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春夏

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13. 旅はつづく

お祖父様からのご褒美

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大満足の食事のあと、なんていうの?サロン?そこでお茶を飲みながらお祖父様たちとお話。「ヒカリ、褒美をやろう。何がいい?なんでもかまわんぞ。向こうのジジイには負けん!」おじいちゃんに張り合うお祖父様。身分が全然違うのに、ほんとに仲がいいんだなぁ。でもご褒美か…何でもいい、って言われても…んー………あ、ある。あるけど…「思いついたか?言ってみなさい」…言ってもいいかな…他に欲しいものなんて無いし…「えっと…俺にシキくんをください」

ヒカリの言葉に息が止まった。「俺にシキくんをください」そのセリフはあれやんか、俺に娘さんをください、てやつやん。恋人の親に結婚の許しをもらうやつやん。ヒカリの顔から目が離せへん。心拍数が急上昇や…。

あれ、みんな黙っちゃった…。やっぱりダメだった?「あの、俺、ごめんなさ…」伯父様が不意に笑い出した。「リュー!プロポーズ!ヒカリに先を越されたな」え?プロポーズ?…あ!俺、プロポーズしちゃったの?あたふたする俺にシキくんが「俺をもろてくれるん?」「え?あの、だって俺、他に欲しいもの思いつかなくて、えっと…」「ヒカリ!リューをくれてやる!式の準備だ!結婚式じゃ!」とお祖父様が叫んだ。
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