91 / 125
番外編
閑話 アリスノート 25
しおりを挟む
正直、聞かなくていい話だった…。
どっと疲れを感じていると、兄上が煽るようにウルスに言った。
「感受性のないウルスのために、ぼくが、ルイスの言った言葉を、特別に解説してあげる」
いや、いらない…。しかも、言った本人でさえ忘れている言葉の何を解説するんだ?
ウルス、きっぱりと断ってやれ。
そう思った瞬間、何故か、ウルスが兄上に前のめりで俺の気持ちと正反対の言葉を口にした。
「そこまで言うなら、俺が納得のいく説明をしてみろ! フィリップ!」
確実に変なスイッチが入っているウルスが、戦いを挑むような目で兄上をにらんでいる。
やめておけ、ウルス…。
話を聞いても、絶対理解できないし、疲労が増すばかりだ。
止めようかと思ったが、すぐにあきらめた。
というのも、兄上も戦いを受け入れる変なスイッチが入ったみたいだから。
兄上は、やけに黒々とした、不敵な笑みをうかべている。
「ぼくが、どれだけやさしーく説明しても、そればっかりはね。ウルスがわかるかどうかは、ウルスの理解力の問題だし?」
と、ウルスを更に怒らせるように言う兄上。
案の定、すぐさま、ウルスからもわっと湯気がたった気がした。
2人のぎらぎらとした視線が交わる。
やっぱり、この二人、仲がいいよな?
けんかをしながら、遊んでるみたいなんだが…。
「記憶力の乏しいウルスのために復習すると、ぼくが、『ルイスみたいなブルーの瞳になりたかった』って言ったところからね。ルイスは、ぼくの瞳をじっと見ていた。それから『兄様の目、木の実みたい』って口にしました。さあ、ここ、ウルス、どういう意味だと思う?」
「…どういう意味も何も、言葉通りで、木の実に似てたんだろ?」
と、ウルス。
兄上は、首を横にふった。
「はあー、ウルス。それ、全然ダメ! ここのポイントは、言葉じゃなくて、ぼくの瞳をじっと見ていたというところだよ? この間に、ルイスの心情がつまってるの! ルイスの心の声を再現するから、ウルス、よーく聞いておくように」
は? 心の声を再現…? 嫌な予感しかない…。
「にいさま、だいじょうぶ? にいさま、かなしまないで。もちろん、ぼくもにいさまとおそろいの目の色がよかった。でも、にいさまの目はすてきだよ。だって、木の実みたいな色だもん」
と、兄上が裏声で言った。
一体、何を言っているんだ、兄上は…?
ウルスも不気味なものを見るような目で、兄上を凝視している。
兄上は地声に戻して、話し続ける。
「こんな愛があふれるメッセージが、ぼくの瞳をじっと見ていたルイスの瞳から、びしびしと伝わってきたんだ。ウルス、言葉を言葉のまま聞くんじゃなくて、ここを読み取らなきゃ。そして、ルイスがぼくの瞳をじっと見た後に口にした言葉、『兄様の目、木の実みたい』は、ぼくが、さっき説明したルイスの気持ちが凝縮された言葉なの」
全く意味がわからないんだが…?
唖然とする俺とウルス。
が、兄上はそんな俺たちを気にすることもなく、意気揚々と説明を続けた。
「じゃあ、次。ルイスは、ぼくの瞳を見つめたまま、『木の実はね、栄養があるよ』って言ったところ。さあ、ウルス。ここは、どう思う?」
「…じゃあ、また、言葉じゃなく、『ぼくの瞳を見つめたまま』ってところが大事って言うのか…?」
「ブー、不正解! 今度は見つめていた、じゃなくて、見つめたまま、『木の実はね、栄養があるよ』と言ったわけ。つまり、さっきと違って間はない。だから、この言葉自体がポイントってこと。栄養があるということは、良い食べ物とルイスが認識しているってことでしょ。つまり、ここでの木の実はぼくの瞳と同義だから、ルイスにとって、ぼくの瞳は良いって言ってるのと同じ。つまり、ここでもぼくの瞳を褒めてくれてるの!」
「…はあ? ますます、意味がわからん」
眉間にしわを寄せるウルス。
ウルス、あきらめろ…。
俺は、もう意味を考えることをやめた…。
「でね、その後、ぼくが『ルイスは、木の実が好き?』って聞いたら、愛らしく、コクンとうなずいた。ここ、ダメ押し! ほら、こんな感じでうなずいたんだよ。見て見て!」
そう言って、兄上は、首をたてに一回ふった。
「ほら、このうなずき方、もう大好きって感じがもれだしてるでしょ?!」
いや、全く…。
ごく普通にうなずいただけに見えるぞ、兄上…。
意味がわからなさすぎて、若干恐怖を感じる俺。ウルスも同様なのか、ぶるっと震えた。
「つまり、ルイスは、ぼくの瞳を褒めてくれただけじゃなくて、大好きって言ってくれたってこと。わかった、ウルス?」
「…わかるわけないだろ、フィリップ。妄想が激しすぎて怖いな…」
と、なんとか声をしぼりだしたウルス。
すると、兄上は、あきれたような顔で、ウルスを見た。
「やっぱり、ウルスがルイスの繊細な心情を理解するのは無理だよねー」
またもや、2人がバチバチとにらみあう。
仲良くけんかしているところ悪いが、俺は疲れ果てた…。
色々とっとと終わらせて、アリスノートを読み直したい…。
ということで、二人のけんかをぶった切るように、俺は口を開いた。
「兄上、わかった」
「あ、さすが、ルイス! ぼくの言うことを理解してくれたんだね」
兄上の顔が、ぱあっと明るくなる。
「いや、全然違う。心底どうでもいい話だとういうことが、わかっただけだ。だから、この話は終わりだ。早く、魔石が一つになるところを見せてくれ。…というか、鍵があいたなら、服をだせばいいだけか…。なら、俺がやる」
俺はそう言うと、鍵のあいたガラスケースに手をかけた。
※ 更新が遅くなってすみません! 不定期更新のなか、読んでくださった方、本当にありがとうございます!
お気に入り登録、エールもありがとうございます!! 大変、励みになります。
どっと疲れを感じていると、兄上が煽るようにウルスに言った。
「感受性のないウルスのために、ぼくが、ルイスの言った言葉を、特別に解説してあげる」
いや、いらない…。しかも、言った本人でさえ忘れている言葉の何を解説するんだ?
ウルス、きっぱりと断ってやれ。
そう思った瞬間、何故か、ウルスが兄上に前のめりで俺の気持ちと正反対の言葉を口にした。
「そこまで言うなら、俺が納得のいく説明をしてみろ! フィリップ!」
確実に変なスイッチが入っているウルスが、戦いを挑むような目で兄上をにらんでいる。
やめておけ、ウルス…。
話を聞いても、絶対理解できないし、疲労が増すばかりだ。
止めようかと思ったが、すぐにあきらめた。
というのも、兄上も戦いを受け入れる変なスイッチが入ったみたいだから。
兄上は、やけに黒々とした、不敵な笑みをうかべている。
「ぼくが、どれだけやさしーく説明しても、そればっかりはね。ウルスがわかるかどうかは、ウルスの理解力の問題だし?」
と、ウルスを更に怒らせるように言う兄上。
案の定、すぐさま、ウルスからもわっと湯気がたった気がした。
2人のぎらぎらとした視線が交わる。
やっぱり、この二人、仲がいいよな?
けんかをしながら、遊んでるみたいなんだが…。
「記憶力の乏しいウルスのために復習すると、ぼくが、『ルイスみたいなブルーの瞳になりたかった』って言ったところからね。ルイスは、ぼくの瞳をじっと見ていた。それから『兄様の目、木の実みたい』って口にしました。さあ、ここ、ウルス、どういう意味だと思う?」
「…どういう意味も何も、言葉通りで、木の実に似てたんだろ?」
と、ウルス。
兄上は、首を横にふった。
「はあー、ウルス。それ、全然ダメ! ここのポイントは、言葉じゃなくて、ぼくの瞳をじっと見ていたというところだよ? この間に、ルイスの心情がつまってるの! ルイスの心の声を再現するから、ウルス、よーく聞いておくように」
は? 心の声を再現…? 嫌な予感しかない…。
「にいさま、だいじょうぶ? にいさま、かなしまないで。もちろん、ぼくもにいさまとおそろいの目の色がよかった。でも、にいさまの目はすてきだよ。だって、木の実みたいな色だもん」
と、兄上が裏声で言った。
一体、何を言っているんだ、兄上は…?
ウルスも不気味なものを見るような目で、兄上を凝視している。
兄上は地声に戻して、話し続ける。
「こんな愛があふれるメッセージが、ぼくの瞳をじっと見ていたルイスの瞳から、びしびしと伝わってきたんだ。ウルス、言葉を言葉のまま聞くんじゃなくて、ここを読み取らなきゃ。そして、ルイスがぼくの瞳をじっと見た後に口にした言葉、『兄様の目、木の実みたい』は、ぼくが、さっき説明したルイスの気持ちが凝縮された言葉なの」
全く意味がわからないんだが…?
唖然とする俺とウルス。
が、兄上はそんな俺たちを気にすることもなく、意気揚々と説明を続けた。
「じゃあ、次。ルイスは、ぼくの瞳を見つめたまま、『木の実はね、栄養があるよ』って言ったところ。さあ、ウルス。ここは、どう思う?」
「…じゃあ、また、言葉じゃなく、『ぼくの瞳を見つめたまま』ってところが大事って言うのか…?」
「ブー、不正解! 今度は見つめていた、じゃなくて、見つめたまま、『木の実はね、栄養があるよ』と言ったわけ。つまり、さっきと違って間はない。だから、この言葉自体がポイントってこと。栄養があるということは、良い食べ物とルイスが認識しているってことでしょ。つまり、ここでの木の実はぼくの瞳と同義だから、ルイスにとって、ぼくの瞳は良いって言ってるのと同じ。つまり、ここでもぼくの瞳を褒めてくれてるの!」
「…はあ? ますます、意味がわからん」
眉間にしわを寄せるウルス。
ウルス、あきらめろ…。
俺は、もう意味を考えることをやめた…。
「でね、その後、ぼくが『ルイスは、木の実が好き?』って聞いたら、愛らしく、コクンとうなずいた。ここ、ダメ押し! ほら、こんな感じでうなずいたんだよ。見て見て!」
そう言って、兄上は、首をたてに一回ふった。
「ほら、このうなずき方、もう大好きって感じがもれだしてるでしょ?!」
いや、全く…。
ごく普通にうなずいただけに見えるぞ、兄上…。
意味がわからなさすぎて、若干恐怖を感じる俺。ウルスも同様なのか、ぶるっと震えた。
「つまり、ルイスは、ぼくの瞳を褒めてくれただけじゃなくて、大好きって言ってくれたってこと。わかった、ウルス?」
「…わかるわけないだろ、フィリップ。妄想が激しすぎて怖いな…」
と、なんとか声をしぼりだしたウルス。
すると、兄上は、あきれたような顔で、ウルスを見た。
「やっぱり、ウルスがルイスの繊細な心情を理解するのは無理だよねー」
またもや、2人がバチバチとにらみあう。
仲良くけんかしているところ悪いが、俺は疲れ果てた…。
色々とっとと終わらせて、アリスノートを読み直したい…。
ということで、二人のけんかをぶった切るように、俺は口を開いた。
「兄上、わかった」
「あ、さすが、ルイス! ぼくの言うことを理解してくれたんだね」
兄上の顔が、ぱあっと明るくなる。
「いや、全然違う。心底どうでもいい話だとういうことが、わかっただけだ。だから、この話は終わりだ。早く、魔石が一つになるところを見せてくれ。…というか、鍵があいたなら、服をだせばいいだけか…。なら、俺がやる」
俺はそう言うと、鍵のあいたガラスケースに手をかけた。
※ 更新が遅くなってすみません! 不定期更新のなか、読んでくださった方、本当にありがとうございます!
お気に入り登録、エールもありがとうございます!! 大変、励みになります。
21
お気に入りに追加
1,784
あなたにおすすめの小説

裏切られた令嬢は死を選んだ。そして……
希猫 ゆうみ
恋愛
スチュアート伯爵家の令嬢レーラは裏切られた。
幼馴染に婚約者を奪われたのだ。
レーラの17才の誕生日に、二人はキスをして、そして言った。
「一度きりの人生だから、本当に愛せる人と結婚するよ」
「ごめんねレーラ。ロバートを愛してるの」
誕生日に婚約破棄されたレーラは絶望し、生きる事を諦めてしまう。
けれど死にきれず、再び目覚めた時、新しい人生が幕を開けた。
レーラに許しを請い、縋る裏切り者たち。
心を鎖し生きて行かざるを得ないレーラの前に、一人の求婚者が現れる。
強く気高く冷酷に。
裏切り者たちが落ちぶれていく様を眺めながら、レーラは愛と幸せを手に入れていく。
☆完結しました。ありがとうございました!☆
(ホットランキング8位ありがとうございます!(9/10、19:30現在))
(ホットランキング1位~9位~2位ありがとうございます!(9/6~9))
(ホットランキング1位!?ありがとうございます!!(9/5、13:20現在))
(ホットランキング9位ありがとうございます!(9/4、18:30現在))

夫に相手にされない侯爵夫人ですが、記憶を失ったので人生やり直します。
MIRICO
恋愛
第二章【記憶を失った侯爵夫人ですが、夫と人生やり直します。】完結です。
記憶を失った私は侯爵夫人だった。しかし、旦那様とは不仲でほとんど話すこともなく、パーティに連れて行かれたのは結婚して数回ほど。それを聞いても何も思い出せないので、とりあえず記憶を失ったことは旦那様に内緒にしておいた。
旦那様は美形で凛とした顔の見目の良い方。けれどお城に泊まってばかりで、お屋敷にいてもほとんど顔を合わせない。いいんですよ、その間私は自由にできますから。
屋敷の生活は楽しく旦那様がいなくても何の問題もなかったけれど、ある日突然パーティに同伴することに。
旦那様が「わたし」をどう思っているのか、記憶を失った私にはどうでもいい。けれど、旦那様のお相手たちがやけに私に噛み付いてくる。
記憶がないのだから、私は旦那様のことはどうでもいいのよ?
それなのに、旦那様までもが私にかまってくる。旦那様は一体何がしたいのかしら…?
小説家になろう様に掲載済みです。

余命3ヶ月を言われたので静かに余生を送ろうと思ったのですが…大好きな殿下に溺愛されました
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のセイラは、ずっと孤独の中生きてきた。自分に興味のない父や婚約者で王太子のロイド。
特に王宮での居場所はなく、教育係には嫌味を言われ、王宮使用人たちからは、心無い噂を流される始末。さらに婚約者のロイドの傍には、美しくて人当たりの良い侯爵令嬢のミーアがいた。
ロイドを愛していたセイラは、辛くて苦しくて、胸が張り裂けそうになるのを必死に耐えていたのだ。
毎日息苦しい生活を強いられているせいか、最近ずっと調子が悪い。でもそれはきっと、気のせいだろう、そう思っていたセイラだが、ある日吐血してしまう。
診察の結果、母と同じ不治の病に掛かっており、余命3ヶ月と宣言されてしまったのだ。
もう残りわずかしか生きられないのなら、愛するロイドを解放してあげよう。そして自分は、屋敷でひっそりと最期を迎えよう。そう考えていたセイラ。
一方セイラが余命宣告を受けた事を知ったロイドは…
※両想いなのにすれ違っていた2人が、幸せになるまでのお話しです。
よろしくお願いいたします。
他サイトでも同時投稿中です。

ひとりぼっち令嬢は正しく生きたい~婚約者様、その罪悪感は不要です~
参谷しのぶ
恋愛
十七歳の伯爵令嬢アイシアと、公爵令息で王女の護衛官でもある十九歳のランダルが婚約したのは三年前。月に一度のお茶会は婚約時に交わされた約束事だが、ランダルはエイドリアナ王女の護衛という仕事が忙しいらしく、ドタキャンや遅刻や途中退席は数知れず。先代国王の娘であるエイドリアナ王女は、現国王夫妻から虐げられているらしい。
二人が久しぶりにまともに顔を合わせたお茶会で、ランダルの口から出た言葉は「誰よりも大切なエイドリアナ王女の、十七歳のデビュタントのために君の宝石を貸してほしい」で──。
アイシアはじっとランダル様を見つめる。
「忘れていらっしゃるようなので申し上げますけれど」
「何だ?」
「私も、エイドリアナ王女殿下と同じ十七歳なんです」
「は?」
「ですから、私もデビュタントなんです。フォレット伯爵家のジュエリーセットをお貸しすることは構わないにしても、大舞踏会でランダル様がエスコートしてくださらないと私、ひとりぼっちなんですけど」
婚約者にデビュタントのエスコートをしてもらえないという辛すぎる現実。
傷ついたアイシアは『ランダルと婚約した理由』を思い出した。三年前に両親と弟がいっぺんに亡くなり唯一の相続人となった自分が、国中の『ろくでなし』からロックオンされたことを。領民のことを思えばランダルが一番マシだったことを。
「婚約者として正しく扱ってほしいなんて、欲張りになっていた自分が恥ずかしい!」
初心に返ったアイシアは、立派にひとりぼっちのデビュタントを乗り切ろうと心に誓う。それどころか、エイドリアナ王女のデビュタントを成功させるため、全力でランダルを支援し始めて──。
(あれ? ランダル様が罪悪感に駆られているように見えるのは、私の気のせいよね?)
★小説家になろう様にも投稿しました★

溺愛されていると信じておりました──が。もう、どうでもいいです。
ふまさ
恋愛
いつものように屋敷まで迎えにきてくれた、幼馴染みであり、婚約者でもある伯爵令息──ミックに、フィオナが微笑む。
「おはよう、ミック。毎朝迎えに来なくても、学園ですぐに会えるのに」
「駄目だよ。もし学園に向かう途中できみに何かあったら、ぼくは悔やんでも悔やみきれない。傍にいれば、いつでも守ってあげられるからね」
ミックがフィオナを抱き締める。それはそれは、愛おしそうに。その様子に、フィオナの両親が見守るように穏やかに笑う。
──対して。
傍に控える使用人たちに、笑顔はなかった。

本日より他人として生きさせていただきます
ネコ
恋愛
伯爵令嬢のアルマは、愛のない婚約者レオナードに尽くし続けてきた。しかし、彼の隣にはいつも「運命の相手」を自称する美女の姿が。家族も周囲もレオナードの一方的なわがままを容認するばかり。ある夜会で二人の逢瀬を目撃したアルマは、今さら怒る気力も失せてしまう。「それなら私は他人として過ごしましょう」そう告げて婚約破棄に踏み切る。だが、彼女が去った瞬間からレオナードの人生には不穏なほつれが生じ始めるのだった。

【完結】婚約破棄されたので、引き継ぎをいたしましょうか?
碧桜 汐香
恋愛
第一王子に婚約破棄された公爵令嬢は、事前に引き継ぎの準備を進めていた。
まっすぐ領地に帰るために、その場で引き継ぎを始めることに。
様々な調査結果を暴露され、婚約破棄に関わった人たちは阿鼻叫喚へ。
第二王子?いりませんわ。
第一王子?もっといりませんわ。
第一王子を慕っていたのに婚約破棄された少女を演じる、彼女の本音は?
彼女の存在意義とは?
別サイト様にも掲載しております

婚約者の側室に嫌がらせされたので逃げてみました。
アトラス
恋愛
公爵令嬢のリリア・カーテノイドは婚約者である王太子殿下が側室を持ったことを知らされる。側室となったガーネット子爵令嬢は殿下の寵愛を盾にリリアに度重なる嫌がらせをしていた。
いやになったリリアは王城からの逃亡を決意する。
だがその途端に、王太子殿下の態度が豹変して・・・
「いつわたしが婚約破棄すると言った?」
私に飽きたんじゃなかったんですか!?
……………………………
たくさんの方々に読んで頂き、大変嬉しく思っています。お気に入り、しおりありがとうございます。とても励みになっています。今後ともどうぞよろしくお願いします!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる