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7. 恋人になれる?
7-6 通報
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「!なんやねん!」「お前らさっき何もらったんだよ」「さっき…」「ギルドでもらったもん、俺らに渡せや」「なんでやねん」マールがティエラを庇いながら言う。「アンタらに関係ないやろ」「やっぱ宝だな?よこせ!」「僕達がもらったんだよ。あげられるわけない」ブランが威嚇する。「なんだコイツ?変なもん連れてやがる。そいつもよこせ!」ティエラが慌ててブランをポケットにしまう。
「…ええかげんにせえや」居酒屋で働いていたとき、こんな感じの酔っぱらいを相手にするのも海未の仕事のひとつであった。“手ェ出したらあかんで”とキツく言われていたため、殴られても蹴られても我慢するのが役目。相手が手を出すのを待って通報する、というわけだ。しかしここはリアルではない。ティエラを守らなあかん、マールが拳に力を込めたその時、突然周囲の男達が消えた。
《悪質行為の通報がありました。対象者は3度めの違反のため強制ログアウト、サービス停止の措置をとります。プレイヤーの皆さんもこのようなことのないよう、節度を守ってお楽しみください》
「大丈夫かい?」3人連れの男が声をかける。「あ…すみません、助かりました」「俺達も今日アイツらに絡まれたんだよ。で通報したってわけ」「ろくでもないわ」「まったくな。あーゆーのもいるからさ、こんな時はさっさと通報するに限るぜ。気をつけてな」「ありがとうございました」頭を下げて見送ったティエラがマールの手を握った。
「…ええかげんにせえや」居酒屋で働いていたとき、こんな感じの酔っぱらいを相手にするのも海未の仕事のひとつであった。“手ェ出したらあかんで”とキツく言われていたため、殴られても蹴られても我慢するのが役目。相手が手を出すのを待って通報する、というわけだ。しかしここはリアルではない。ティエラを守らなあかん、マールが拳に力を込めたその時、突然周囲の男達が消えた。
《悪質行為の通報がありました。対象者は3度めの違反のため強制ログアウト、サービス停止の措置をとります。プレイヤーの皆さんもこのようなことのないよう、節度を守ってお楽しみください》
「大丈夫かい?」3人連れの男が声をかける。「あ…すみません、助かりました」「俺達も今日アイツらに絡まれたんだよ。で通報したってわけ」「ろくでもないわ」「まったくな。あーゆーのもいるからさ、こんな時はさっさと通報するに限るぜ。気をつけてな」「ありがとうございました」頭を下げて見送ったティエラがマールの手を握った。
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