってる小さな袋をロジェにこっそり渡した。
「ありがとう。終わったら魔石で電話をかけるから」
「了解。気をつけてね」
「うん」
こうして僕はロジェと別行動を取ることになった。
「えっと、一人参加者じゃない人、つまり、リアさんですね。リアさんは助っ人扱いになりますので1回戦勝っても次に進めませんがよろしいですか?」
受付の若いお姉さんが確認のため僕に向かってそう言った。
「はい。大丈夫です」
「それではこのメンバーでエントリーさせてもらいます。順番が来るまでお待ちください」
「分かりました」
受付が終わった僕たちは観客席の方に向かった。
「まだ、1回戦なんだ」
「そうみたいだね」
僕のつぶやきにラックさんが答える。
「試合前に各々ができることを聞いておきたいのだがいいだろうか?」
観客席に座るとアイギスさんがそう言った。
「あー、アイギス!お前が仕切るんじゃなーい。私が今回このパーティーのリーダーだぞ!!」
ネルさんがまたアイギスさんに突っかかっている。というかいつリーダー決まったんだろう。まあ僕は誰がリーダーでも良いけど。
「私は前衛だ。そして相棒はこの剣だ。そしてアイギスも前衛で剣だ。ラックは知らない」
「ラックさんってもしかして……」
「うん。思っている通りだと思うよ。僕は今日初めてネルちゃんと会ってパーティーを組んだんだ」
「そうなんですね。――僕もちなみに前衛で、剣を使います」
「僕も前衛かな。武器はこの槍だよ」
「見事に偏っているな」
どうしたものかとアイギスさんは顎を触る。
「そんなのみんなで一斉にかかればいいだろ」
「だからお前は脳筋と陰で呼ばれるのだ」
「何だと!!」
ああ、またケンカ始まったよ。
アイギスさんの背中をネルさんがポコポコ叩く。しかしアイギスさんは気にしてないといった感じだった。
「あの、痛くないんですか?」
「子猫がじゃれているようなものだ。それにケンカは同レベルでしか起きない。――それより役割を決めてしまおう」
それを聞いたネルさんの怒りゲージが上昇した。――上昇しているよね?ネルさんの動きが過激さを増しているもん。本当に良いのかな。
「見事に前衛に偏ってしまったが第二にできることを聞いてもいいか?もし後衛職をできる人がいるなら今回やってもらいたいのだが。いないなら私が後衛職にまわろう。私一人でもB級魔物程度なら倒せるがこの試合はおそらく勝敗だけを見られる訳ではないと思う。だからそれはなるべく避けたい」
「僕は剣しか使えません」
「僕は一応後衛もできるかな。回復系は苦手だけど攻撃系は大丈夫」
「ではラックと私が後衛にまわろう。ネルは見ての通り脳筋だからな」
「脳筋って何度も言うな!!」
ああ、アイギスさんまたネルさんの怒りゲージ上げているよ。
「とりあえず、今のところはここまで決めておけば大丈夫だろ。何の魔物が出るか分からないし決めすぎてもやりづらくなる可能性があるからな」
「そうですね」
「あんまりじろじろ見られるのは好かない。やめてくれると助かる」
見抜かれた。きっとさっきのおっさんみたいに手刀を入れて眠らせることはできない。ここは誤魔化すのが正解か。
多分僕じゃ誤魔化されてくれない。ここはロジェに任せる。
僕はロジェに目配せをした。ロジェは僕の目配せに気づき何をして欲しいのか理解してくれたみたいだった。
「僕たち、道に迷ってしまったんだ。この闘技場に入るの初めてで探検したくなってしまってね。あなたが来てくれて助かったよ。選手控えスペースに戻れなくて困っていたんだ」
「そうか、では案内しよう」
「ありがとうございます」
僕たちはアイギスさんについていく。
ひとまず助かった。またここでもめ事を起こす訳にはいかない。
「自己紹介がまだだったな。私はアイギスと言う。あなたたちの名前を聞いても良いだろうか?」
やっぱりこの人がアイギスさんだったのか。
「僕たちは――――」
「僕はロジェロ、そして隣にいるのがリアって言うんだ。よろしくね」
「あっ、ああ」
アイギスさんはロジェがいきなり僕の話を遮ったことに戸惑っていた。そして僕にいつものことなのかみたいな視線を向けてきた。
「いつものことなので気にしないでください。はははっ」
僕はとりあえず笑って誤魔化した。それにしてもロジェなんで偽名を言ったんだろう。
しかもリアって僕の高校のときのあだ名だし。よくそれでからかわれていたんだよな。女みたいなあだ名だからあんまり好きじゃなかったけど。
レオナだけはリアって呼ばなかったっけ。なんかその名前はあんまり好かないみたいなこと言ってたなあ。
「君たちはもう4人グループを作ったのか?」
「いえ、そのー―」
「僕たちは棄権してその帰りだったんだ。対人の戦いはなれてるけど魔物との戦いにはなれていないからね。今回魔物との戦いになってしまったから優勝は無理だなって」
さすがロジェ。ナイスアシスト。
「そうか。もし良かったら私と組まないかと誘おうとしたんだが……」
「まだアイギスさんはグループ作ってないんですか?」
アイギスさんって有名な人みたいだから組みたいって言う人多いと思ってたんだけど違うのかな。
「ああ、私が騎士だから近寄りがたいのか誰にも誘われなくてな。それに冒険者はパーティーで参加している人が多いからなおさら」
ああ、有名人とかによくある私が近寄るのはおこがましいみたいな感じの。
「その、僕たちは助けにはなれませんが頑張ってください」
「ありがとう。――――だんだん選手控えスペースに着くぞ」
「そこの二人組!!」
「そんなに走らなくても……」
僕たちの前からそう言いながらネルさんが走ってきた。それとネルさんを追うように走る緑髪の男の人。めっちゃ息が乱れている。
「君たち、もう4人グループは組んだか!!」
ネルさんもグループ作っている最中か!!
アイギスさんは僕たちを守るように前に出る。
「この人たちは棄権したんだ。そこをどいてもらおうか」
「アイギスには関係ないだろ。私はそこの二人に聞いてるんだ。部外者はどいてもらおうか」
うわ、ネルさんとアイギスさんの間に火花が見える。バチバチだ。呼び捨てで言っているから知り合いなのかな?犬猿の仲的な雰囲気を感じる。
「ちょっとネルちゃん、アイギス様にそんなこと言ったら――」
「ラックは少し黙ってて」
ネルさんの服の裾を軽くつかむラックと呼ばれた男はネルさんに吹き飛ばされ落ち込んでた。というか泣きそう。この人、少しメンタル弱い人なのかな。
「ラックさん、でしたっけ?大丈夫ですか?」
僕は倒れているラックさんに手を差し伸べた。
「君は優しいんだね。ありがとう」
ラックさんは僕の手をつかみ立ち上がった。そして服についた土埃をはらうように服を叩く。
「そんなことないですよ。――僕はリアって言います。そして隣にいるのが――」
「ロジェロだよ。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします。――その、君たちは棄権したみたいだね」
「少し残念ですけどそうなんです」
「それでは僕たちは誰か他の人を見つけないといけませんね」
ラックさんがまたダメだったかといった感じでため息をついた。
「それなら、アイギスさんがまだ組んでないみたいですよ?」
「本当かい?」
なんかラックさんの目が輝き出した。
「私は、この堅物と組むのは嫌だぞ!」
ネルさんがアイギスさんのことを指さしながらそう言う。
「でもネルちゃん、このままだと僕たちも棄権になってしまうよ。みんなあらかた4人組作ってしまっていたようだし……」
「くっ、それはそうだけども!だとしてもあと残り1人はどうするんだ」
「それは……」
「なあ、お願いだよ。君たち2人出てくれないか?」
「そんなこと言われても、困るというか何というか……」
ネルさんに手をつかまれそう懇願されても……。僕個人としては良いけどロジェはきっとダメって言うしな。それに僕たち二人出たらアイギスさん組む相手いなくなってしまうかもしれないし。
僕はどうすればいい?とロジェに視線を向ける。
「リア。僕は、本当は嫌だけどここでこの人たちに借りを作るのも悪くない。能力を使わないって約束してくれるならいいよ。僕は出ないけど」
「えっと、僕だけなら良いみたいです」
「本当か!!だったら早く言いに行こう」
ネルさん、早い。もう走ってるし。
「えっと、そこのロジェロ君はリア君のお目付役的な立場なのかな?」
「そうなんだ。リアは少しズレているから見てないと心配で心配で」
ロジェ、そんなこと思っていたの?!というかこれもしかしてからかってる?
「そんなにズレていないと思うけど?」
僕は少しすねたように言った。
「嘘だよ。ごめんって」
「君たちは仲が良いんだな。付き合いが長いのか?」
「いえ、付き合い出したのは最近です」
「そうなのか」
「えっと、アイギスさんはネルさんと付き合い長いんですか?」
「そうだな。まあ、腐れ縁といったところだな」
「へえ~」
「お前たち、早く早く!」
あ、ネルさんが手を振って僕たちのことを呼んでる。
ネルさんのいるところ、つまり受付に向かって僕たちは駆け足で行った。受付のある場所は関係者と参加者以外立ち入り禁止のところじゃないからひとまず安心。
「リアン兄ちゃん、僕リアン兄ちゃんが戦っている間ここに古代の魔導具がないか探ってるよ」
小声でロジェが僕にそう言った。
「一人で大丈夫?」
「うん、大丈夫。透明○○○だけ貸してもらって良いかな?」
「いいよ。はい、これ」
僕はポケットから透明○○○が入ってる小さな袋をロジェにこっそり渡した。
「ありがとう。終わったら魔石で電話をかけるから」
「了解。気をつけてね」
「うん」
こうして僕はロジェと別行動を取ることになった。
「えっと、一人参加者じゃない人、つまり、リアさんですね。リアさんは助っ人扱いになりますので1回戦勝っても次に進めませんがよろしいですか?」
受付の若いお姉さんが確認のため僕に向かってそう言った。
「はい。大丈夫です」
「それではこのメンバーでエントリーさせてもらいます。順番が来るまでお待ちください」
「分かりました」
受付が終わった僕たちは観客席の方に向かった。
「まだ、1回戦なんだ」
「そうみたいだね」
僕のつぶやきにラックさんが答える。
「試合前に各々ができることを聞いておきたいのだがいいだろうか?」
観客席に座るとアイギスさんがそう言った。
「あー、アイギス!お前が仕切るんじゃなーい。私が今回このパーティーのリーダーだぞ!!」
ネルさんがまたアイギスさんに突っかかっている。というかいつリーダー決まったんだろう。まあ僕は誰がリーダーでも良いけど。
「私は前衛だ。そして相棒はこの剣だ。そしてアイギスも前衛で剣だ。ラックは知らない」
「ラックさんってもしかして……」
「うん。思っている通りだと思うよ。僕は今日初めてネルちゃんと会ってパーティーを組んだんだ」
「そうなんですね。――僕もちなみに前衛で、剣を使います」
「僕も前衛かな。武器はこの槍だよ」
「見事に偏っているな」
どうしたものかとアイギスさんは顎を触る。
「そんなのみんなで一斉にかかればいいだろ」
「だからお前は脳筋と陰で呼ばれるのだ」
「何だと!!」
ああ、またケンカ始まったよ。
アイギスさんの背中をネルさんがポコポコ叩く。しかしアイギスさんは気にしてないといった感じだった。
「あの、痛くないんですか?」
「子猫がじゃれているようなものだ。それにケンカは同レベルでしか起きない。――それより役割を決めてしまおう」
それを聞いたネルさんの怒りゲージが上昇した。――上昇しているよね?ネルさんの動きが過激さを増しているもん。本当に良いのかな。
「見事に前衛に偏ってしまったが第二にできることを聞いてもいいか?もし後衛職をできる人がいるなら今回やってもらいたいのだが。いないなら私が後衛職にまわろう。私一人でもB級魔物程度なら倒せるがこの試合はおそらく勝敗だけを見られる訳ではないと思う。だからそれはなるべく避けたい」
「僕は剣しか使えません」
「僕は一応後衛もできるかな。回復系は苦手だけど攻撃系は大丈夫」
「ではラックと私が後衛にまわろう。ネルは見ての通り脳筋だからな」
「脳筋って何度も言うな!!」
ああ、アイギスさんまたネルさんの怒りゲージ上げているよ。
「とりあえず、今のところはここまで決めておけば大丈夫だろ。何の魔物が出るか分からないし決めすぎてもやりづらくなる可能性があるからな」
「そうですね」
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