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第6話:フェアリーホール

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「うあ、おぅぅ・・」




声をどれだけ絞り出そうと、僕の口からこぼれるのはつたない母音だけだ。全身が痺れてしまい舌もうまく回らない。



視界いっぱいに広がるのは僕の顔を覗き込む幼い顔立ちの女の子、妖精だ。日の光を虹色に反射する蝶を思わせる羽が何よりの目印。羽から散っているきらきらとした粉を見るに、きっと僕の周りを飛んでいたのはこの妖精の鱗粉だったみたいだ。




(これは、まずい状況なんじゃないか?)



体が動かせない代わりに僕は必死でこの状況を整理する。



(妖精もつまるところ魔物なんだよね。大体鱗粉に痺れ効果があるってことは動けなくして襲うんだろう。ってことは僕はこれから・・・)



その先の言葉を考えないように振り払ったが、それでも現実は無常にもその事実を突きつけている。




僕はきっとこれから食べられてしまうのだろう。





(唯一の希望があるとすれば、僕の特殊スキルだ)




僕のパッシブスキル:誘惑が効いてくれればこの場はしのげる。だが問題は誘惑の詳細にあった知性の低い魔物に100%有効という言葉だ。




多少知性があっても、完全ではないにしろ何割か効果を発揮するのだろう。だがこの妖精、果たして知性はどれほどのものなのだろうか。




(僕の誘惑スキルは・・・果たして効いてくれるのか?)






僕の顔をのぞいていた妖精はふと顔をどける。くるりと回りこむと・・・





僕のおなかに馬乗りになって・・・・





(これはどっちだ・・・?効いてるのか!?)





小さな両の手を伸ばし・・・











僕の首筋に当て力をこめる。




「があぁあああ!あっ!あっ!」







気管を締め上げられ苦しさから声を上げる。




(これは、効いていない!僕を殺すつもりだ、く、くるし・・・)






「あ。。。っは!、あ・・・」





吐いた息は戻ってこない。肺から搾り出されついには声さえ上げることは許されなくなった。





次第に視界がかすんでいく。脳に酸素がいきわたらなくなって来た。




(う、嘘だろ。スライムまで倒せたのに…ここでゲームオーバーか。。。)










死を覚悟したそのとき、突然首を絞める力がふっとなくなりしぼんでいた肺は一気に空気を吸い込み始めた。





「がはぁっ!!はっ!はっ!ふぅ!はぁ!」





意識が飛ぶ寸前、何とか死は回避できたみたいだ。



次第にはっきりする視界。さっきまで僕を殺そうとしていた妖精の顔は頬が高潮しはぁはぁと息を荒げているではないか。



間違いない。僕のスキルがようやく効いてくれたのだ。





(はぁ!はぁ!よかった!100%有効じゃない場合は時間がかかるのかっ!)







妖精は馬乗りになったままぱさりと肩にかかるドレスを下ろす。幼い顔立ちに見合った、控えめにふっくらとした小さな胸があらわになり、小さめの乳輪の中央には興奮のせいか、硬くつんと乳首が勃起している。




「はぁ、はぁ、はぁ」




息の荒いまますっと立ち上がると、妖精は自分の下着をするりと脱いでいく。



その細く華奢で美しい足の間を、少し湿った下着が丸まりながら下ろされていった。





女性が自分で服を脱いでいく姿に興奮するのは僕だけだったりするのだろうか。妖精が放つ穢れない美しさに対し、今から行う背徳的行為の準備をこのかわいらしい少女がしているのだと思うと、僕の股間は痛いくらいに張り詰めていく。








異世界に来て初日、僕は二回目の性交に望む。
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