確率は100

春夏

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13. 旅はつづく

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部屋の眩しさに目が覚める。ヒカリは…起きられんやろ。サイドボードの引き出しから小さな箱を取り出す。じいちゃんの店で選んだシンプルな指輪。ヒカリの左手の薬指にはめる。うん、大きさもちょうどええ。いつ気づくやろ。自分の指にもはめる。ん、なかなかええ感じや。俺のセンスも捨てたもんやないなぁ。ヒカリの隣に潜り込んで二度寝を決めた。

「シキくん、起きて、シキくんってば!」ヒカリの声に目を開ければ「これ!これ指輪!いつの間に用意してくれたの?ねぇ、シキくんもしてる?お揃い?見せて!早くぅ」いつにない早口でまくしたてるヒカリ。抱き寄せておはようのキス。「お揃いに決まっとるやろ。結婚指輪やぞ」「結婚指輪…俺たち結婚したんだよね」「せやで。もう簡単に別れられへんよ」「…別れたりしないし…」「ずっと一緒、の約束や」左の掌を合わせる。薬指に光る互いの所有者の証。

教会への定期報告。「もしもぉし、ロールさん?うん…うん…あのね、みんなが俺のこと家族にしてくれるって!うん……はい、わかりました。明日、返事するね」デレデレと結婚式の報告をしとったのに急に真面目な顔になった。「ロールさん、なんて?」「次の旅に出ませんか、って」「…ヒカリはどうしたい?」「一緒に行ってくれる?」「どこにでも行くわ。こんなにエロ可愛ええやつ、1人になんかさせるわけないやろ」「俺、絶対にシキくん守るからね」「俺も絶対にヒカリ守ったるよ」新たな旅が始まる。
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