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最後の選択
しおりを挟むどうしようかな。伝えるか、伝えないか。
でも伝えなきゃ、光一もしんどいよなぁ。そんなプラス思考で私は伝えることを決心した。
「 ちひろから誘ってくれるなんてめずらしい。」
光一が言った。確かに、優香さんに会ってからというもの、断られたら怖くて自分から誘うことがなくなっていた気がする。
「 どーしたんだ?」
言わなきゃ、言わなきゃ、息を吸うと
「 あのね、私実はね、」
いったら光一をこまらせる。でも、
「 実は私、あの、」
プルルルル プルルルル
光一のケータイが鳴る。優香さんだ。こんなときまで邪魔するの?
「 あ、、、」
光一が私の顔をチラッとみる。いつもならでていいよ、と笑顔で言うとこだけど、今日は、、お願い、今だけは私を見て…。
「 びょう「電話でていい?」
驚くくらい冷たい声だった。さっさと許可出せよ、優香からだぞ、と言いたげな怖い目。私は何をしてるんだろう。
「 どうぞ。」
「 え、うん、今から?もちろんいけるよ!」
電話をきった光一はこっちを見て
「 じゃあ、俺いってもいい?」
と聞いてきた。あー、そうか。私がどうなっても光一は…。その瞬間目眩がした。やばい。光一の前でたおれるのだけはダメ。どうしよう、考えろ。目の前ではイライラしてる光一。私は…。
突破口が、見えた。
「 私、もうニセモノやりたくないんだよねぇ。好きな人いるし。だから、別れてもいい?」
「 え、、」
光一が静止した。
「 ね、お願い!」
私が言うと光一は少し迷ったあと、
「 あー、わかった。今まで、悪かったな、」
「 大丈夫!私は今まで楽しかったし。ありがとう!」
「 ちひ「 また会社でよろしくお願いします!」
そうやって私はその場を去った。
やばい、倒れそう。でも遠くまで行かなきゃ。少しでも。走って、気付いたら病院までたどり着いて、意識がなくなった。
ねぇ、光一、あなたは少しでも私のことを、
好きでしたか?私はね、今でもあなたが好き。私は、ひどい女だから今あなたの幸せを望むとか、私のこと忘れてとか、優香さんとがんばれとか、全く思えないや。ごめんね。でも、これだけは思える。私はあなたと付き合って、悲しくてつらくて嫌なこともたくさんあったけどその分、幸せなことがあったよ。だから、
ありがとう。
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