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11. 我慢してます
11-7 クリアできたら
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「このダンジョンってどこまで続くのかな…」「せやな、長すぎる。そろそろログアウトせなならん時間やで」「形が定まらない、っていったって、もう9階だよ」「テント張るしかないな。次の階がどんな地形かわからんし、この辺りで野宿にしよか」マールがそう言うのも無理はない。泥地、草原、沼地、砂漠。墓場ではスケルトンナイトとマールの一騎打ち。希望通りに剣をゲット。この階は森林だ。「設定で確認しなくちゃ時間もわからないもんね」そう、階が変わるたびに夜になったり昼になったり、晴れたり雨だったり。霧の墓場なんて怖くて背筋が冷えた。ログアウトまでプロハピ時間であと30分、地面が平らなところを探して2人はテントを張った。
7階の岩場で倒したストンスライムが残したバリアストーン。「これがあってよかった」「ホンマ。まさか野宿になるなんてな」プロハピでは宿ではなくテントでもログアウトできる。しかしセーフティゾーン以外にテントを張った場合は、“寝ている間に魔物に奪われた”と、いくつかの持ち物を失うのだ。それを防ぐのがバリアストーンである。「いろいろいいもの持ってるもんね。なくしたら困るよ。プルーフとかさ」「まったくやで」サキュバスの媚薬もな、とマールは心の中で呟く。
「…あのな、さっき…リアルでならしてもええて言うたやんか」「…うん」2つのベッドがある宿とは違い、横になる2人の距離は近い。「ホンマにええんか」「だって…海未が好きだもん…」「…理久、今週の土曜、会えるか」2人がピタリとくっつく。「ダンジョンクリアできたらね」「ほな2時間後に」唇を合わせて2人はログアウトした。
7階の岩場で倒したストンスライムが残したバリアストーン。「これがあってよかった」「ホンマ。まさか野宿になるなんてな」プロハピでは宿ではなくテントでもログアウトできる。しかしセーフティゾーン以外にテントを張った場合は、“寝ている間に魔物に奪われた”と、いくつかの持ち物を失うのだ。それを防ぐのがバリアストーンである。「いろいろいいもの持ってるもんね。なくしたら困るよ。プルーフとかさ」「まったくやで」サキュバスの媚薬もな、とマールは心の中で呟く。
「…あのな、さっき…リアルでならしてもええて言うたやんか」「…うん」2つのベッドがある宿とは違い、横になる2人の距離は近い。「ホンマにええんか」「だって…海未が好きだもん…」「…理久、今週の土曜、会えるか」2人がピタリとくっつく。「ダンジョンクリアできたらね」「ほな2時間後に」唇を合わせて2人はログアウトした。
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