先生と俺

春夏

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side 亮太

こんなことあんねんな…。ホンマに俺にしかわからんとは。幸久の体は俺のために作り変えられたんや。他の誰にも誘いをかけることのない、たった1人のアルファのために転性したオメガの、たった1人のアルファのためのヒート。同僚が呆れるほどの速さで仕事を片付けて幸久の家に車を走らせる。[無事に着いたよ。やっぱり誰にも気づかれなかったみたい。俺、ホントにヒートなのかな?]理屈はわからん。わからんけど俺の本能が間違いない言うとんねん!

インターホンを鳴らすとすぐに電気が消えて幸久が出てくる。潤んだ瞳、荒い息。あかん、家まで我慢でけへん!幸久を玄関に押し戻して唇を奪う。もっと、もっと深く。もっと奥まで。「…先生…俺待ってたよ」「…覚悟しときや。今夜は離さへん」「今夜だけ?」長いキスで熱が増したような幸久が妖しく笑う。「ずっとや。もう離さへんよ」俺も幸久のモンや…。

幸久の家から俺のアパートまで車でほんの20分。いつもならなんやかんやと話しとるのに、今日はお互いの熱い吐息だけ。車内の暖房が必要ないくらいに体が熱い。信号で止まったとき、俺は幸久が握りしめているものに気づいた。「俺のタオル…」恥ずかしそうに顔を伏せた幸久が「待ってる間苦しくて…これ先生の匂いがする気がして」タオルに顔を埋める。「こうやって我慢してたんだよ」俺の中心にいっそう熱がこもった。
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