ざまぁしたくてもできない私が、モンモンとしながら書いたエッセイ！

依頼人はどんな人？2

　これを読んで笑っている男性もいらっしゃると思いますが、実は女性に限った事ではないのです。
男性もプロトタイプが大勢いて、質問も判で押したように同じだったりします。
例
Aさん「彼女とは会社で挨拶もします。ちょっとした会話なんかもあって、ラインのやりとりもする様になりました。これって脈はあるって事ですよね？」
・・・占った結果・・・
私「いいえ、それは一般的にも社会的にもごく普通の礼儀というもので、ラインの内容にもよりますがハッキリとラブメッセージと認められはしない限り、仕事を円滑にしたいためのツールに過ぎないと思いますが？占いの結果も彼女は仕事仲間以上の感情はお持ちではない様です」
Aさん「そんなはずないですよ。じゃあダメって事ですか？」
私「そうは言ってません。現状況では、という事です。あなたの方から彼女の方に好意を示したりしないんですか？」
Aさん「だから、彼女がオッケーなら付き合いを申し込もうと思ってるんですよ。」
私「じゃあ、申し込みはお止めになるんですね？」
Aさん「そうじゃなくて、彼女が僕を好きなのかどうか知りたい。それからどうやって申し込んだら、彼女にオッケーしてもらえるか？占って下さいよ」
私「・・・わかりました」
どうお思いになられます？
本当なんですって。本当にこんな相談ばっかりなのです。
　
　なぜ、異性に好かれる努力をなさろうとしないのでしょうか？
恋愛に棚ぼたはあるとお考えですか？
私はそうは思いません。そんな風にスルスルと何の感情も伴わず手に入れたものに、どんな価値があると言うのでしょうか？

一つだけ、不倫で苦しんでいる人にアドバイスしたことがあります。
それは変わらない事、です。
普通の恋愛なら、関係はどんどん変わっていきます。
恋人から婚約者、そして伴侶へと。

私が相談を受けたその女性も、二人の関係が行き詰まってしまった、と考えて相手を責めまくっていた様です。
ちょっと待って下さい。
それは考え違いです。不倫は違います。相手に家庭がある人を好きになったら、愛人の女性からは男性に関係を変えようと提案してはいけないのです。

彼は最初からあなたを奥さんにしたい、と思って近づいて来た、と思っていますか？
そうではないはずです。
家では安らげない、楽しくない、からあなたの所に家庭から逃げて来たのです。
家庭は家庭で必要。でも、息苦しいから逃げる、そうただの避難場所でしかないんですよ。
それが愛人です。
それなのに、あなたまで彼を責めて居づらくしてませんか？
それなら行き場を失った彼に逃げられるのも、時間の問題ですよ。
でもね、避難場所の居心地が良ければ、彼は居続けてくれると思いますよ。
あなたの望みは彼と一緒にいる事なのですか？
名目上の妻の座ですか？
もし彼自身がお望みだったら、家庭よりももっともっと居心地の良い場所にあなたがなれば良い。
それが気に入って、あなたにずっと一緒にいて欲しいと彼が思ったら、もしかすると妻の座を得られるかも知れません。でも、それはあなたから望むべきではない。
私の言葉に、彼女は何かに目覚めた様です。
そしてまあ、お別れも時間の問題か？と思われていましたが、彼女にはお礼を言われました。
そういう事です。
私は決して不倫を推奨しているわけではありません。しかし、人が人を好きになる時に、どうしようもない場合もあります。
頼られたら私は親身になります。例え世間がなんと言おうと、心を開いて下さる人を私は裏切ったりはいたしません。
それが占い師というものなのです。

つづく