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四章 討伐
旅立ち
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「動くな、動けばすぐに頭ぶち抜くぞ」
「あらあら、久しぶりですね、レオナ君。猫、逃げちゃってますよ?」
日和は後頭部に銃口を向けられているにもかかわらず手を上げるだけでその声はいつもの調子だった。
「お前の前には猫も寄りつかなくなったみたいだなぁ?」
レオナは馬鹿にしたようにニタリと笑う。
「それで何のようです?もう私には用がないと思っていましたが」
「その口でよく言えたものだな。――いい加減リアンに手を出すのをやめろ」
「こっちはただ仕事でやっていることなので私たちのボスに直接言ってくださいませんか?」
「はっ、本当に口だけは達者だぜ。言ったところでお前に利があるだけだろうが」
少しの沈黙が流れた。
本当にいけ好かない野郎だ。それにこいつ、わざと隙を作っているがそれにとびつかない。まあ、とびついた瞬間蜂の巣にするが。
「いい加減銃を下ろしてくれませんか?」
「俺が素直に下ろすと思っているのか?」
「本当にめんどくさい男ですね、あなたって人は。――ルイス、いい加減隠れてないで助けたらどうです?」
――――返事がない。
「これは傑作だ。お前、仲間にも嫌われているじゃねぇか。――最終通告だ。リアンに手を出すのをやめろ」
「嫌です」
「さよならだ」
銃声が鳴り響いた。
鬼を封印してから一週間が経った。封印当時、仕事に出ていた人たちがいたようで里は復興を開始していた。リンさんもハリーさんも復興の手伝いをしていた。僕はというと、ベッドの隣のそばに座っていた。
「オリヴィアさん、いつ目覚めるのかな。このまま目覚めなかったらどうしよう。僕そんなの嫌だよ」
オリヴィアさんと同じく意識がなかったリャナンシーは3日前に目覚めて傷もロジェのおかげでふさぎつつあった。
「リアン、そんな暗い顔しなくても大丈夫だって。オリヴィアは能力を使いすぎなだけだからいつか目覚めるよ」
「いつかっていつなの?エアリエル」
エアリエルの声とは対象に僕から出た声は驚く程に低くそして氷のように冷たい声だった。
「それは……」
いつもと違う僕の周りに流れる空気を察しエアリエルは歯切れが悪くなった。
「少しは寝たらどうだ、リアン。目の隈がひどいぞ」
リンさんたちが部屋に入ってきた。おそらく休憩に入ったのだろう。
「いえ、寝ません。オリヴィアさんが目覚めるまでは。リンさん、オリヴィアさんはいつ目覚めますか?」
「分からない。今も何に対してか分からないが能力を使い続けている。封印前から相当精神がまいっていたんだろうが今回の封印でそれが限界突破したのだと思う。能力を解かない限り目覚めるのはずっと先だろうことは言えるな」
「能力を解けば目覚めるのは早くなるってことですよね?」
僕はリンさんの服をつかみ揺さぶった。しかし服をつかむ力は弱々しかった。
「まあそうだな」
「強制的に解く方法ってありますか?」
「ある。とりあえず、イスに座って話さないか?」
そうして僕たちはイスに座った。そこにハリーさんがお茶を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。それでリンさん、方法を教えてくれませんか?」
「二つある。一つは能力無効化の能力者を見つけ出すこと。もう一つは古代の魔導具を使うことだ。だが二つとも現実的じゃない。一つ目にいたっては今いるのかどうかも分からない。だから自然と回復するのを待った方がいい」
「でもそれじゃあ、オリヴィアさんは……」
「私も同意見です。自然に目覚めるのを待った方がいい。見たところ能力を常時使い始めて二ヶ月といったところです。私の見解では長くて一年です。ただオリヴィアさんは精神的に強い人ですからそんなに長くはならないと思います」
能力は精神に密接につながりがある。だけどオリヴィアさん程の人が一年となると相当なことだ。それに能力は願いに答えるものであるってエルフの里の王様が言ってた。今も能力を使い続けているとなると能力がオリヴィアさんの願いに答えているってことになる。それに二ヶ月前、それは僕がここに来てからと合致している。これは偶然とは思えない。だったらオリヴィアさんがこうなったのは僕の責任だ。
「リンさん、僕当分仕事休んでもいいですか?」
「リアン、お前……」
「ごめんなさい。僕のせいです。僕が弱かったから。僕がもっと強ければオリヴィアさんにもあの人にも負担をかけることはなかった。この責任は取らないといけない、そう思えて仕方ないんです」
せめて暗くならないように明るく言おうとしたけどダメだな。レオナみたいに人を騙すのは向いてないみたいだ。
「仕事を休むのはいい。俺がなんとかしとく。それと行く前に言っておきたいことがある。リアンたちが依頼任務をしていたとき俺は八年前の事件について調べていた。それで分かったことがいくつかあったんだ」
僕は立ち上がっていたが再びイスに座り直した。
八年前の事件も僕が知らなきゃいけないことだ。今回のことと八年前の事件はきっと関係がある。それにもしかしたら事件は終わっていないのではないか。そう思っている自分がいるのだ。
「八年前の記憶の一部が不自然に一般人の記憶から消されていたんだ。その記憶の一部というのが八年前の事件だった。そして八年前の事件が起こったのは竜族の国、ガザニア国だ。そこに未だに氷が消えないところがあるらしい。そこが事件の現場だと思われる。この事件、もしかしたらリアンだけの話じゃなくなっているのかもしれない。困ったら俺に連絡しろ。すぐに駆けつける」
「ありがとうございます」
僕は今度こそ立ち上がり武器を持って部屋を後にした。
「リアン兄ちゃん行くの?」
「……ロジェ」
部屋を出て少し歩いたところでロジェに話しかけられた。ロジェには悪いことするな。王様に頼まれたのにそれを放棄するなんて。
「ああ、行くよ。ロジェ、オリヴィアさんを頼めるかな?」
「断るよ」
「えっ……」
ロジェがこんなこと言うと思ってなかった。ロジェはやさしいからきっと頼みを聞いてくれると思ったのに。
「僕はリアン兄ちゃんと一緒に行くよ。だってリアン兄ちゃん、まだここについて全てを知った訳じゃないでしょ?心配だよ。オリヴィア姉ちゃんはリンさんがいれば大丈夫だと思うしね」
「でも、ロジェは仕事が……」
「リアン兄ちゃん、僕は裏ギルドに所属していないから関係ないよ?」
笑顔で言うロジェをなんとか引き離そうと言葉を探すがどれも説得できるものは思いつかなかった。しょうがないかな。それにロジェの方がそういうの得意だし説得できないのもロジェが断ったときからなんとなく分かっていた。
「分かった。そこまで言うなら一緒に行こう。それとそこに隠れているエアリエルもね」
隠れていたエアリエルはそっと木から顔を覗かせた。その顔はどこかバツの悪そうな顔だった。
「いいの?」
どこか怯えている声。さっきのだよな、やっぱり。でも謝らない。だって僕はあんなふうに言われたくなかったし、僕は悪くないと思う。でもこのままってわけにいかないのもわかってる。
「いいよ。だってエアリエルは僕と契約した妖精だもんね。一緒に来てもらわないと困るよ」
エアリエルの顔が笑みに変わる。そして僕の元に来てうれしそうにしていた。
「リアン兄ちゃん、どこに行く気なのか聞いてもいい?」
ロジェは僕の顔を見ようと見上げながら首をかしげた。
「それは決まってないけど、古代の魔導具を探しに行くんだ。だからそれがあるところを訪れようと考えていたんだ」
「それならエアリエルに聞けば分かるんじゃない?」
「エアリエル?」
「エアリエルは風を司る妖精だからね。いろんな情報持っていると思うよ?」
「そうなのエアリエル?」
「そうだよ。古代の魔導具ってオリヴィアに使うのであってるよね?」
「うん」
「それならガザニア国にあるよ」
「じゃあ、ガザニア国に行こう」
そうして僕たちはガザニア国に向かうことにした。
「あらあら、久しぶりですね、レオナ君。猫、逃げちゃってますよ?」
日和は後頭部に銃口を向けられているにもかかわらず手を上げるだけでその声はいつもの調子だった。
「お前の前には猫も寄りつかなくなったみたいだなぁ?」
レオナは馬鹿にしたようにニタリと笑う。
「それで何のようです?もう私には用がないと思っていましたが」
「その口でよく言えたものだな。――いい加減リアンに手を出すのをやめろ」
「こっちはただ仕事でやっていることなので私たちのボスに直接言ってくださいませんか?」
「はっ、本当に口だけは達者だぜ。言ったところでお前に利があるだけだろうが」
少しの沈黙が流れた。
本当にいけ好かない野郎だ。それにこいつ、わざと隙を作っているがそれにとびつかない。まあ、とびついた瞬間蜂の巣にするが。
「いい加減銃を下ろしてくれませんか?」
「俺が素直に下ろすと思っているのか?」
「本当にめんどくさい男ですね、あなたって人は。――ルイス、いい加減隠れてないで助けたらどうです?」
――――返事がない。
「これは傑作だ。お前、仲間にも嫌われているじゃねぇか。――最終通告だ。リアンに手を出すのをやめろ」
「嫌です」
「さよならだ」
銃声が鳴り響いた。
鬼を封印してから一週間が経った。封印当時、仕事に出ていた人たちがいたようで里は復興を開始していた。リンさんもハリーさんも復興の手伝いをしていた。僕はというと、ベッドの隣のそばに座っていた。
「オリヴィアさん、いつ目覚めるのかな。このまま目覚めなかったらどうしよう。僕そんなの嫌だよ」
オリヴィアさんと同じく意識がなかったリャナンシーは3日前に目覚めて傷もロジェのおかげでふさぎつつあった。
「リアン、そんな暗い顔しなくても大丈夫だって。オリヴィアは能力を使いすぎなだけだからいつか目覚めるよ」
「いつかっていつなの?エアリエル」
エアリエルの声とは対象に僕から出た声は驚く程に低くそして氷のように冷たい声だった。
「それは……」
いつもと違う僕の周りに流れる空気を察しエアリエルは歯切れが悪くなった。
「少しは寝たらどうだ、リアン。目の隈がひどいぞ」
リンさんたちが部屋に入ってきた。おそらく休憩に入ったのだろう。
「いえ、寝ません。オリヴィアさんが目覚めるまでは。リンさん、オリヴィアさんはいつ目覚めますか?」
「分からない。今も何に対してか分からないが能力を使い続けている。封印前から相当精神がまいっていたんだろうが今回の封印でそれが限界突破したのだと思う。能力を解かない限り目覚めるのはずっと先だろうことは言えるな」
「能力を解けば目覚めるのは早くなるってことですよね?」
僕はリンさんの服をつかみ揺さぶった。しかし服をつかむ力は弱々しかった。
「まあそうだな」
「強制的に解く方法ってありますか?」
「ある。とりあえず、イスに座って話さないか?」
そうして僕たちはイスに座った。そこにハリーさんがお茶を持ってきてくれた。
「ありがとうございます。それでリンさん、方法を教えてくれませんか?」
「二つある。一つは能力無効化の能力者を見つけ出すこと。もう一つは古代の魔導具を使うことだ。だが二つとも現実的じゃない。一つ目にいたっては今いるのかどうかも分からない。だから自然と回復するのを待った方がいい」
「でもそれじゃあ、オリヴィアさんは……」
「私も同意見です。自然に目覚めるのを待った方がいい。見たところ能力を常時使い始めて二ヶ月といったところです。私の見解では長くて一年です。ただオリヴィアさんは精神的に強い人ですからそんなに長くはならないと思います」
能力は精神に密接につながりがある。だけどオリヴィアさん程の人が一年となると相当なことだ。それに能力は願いに答えるものであるってエルフの里の王様が言ってた。今も能力を使い続けているとなると能力がオリヴィアさんの願いに答えているってことになる。それに二ヶ月前、それは僕がここに来てからと合致している。これは偶然とは思えない。だったらオリヴィアさんがこうなったのは僕の責任だ。
「リンさん、僕当分仕事休んでもいいですか?」
「リアン、お前……」
「ごめんなさい。僕のせいです。僕が弱かったから。僕がもっと強ければオリヴィアさんにもあの人にも負担をかけることはなかった。この責任は取らないといけない、そう思えて仕方ないんです」
せめて暗くならないように明るく言おうとしたけどダメだな。レオナみたいに人を騙すのは向いてないみたいだ。
「仕事を休むのはいい。俺がなんとかしとく。それと行く前に言っておきたいことがある。リアンたちが依頼任務をしていたとき俺は八年前の事件について調べていた。それで分かったことがいくつかあったんだ」
僕は立ち上がっていたが再びイスに座り直した。
八年前の事件も僕が知らなきゃいけないことだ。今回のことと八年前の事件はきっと関係がある。それにもしかしたら事件は終わっていないのではないか。そう思っている自分がいるのだ。
「八年前の記憶の一部が不自然に一般人の記憶から消されていたんだ。その記憶の一部というのが八年前の事件だった。そして八年前の事件が起こったのは竜族の国、ガザニア国だ。そこに未だに氷が消えないところがあるらしい。そこが事件の現場だと思われる。この事件、もしかしたらリアンだけの話じゃなくなっているのかもしれない。困ったら俺に連絡しろ。すぐに駆けつける」
「ありがとうございます」
僕は今度こそ立ち上がり武器を持って部屋を後にした。
「リアン兄ちゃん行くの?」
「……ロジェ」
部屋を出て少し歩いたところでロジェに話しかけられた。ロジェには悪いことするな。王様に頼まれたのにそれを放棄するなんて。
「ああ、行くよ。ロジェ、オリヴィアさんを頼めるかな?」
「断るよ」
「えっ……」
ロジェがこんなこと言うと思ってなかった。ロジェはやさしいからきっと頼みを聞いてくれると思ったのに。
「僕はリアン兄ちゃんと一緒に行くよ。だってリアン兄ちゃん、まだここについて全てを知った訳じゃないでしょ?心配だよ。オリヴィア姉ちゃんはリンさんがいれば大丈夫だと思うしね」
「でも、ロジェは仕事が……」
「リアン兄ちゃん、僕は裏ギルドに所属していないから関係ないよ?」
笑顔で言うロジェをなんとか引き離そうと言葉を探すがどれも説得できるものは思いつかなかった。しょうがないかな。それにロジェの方がそういうの得意だし説得できないのもロジェが断ったときからなんとなく分かっていた。
「分かった。そこまで言うなら一緒に行こう。それとそこに隠れているエアリエルもね」
隠れていたエアリエルはそっと木から顔を覗かせた。その顔はどこかバツの悪そうな顔だった。
「いいの?」
どこか怯えている声。さっきのだよな、やっぱり。でも謝らない。だって僕はあんなふうに言われたくなかったし、僕は悪くないと思う。でもこのままってわけにいかないのもわかってる。
「いいよ。だってエアリエルは僕と契約した妖精だもんね。一緒に来てもらわないと困るよ」
エアリエルの顔が笑みに変わる。そして僕の元に来てうれしそうにしていた。
「リアン兄ちゃん、どこに行く気なのか聞いてもいい?」
ロジェは僕の顔を見ようと見上げながら首をかしげた。
「それは決まってないけど、古代の魔導具を探しに行くんだ。だからそれがあるところを訪れようと考えていたんだ」
「それならエアリエルに聞けば分かるんじゃない?」
「エアリエル?」
「エアリエルは風を司る妖精だからね。いろんな情報持っていると思うよ?」
「そうなのエアリエル?」
「そうだよ。古代の魔導具ってオリヴィアに使うのであってるよね?」
「うん」
「それならガザニア国にあるよ」
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