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12. 初めてのダンジョン
ダンジョンの謎
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「は?」階段を降りると明るい草原が広がっとった。「どうなってんの…」「さっぱりわからん。とりあえずちょい休憩しよか」魔力回復薬に昨日ばあちゃんと一緒に焼いたクッキーを添えてヒカリに渡す。ん、美味し、と笑ったヒカリがふと目を閉じた。「…そういうことかぁ…」「ん?」「あのね、ここは休憩所だって」「休憩所?」「うん。ずっと遊んでると疲れるからここで休んでる、って。明るいところは苦手だからおとなしくしてるんだって」…なるほど。陽気なファンドたちは遊び倒して疲れとんねんな。わかるわかる…わかるかい!「なんやのそれ…俺が知っとるファンドと違いすぎやろ…」「ね!俺もびっくりしたぁ」それにしてもダンジョンに入ってからヒカリとファンドはまるで会話ができとるようや。「うん。なんかすごくよく聞こえるんだ」「ダンジョンのせいやろか…せや、ロールさんに聞いてみい。ここでも使えるやろか」試してみる、と通信機を起動させたが繋がらなかった。
「ここのボス?の声は聞こえへんの?」「…ん…もしかしたら、ってのはある…」なんや、歯切れの悪い返事やな。「待ってるよ、って」え!「…だから聞こえないフリしてた…」「あかんよ!一緒に行こ。そんで俺が先約や、言うたんねん!」「うん。シキくんと一緒に行く」休憩を終え次の階段を探す。反応!グリズリーや!「ヒカリ下がれ!」ニードルで目を潰し大剣を振りかぶる。ヒカリにラビッツが向かっていくのが見えて焦ったが杖で難なく対処しとった。うん、強なったわ。
広い草原。ダンジョンの空間て不思議。ダンジョンには謎がいっぱい。異世界にきたんだ、と実感。ようやく見つけた階段の近くにシキくんがテントを張る。おじいちゃんが「いいものを手に入れた。ダンジョンに間に合ってよかったわい」と結界石をくれたから簡易的なゾーンを作れるようになった。ダンジョンで野宿なんて怖い。結界ずっと張ってたらシキくんが休めないよね。おじいちゃんありがとう。シキくんに抱っこされたまま朝を迎えた。
「ここのボス?の声は聞こえへんの?」「…ん…もしかしたら、ってのはある…」なんや、歯切れの悪い返事やな。「待ってるよ、って」え!「…だから聞こえないフリしてた…」「あかんよ!一緒に行こ。そんで俺が先約や、言うたんねん!」「うん。シキくんと一緒に行く」休憩を終え次の階段を探す。反応!グリズリーや!「ヒカリ下がれ!」ニードルで目を潰し大剣を振りかぶる。ヒカリにラビッツが向かっていくのが見えて焦ったが杖で難なく対処しとった。うん、強なったわ。
広い草原。ダンジョンの空間て不思議。ダンジョンには謎がいっぱい。異世界にきたんだ、と実感。ようやく見つけた階段の近くにシキくんがテントを張る。おじいちゃんが「いいものを手に入れた。ダンジョンに間に合ってよかったわい」と結界石をくれたから簡易的なゾーンを作れるようになった。ダンジョンで野宿なんて怖い。結界ずっと張ってたらシキくんが休めないよね。おじいちゃんありがとう。シキくんに抱っこされたまま朝を迎えた。
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完結しました。ありがとうございました。
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