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12. クリアしたらね
12-8 モンスタールーム
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side マール
恒例の朝10時のログイン。飛びついてきたブランと遊びながらティエラを待つ。今日は金曜日、バイトがあるからプロハピは2回や。なんとしてもこの2回のうちにクリアせな。この寝顔をリアルで見たる、思わず力が入った拳をブランが舐めた。
19階は大きなひとつの部屋。「なんなの!」「ホンマにわからん」部屋に響くアナウンス。[ここはモンスタールーム。ダンジョンに出た魔物の全てがここにいます]「ウソでしょ!」ティエラが叫んだとたんに飛んでくる矢。アローゴブリン!レムが体を大きく変えてティエラを守る。ブランでさえ歯をたて、爪で裂く。杖を鞭に持ち替えたティエラが足元に群れるスライム達を薙ぎ払う。「レム、頼むぞ!」怪我を覚悟してホーリーを引っ掴んだマールが魔物の輪に飛び込んだ。
息が上がる。腕が、足が重い。魔物の数は減っている、弱気になるな!尖った葉がティエラの頬を掠める。トレント!「マール、避けて!」ティエラが溶解液をぶつける。大丈夫、倒し方はわかっている。『ハーデン!』足元のスライム達を固めたティエラがレムに叫ぶ。「レム!矢を拾って!マールに届けて!」躊躇するように振り返ったレムに「僕は大丈夫、早く、マールを!」油を投げたティエラがまた叫ぶ。長い腕で矢を掻き集めたレムが、スライムを踏み潰しながらマールの盾になる。「!すぐ行く!待っとれ!『火!』」火矢は狙いを違わずスノマンに引火して、長い戦いはようやく終わりを告げた。
「ティエラ!」スケルトンナイトに斬られた腹に張り付くホーリーはまだ赤い。「マール、お腹!」「大丈夫、塞がってきたわ。ホーリーのおかげや。レムもブランもようやった」「…みんな、ありがと!お疲れ様!」疲れた顔にティエラが笑みを浮かべた時、アナウンスが聞こえた。
【危機突破:モンスタールームをクリアすることで与えられる。特典として体力ゲージ、魔力ゲージの限界値倍増】
恒例の朝10時のログイン。飛びついてきたブランと遊びながらティエラを待つ。今日は金曜日、バイトがあるからプロハピは2回や。なんとしてもこの2回のうちにクリアせな。この寝顔をリアルで見たる、思わず力が入った拳をブランが舐めた。
19階は大きなひとつの部屋。「なんなの!」「ホンマにわからん」部屋に響くアナウンス。[ここはモンスタールーム。ダンジョンに出た魔物の全てがここにいます]「ウソでしょ!」ティエラが叫んだとたんに飛んでくる矢。アローゴブリン!レムが体を大きく変えてティエラを守る。ブランでさえ歯をたて、爪で裂く。杖を鞭に持ち替えたティエラが足元に群れるスライム達を薙ぎ払う。「レム、頼むぞ!」怪我を覚悟してホーリーを引っ掴んだマールが魔物の輪に飛び込んだ。
息が上がる。腕が、足が重い。魔物の数は減っている、弱気になるな!尖った葉がティエラの頬を掠める。トレント!「マール、避けて!」ティエラが溶解液をぶつける。大丈夫、倒し方はわかっている。『ハーデン!』足元のスライム達を固めたティエラがレムに叫ぶ。「レム!矢を拾って!マールに届けて!」躊躇するように振り返ったレムに「僕は大丈夫、早く、マールを!」油を投げたティエラがまた叫ぶ。長い腕で矢を掻き集めたレムが、スライムを踏み潰しながらマールの盾になる。「!すぐ行く!待っとれ!『火!』」火矢は狙いを違わずスノマンに引火して、長い戦いはようやく終わりを告げた。
「ティエラ!」スケルトンナイトに斬られた腹に張り付くホーリーはまだ赤い。「マール、お腹!」「大丈夫、塞がってきたわ。ホーリーのおかげや。レムもブランもようやった」「…みんな、ありがと!お疲れ様!」疲れた顔にティエラが笑みを浮かべた時、アナウンスが聞こえた。
【危機突破:モンスタールームをクリアすることで与えられる。特典として体力ゲージ、魔力ゲージの限界値倍増】
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