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四章 討伐
妖精
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二十二年前私はいつものごとく夜中に森で一人散歩をしていた。
変わらない日常。常々、刺激がほしいと思っていた。そんな時、森である青年と出会った。
その青年は黒い装束を身にまとっていたが所々すり切れており、戦闘をしたのが分かるような格好で倒れていた。
本来なら近づこうと思わなかっただろう。妖精の本質として興味のないことにはとことん興味がわかないから。
でも、何か刺激が欲しいと思っていた私はその青年に声をかけた。
「生きているかしら? 助けが必要?」
青年に近づき、頬を指でつついた。
――――反応がない。もう一度頬をつついてみようとした。
だけどそれはかなわなかった。なぜか?
答えは簡単。
その青年に手首をつかまれそのまま抱き寄せられたから。これだけ聞くと恋愛の話が始めるのかと思うのかも知れないが違う。
これは捕食だった。
弱者が強者に捕食されるように私も捕食される立場に反転したのだ。
気づいたときにはすでに首筋へと青年の牙が迫っていた。そしてそのままかぶりとかまれ血を吸われた。
青年は最後まで私の血は吸わなかった。少し飲んだ後、正気に戻ったのか私を突き放したのだ。
そして謝り続けた。
だけど私はそれどころではなかった。
自分が自分でなくなっていく感覚。自分の在り方そのものが変わっていく感覚に襲われた。
鼓動が早くなるのを感じる。そして私の意識は反転した。最後に見たのは青年の焦った顔だった。
目が覚めると私は青年に膝枕されていた。そして青年のコートが私にかかっていた。おそらくそんなに時間は経っていないのだろう。満月が沈んでいなかったから。
私は青年に膝枕されたまま理由を尋ねた。
「どうして私の血を吸ったの?」
青年は頬をポリポリさせながら言った。
「血をずっと吸ってなかったから。もっと耐えられると思っていたんだが――――本当にすまなかった。それにあなたの在り方も変えてしまったみたいだ。俺にできることがあるなら何でもする」
確かに私は本来の妖精としての在り方が変わった。
もともとは闇を司る妖精だった。吸血鬼とその在り方がマッチしたのか私はラナンシーと言われる妖精の在り方へと変わってしまっていた。
ラナンシーと呼ばれる妖精は妖精でありながら吸血鬼でもある。気に入った男につきまとい身も心も破滅させる性質をもつ。そして毎日少しずつ男の血を吸うのだ。そうしないと妖精として生きられない。凶暴な魔物に落ちてしまうから。
もともと私がこの青年に近づかなければ吸血鬼になることはなかった。今まで通りの生活を送れていたのだろう。
正直に言うとこの青年のことを好きになってしまった。手首を捕まれたとき青年と目が合ったのが最後。
とてもきれいな夜空のような紫色の目をしていた。
ただ単に吸血鬼の能力である魅了に当てられただけかも知れない。でもそれでもいいと思ってしまった。それほどまでに私はこの青年に魅了されてしまったのだ。だからこそ本当のことを言って青年を苦しませたくなかった。
「そうね。私はリャナンシーになったわ。気にしていないといえば嘘になる。でも怒ってはいないわ。でも何でもしてくれるって言うなら私の友達になってよ」
リャナンシー。ラナンシーと似ているが少し違う。
気に入った男に愛を求める。愛を受け入れられた後はその男にとりつき、精気を吸うのだ。その代わり詩の才能と美しい歌声を与える。
この青年はおそらく吸血鬼。だから精気を吸われても大丈夫。だって不老不死に近い存在だから。通常の人間の死に方で死なない。
だからこそ青年が気負わないように嘘をついた。私がこの青年にとりついたと思えば青年も気が楽だと思ったから。それに青年は人を殺すことや血を吸うことをどこか嫌っているように感じたから。
「分かった。そんなことでいいなら」
青年は私の頭をなでながらそう言った。
それでいい。青年は本当のことを知らなくていいのだ。
「あなたの名前はなんて言うの?」
名前。教えて欲しい。私を魅了した男。そして私を吸血鬼にした男。好きになった男の名前を知りたい。
「名前……。ないんだ。俺は生まれたばかりの吸血鬼の真祖っていうのだろうか。それなんだ。だから良かったらあなたが名前をつけてくれないか?」
青年は困ったように微笑んだ。
そうか。名前がないのか。だったら私の本当の名前をあげよう。我ながら独占欲が強いとは思う。自分の名前をあげるなんて。今までの私からしたら考えられない。でもこれがいい。
「リンっていうのはどうかしら?」
妖精は青年の頬を触りながらそう言った。
◆◇◆◇
リンと一緒に過ごして十年の月日が経った。
リンはこの十年間一度も血を飲まなかった。だからこそ日に日に具合が悪くなっていった。
「リンはどうして血を飲まないの? 他の人のが嫌なら私の血を吸ってもいいよ?」
木のそばで横たわるリンは本当に苦しそうだった。
血を吸っていないからではなく、私が原因なのかも知れない。私がラナンシーだからあなたを破滅へと向かわせてしまっているの?
私はリンが破滅へと向かっていくのがうれしくもあった。だって私はラナンシー。人が破滅に向かうのを見るのは楽しい。
でもラナンシーになる前の私だったらきっとリンが苦しむのは見たくない。私はリンが好きだ。でもリンが苦しそうなのは嫌だ。私が純粋なラナンシーだったらこんな葛藤をすることもなかったのだろう。本当に嫌になる。
「俺は誰の血も吸いたくないんだ。俺は真祖だが普通の真祖と生まれ方が違う。吸血鬼にされた人々の恨みや悲しみといった怨念から生まれたんだ。だからだろうな。血を吸うことにとてつもない抵抗がある」
リンの額には脂汗が流れていた。私はそんなリンをハンカチで拭った。
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! このままじゃあなたは死ぬかも知れないのよ! そんなの嫌よ」
「俺は自分が死ぬことになってもいい。十年前、俺は死ぬつもりだったんだ。もう充分だよ」
私はリンの頬を叩いた。やめてよ。私は嫌、嫌よ。リンには元気でいて欲しい。死んで欲しくない。
「たとえ本当のことだったとしてもそんなこと言わないでよ。私は、私はっ!」
言葉は続かなかった。涙が止まらない。リンはそんな私の頭をなでた。子供をあやすように。
自分が今一番つらいはずなのに……。やっぱりリンはやさしすぎる。このままじゃ絶対にダメだ。
私は涙を拭い一つの決断をする。今ならきっと成功する。これがきっと一番いい結末だ。
「リン、私今からあなたに暗示をかけるわ。きっと今ならあなたの方が強くても私の暗示が効くでしょ?」
「そうかも知れないが」
リンは迷っているようだった。でも私はお構いなしにリンの顔を両手で挟み目を合わせた。
「リンは人間。吸血鬼のことは何も知らない。ただの子供」
リンは慌ててリャナンシーから離れようとするが弱っているせいで逃げられなかった。
「リャナンシー、ダメだ。それは。今、暗示以外もかけただろ。―――お前が……」
そうだ。私は暗示以外にもかけた。リンを子供の姿に変えたのだ。その方が何かと都合がいい。近くに村がある。きっとリンを受け入れてくれるだろう。そしたら人間として生きられる。これでリンは幸せになれる。たとえ私を忘れることになったとしても。
「リン、これはただの悪あがきにしかならない。でも少しの間、夢のような時間を」
リャナンシーは倒れているリンの目を隠すように手を添える。
リンが私を認識しなくても私は陰ながら見守っているから。だから絶対に幸せになってほしい。
リンを抱え私は近くの村へと向かった。その村が普通の村ではないことに気づかずに。知っていたらこんなことにならなかったのだろう。
これが悲劇の始まりだった。
変わらない日常。常々、刺激がほしいと思っていた。そんな時、森である青年と出会った。
その青年は黒い装束を身にまとっていたが所々すり切れており、戦闘をしたのが分かるような格好で倒れていた。
本来なら近づこうと思わなかっただろう。妖精の本質として興味のないことにはとことん興味がわかないから。
でも、何か刺激が欲しいと思っていた私はその青年に声をかけた。
「生きているかしら? 助けが必要?」
青年に近づき、頬を指でつついた。
――――反応がない。もう一度頬をつついてみようとした。
だけどそれはかなわなかった。なぜか?
答えは簡単。
その青年に手首をつかまれそのまま抱き寄せられたから。これだけ聞くと恋愛の話が始めるのかと思うのかも知れないが違う。
これは捕食だった。
弱者が強者に捕食されるように私も捕食される立場に反転したのだ。
気づいたときにはすでに首筋へと青年の牙が迫っていた。そしてそのままかぶりとかまれ血を吸われた。
青年は最後まで私の血は吸わなかった。少し飲んだ後、正気に戻ったのか私を突き放したのだ。
そして謝り続けた。
だけど私はそれどころではなかった。
自分が自分でなくなっていく感覚。自分の在り方そのものが変わっていく感覚に襲われた。
鼓動が早くなるのを感じる。そして私の意識は反転した。最後に見たのは青年の焦った顔だった。
目が覚めると私は青年に膝枕されていた。そして青年のコートが私にかかっていた。おそらくそんなに時間は経っていないのだろう。満月が沈んでいなかったから。
私は青年に膝枕されたまま理由を尋ねた。
「どうして私の血を吸ったの?」
青年は頬をポリポリさせながら言った。
「血をずっと吸ってなかったから。もっと耐えられると思っていたんだが――――本当にすまなかった。それにあなたの在り方も変えてしまったみたいだ。俺にできることがあるなら何でもする」
確かに私は本来の妖精としての在り方が変わった。
もともとは闇を司る妖精だった。吸血鬼とその在り方がマッチしたのか私はラナンシーと言われる妖精の在り方へと変わってしまっていた。
ラナンシーと呼ばれる妖精は妖精でありながら吸血鬼でもある。気に入った男につきまとい身も心も破滅させる性質をもつ。そして毎日少しずつ男の血を吸うのだ。そうしないと妖精として生きられない。凶暴な魔物に落ちてしまうから。
もともと私がこの青年に近づかなければ吸血鬼になることはなかった。今まで通りの生活を送れていたのだろう。
正直に言うとこの青年のことを好きになってしまった。手首を捕まれたとき青年と目が合ったのが最後。
とてもきれいな夜空のような紫色の目をしていた。
ただ単に吸血鬼の能力である魅了に当てられただけかも知れない。でもそれでもいいと思ってしまった。それほどまでに私はこの青年に魅了されてしまったのだ。だからこそ本当のことを言って青年を苦しませたくなかった。
「そうね。私はリャナンシーになったわ。気にしていないといえば嘘になる。でも怒ってはいないわ。でも何でもしてくれるって言うなら私の友達になってよ」
リャナンシー。ラナンシーと似ているが少し違う。
気に入った男に愛を求める。愛を受け入れられた後はその男にとりつき、精気を吸うのだ。その代わり詩の才能と美しい歌声を与える。
この青年はおそらく吸血鬼。だから精気を吸われても大丈夫。だって不老不死に近い存在だから。通常の人間の死に方で死なない。
だからこそ青年が気負わないように嘘をついた。私がこの青年にとりついたと思えば青年も気が楽だと思ったから。それに青年は人を殺すことや血を吸うことをどこか嫌っているように感じたから。
「分かった。そんなことでいいなら」
青年は私の頭をなでながらそう言った。
それでいい。青年は本当のことを知らなくていいのだ。
「あなたの名前はなんて言うの?」
名前。教えて欲しい。私を魅了した男。そして私を吸血鬼にした男。好きになった男の名前を知りたい。
「名前……。ないんだ。俺は生まれたばかりの吸血鬼の真祖っていうのだろうか。それなんだ。だから良かったらあなたが名前をつけてくれないか?」
青年は困ったように微笑んだ。
そうか。名前がないのか。だったら私の本当の名前をあげよう。我ながら独占欲が強いとは思う。自分の名前をあげるなんて。今までの私からしたら考えられない。でもこれがいい。
「リンっていうのはどうかしら?」
妖精は青年の頬を触りながらそう言った。
◆◇◆◇
リンと一緒に過ごして十年の月日が経った。
リンはこの十年間一度も血を飲まなかった。だからこそ日に日に具合が悪くなっていった。
「リンはどうして血を飲まないの? 他の人のが嫌なら私の血を吸ってもいいよ?」
木のそばで横たわるリンは本当に苦しそうだった。
血を吸っていないからではなく、私が原因なのかも知れない。私がラナンシーだからあなたを破滅へと向かわせてしまっているの?
私はリンが破滅へと向かっていくのがうれしくもあった。だって私はラナンシー。人が破滅に向かうのを見るのは楽しい。
でもラナンシーになる前の私だったらきっとリンが苦しむのは見たくない。私はリンが好きだ。でもリンが苦しそうなのは嫌だ。私が純粋なラナンシーだったらこんな葛藤をすることもなかったのだろう。本当に嫌になる。
「俺は誰の血も吸いたくないんだ。俺は真祖だが普通の真祖と生まれ方が違う。吸血鬼にされた人々の恨みや悲しみといった怨念から生まれたんだ。だからだろうな。血を吸うことにとてつもない抵抗がある」
リンの額には脂汗が流れていた。私はそんなリンをハンカチで拭った。
「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ! このままじゃあなたは死ぬかも知れないのよ! そんなの嫌よ」
「俺は自分が死ぬことになってもいい。十年前、俺は死ぬつもりだったんだ。もう充分だよ」
私はリンの頬を叩いた。やめてよ。私は嫌、嫌よ。リンには元気でいて欲しい。死んで欲しくない。
「たとえ本当のことだったとしてもそんなこと言わないでよ。私は、私はっ!」
言葉は続かなかった。涙が止まらない。リンはそんな私の頭をなでた。子供をあやすように。
自分が今一番つらいはずなのに……。やっぱりリンはやさしすぎる。このままじゃ絶対にダメだ。
私は涙を拭い一つの決断をする。今ならきっと成功する。これがきっと一番いい結末だ。
「リン、私今からあなたに暗示をかけるわ。きっと今ならあなたの方が強くても私の暗示が効くでしょ?」
「そうかも知れないが」
リンは迷っているようだった。でも私はお構いなしにリンの顔を両手で挟み目を合わせた。
「リンは人間。吸血鬼のことは何も知らない。ただの子供」
リンは慌ててリャナンシーから離れようとするが弱っているせいで逃げられなかった。
「リャナンシー、ダメだ。それは。今、暗示以外もかけただろ。―――お前が……」
そうだ。私は暗示以外にもかけた。リンを子供の姿に変えたのだ。その方が何かと都合がいい。近くに村がある。きっとリンを受け入れてくれるだろう。そしたら人間として生きられる。これでリンは幸せになれる。たとえ私を忘れることになったとしても。
「リン、これはただの悪あがきにしかならない。でも少しの間、夢のような時間を」
リャナンシーは倒れているリンの目を隠すように手を添える。
リンが私を認識しなくても私は陰ながら見守っているから。だから絶対に幸せになってほしい。
リンを抱え私は近くの村へと向かった。その村が普通の村ではないことに気づかずに。知っていたらこんなことにならなかったのだろう。
これが悲劇の始まりだった。
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