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5. ヴァイでの暮らし
5-1 デルタンの街ヴァイ
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「マール!待たせてごめん」「オレも今来たとこや。時間どおりやで。忙しなかった?」「うん、ご飯食べてお風呂も入っちゃった」「オレも。また3時間こっちに居られるか?」「うん!…あ、ブラン!」どこからかブランがやってきて定位置の肩に座る。「ここがお気に入りやな」マールがブランの鼻を突いた。
2人が立つのはデルタンの最初の街ヴァイの門前。門番に冒険者カードを見せると、「ヴァイへようこそ」とにこやかに笑った彼の口に長い犬歯が光った。
「門番さんの歯…」「長かったなぁ。あの人もヴァンパイアやろか」「でも優しそうだったね。翼がある人もいるよ!」などと話しながらまずはギルドに向かう。
「初めてここに来たんやけど」「ああ、異大陸のお人だね。じゃこの大陸デルタンの地図をあげるよ。ここがヴァイ、山を越えてヴァン、湖の向こうがヴィラ。街を繋ぐ馬車もあるけど、冒険者だろう?楽してばかりじゃ強くなれないぞ」「わかっとる。のんびり行くわ」
「ここで宿を紹介してくれるって聞いたんですけど」「宿はあるけど金はあるのかい?」手元にはスタート時に支給された1000キラずつしかない。「それほどないねん。安くても寝られればええねんけど」「となると…あれ?もしかして地護を連れてる?」「はい。ダメですか?」「とんでもない!地護を連れた異大陸の人が来たら頼みたいことがあってさ。こっちに来てくれるかい」
2人が立つのはデルタンの最初の街ヴァイの門前。門番に冒険者カードを見せると、「ヴァイへようこそ」とにこやかに笑った彼の口に長い犬歯が光った。
「門番さんの歯…」「長かったなぁ。あの人もヴァンパイアやろか」「でも優しそうだったね。翼がある人もいるよ!」などと話しながらまずはギルドに向かう。
「初めてここに来たんやけど」「ああ、異大陸のお人だね。じゃこの大陸デルタンの地図をあげるよ。ここがヴァイ、山を越えてヴァン、湖の向こうがヴィラ。街を繋ぐ馬車もあるけど、冒険者だろう?楽してばかりじゃ強くなれないぞ」「わかっとる。のんびり行くわ」
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