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11. いざアインネートへ
守り刀
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「これは魔除け銀という鉱石だ」帰宅した俺たちに大将が見せてくれたのはピンポン玉くらいの青い石。「歌っている時、ヒカリは無防備だ。もちろんそのぶんリューが目を光らせていることはわかっている。俺もな、こんなものをつくってみた。歌の礼だ」俺の手にのせられたのは、中指くらいの長さの青い剣。「首から下げられるようにしておいた。刃をつけてないから肌を切ることはない。気休めみたいなもんだが…お守りだと思ってくれ」シキくんが首にかけて長さを調節してくれた。ローブの襟からのぞく青い刀。「カッコイイ…シキくん!俺やっぱりカッコイイ!」「フハッ、ほれ、お礼せな」いけない!はしゃいでる場合じゃないじゃん。「大将、ありがとうございます。大事にするね」「2人の旅の無事を」そう言って微笑んだ。
まだ薄暗い早朝、大将に見送られヒュンを出発。「今日はどこまで?」「またゾーンに泊まりやな。だいたい1日歩いたくらいのところにゾーンが設けられとるんよ。フィアナまではゾーンが2つ、フィアナに着くのはあさっての予定や」「…じゃあ2回お散歩する…」その上目遣いはあかんやろ。断われるわけないやん。「2回お散歩して、上手に結界しよな」赤い顔で頷くヒカリに「良すぎて一緒に死んでまうかも」揶揄った俺は「シキくんになら殺されてもいい」体中の血が沸騰しそうなカウンターをくらった。
まだ薄暗い早朝、大将に見送られヒュンを出発。「今日はどこまで?」「またゾーンに泊まりやな。だいたい1日歩いたくらいのところにゾーンが設けられとるんよ。フィアナまではゾーンが2つ、フィアナに着くのはあさっての予定や」「…じゃあ2回お散歩する…」その上目遣いはあかんやろ。断われるわけないやん。「2回お散歩して、上手に結界しよな」赤い顔で頷くヒカリに「良すぎて一緒に死んでまうかも」揶揄った俺は「シキくんになら殺されてもいい」体中の血が沸騰しそうなカウンターをくらった。
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