ホワイトノイズ

ツヅラ

文字の大きさ
上 下
22 / 35
第6楽章 ホワイトノイズ

01

しおりを挟む
 ミスズたちは慣れ始めたグラジオラスの甲板に出ていた。
 いつもなら、見渡せば一面に砂海が広がり、土色一色だというのに、この辺はところどころに緑が見える。

「木のあるところは人がいるんだよね? ってことは、この辺は結構人がいるんだね」

 ウィンリアから数日かけてようやくやってきた場所は、どうやら人が多くいるらしい。フィーネが感心しながら見下ろしていると、ミスズがそれを否定した。

「ここまでウィンリアから離れると、自生してる木もあるよ」
「そうなの!?」

 ウィンリア周辺の砂海の表面を被っている地を這う者レジスターの砂は、植物の成長させることはない。だから、ウィンリアには人工的に埋められた木や作物はあるが、自然なものは全くなかった。そのため、フィーネのようにウィンリアで生まれ育てば、緑があるということが人がいるということに直接つながるのも人も多い。

「それにしても、こんな大規模な遠征討伐になぜ俺たちまで……」
「猫の手でも借りたいって状況なんじゃない?」

 ユーリの言葉にフィーネが猫のように手をこまねくと、キモいと辛辣な言葉をズルダから浴びせられ、猫のような奇声を上げながらズルダにつかみかかっていた。

「でも、そうかもしれないよ。本当に」

 この作戦が伝えられた時、ジーニアスがやけに難しい顔をしていた。

「でもよォ……こんな田舎に、デカい巣なんてあんのかよ?」
「田舎だからこそ、目が届きにくかったのかもな」
「随分、耳が痛い話してくれるわね」

 困ったような微笑みを浮かべながらやってきたのはティファだった。本来なら、巣が大きくなる前に対処するために、グラジオラスを初めとする軍艦が見回っているのだ。つまり、今回はその見回りに穴があったということになる。

「やっと見つけたー!! どこ行ってたんだ!」

 ただティファの隣でフィーネを指さすカルラには全く関係ないらしい。

「どこっていわれても……」
「カルラちゃん、今日寝坊したもんね」
「う゛っ……」

 別に戦闘でもないし、寝させておいていいだろうということで、ミスズもフィーネもカルラを起こさなかったのだが、それが不満だったらしい。
 カルラは頬を膨らませながら、そっぽを向くと、目に入った二隻の船をよく見ようと足を進めた。

「ねぇ、ティファ。これから行く場所ってどんなところ? ギリク、巣じゃないって言ってたけど」

 巣じゃないという言葉に、ユーリたちも驚いてティファを見れば頷いた。

「最初に行くのはその巣に一番近い町よ。まずはそこで避難勧告をするの」
「なるほど!」
「避難勧告ですか」

 普通ならば巣の近くであれば既に襲われている可能性が高く、避難勧告などする間もないのだが、ティファが続けた言葉にユーリは納得した。

「リンネの木も近くにあるから、絶対失敗できないわよ」
「リンネの木?」

 フィーネとズルダが聞き慣れない言葉に首をかしげると、ティファが目を細めて二人を見た。

「あなたたち、授業はちゃんと聞いてたかしら?」
「き、聞いてましたよ!?」
「フィーネの成績あんまり良くなったもんね……」

 苦い表情をするフィーネに、カルラも同じように不思議そうな表情でミスズを見ていた。

「リンネの木っていうのは、軍艦とか駐屯地に置いてある残響石の元になってる木のことだよ」
「残響石?」
「音を響かせると、その石がずっと音を響かせるっていうものでね、奏者がいない場所でもそれがあれば聖音が響かせられるものなんだ」

 その残響石が無ければ今以上に不便なことは増えるし、駐屯地の地を這う者による被害も大幅に増えるだろう。
 そこまで言うとようやく思い出したらしく、

「あの緑色の石!」
「あぁ……!」

 フィーネとズルダが手を打っていると、ティファに小声でこの二人本当に成績は大丈夫だったのかと聞かれたが、それには苦笑いで返事をしておいた。
 補習常連ではあったが、なんだかんだなんとかなったからこそ、ここにいるのだ。決定的にダメというわけではない。

「でも、石なのに木なの?」

 カルラの素朴な疑問に、フィーネが確かにと同じように首をかしげた。

「リンネの木がそういう名前の石というだけという話もあるが、実際見た人はいないからそればかりはわからないらしい」
「でも色々使ってんだから、取ってる人とかはいんだろ?」
「なんでも、その石を取るのは許可された人だけで、その人たちが口が堅いとも聞くわ。ま、謎が多いとはいえば、多いわね」

 リンネの木には色々な噂があるが、なにひとつ確証があるものはなかった。ただただ、それが緑色の石であり、音を半永久的に響かせることができるという事実だけがあった。

 その頃、キャメリアの艦橋でその船の長は大きなため息をついていた。

「お前が、めんどくさいっていう奴ら相手にすると思うと気が重くなる。ギリクとアネリアに任せていいかな……?」
「それをオススメしておく」
「クロスがこんなこというやつのところに行きたくなぁい……」

 これから行く町、正確にいえば村程度の規模だが、この船の参謀であるクロスとアネモネの奏者であるミドナの故郷だ。それも相まってこの作戦に選ばれたのだろう。少しでも話し合いがスムーズに進むように。クロスに言わせれば、逆効果とのことだが。
 リンネの木の周りには聖なる音が反響し、それが天然のバリアとなり、ウィンリアとよく似た状態になっている。おかげで、巣の近くでも健在している。しかし、いざ戦いが始まれば危険が及ぶかもしれないと、避難勧告を出すのだが、クロスが『めんどくさい石頭連中』と称した村に住む祭司と呼ばれる権力者を説得すると考えると頭が少し痛くなった。

「でも、普通は村長とかじゃないのかい?」
「村長はいない。あそこは神子が最高位に存在し、その下に祭司、村人とわかりやすいピラミッド構造をしてる」
「じゃあ、その神子が最高位が一番権力があるんじゃないのかい? そっちに話をするべきなんじゃないの?」
「人目に触れる場所にはいないし、よそ者じゃ見ることすら許されないだろうよ」

 見えてきた緑豊かな場所に、小さく切り開かれた村を見つけると軍艦三隻はそれぞれ船を止め、警備だけを残し村に向かった。

***

 アネリアが説明を終えると、祭司たちは大きく頷いた。

「わかった」

 聞いていたよりもあっさりと頷いた祭司たちに、アネリアが拍子抜けしつつも話を進めようとしたが、祭司たちは言葉を続けた。

「我々には神子様が付いてくださっておる。リンネを守ることこそ、我々の使命だ。自らの命欲しさにリンネを捨てるなどありえん」
「……しかし、神子様の身に何かあったら一大事では?」
「無論だ」
「でしたら――」
「だが、リンネの木を守ることは神子様の身を守ること以上に大事だ」

 頬がひきつるのを感じた。

「やはり難航していますか」
「みてーだな」

 出入口で暇そうに艦長たちの護衛をしていたスレイに、ガイナスが聞けば退屈そうにそう答えた。

「そっちは、奏者の護衛か?」
「はい。故郷ですから、一度くらい見て回りたいだろうと、艦長が仰ったので」
「その割には、歓迎されてる雰囲気じゃねーな。ま、うちのとこの参謀も似たようなもんか……あいつは自分で蒔いた種だろうが」
「確かに、あいつは自分のせいだな……」

 ミドナが苦笑いをこぼせば、スレイも笑った。

「ま、昔、石投げてきたやつでもいたら投げ返してくればいいんじゃねぇか?」

 スレイらしい気遣いの言葉に、ミドナは小さく笑うと「そうですね」と返事を返した。
 まさか本当に石を投げられたわけでないだろうが、ガイナスもさすがに周りのミドナを見る奇妙な目には気がついていた。それに、こんな小さな村であれば、住んでいる人は似通った容姿をしていることが多く、移住でもない限り、髪や肌の色は同じことが多い。
 事実、クロスがこの村の住人に混じっていたらまったく気にならないだろうが、ミドナが混じっていたらその新緑のような緑の髪はよく目立つ。

「ミドナ殿、このままでは村を出てしまいますが……」
「このままアネモネに戻ろうと思って」
「しかし、ご両親とお会いしなくてもよろしいのですか?」
「両親はわからないんです。いるんだろうけど……」

 どういう意味かと質問しようとする前に、誰かが走ってくる足音が聞こえ、ガイナスはミドナを守るように振り返った。

「ミドナ様!」

 そこにいたのは初老の女性だった。容姿からしても親ではないだろうし、血縁者とも思えない。

「いつお戻りに?」
「お知り合いですか?」

 警戒を緩めずにミドナに聞けば頷かれ、しばらく様子を見ていれば、女性は感極まったのか目を涙ぐませ口元を抑えていた。

「大きくなられて……乳母のトーンです。お忘れになられてしまわれましたか?」
「いや、覚えてる」

 ミドナがそう答えれば嬉しそうに表情を綻ばせた。

「本当に大きくなられて……」
「……私と話していて大丈夫なのか?」

 聞き辛そうに聞くミドナに、トーンは少しだけ驚いたように目を見開くとすぐに微笑み、

「えぇ。それに、今は禊のため誰も神殿には近づけません」
「もう禊なのか……」

 聞き慣れない言葉に気になったものの、ガイナスはなにも質問することなく、二人の話に耳を傾けていた。

 ミスズたちはカルラと共に森の中を歩いていた。不思議なことに、森全体に音が響いているようなそんな感じがした。

「クロスさんいないね」

 先程カルラがクロスがこの森に入っていくのを見て追いかけてきたのだが、周りは木ばかりで見つかる様子がない。ユーリたちも同じようだ。
 そんなに遠くにはいっていないはずと、カルラが足を踏み出した時だ。

「何をしてる」

 クロスが呆れたように現れた。カルラとフィーネの二人の叫び声が森にこだまし、音にまぎれて消えた。

「クロスさんがここに入っていくのが見えたから、ちょっと気になって……」
「散歩だ」
「しかし、参謀は今、避難について話をしているのでは?」
「俺がいては話が進まないだろうからな。進んで辞退した」
「クロスさんの屁理屈は今に始まったことじゃ――むぐっ」

 笑いながら言うフィーネの口を塞ぐが、クロスは特に気にした様子もなく、森の奥に歩いていこうとしていた。

「わかったら、とっとと戻れ。ここは特別な人間以外が入ることは許されない聖域だ。村の奴らに見つかったらめんどうだぞ」
「詳しいんですね」
「この村出身だしな」

 なんてことないように返したクロスだが、全員が首をかしげた。

「あれ!? ここ聖域なんじゃないんですか!? クロスさん入っていいの!?」
「あぁ。許可されてるのは、神子の乳母と祭司だけだ」
「え!? あれ!? 私、変なこと言ってる!?」

 フィーネが慌ててユーリとミスズに確認するが、二人共首を横に振った。

「だ、だよね!」

 安心してクロスを見れば、バカを見るような目でフィーネを見ていた。

「だ、ダメですよ! 入っちゃいけないって場所に入っちゃ!」
「柵も何もないんだ。気がついたら入ってることもある」
「どう見ても故意ですよね……?」
「どうしても入れたくないなら、有刺鉄線でも張り巡らせるんだな」

 ダメだと言われるとやりたくなってしまうタイプなのだろう。これ以上何を言っても意味がないと、フィーネが諦め、カルラと村に戻ろうと思いカルラを見ると、じっと森の奥を凝視していた。
 しかし、その先は暗くて何も見えない。

「ねぇ、クロス。この先何があるの?」
「リンネの木だ。ここは、その前のリンネの森だ」
「リンネの木……それがこの音、出してるの?」

 森に響く音は、リンネの木が発している。よく見れば木の葉一枚一枚が仄かに光をまとっていた。

「リンネの木って、結局何なんですか?」
「……実物を見たほうが早い」

 クロスはついてこいというと、迷いなく森の中を歩きだした。

「この村は色々めんどうでな、その中でも特にめんどうなのが神子だ」
「神子?」
「リンネの木が産んだ――」
「木が産んだ!?」

 話している途中でフィーネがつい大きな声を出してしまい、自分で自分の口をふさいでいれば、クロスは木が人間を生むわけないだろと、当たり前の言葉を返す。

「そう言われているだけだ」
「家系ということですか?」
「いや、どの家と決まっているわけではない。産んだ赤ん坊がリンネの木のような緑色の髪を持っていることが、神子である証だ」

 緑の髪と言われて思いつく人物が一人いた。ミドナだ。

「じゃあ、ミドナさんみたいな?」
「あぁ。ミドナは元神子様だからな」

 ただのわかりやすい例えのつもりだったが、そのものだと言われてしまいフィーネが困っていれば、カルラが不思議そうに首をかしげていた。

「じゃあ、神子は二人いるの?」
「“元”と言っただろ。神子が生きてる時に、次の神子が生まれるのは異例ではあるがな」

 普通ならば、神子が死んでから数日の間に村の誰かが突然妊娠し、新たな神子が生まれる。だからこそ、新たな神子が生まれた時、村は騒然となった。
 神子が二人いた場合どうするかなど、言い伝えられてはいなかった。そして、祭司は一つの答えに至った。現神子が神子として適当な人材ではなくなった。故に、リンネの木が新たに神子を産み落としたのだと。
 そして、ミドナは奏者としてウィンリアに引き取られることとなり、このリンネから姿を消した。

「適当ではないって?」
「神子は下等な人間と話すことは許されないそうだ。それだけで、穢されるらしい。要はミドナは穢れ堕ちた神子というわけだ。ほら、あの木だ」

 クロスが指した先には、大きな木が生えており、周りには何もなく、その大木のためにそこが存在しているような広場だった。
 森を抜け、その木を見上げればクロス以外全員が驚いて声を上げた。

「葉っぱが光ってる……!」

 その大木に生える葉は全て緑の鉱石のようだった。木の枝は木そのものだというのに、葉だけがミスズたちの知っている残響石そのものだった。
 鉱石は反射し、光る様子にカルラが嬉しそうに声を上げるが、クロスだけは少し表情を強ばらせていた。

「クロスさん?」

 ミスズが声をかけると、自然と視線は大木の生え際の太い根に座っているリンネの木の葉と同じ緑の髪を少女を捉える。

「ここはあなたたちのような人間が入ってきていい場所じゃない」

 ミドナと似ているその容姿は、ミドナと違いその目の片方までもがリンネの木と同じ、緑色をしていた。

「驚いたな。あの立派な神殿にでも引きこもっているのかと思っていた」
「神子はここから出なければ、神殿にいろとは言われていない」

 淡々と答える少女に、カルラは近づくと少女の前に立った。

「この葉っぱみたいにすっごくきれいな目だね!」
「……それが神子の証だから」
「私、カルラ! グラジオラスの奏者なんだ! あなたは?」
「神子」
「……ミコ?」

 勘違いしそうになっているカルラをミスズが止め、フィーネがもう一度名前を聞けば、少女は不機嫌そうに眉を顰める。

「生まれてから名なんて呼ばれたことない。私に名なんてない」

 はっきりと言われてしまい、フィーネは困ったように眉を下げると、クロスがため息混じりに答えた。

「ヒスイだ」
「え゛……なんで、クロスさんが知ってるんですか……」
「乳母がミドナと呼び分ける時に何度かそう呼んでいた」

 名前を聞くと、カルラは一層笑顔になりヒスイの方に向き直った。

「ヒスイもここから出たことないの?」
「“も”?」
「私もウィンリアで庭園からでたことがなかったんだ! それでこの前初めて、フィーネとかミスズとかみんなと外に出てウィンリアで遊んだんだ! ヒスイもさ、頼んでみたらいいって言われるかもしれないよ? そしたら、私たちと――」
「ムダ」

 カルラの言葉を遮ったヒスイの言葉は、今までの淡々としたものではなくただひたすらに冷たく、初めて同い年くらいの友達を前に興奮していた気持ちを一瞬にして冷ましてしまった。

「私はここにいることでしか、価値がないの」

 誰もその言葉を返すことはできなかった。

 ギリクはすぐにカルラの元気がないことに気がつくと、フィーネに何かあったかと聞いたが、明らかに動揺したように言葉を濁された。

「ここの神子と会いました」

 カルラたちがいなくなったあと、ユーリがはっきりとギリクに言えば眉をひそめた。
 その夜、グラジオラスの船内で眠っていると、突然鈍い音とうめき声が聞こえてきた。

「フィーネ……?」

 大丈夫かと、二段ベッドの上部分に顔を出せばうずくまったまま頷くフィーネに何かあったのかと聞けば、また頷いた。

「ちょっと出かけてくる!」
「え!? 今、夜だよ!?」

 思い立ったら即行動というのは、教育課程の時代からよくあったことだ。おかげで、何度も怒られた。
 ただ今はもうごめんなさいといって済まない場合もある。

「明日じゃダメなの?」
「うーん……」
「何しに行くの?」
「どんぐり探しに行く」
「どんぐり……?」

 意外な捜し物にミスズは首をかしげるしかなかった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

憧れの先輩とイケナイ状況に!?

暗黒神ゼブラ
恋愛
今日私は憧れの先輩とご飯を食べに行くことになっちゃった!?

ドマゾネスの掟 ~ドMな褐色少女は僕に責められたがっている~

ファンタジー
探検家の主人公は伝説の部族ドマゾネスを探すために密林の奥へ進むが道に迷ってしまう。 そんな彼をドマゾネスの少女カリナが発見してドマゾネスの村に連れていく。 そして、目覚めた彼はドマゾネスたちから歓迎され、子種を求められるのだった。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

完全なる飼育

浅野浩二
恋愛
完全なる飼育です。

いい子ちゃんなんて嫌いだわ

F.conoe
ファンタジー
異世界召喚され、聖女として厚遇されたが 聖女じゃなかったと手のひら返しをされた。 おまけだと思われていたあの子が聖女だという。いい子で優しい聖女さま。 どうしてあなたは、もっと早く名乗らなかったの。 それが優しさだと思ったの?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

処理中です...