ホワイトノイズ

ツヅラ

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第4楽章 砂に潜む影

06

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 暴れる砂竜と一定の距離を保ちながら逃げるものの、砂竜の周りを近衛兵のように控える地を這う者レジスターが襲ってくるとその足は止まる。
 ただの地を這う者なら簡単に倒すことができるというのに、奏者の助力がない状況では槍を突き刺したところで動きを止めることはなく、突き刺されたままこちらを食らおうと動き続ける。

「くっ……」

 槍を大きく払い地を這う者を切り払い砂竜を見れば、また距離が近づいている。
 しかも、この町からでれば地面は砂だ。足元から突然襲われる危険も増える。だが、このままこの町で救援まで持ちこたえるのは厳しい。

「隊長、やはり危険でもここに留まるよりは良いのでは?」
「……」

 部下の言葉に、ライルは仕方ないと頷いた瞬間だ。
 耳に響く弾ける音に、地を這う者が一瞬動きを鈍くなる。何かと、ライルがその音がした方向に振り返ると、鉄の塊が頬を掠めて石畳を一枚叩き割った。

「音響弾……?」

 その鉄の塊には見覚えがあった。音響弾と呼ばれる、奏者が発生させた聖なる音を圧縮させ、ある一定時間溜め込むと音を弾けさせる、全ての軍艦が搭載している砲丸だ。
 本来、地を這う者の巣に撃ち、その音で固まっている地を這う者を一気に倒す時に使うものだ。
 聖なる音に共鳴させているため、あまり奏者から離れると効力は下がり、一定時間以上音を留まらせることができないため、離れた場所に撃つことはない。まして、視認できないような距離で適当に撃つなどありえない。

「救援? どこから!?」

 ならば近くに軍艦がいるのかと、部下が空を見るがどこにも軍艦の影はない。しかし、またひとつ、音響弾だけが飛んできた。
 同じような軌道を描いて飛んでくる音響弾。

「相変わらず、無茶をするな……」
「隊長?」

 こんな常識破りなことをする軍艦はそうはいない。少なくとも、ライルがすぐに思いついたのは、ひとつだけだった。

「音響弾が弾けている間は、共鳴ができる。タイミングを合わせて回避、迎撃を行いつつ、グラジオラスに帰還する!」

 音響弾が弾けている間だけで戦うなど普通はやったことはないし、これから先もやることはないだろう。しかし、そんな無茶なことを言い出すライルに抗議をしようにも、それ以外で状況を打開できる方法は誰の頭にも浮かばなかった。
 どうやら、音響弾は同じような場所、一定の間隔で撃ってきているらしく、タイミングさえ掴めば、意外にも不可能なことではなかった。

「俺らに当たるとか、考えてねぇのかよ……これ撃ってきてる船は!」
「訴えたら勝てるかな?」
「案外、本気で砂竜に当てる気だったりして……」

 まさか、と軽口を叩きつつも、部隊の一部は町の端までたどり着いた。今だに、ライルたちは砂竜と対峙しながら後退してきている。
 双眼鏡でグラジオラスのいる方角を見れば、軍艦が一隻、こちらに向かってきていた。

「アネモネだ」
「ホント!?」

 その言葉に、周囲の警戒をしていたもう一人が嬉しそうに聞き返した。
 アネモネに乗っている奏者はミドナだ。奏者の中で最も残響領域が広く、ほかの奏者に比べて段違いの広さだ。
 本来、討伐で砂竜を倒すことが多い部隊であるため、聖なる音さえ届けば、砂竜がいたとしても共鳴して戦うことだってできる。残響領域が広いのであれば、それだけその範囲に入るのは早くなる。

「隊長! 救援に来ている船はアネモネのようです」
「そうか! アネモネと急いで合流を!」
「了解!」

 残響領域は恐らく限界まで広げているはずだが、町を出てしまえばその範囲に入るまでの間、地を這う者の障害物は何もない。
 ライルの視界にも石畳が途切れ砂海が見えてきた。

「隊長?」

 しかし、ライルの足はその石畳から降りることはなく、石畳の上にいた。

「機動力を削ぐ。お前は先にいけ」
「しかし!」

 状況は今だに不利だ。地を這う者であれば、音響弾の音でまだ対処が可能だが、砂竜は別格だ。機動力を削ぐだけと言っても、翼や足といった場所に潜り込むのも難しい。
 仮に潜り込めたとしてそこを傷つけるためには、音響弾の音が最も大きなタイミングで切らなければ、砂竜の硬い皮膚を貫通することは難しいだろう。その後、音の力が弱まる中、無事に逃げることはいくら筆頭騎士であっても至難の技だ。

「このまま逃げたところで、すぐに追いつかれる」

 それもまた事実だった。

「なら、私も残ります!」

 せめて注意を引きつけることさえできればと、申し出たのだが、それは飛んできた一本の矢によって意味を失った。

 そのボウガンから放たれた矢は残響領域の境目を通ったおかげで不規則な軌道を描いたが、狙い通り砂竜の片目に突き刺さった。

「おぉおお!! 一発ビンゴォ!! ねぇ! 見た!? 見た!?」

 興奮して隣で護衛をしていたナギに問いかければ、首元に冷たい刃が触れる。

「騒がしいと、地を這う者と間違えて切ってしまいそうです。あと、私はこの距離で肉眼での確認は不可能です」
「いやー喜びを分かち合いたくて」

 両手を上げて降参の意味を示せば、ナギは刀をエリザの首元から離すと、飛んできた地を這う者を切り捨てる。

「せっかく新調した武器のお披露目が大成功したのにねぇー?」

 反応が悪いナギに、エリザは残念そうに、その大型のボウガンを撫でた。普段使っているボウガンよりも数倍大きく、甲板に取り付けてでしか撃つことはできないものだが、飛距離と威力は大幅に上がる。代わりに狙いを定めている間は隙が大きく、誰かしらに守ってもらう必要があった。
 そのため、実力もあり任務を確実にこなすナギがエリザの護衛をしていたのだが、冗談は通じない、騒ぎすぎてば味方でも切ろうとしてくる人間に護衛をさせる艦長には、さすがに文句のひとつも言いたくなる。
 言ったところで艦長には笑い飛ばされるか、後ろにいるナギにもう一度脅されるかのどちらかだろうが。文句は飲み込むほかない。

「考えたら嫌になってきた……」

 ついため息がもれてしまったが、気を取り直してスコープをのぞき込めば、ライルたちはアネモネの残響領域に入ったらしく飛び上がっていた。

「艦長。ライルたち、アネモネと合流したよ」

 通信でそれを伝えれば、一定間隔で撃たれていた砲台は止み、巣に残った地を這う者の掃討を行うとの通信が全員に入った。
 その通信が入った瞬間、ナギの表情が柔らかく変化したのをエリザはしっかりと見ていた。

(なんだかんだ、ナギって結構血気盛んだよね……)

 キャメリアに乗るくらいなのだから、多少は戦闘狂なところは持ち合わせているのだろうが、ナギは好戦的な方だ。普段はあまり表情には表さないが。
 こうして、護衛終了が通達された直後に地を這う者に向かっていくくらいには、十分戦闘狂だ。

 地面から飛び出してきた地を這う者は、降りおろされた斧によって二つに割れ、砂に還った。

「助太刀する。ライル殿」

 砂が舞い上がる中、ガイナスは斧を持ち上げると自らも飛び上がり、ライルの前に立つ。

「感謝する。ガイナス殿。このまま砂竜を討ちますか?」
「討つこと可能でしょう。我が艦長も承諾しています。ライル殿が万全だというなら共に参りましょう」
「心遣い痛み入る。では、共に参ろうか!」

 ライルが槍を構えると、ガイナスは砂竜に飛び込み斧を大きく振るうと、近くで控えていた地を這う者ごと砂竜の翼を引き裂いた。
 片方の翼を切られ、逆鱗を震わせ悲鳴のような雄叫びを上げるが、その震える逆鱗は槍に突かれ震えが止まった。

「悪いが、これで終わらせてもらう!!」

 ガイナスが振り上げた斧は、砂竜の首をたやすく切り落とした。

***

 イレンツのドックには、グラジオラス、アネモネが止まっていた。そこにキャメリアが着船した。

「あ、キャメリアも帰ってきた!」

 フィーネがそういうと、カルラに抱きつかれたままだったミスズもキャメリアの方を見た。

「生きてたか。ライル」
「おかげさまで」

 音響弾のこともあり苦笑いで返すライルに、コンナは「だろ?」なんて悪びれた様子もなく答えたが、小さな衝撃と一緒に抱きついてきたカルラに驚きながらも、すぐに抱き返した。
 あまりの速さに抱き返すよりも、捕獲といったほうが正しいような気がしたが。だが、カルラは全く気付いていないのか、嬉しそうに顔を上げると、

「ライル! ちゃんと約束守ったんだ!」
「お! それは偉いね。なら、ちゃんとライルのこと褒めてあげないとね」
「頭ナデナデする!」
「よし! ナデナデしてやれ!」

 コンナに抱き上げられたカルラは、ライルの頭に手を伸ばして撫でていた。

「なんだか恥ずかしいな……」

 本当に恥ずかしそうにするライルの頭を撫で終えると、次はフィーネとミスズにも手を伸ばす。二人共驚いてはいたものの、大人しく頭を撫でられると、カルラは視線を巡らせユーリとズルダにも手を伸ばし始めたが、二人はロックオンされたことに気がつくと、すぐさま一歩下がった。

「あ、ユーリたち逃げようとしてる」
「大人しく撫でられろー!」
「バッ!? やめろ!? おい!!」
「ユーリも」
「いや、俺は……!」

 ミスズとフィーネに背後から抑えられ、コンナもニヤリと笑いながらカルラを抱き上げたまま近づいてきた。
 結局撫でられる二人は、気まずそうにあらぬ方向を向いていた。その様子にフィーネがおかしそうに腹を抱えて笑っていると、コンナは下ろしたカルラの頭を撫でると、眉を下げながら笑う。

「相変わらず、ライルは女を泣かすのには長けてるねぇ」
「なっ!? それは……!?」

 教育課程の頃から、告白されては断ってきたライルは、目の前で女性に泣かれることなどよくあった。コンナだけではなく、ギリクもジーニアスも、同期であれば恐らく一度は見たことがある光景だ。
 もちろん、ライルに悪気があったわけではないし、女性にも悪気があったわけではない。いつもの弄るだけのネタだったのだが、カルラが自慢気な表情でコンナに言った。

「それ知ってる! たらしって言うんだろ? クロスが言ってた!」
「あのクソガキ。後でシメる」

 笑顔のままいつもよりずっと低いトーンで何か聞こえた気がして見上げたものの、コンナはなんでもないと笑うだけ。

「コンナ! 早く来なさい!」
「今行く!」

 アネリアが早くと手招きしていて、すぐに足を向けたが一歩で足を止めるとカルラに振り返り、抱きかかえると走ってアネリアたちの方に向かった。

「コンナ!!」
「カルラちゃんが誘拐された!!」

 すぐにライルは追いかけ、フィーネも慌てて追いかけようとするが、その先にいるのが艦長と参謀だけなのを見て足を止めた。

「修理、どのくらいかかるんだ?」
「一日でほとんど直すらしい」
「みんな張り切ってるからね。それから、コンナ、誘拐は犯罪よ」
「ライルがいるから問題ない」

 確かに、護衛がいれば奏者が出歩くのは問題が、そういう問題ではない。
 カルラに服を引っ張られ、何かと見れば持ち上げてと仕草で頼まれ、ギリクの前に持ち上げれば、手を伸ばしギリクとジーニアスの頭を撫でた。

「アネリアたちも!」
「あら、ありがと」

 ギリクが何事かと、撫でられているアネリアたちを見ていれば、ライルが褒めているだけらしいと耳打ちしてくれた。
 カルラの手がクロスにも向いたが、その手は届かず空を切った。

「そいつはダメ」

 そういって、カルラを下ろせば、カルラは頬を膨らませたが、クロスの方を見るとその頭に手を伸ばして頭を撫でた。

「クロス、ちっちゃいから届くもん!」
「……」
「気がつかなかったのか? バカだな」
「うるせーチビ」
「俺はまだ成長期だ」

 自慢気に鼻で笑うクロスと、自慢げに胸を張るカルラに、いろいろな感情が入り交じりつつも、なにか気がついたようにカルラが慌ててコンナを手招きすると、座ってとジェスチャーしてくるのに素直に従えば、小さな手が乗っかった。

「コンナは手伝ってくれたから、みんなよりも多め!」
「なにこの子、持って帰りたい」
「おい」

 後ろでギリクから殺気のこもった視線が向けられるが、全く気にならない。

「あ、そうだ。カルラちゃん。カシオにも顔見せてあげてね。心配してたから」
「うん! カシオどこにいるの? あとミドナも」
「カシオは船にいるはずだけど……」
「ミドナもね」
「じゃあ、行く! コンナも来る?」
「行きたいのは山々だけど、後ろにいるこわーい人たちがいい加減話聞けオーラ出してるから、いけないんだ。ごめんね」

 わかった。といって、カルラはライルと一緒にキャメリアに向かっていった。その途中、またミスズたちと何か話すと一緒にキャメリアに歩いていく。
 コンナたちも報告やこれからの予定を確認し合うと、それぞれの船の様子を見に戻るが、ジーニアスに呼び止められた。

「ミスズたちを救援部隊の増援に推薦したのは、コンナでしょ」
「さすがは、天才参謀様てんさい。嫌だったか?」

 珍しく怒ったように少しだけ目つきが鋭いが、コンナは眉を下げ、口端を上げた。

「……どうして?」
「見込みがあるから。それに、戦力は早いうちに揃えておくのがいい。地を這う者が急速に成長してるなら、準備は早いうちに整えておく必要があるだろ」
「……そうだね」

 コンナが船に戻っていくと、ジーニアスはミスズに目を向けた。

「心配か?」
「ん? あぁ。まぁね。いろんな意味で。いとこって言っても、ミスズは……」

 不自然に切れた言葉に、ギリクが足を止めてジーニアスを見れば、いつものように微笑み

「妹みたいなものだから、やっぱり心配だよね」
「……ま、それは仕方ねぇよな」
「そうそう。で、本当の妹がいるギリクは、ウィンリアに帰ってから大変だね」
「う゛……」
「キャロちゃんきっと大泣きだよ?」

 こめかみを抑えるギリクをおかしそうに笑えば、恨めしそうな目を向けられた。

「ひと事だと思いやがって……」
「ひと事だもん。がんばって。お兄ちゃん」

 すでに少し頭が痛くなってきたギリクだった。
 アネリアは鼻をすする音に何かと目を向けると、ソフィアが物陰でギリクを見て口を抑えていた。

「もぅ……」

 ソフィアの元に行くと、頭を軽く撫でる。

「よかったわね」
「はぃ……」
「ほら、泣かないの」

 ハンカチを取り出して、その涙を拭った。

「すみません……ハンカチ、洗って返しますから……」
「いいわよ。これくらい。それより、アンタ顔ひどいわよ。お手洗いで化粧ちゃんと直してきなさい。ブスに見えるわよ」

 トイレの方へソフィアの背中を軽く押した。
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