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元寿司屋
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先日、六本木からタクシーに乗った。
運転手「へいらっしゃい!!」
俺「ん?!」
運転手「すいません!ついこの間まで寿司屋を営んでいたんですが、この不景気でね…」
俺「そうなんですか。大変ですねぇ。」
運転手「ところでお客さん! 何握りやしょ?」
俺は思った。この運転手さん年のころは50歳くらい、
きっと腕のいい職人さんで、厳しい就業のあと独立して店をもったんだろう。
この不景気で店をたたんだけれど、嫁さんや子供を養っていく為にタクシーを選んだんだろう。
客が来ると寿司屋の口癖が出てしまうんだろう。
なにか切ない気持ちになった。
俺はやさしく言った。
「とりあえずハンドル握ってくれ。」
運転手「へいらっしゃい!!」
俺「ん?!」
運転手「すいません!ついこの間まで寿司屋を営んでいたんですが、この不景気でね…」
俺「そうなんですか。大変ですねぇ。」
運転手「ところでお客さん! 何握りやしょ?」
俺は思った。この運転手さん年のころは50歳くらい、
きっと腕のいい職人さんで、厳しい就業のあと独立して店をもったんだろう。
この不景気で店をたたんだけれど、嫁さんや子供を養っていく為にタクシーを選んだんだろう。
客が来ると寿司屋の口癖が出てしまうんだろう。
なにか切ない気持ちになった。
俺はやさしく言った。
「とりあえずハンドル握ってくれ。」
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