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12. 初めてのダンジョン
ダンジョン探索してきてください
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上がった途端に大きな揺れとともに階段が消えた。もうこの下には誰も行かれへん。「!なんだ今の揺れは!」振り向けば知らないオッサン。ヒカリが驚いて俺の腕を掴む。はぁ…可愛ええヒカリが戻ってきよった。向こうから走ってくるのは…ん?父ちゃんと伯父上?「リュー!ヒカリ君!良かった、無事だったか」「父ちゃんたちはどうしてここに…」「見張りから連絡を受けてな、ダンジョンの確認にきたのだ」答えたのはオッサン。「リュー、こちらはアインネートのギルド長。僕らは領軍代表として来たんだよ。…ヒカリ君、お疲れ様」「よく役目を果たしてくれた」口々に褒められて照れとるヒカリ。やっぱり可愛ええ。
「ここで終わりかい?」「この下があってんけど、階段が消えてしもた」先ほどの揺れはそのせいか、と納得した伯父上が「ギルド長、ダンジョンを再開できそうだな」「ええ、前より難度も少し上がったようです。いい冒険者が集まりますよ…皆さんは俺がいなくても問題なさそうだ。ぜひくまなく探索して情報をギルドにお知らせください。私はお先に失礼します」そう言うと転移で帰ってもうた。挨拶もせんかったやん。「ということだ。4人で探索しながら帰ろうか」伯父上はそう言ってヒカリに笑いかける。「いつも誰かにとられてしまうからな、今日は私と」口を挟む間もなくヒカリをとられてしもて、俺は苦笑する父ちゃんと2人で歩き始めた。
「リュー、どんなだったか教えてくれないか」ヒカリの様子を話す。「だから…どこか墓地にでも埋めてやりたいねん」沈痛な表情で聞いていた父ちゃんが「アインネートの教会に頼もう。ヒカリ君は辛かっただろうね」と呟く。「せやろな…けどヒカリはまたやりたい、って。自分の力の使い方を知った、言うとった。だから俺もまた旅に出る。ヒカリと一緒に」「…リュー、君を誇りに思うよ」久しぶりに父ちゃんに頭を撫でられた。
「ここで終わりかい?」「この下があってんけど、階段が消えてしもた」先ほどの揺れはそのせいか、と納得した伯父上が「ギルド長、ダンジョンを再開できそうだな」「ええ、前より難度も少し上がったようです。いい冒険者が集まりますよ…皆さんは俺がいなくても問題なさそうだ。ぜひくまなく探索して情報をギルドにお知らせください。私はお先に失礼します」そう言うと転移で帰ってもうた。挨拶もせんかったやん。「ということだ。4人で探索しながら帰ろうか」伯父上はそう言ってヒカリに笑いかける。「いつも誰かにとられてしまうからな、今日は私と」口を挟む間もなくヒカリをとられてしもて、俺は苦笑する父ちゃんと2人で歩き始めた。
「リュー、どんなだったか教えてくれないか」ヒカリの様子を話す。「だから…どこか墓地にでも埋めてやりたいねん」沈痛な表情で聞いていた父ちゃんが「アインネートの教会に頼もう。ヒカリ君は辛かっただろうね」と呟く。「せやろな…けどヒカリはまたやりたい、って。自分の力の使い方を知った、言うとった。だから俺もまた旅に出る。ヒカリと一緒に」「…リュー、君を誇りに思うよ」久しぶりに父ちゃんに頭を撫でられた。
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