ホワイトノイズ

ツヅラ

文字の大きさ
上 下
26 / 35
第6楽章 ホワイトノイズ

05

しおりを挟む
 全ての木々が、ひとつの謡を奏で、響きわたる。その音は、砂竜と戦っている艦隊にもよく聞こえるほどに大きな響き。

「この謡、ミドナの……?」

 聞き覚えのある謡だった。時折、庭園でミドナが口ずさむ謡だ。庭園で教えられる奏者の謡ではないのに、どこかなつかしい気がしたその謡を、ミドナは故郷でよく謡っていたのだとはぐらかして、それ以上のことは教えてくれなかった。
 教えられたことはない。でも、口を開けば不思議とその謡が溢れ出してくる。カルラだけではない。他の奏者も。いつからか、艦隊に響く音はヒスイが発する音に共鳴していた。
 大きな聖なる音の響きに、ノイズがかき消されたのか砂竜たちの動きが鈍くなり、地を這う者レジスターは先程よりも連携も悪い。

「フィーネ!」

 その隙を見逃さず、ミスズとフィーネは近くに飛ぶ地を這う者に切り込むと、ウィンリアで戦っている時と同じように剣の刺さったところから地を這う者の体に大穴が開き、砂になって吹き飛んだ。

「ぇ……」

 見慣れているはずなのに、ここではありえないその光景に一瞬ミスズの動きが止まるが、後ろを通り抜けた風に、すぐに切っ先を近くにいた地を這う者に向けた。
 向かってくるユーリに砂竜は大きく羽ばたき、その風圧で動きを鈍らせようとしたが、傷ついていた翼の傷を抉るように正確に撃たれた矢は、片翼を切り落とす。
 片翼を失い、大きくバランスを崩した瞬間を見逃さず、ユーリは砂竜の首元にある逆向きの鱗に剣を突き立て共鳴させた。

「ズルダ!!」

 砂竜は叫ぼうとしたのか、逃げようとしたのか、天を仰ぎ、首を空へと突き出す。その伸びた首にズルダは短刀の刃を突き立ると、渾身の力を込めて振り抜いた。

「オラァァアア!!」

 切り口から砂が溢れ出す。それは砂竜を倒した証拠。
 故に油断してしまった。砂竜が最後の力を振り絞り、大きく首を振るとズルダの脇腹に頭突きを食らわせ、そのままズルダを巻き込むように落ちていった。

「ズルダ!?」

 フィーネがすぐに援護に向かうため急降下すると、頭上にノイズと共に大きな影が通った。

 艦隊がいつもとは違う雰囲気に包まれているのは、全員が気づいていた。

「リンネの木のせい、だけではなさそうだけど……」

 残響領域が全ての船において広がっていた。しかも、その力すらも格段に上がっている。

「“廻リ謡”……か」
「説明」

 リンネのことや神子のことで、この場で詳しいのはクロスだ。今だって、また知らない名前を出してきた。

「神子が謡う特別な謡だ。見た限り、謡だけでも随分と力が違うらしい」

 クロスがあるひとつの確信にコンナを見れば、案の定、口端が上がっていた。そのことにオペレーターたちも気づいたらしく、表情が引きつる。
 何を言い出すにしても、この表情の時に無茶な要求以外をしてくることはない。

「ギリク! アネモネの守りは頼む」
≪ ハァ!? 何言ってんだ!? お前! ≫
≪ 何する気!? アンタ! ≫

 慌てる艦長たちの声を無視して、コンナは戦っている共鳴者全員に、キャメリアの前に立つなと命令をすると、慌てる艦長ふたりに短く、

「親玉を叩き出してくる!」

 エリザは無茶を言うなと笑いながらも、巣に向かうキャメリアの援護に回る。とはいえ、砂竜も地を這う者も、聖なる音のバリアの張られている軍艦の突進に勝てるはずがなく、自分からぶつかってくるものはそうはいない。
 おおよそ巣の中心だと思われる付近に来ると、急速に高度を落としていく。

「これ以上は危険です!」
「もう少し!」

 バリアを張っているとはいえ、砂海に勢いよく落ちれば損傷は避けられない。操舵士は叫びそうになるのを抑えながら、コンナの合図が出るのを早く早くと、涙目で待った。

「今!!」

 合図と同時に音響弾が広範囲に撃たれ、高度を落としてキャメリアは急上昇を始めた。

「……音響弾の着弾を確認!」

 ノイズに掻き消えた音を確認したオペレーターの声が響く中、今まで聞いたことのないような咆哮が響きわたった。キャメリアは、とにかくその場からの離脱に全力を注いだ。
 だからこそ、その咆哮と共に、キャメリアの下で砂が大きくへこんだのを見たのは、外にいたエリザを含めた共鳴者と、アネモネ、グラジオラスだけだった。
 キャメリアが確認した姿は、大きく翼を広げた今まで見た砂竜の中で最大の砂竜の後ろ姿だった。

「おーおー……さすがにでかいな」

 まだ体の半分ほどが砂海に埋まっているが、その大きさは今戦っている砂竜の二倍以上の大きさを持っていた。

「何あれでっか!?」
「ソフィア! よそ見するな!」
「す、すみません!」

 ビリビリとしびれるような咆哮に、ついそちらを眺めてしまっていたが、ソフィアは慌てて目の前のことに集中し直す。
 あんな大きな砂竜、倒しに行くのはどう考えても筆頭騎士クラスだ。ソフィアたちは砂竜の数を減らすことに専念するしかない。
 案の定、臨時にチームの組み換えが数人に連絡をされていた。

「どの位置でも艦が三方向を取り囲んでいますから、音の強さは変わりませんね」

 キャメリアも旋回し、こちらに向き直っていた。おかげで、砂竜を取り囲むように残響領域が広がっていた。ガイナスが斧で地を這う者を薙ぎながら、スレイを見れば槍を的確に急所を穿ちながら相手の様子を見ていた。

「お前、切れるか?」
「さて……あの大きさのものは切ったことがありませんので」
「ただ大きくなったというだけであれば、切れないことはないでしょう。切れるのなら、倒すことも可能です」
「このメンバーならば心強いな」
「騎士ってのはお気楽なんだか、よほどの自信があるんだか……」

 スレイの言葉に、ガイナス、ナギ、ライル、ジルと返すが、唯一、騎士の家系ではないジルはため息をついていた。だが、実際巨大な砂竜が脅威であると認識はしていたが、どうにもならない相手とは思えなかった。
 この程度で怖気づいていてはキャメリアの筆頭騎士などやっていられない。

「じゃあ、とっととやるとするか。時間かけてたら、うちの艦長が何しでかすかわかんねェしなァ!」

 スレイが一直線に砂竜に向かい、他も少し遅れながらも翼を切るため動き出した。

 砂竜の傷口から溢れ出した砂を頭から浴びたユーリは、少しそれに反応が遅れた。

「ミスズ!!」

 失われた片翼の場所から、別の砂竜が死んだ砂竜の砂に紛れ、ミスズを食らおうと口を広げていた。
 剣を自分の前に構え、衝撃に備えるミスズにユーリもすぐに援護しようと、浮遊装置を共鳴させたが、砂竜は大きく羽ばたくと崩れかけていた元砂竜もろともユーリを叩き落とした。
 砂竜が衝撃こそ吸ってくれたが、砂となり視界を塞ぐ。

「――――ッ」

 突然、腕に刺さるような痛みが走り、握っていた剣が砂に巻き込まれて落ちていく。
 ミスズは砂竜から目を離すことなく、衝撃に備えていたが、その衝撃が届く前に砂竜の片目が潰された。

「また……!?」

 地上から撃たれた軌道の矢に砂竜は叫び声を上げ、痛みに暴れまわっていた。それに目的などなく、その大きな体を無茶苦茶に動かしているだけ。
 ただでさえ凶悪な力が無茶苦茶に暴れまわるのは、冷静な時に叩くよりも危険だ。ミスズがすぐに後ろに距離を取ると、また数本の矢が飛んできた。

(やっぱりコレって……)

 旅商人一座の弓の名手が、あの森にいた。おそらく、先程から撃っているのはその男だ。
 援護をしてくれているのか、的確に矢は砂竜の翼を傷つけ機動力を削ってくれている。これなら立て直す時間も取れるかもしれない。ミスズが全員の位置を確認しようとした時、一際大きな叫びを砂竜が上げた。

「リーダー!?」

 砂竜の背中に、ユーリが張り付いていた。その手には、鋭く尖った石のような鱗が握られ、少し赤く染まったそれを砂竜の首に突き立てていた。

「これだけの聖音だ。直接ここで共鳴させれば、お前の首も吹き飛ぶだろ」

 逆鱗は本来、特殊な加工をされ、武器に変わる。しかし、ひとつの逆鱗からいくつもの武器を作り出すため、その共鳴の能力は下がり、聖なる音を響かせる力は必然的に下がる。
 しかし、逆鱗そのものを共鳴させれば、聖なる音をそのまま刃にしたようなもの。刃のような逆鱗を深く突き立てると、砂竜はユーリを振り落とそうと暴れまわるが、ユーリはその手を離すことなく笑った。

「いい気味だ」

 強く共鳴させた瞬間、目の前を砂が覆った。

 それに気がついたのは誰が最初だっただろうか。急激に砂の塊と化し崩れだす砂竜がやけにクリアに見え、頭に音が反響を繰り返し続けている。

「ぇ」

 近づいたミスズが見たのは、両腕の無くなったユーリの姿だった。それだけじゃない。その腕の断面から溢れ出しているのは、血ではなく地を這う者と同じ砂。
 今もその砂はユーリの体から溢れ出し、体を小さくしていく。

「あぁ……そうか。結局俺も……」

 自分の声すらも頭に響く音のノイズとなる。ユーリは呆然と見つめるミスズを見上げると、柔らかく微笑んだ。

「あぁ……」

 初めてチームを組んだ時から、他よりもずっと騒がしく、トラブルを起こしては教官に目を付けられたりもしたが、それでも楽しかった。ただ地を這う者に奪われ、憎み続けた人生の中で、確かにミスズたちと過ごした時間は楽しかった。

「もっといたかったな……」
「ユーリ!!」

 伸ばした腕が掴んだのは、砂だった。

 首に槍を刺したというのに暴れ、腕をくらおうとする砂竜にすぐに槍から手を離し距離をとる。

「まだまだ元気ってか?」
「大丈夫ですか!? スレイ殿!」
「おう」

 無線でエリザからヤジが飛んでくるのを無視して、傷だらけだというのにまだ元気だというように暴れる砂竜の様子を見る。
 さすがに最初ほど動きにキレはないが、あれだけの大きさの翼の羽ばたきによって作られる風は、気を抜けば吹き飛ばされそうだ。

「薙げそうかい?」
「無理だな。ありゃ」

 砂竜を倒すなら、致命傷を与える必要がある。大抵は腹などよりも首を攻撃する。しかし、首を貫いたところで今だに倒れそうな雰囲気はない。
 刺さった槍を薙ぎ、半分ほど切れば倒すことはできるだろうが厳しそうだった。

「やっぱり、ナギかガイナスかねぇ」

 刀や斧であればあの厚い首を切ることはできるだろう。二人は頷いたが、ナギは砂竜の首に刺さっている赤い槍を指さすと、

「アレ、邪魔です」
「悪かったな。今取ってくるよ」

 武器も無しに向かおうとするスレイに、ジルがポーチから鋼鉄出てきた糸を取り出すと、

「援護してやるか」
「ならば、手伝いましょう」
「助かるよ」

 ライルに片方を投げ渡すと二人は、砂竜の頭を挟んで糸をピンと張った。三人を振り払うように暴れるが、糸の所為ですぐ下にいるスレイに噛み付くことはできず、横にいたジルに口を開き噛み付こうとすれば、上あごに足を乗せられ、そのまま口を上下縫い合わせるように槍が突き刺さった。
 スレイは頭上に見えた切っ先に、若干冷や汗をかきながらも、自らの槍を引き抜くとすぐさまそこから離れた。そして、離れると同時にナギが切り込んできた。

「浅い……」

 今だに砂が溢れ出す様子はない。まだ倒してない。ナギがすぐさまもう一度切り込もうとした時、砂竜の頭上に斧を大きく振り上げたガイナスに、後ろの飛んだ。
 渾身の力を込めたガイナスの斧は、鋼鉄の糸ごと砂竜の頭を叩き割った。さすがにこれを耐えきることはできなかったらしく、砂竜は砂を吐いて形を崩し始める。

「ワイヤーが切れたのなんて初めてだよ……」

 手応えが無くなった糸にジルが苦笑いをしていれば、それはライルも同じだったようだ。

「もう少しズレてたら、アタシもまっぷたつだったかもねぇ」

 そんなことがないと分かっているからこそ、笑っていた。

「お前、俺にあと少しで当たりそうだったのわかってたか?」
「アンタならちょっと当たったって気にしないだろ」

 笑っているジルにスレイはため息をつくしかなかった。

***

 全ての砂竜を倒し、グラジオラスは討伐が終わったことを告げにリンネへと戻っている中、艦橋ではズルダの怒鳴り声が響いていた。

「なんで人が砂になるんだよ!? あれはどういうことだ!?」

 ユーリが共鳴した瞬間、ユーリの腕は砂竜と同じように砂になって弾けた。そして、そのあとは地を這う者の末路と同じ。全身が、砂となって、消えた。

「聖音で砂になるのは地を這う者だけじゃねェのかよ!? 人まで砂になるなんて……!! なんとか言えよ!!」
「ズルダ。ちょっと落ち着いて」

 ミスズが諭せば、ズルダは鬼のような形相でひどく落ち着いているミスズの胸ぐらを掴んだ。しかし、それでもミスズは動揺することなく、落ち着いてともう一度繰り返す。

「テメェはなんでそんなに落ち着いてられんだ!?」
「わからないことだらけだからだよ」

 全部説明してもらうまで、人間が砂になるなど夢を見ていたとしか思えない。

「ほらほら。喧嘩しない」

 ジーニアスがふたりの間に入ると、ギリクの方を見た。相変わらず、こちらに目を向けることはない。

「規則に乗っ取るのもいいけど、正直、ミスズたちなら言っても問題ないと思うよ」

 返事をしないギリクに、軽く肩をすくめるとジーニアスは教育課程では習うことのないことを三人に教え始めた。
 この世に、音は沢山存在する。そして、中でも特に意味を持つ音も存在した。ひとつは、地を這う者や砂竜が発するノイズ。ひとつは、奏者や共鳴者が発する聖なる音。
 ノイズは草木を枯らし、聖なる音は草木を育てた。正反対の作用を持つ音は、互いに打ち消し合い、一種の均衡を保っていた。
 しかし、そのふたつが唯一共通した力は、耐えうる体を持たないものは音によって砂となるというものだった。だからこそ、地を這う者に襲われた町に死者の姿はない。あるのは音によって砂となったものだけだ。

「普段、僕たちが使う武器は耐え切れる量しか共鳴できないようになってる。そもそも、逆鱗そのものでの共鳴に耐え切れるのは、奏者本人くらいだからね」
「じゃあ、聖音はただの凶器じゃないっすか! 地を這う者と同じ!」
「そうだ。使い方を誤れば、聖音だって凶器になる。だが、俺たちは人間だ。地を這う者と違って理性がある。だからこそ、人として誤った使い方をしてはならないんだ」

 ギリクの言葉にジーニアスは小さくため息をついくと、申し訳なさそうに眉を下げた。

「ギリクの言うとおり、聖音は使い方一つで立派な凶器になるんだ。だから、正式に討伐部隊に配属されるまでは、悪用されないように教えないようにしてるんだ。でも、君たちには教えておくべきだったね。ごめん」

 頭を下げたジーニアスにもう誰も何も言わなかった。

***

 リンネには本当に討伐が終わったことだけを告げ、少しの休息後、夜にはグラジオラスはリンネを後にしていた。なんとなく眠れないと甲板に出てみると、すでに人がいた。

「ギリクさん?」
「あぁ、フィーネか。今日は疲れただろ。早く休め」

 少しだけ振り返るとギリクはそれだけ言って、また前を見た。その手は固く握られ、いかにも話しかけるなという雰囲気が溢れ出していた。
 さすがのフィーネもそこまで空気を読めないわけではないが、声もなく気合を入れると、できる限り元気に声を上げた。

「ギリクさんだって早く休んだほうがいいですよ! 私たちよりも休憩時間ずっと短いんですよね?」
「俺は直接戦ったわけじゃない。お前たちの方が色々ときついだろ」
「それはきっと変わらないですよ!」

 ギリクの前に回り込むと、笑顔で話しかける。

「ようやくギリクさんの顔見た気がします。さっきもずっと違う方見てるし」

 口を尖らせるフィーネに、ギリクは視線を逸らせるが、フィーネはそれにまた声を上げた。

「あ! また! いつもは人話す時は目を合わせろとか言うのに!」
「……俺の判断ミスでユーリが死んだんだ。弁解のしようがない」

 それはギリクの艦長としてのあり方のひとつだった。もし戦死者が出たとしても、それに対して言い訳をせず、その事実を受け止める。それを罵倒されようと、それは艦長として出した答えである限り、言い訳をするつもりも、誤りを認め謝るつもりもなかった。その判断によって助かった人がいる限り。その人が、命をとして戦ったことを否定する気がして。
 ギリクが誰よりも後悔し、相手へ謝罪していることは、この船に乗っていれば自然とわかることだからこそ、ギリクを責めることをする船員はいなかった。

「さっき、リンネでヒスイちゃんに会ってきたんです」

 突然、語りだしたフィーネに驚いて目をやれば、相変わらずの笑顔で続けた。

「そしたら、最初によかった! って言われて、その次にごめんなさいって言われたんです。でも謝られた時、なんか違うなって思ったんです。結局、あの時助けられなかったのは私なんですよ? あんなに近くにいたのに……」
「違う。お前は精一杯戦った。自分を責めるな」
「……でも、守れなかったのは事実なんです。だから、私……もっとちゃんとみんなを守れるように強くならなきゃって……」

 ボロボロと大粒の涙をこぼすフィーネは、驚いた様子で引つりながらも笑顔を向けた。

「あれ、私、ちゃんと笑えて……? ギリクさんの方が、ずっと辛いのに……」

 泣きながら必死に笑顔を作ろうとするフィーネの頭に手を乗せると、フィーネの視界からギリクの姿が消える。

「あぁ。笑えてる。笑えてるよ」

 途端に溢れ出す涙は、しばらく収まることはなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

日本列島、時震により転移す!

黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

令和の俺と昭和の私

廣瀬純一
ファンタジー
令和の男子と昭和の女子の体が入れ替わる話

処理中です...