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20. 最終章 ずっと一緒に
20-7 桃太郎
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side ティエラ
ユカさんにお金とお礼のジュースを渡し、プロハピ内で昼食を済ませる。午後からは僕はギルドで分布図を、マールは午前中に手伝いの了承をもらった魚屋へ。桃太郎みたいだ。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。そして子どもを拾うんだよね。僕達がずっと一緒にいるのなら、海未は、そして僕も子どもは持てない。僕はそれでもいい。でも海未はそれでいいのかな…立ち止まってしまった僕をブランが不思議そうに見上げる。……白い犬を飼おうか。僕はブランを抱き上げた。
「間欠泉!」「ん?あぁ、ヴィラには間欠泉があるんだよ。ちょっと変わった間欠泉でね…」
「ただいま」「ん、お疲れさん」一緒に暮らしたら、“おはよう”と“おやすみ”だけじゃない。“いってらっしゃい”も“おかえり”も、海未が僕に返してくれる。頬が緩むのを感じて、マールにバレないように慌てて話しかけた。
「あのね、面白い話を聞いたんだ」「オレもや。ひょっとして間欠泉か?」「そう!魚が降ってくる、って!」「オレも魚屋で聞いてん。普段はお湯が噴き出しとるけど、5日おきに魚と小型の魔物が噴き出す、て。次は明日らしいで」「ホント?」「手伝わせてくれた魚屋に仕入れを頼まれたんよ。明日行ってみようや」「魔物を避けながら魚を拾うの?」「ちゃうねん、魚も魔物も倒すんやて。せやからギルドの依頼に出しとるそうや。ここの間欠泉では、倒した魚はそのまま、魔物は勝手に解体されてポーチに収まるんやと。拾わんでもええねんて」「へぇー、おもしろそう!」「これもミニゲームみたいなもんかもしれんよ」「たしかに!そうかも!」「毎回けっこうな人数の冒険者が集まるらしいで。もしゲームやったら勝ったろな」「僕いっぱい集める。マールにも負けないからね」「言うたな。ほな後で」
ユカさんにお金とお礼のジュースを渡し、プロハピ内で昼食を済ませる。午後からは僕はギルドで分布図を、マールは午前中に手伝いの了承をもらった魚屋へ。桃太郎みたいだ。おじいさんは山へ柴刈りに、おばあさんは川へ洗濯に。そして子どもを拾うんだよね。僕達がずっと一緒にいるのなら、海未は、そして僕も子どもは持てない。僕はそれでもいい。でも海未はそれでいいのかな…立ち止まってしまった僕をブランが不思議そうに見上げる。……白い犬を飼おうか。僕はブランを抱き上げた。
「間欠泉!」「ん?あぁ、ヴィラには間欠泉があるんだよ。ちょっと変わった間欠泉でね…」
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